ギンガ団(ポケモン)

登録日:2014/02/22(日) 02:15:10
更新日:2023/11/02 Thu 04:49:19
所要時間:約 7 分で読めます




ワレワレ ギンガだんは うばえるものは すべてうばう!
いらないものは すべて すてる!
それが ギンガだんの ポリシー!



ポケットモンスター』シリーズに登場する悪の組織
第4世代『ダイヤモンド・パール・プラチナ』およびリメイク作『ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』で登場する。


シンオウ地方において表向きは一般的な企業として立ち振る舞っており、「セカイに へいわを」「夢のエネルギー」というフレーズを用いたCMまで流している。
ただし、その事業内容は「宇宙エネルギーを使ってどうにかする」という非常に曖昧なものになっており、詳細の活動内容は不明だった。
(アニメ版『ポケットモンスター ダイヤモンド&パール』では「新エネルギーの開発、研究を行っている研究機関」という、より具体的な仮の姿が描かれていた)
トバリシティに本社兼アジトが、ハクタイシティに支社がある。


その真の目的は、『ダイヤモンド』『ブリリアントダイヤモンド』ではディアルガ、『パール』『シャイニングパール』ではパルキア、『プラチナ』では両方を復活させて今ある世界を破壊し、新たな世界を創造すること。

したっぱたちはどこか間抜けだったり大言壮語な印象があるものの、
一方で「世界の破壊」の一環としてか、やたらといろんな建造物を爆破しようとする描写があり、
前世代までのロケット団や、マグマ団・アクア団と比べるとえげつない事もしでかしている。


リッシ湖を爆破して水を干上がらせ、大量のコイキングがあちこちに力なく跳ねているという、ポケモンシリーズ史上屈指の事件は有名である。
(なお、事件解決後に湖は元に戻っており、コイキングが大量に死んだという描写はなされていない)

おまけにロストタワーにいるスキンヘッズのヒロトが「おれのポケモンはギンガ団に殺された」という発言をするなど、プレイヤーの見えない所では残虐な行いもしていた模様。

一方で、アジトのあるトバリシティにゲームコーナーがあるなど、ややロケット団に似ている部分もある。


民間にはおかしな格好の連中として訝しがられたりしているが、ポケモンを盗られるなどの直接的な被害を受けた人以外は悪とまでは認識していないようで、謎な存在として思われている。


ポケットモンスターSPECIAL』ではサキもギンガ団員である。
…のだが、いつの間にか消えていた。所詮はギンガ団としての姿も彼女の仮の姿に過ぎなかったのかもしれない。


◇構成員


したっぱ
シリーズ恒例のしたっぱ。何故か男女ともにぱっつんヘアーで髪色は水色。
胸元にギンガ団のシンボルである「G」の文字が刻まれた制服を着ている。
アニメ版では正面から見ると男女の区別を胸でしなければならないほど似た髪型になっていた。

ちなみにこの衣装は「宇宙人」をイメージしているらしいが、あまりにダサいため「ステキファッション」の異名で呼ばれる。
目的のためには平気でポケモンを奪ったりギンガ団以外の人間を見下すなど悪役らしい言動の者が多いが、やはり歴代のしたっぱと同じようにマヌケな一面も見せる。
ボスのカリスマ性に惹かれた狂信的な信者も少なくはないが、その真の目的を理解していた者はほとんどいなかった。
プラチナ版で数え上げてみたところでは、研究員含めて最低90人ほどいる模様。

主な使用ポケモンはズバット系統、ケムッソ系統、ニャルマー、スカンプー、グレッグル、ドーミラー。
『プラチナ』ではケムッソ系統とドーミラーは使用せず、代わりにデルビルとヤミカラスを使用してくる。


