一撃必殺/即死(能力)

登録日:2014/02/25 Tue 15:58:38
更新日:2024/02/25 Sun 15:02:00
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お前はもう死んでいる








一撃必殺・即死能力

能力バトルに登場する能力の一つ。
尚、ここでは「バトル作品」についてを記述するため、ゲーム関連は即死系(ゲーム)の項目にて。
また、中には「一撃」では発動しないタイプのもあるため、単に「即死技」という言葉が使われる。

どんなに強い相手だろうと「たった一撃」当たれば倒せるという反則中の反則技。
「単純な能力ほど強い」と言われるが、正にそれを体現したような技。
敵が使えば絶望感が半端ないが、味方が使えば頼もしい事この上ない。


とまあ、書いたが普通に考えればそんな上手い話があるわけない。

確かに強力極まりないが、その反面デメリットが大きかったり使い手が未熟だったり成功率が極端に低かったりするケースが多い。

更に活躍が少ないことでも有名。
演出的には出番を増やせば「もうあいつ一人でいいんじゃないかな」になってしまい、だからといって下手に出番を減らせばただのかませ犬になったりと扱い辛い。
展開的にも単純に敵が即死攻撃を最大限警戒して決まり辛くなることが多い。
決まれば問答無用な点は無効化に近く、それと同じくらい作者の腕が試される能力でもある。

だが、その出番の少なさやロマン性の高さとは裏腹にどれ程の強敵だろうと「たった一回の攻撃」で倒す爽快感は何物にも変えられなく、非常に人気が高い。
「好きな能力と言えば?」の質問をすれば高確率で挙がるほど。
但し、良くも悪くも「戦闘特化」な能力なので汎用性が低く、「現実にあったらほしい能力は?」という質問では逆に最下位になることが多いけど。


因みに、必殺技は文字的には似ているがアチラは「とっておき」の意味が強く、コチラは「確実に殺す(倒す)」意味合いが強い。

さて、実はこの一撃必殺、定義がかなり曖昧だったりする。
というの「問答無用で相手を倒す」というのは実は意外と少なく、中には
  • 特定の相手には効かない
  • 圧倒的な力でねじ伏せる
  • 弱点を攻める
  • 急所をピンポイントに攻める
等々の類似しているものが多いため。
そもそも普通の攻撃だって急所に当たれば一撃で死ぬのは当たり前であり(ゴルゴ13の狙撃など)、「どこからが一撃必殺・即死属性か」はたびたび議論になる。

応用や効果範囲によっては前述した無効化も兼ね備える場合がある。
  • 異能を無効化する右手を異能で動くゴーレムにぶつけて即死させる
  • なんでも殺す技で特殊な攻撃を殺して無効化
など。

同様に、「空間操作能力」が
  • 空間ごと敵を破壊して防御力を無視した攻撃を行う
  • 真空など即死する空間に相手を追放する
などの応用で即死属性を兼ね備えることがある。


即死キャラの一例




有名な即死技


体術系

特殊なツボを突いたり、急所を狙う。

経絡秘孔を突いて「お前はもう死んでいる」で有名。
実際は雑魚相手やトドメに使われた程度だったりする。
ただし秘孔を突かれて爆裂したにもかかわらず死ななかったキャラもいる。

下水道で戦うボス、レッドラムが使う即死技。
レッドラムの攻撃自体はそんなに激しくないので蘇生アイテムを用意していればそこまで恐ろしい技ではない。
しかし、この技が印象に残るのはその演出。
骨がむき出しの腕でプレイヤーキャラを串刺しにして流れ落ちる血をガブ飲みして放り投げるという、全年齢向けゲームとしては相当にエグい演出であり、ドットのディフォルメキャラであってもすごく痛そう。
現代のリアル調になったゲームでは確実に年齢制限がつくような技である。

魔法・呪文系

魔法の効果として即死や一撃必殺がある。
魔法を跳ね返す魔法な防御の魔法があるとそれにより無効にされる可能性もある。

本来は同じ属性のプラスとマイナスが違うだけというメラ系ヒャド系のエネルギーを同時に生み出した上でスパークさせ、あらゆる物質を消滅させるエネルギーを作り出して発射するという呪文。
魔法力そのものを反射または吸収してしまうもの以外はどんなものでも触れた時点で消滅させてしまうため、直撃すれば大魔王相手であっても問答無用で即死になる。