■幹部

したっぱと似たような制服を着ているが個々に特徴があり、また髪型もより特徴的になっている。
ダイヤモンド・パール並びにBDSPでは3人、プラチナでは4人登場する。

  • マーズ
CV:田中理恵(アニメ)、北原沙弥香(ジェネレーションズ)
赤い髪が特徴の女性幹部。制服はスカートタイプ。
非常にプライドが高く、負けず嫌いな性格。また、若干ナルシストな一面もある。
ボスに心酔しており、彼のことを「この世で唯一自分に命令できる男」と形容している。
彼女のポケモンにダメージを与えると「あたしのポケモンに何すんのさ!」と激昂する点などから、手持ちポケモンのことは大事にしているようだ。
ウソをつくのが嫌いらしく、「自分が負けたら退散する」という守る必要もない主人公との口約束を律儀に守る面もある。
『プラチナ』では行方不明のアカギの手掛かりを探すのと主人公へのリベンジを兼ねて、ハードマウンテンにてジュピターと共に挑んでくる。
敗北後は、どこかスッキリした様子でギンガ団を辞めてアカギを探しに旅立った。

あたしたち、ふつうのおんなのこにもどります!

…お前はいつの時代の人間だ。

アニメ版では最終的に自分だけ新しい宇宙へ飛び込んだアカギを見て絶叫した。
サターンが止めなければ彼女も行方不明になったかもしれない。
その後は廃人のようになって逮捕された。
使用ポケモンはドーミラーゴルバットブニャット


  • ジュピター
CV:西村ちなみ(アニメ)、鷄冠井美智子(ジェネレーションズ)、藤田咲(エボリューションズ)
紫の長髪を括ったような髪型が特徴の女性幹部。制服はレオタードタイプ。
マーズとは対照的に口数が少なくクールでミステリアスな言動が目立つ。
一方で上述のマーズの最後の台詞にツッコミを入れるなど、ユーモアもある。
実力は相当なもので、エイチ湖ではライバルを圧倒し、ライバルが「真に強いトレーナーとは何か」考えるきっかけとなった。
『プラチナ』ではマーズ同様にハードマウンテンにて主人公に挑み、敗北後はマーズと同じ事をするのは癪だと思いつつも彼女に続いてギンガ団を辞めてアカギを探しに旅立った。

アニメではボスに心酔しており、狂信的に信奉するあまり原作からは想像もつかないほどの顔芸を披露した。恐い。
使用ポケモンはドーミラー、ゴルバット、スカタンク


  • サターン
CV:岡村明美(アニメ)、山下大輝(ジェネレーションズ)
青い髪でネコミミ両サイドが上に突き出た髪型が特徴。制服は男のしたっぱのものに似ている。
冷静沈着な男性幹部。
マーズやジュピターとはまた違う着眼点からアカギに従っていたようで、
『ダイヤモンド・パール』では「ボスの生み出す世界を知るために自ら騙された」、
『プラチナ』では「心を憎みながら他人の心を自在に操るという矛盾を見せるボスが行う事を見定めようとした」と一連の事件が終わった後で入団の理由を語っている。
湖の爆破も平然と行うなど一見冷酷に見えるが、アカギや他の幹部が消息を絶った後、残されたしたっぱ達のその後を気にかけてやるなど面倒見がよい人物である。
また、『プラチナ』においてはアカギの理想である「心のない世界」を最終的には否定している。

原作での設定は男性のはずだが、手持ちポケモンの性別が♀だったり、アニメでの声優が女性だったりポケモンサンデーでは(アンガールズがマーズとサターンの姿をしていることに対し)ふたりとも女性ですと言われたりとややこしいことになっている。
使用ポケモンはユンゲラー、ドーミラー、ドクロッグ
『プラチナ』ではユンゲラーがゴルバットに変更されている。


  • プルート
CV:緒方賢一(アニメ)、富田耕生(ジェネレーションズ)
プラチナ版でのみ登場する老人の幹部。幹部というより研究者に近く、制服の上から白衣を羽織っている。
新入りのため幹部の中でも「したっぱ」だが、やたらと自信過剰な発言を繰り返すため、他の幹部とは折り合いが悪かった。
他の構成員らと違い、ボスに惹かれて入団したのではなく単に金儲けのためにギンガ団に入った。
普段はボスや他の幹部たちのサポートを担っているが、彼らが敗北すると途端に掌を返したりする救いようのない小物。
やがてはギンガ団のボスになるつもりだったようだが、組織内でも人望はほとんどなかった様子。
トレーナーではないため、ポケモンは所持していない。
最終的にギンガ団の中では彼のみが警察に逮捕された。

BDSPでは前述の通り登場しないが、ギンガハクタイビルに彼の存在を示唆するレポートがある。

アニメでは幹部たちはハンサムさんやシンオウ地方警察の手で逮捕されたが、プルートのみ消息不明になっている。
今後の伏線と思われたが、サトシ達はバトルゾーンにほぼ立ち寄らなかったので、今のところ再登場していない。



■ボス

CV:三宅健太(アニメ)、津田健次郎(ジェネレーションズ)、武内駿輔(ポケマス)
ギンガ団のボス。ナギサシティ出身。
「ギンガばくだん」の開発や神話的物質である「あかいくさり」の生成までこなす若き天才科学者。『プラチナ』では更に科学機械の天才とまで言われている。
ハンサム曰く実年齢は27歳。

人の「心」や「感情」を不完全なものであると否定し忌み嫌っている。
冷静で論理的な性格で非常に高いカリスマ性を備えており、ギンガ団構成員のほとんどは彼のその特質に惹かれて従っている。
ナギサシティには幼少期の彼の様子を覚えているNPCがおり、幼い頃は勉強ができた非常に優秀な子供だった一方人付き合いもせず機械いじりばかりしていたという。

ギンガ団結成の目的は、伝説のポケモンを利用して今の世界を破壊し、「感情のない世界」へと作り変えることだった。*1
その目的はアカギが密かに抱いていたもので、したっぱたちは全く気付きも理解もしておらず、サターンすらも全てが終わるまで悟ることはなかった。
(それでも中には「ボスは自分たちを見捨て全てを独り占めするつもりでは」と薄ら考えるしたっぱもいた)
『プラチナ』で追加されたシーンでは、部下たちを鼓舞する演説で語ったことは全て嘘で「自分のためだけに新世界を望む」と主人公のみに打ち明けている。

ちなみにその名前からやたらネタにされやすい。
詳細は当該ページを参照されたし。

アニメではその正体をずっと隠しつつ、表の顔で周囲の人間に接触していた。
正体を明かしてからはサトシ達にさん付けされなくなった。
なお、アニメでアカギを演じた三宅健太はロケット団のボスであるサカキ(二代目)も演じており、2つの悪の組織のボスを演じた事となった。


■結末


※現在のストーリーでは一応『プラチナ』が正史となっているため、プラチナ準拠とします。

主人公ライバルシロナらとの戦いの末、アカギの野望は阻止され、アカギは行方不明となる。
その後は一時的にプルートが指揮を取ったが上手くはいかず、すぐにプルートは逮捕された。
マーズ、ジュピターもアカギを探しに旅立ち、同時に大半のしたっぱが抜け、組織としては事実上壊滅した。
BW2に登場する新プラズマ団のしたっぱには「ギンガ団から転職した」と語る者もいる。

しかし、少ないながらも残ったメンバーがおり、サターンはアカギの「心のない世界」を否定し、彼等のリーダーとして面倒を見る事を決意。
罪滅ぼしも兼ねて、表向きの顔であった新エネルギーの研究を本格的に行う機関として再出発しようとしている。
殿堂入り後もギンガ団のCMが流れており、「今はエネルギー研究を真面目にやっているらしい」と話す者もいるため、人々の認識も少し変わりつつある模様。





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最終更新:2023年11月02日 04:49

*1 はっきり「感情がない世界」と示されたのは『プラチナ』にて