一瞬で相手の周囲の大気ごと氷結させる。
相手は死ぬ。
実はネットで作られた造語だが、そのインパクトから今でも「即死」の代名詞的存在として語り継がれる。

使うとアズカバンで終身刑に値する「許されざる呪文」の最後の一つ。
緑色の閃光と共に相手を「傷一つ与えず瞬殺」してしまう恐るべき呪いであり、おまけに防御魔法も通じず、反対呪文も存在しない。
勿論、未熟な魔法使いがこれを使っても何の効果も無い。
作中ではヴォルデモート卿死喰い人達闇の勢力側が使用しているが、魔法省に属する闇祓い達も闇の魔法使いに対してのみ使用を許可されている。
この呪いを受けて生き残った者はただ一人、「生き残った男の子」ことハリー・ポッターのみである。

腐敗の賢老クヴァールが開発した史上初の貫通魔法。
人類のあらゆる防具・防御魔法を貫通し肉体を破壊する魔法であり、対策の取れない初見殺しの即死クラスの魔法。
速射性にも優れ、魔力消費も少ないという欠点らしい欠点がない。
しかし、その強力さ故に徹底的な解析がなされ、猛威を奮った時から80年経った本編時空では一般攻撃魔法となり、防御魔法にも対策が組み込まれている。

猛毒

攻撃に猛毒が付与されることで掠っても危険。
体内にぶち込んでしまえば確実に死ぬ。

  • 神殺鎗(かみしにのやり) / BLEACH
市丸ギンの卍解。
刺すと一瞬塵に変化し体内に「細胞を溶かす猛毒」が仕込まれた刃の破片を残し、「(ころ)せ」の解号で命中させた相手の内部から破壊する。
上記の特性を隠すためのブラフとして言った「 13kmや 」でネタにされがちだが、「一瞬で13kmに伸びる」が嘘に見えない射程と攻撃速度に上記の特性が合わさる地味ながら悪辣な効果。

  • 一斬必殺・村雨 / アカメが斬る!
主人公、アカメが使う日本刀型の帝具。
太刀の部分に呪毒を常に帯びており、斬り口からこの呪毒を流し込む事で相手を確実に死に追いやる。
つまり、太刀の部分に触れてしまえばかすり傷だろうが死亡確定という恐ろしい剣。
作中最強キャラのエスデスでさえ、この剣の存在を危惧しており最終的に敗れ去っている。
欠点は、刀の手入れをする際に誤って指を切ったりすると自らも死んでしまう事か…
尤も、アカメ自身の剣の腕もあり、大半の敵は呪毒を流し込まれる前に斬られた時点で死んでいたりするが。

粉砕・破壊・消滅系

攻撃に物質の粉砕・破壊・消滅などの性質があり、食らうと粉々になってしまい復活不可能。

ウルトラマンダイナミラクルタイプの必殺技。
自身の超能力で右手の中に空間を圧縮し、それを相手に放つことで衝撃波を浴びせかけた後、相手の背後にブラックホールを発生させて吸収させる。
一応バリアで防がれたこともあるが、直撃すれば問答無用で相手を倒す一撃必殺技。これが使いたいためにミラクルタイプにチェンジしたこともあった。
なお、即死させるだけでなく相手を吸収すればすぐさまブラックホールは消滅するため、使っても周囲への被害はゼロという、アフターフォローも完璧な必殺技だったりする。

夜科アゲハの持つPSY能力。周囲のサイキックに反応し襲い掛かる球体。
これに触れた物は物質超能力を問わず飲み込まれ消滅する。
素の状態では最強の威力だが扱いづらく燃費も悪いピーキーな能力だったが、後にその性質を利用し効率的に敵を殺せるようにデチューンされていった。
ジャンプ漫画の主人公の必殺技は大抵威力を上げる方向に特化していくものだが、これは使用者の精神性も相まって珍しい例となった。

  • オールクラッシュ / RAVE
殺人鬼クッキーのダークブリング。
触れた物全てを粉々にする能力。厄介な事にクッキーへの攻撃すら粉々にする攻防一体型のチート能力。
…のはずが、「実体」の無い攻撃には弱く、作中では衝撃波で飛ばされて負ける(活躍は1話だけ)あっけない奴。
しかも、終盤でまさかの再登場を果たすも上手く使えず負けると更に不遇。

概念

死の概念を付与する、もしくは攻撃にそういった性質を与えて死んでしまう様にする。

遠野志貴両儀式の特殊能力。
「物の死」を「線」「点」として見え、そこをなぞると物が「死ぬ」。
「見る」ことに多大な負担が生じ、「なぞる」事ができるかどうかは真っ当な身体能力勝負になるが、いざなぞる事ができれば本当の意味で即死。
後の中二作品に多大な影響を与えた能力。

  • 蛇目 / ニライカナイ 遥かなる根の国
邪神「巳子」の持つ邪眼。
見た物を瞬時に呪い殺すことが可能であり、モニター越しだろうが何だろうが、見れば死ぬ。

  • 髑髏大帝(アロガンテ) / BLEACH
バラガン・ルイゼンバーンの帰刃。
能力は厳密には「殺す」ではなく「万物を老いさせる」というものなので即座に死ぬ訳ではないが、一度でも触って老いが始まると範囲外に逃れても老いが浸食し続けるため、「一度触ったら終わり」と言う意味では即死と同義。
性能と見た目も合って最も「死神」が似合っているお方。
でも、自分にも効いちゃうドジッ子性能。

砕蜂の始解。非常に珍しい「二撃決殺」。
針を刺した所に紋章が浮かび、紋章を再び刺されたものは死ぬ。
本人の高い身体能力もあって白兵戦では脅威。
でも、相手が強すぎると効かない。

ゲッツ・フォン・ベルリッヒンゲン(マキナ)の能力で拳に触ったら死ぬ(厳密には拳に触れた存在の内包している歴史に強制的に幕を引く)。
「物質」「非物質」「現象」「概念」でも殺せる。
射程距離が短いのが痛いが、それ以外はノーリスクで使い放題。
当たりさえすればメトシェラ(地球規模の闇)すら滅ぼせる(一撃必殺の効果を除いた拳の単純威力は形成位階で爆撃を凌駕=核爆発級、創造位階で重爆撃を凌駕=核爆発級)。
マキナは極限域の戦闘技術・戦闘経験値があるため、単に自身より遥かに速いだけの相手(雷速や光速等)には拳を当てられるし、耐久力も核爆発でも殺せない程高い。
軍勢変生すると更に遥かに強くなる。
流出ラインハルトが軍勢変生すると流出ラインハルト(宇宙規模の総体)すら滅ぼせるようになり、真流出蓮が軍勢変生すると真流出蓮(無限の多元宇宙・多元時間規模の総体を持つメルクリウスと個としての力量は同格)すら滅ぼせるようになる。

続編では更に進化し、何と首から上を見たら死ぬ・完全防御回避不可能のチート能力に昇華。
夜刀(無限の多元宇宙・多元時間規模の総体を持つマリィより強いメルクリウスよりも更に強い)と同格までの相手は問題無用で滅ぼせる。

摩多羅夜行の能力。
全ての攻撃が一撃必殺になる。
宇宙に存在するあらゆる方法で敵を殺害可能であり、対象の殺傷を目指す限り夜行に起こせぬ事象は存在しない。
作中では自身の死を殺すことで相手の一撃必殺の攻撃を無効化するという即死合戦を繰り広げた。
初登場がウンコに名前をつける感動的なシーンだったり、詠唱がハイテンションだったりネタにつきない。
TON☆JI☆CHI

  • The goal of all life is death(あらゆる生あるものの目指すところは死である) / オーバーロード
即死無効無効即死。
正確には即死技に耐性貫通を付与するスキル。
既に死んでいるアンデッドや生死を持たない無機物、即死耐性のあるボスなどには通用しない即死技が通用するようになる。
発動に12秒かかることと、100時間に一度しか使えないという条件がある。
発動までの12秒の間に蘇生アイテムを使われると無効化される。

仮面ライダービルドのフォームのひとつ。
ゴリラとダイヤモンドの力を合わせたベストマッチフォームで、
ゴリラ側の腕「サドンデストロイヤー」には低確率ながら攻撃した相手を即死させる効果がある。
相手を即死させてしまうのは番組的にアレなのかほとんど発動しないが、数少ない出番として不意の発動で仮面ライダーゲンムを殺してしまったことがある。
……が、ゲンムの性質によりライフが1減っただけで事なきを得た。
なお、ダイヤモンドフルボトルではないトライアルフォームでも発動するかは不明。


因果逆転

死ぬという結果を作り上げてから攻撃する為回避も防御も不可能。
発動を止めるしかない即死である。

ランサー宝具
「相手の心臓に刺さった」という結果を作り出してから放つ必殺の宝具。
100%刺さるので相手は死ぬ。

スパイダーマンが搭乗する巨大ロボット・レオパルドンの必殺技。剣を投げつけて命中したマシーンベムは爆散する。
本来はどこにでもある普通の(しいて言えば回避・防御されたことがない)必殺技だったのだが、「スパイダーバース」に客演した際に「剣にコズミックエネルギーが充填されていて投げつけた瞬間に命中・撃破・勝利が確定する」というトンデモない因果律改変兵器であるという設定がなされた。
使われてしまえば敗北が確定するスパイダーバースのヴィランの1人・ソラスは手にしたばかりのエニグマ・フォースを使い果たすまでフル活用して抵抗、発動前にレオパルドンの腕を破壊することで阻止に成功した。



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最終更新:2024年02月25日 15:02