ミッキー(キングダム ハーツ)

登録日:2010/02/09(火) 22:23:40
更新日:2024/04/03 Wed 18:56:11
所要時間:約 8 分で読めます




忘れないで ソラ 光への扉を開くのは―――キミなんだ


ミッキー(King Mickey)





本項目ではディズニーキャラとしてのミッキーマウスではなく、KINGDOM HEARTSシリーズの登場人物としてのミッキーについて説明する。

CV:青柳隆志(KH3まで)/星野貴紀(KH3*1・Melody of Memory)


概要

ディズニーキャッスルを治める王であり、数少ない現存するキーブレードマスターの一人。
理知的で心やさしく勇敢。
魔導師のドナルドと騎士隊長のグーフィーとは親友であり、王妃にミニーがいる。
皆からはもっぱら王様もしくは王と呼ばれ、名前で呼ばれることは少ない。というかKHファンもゲームのミッキーはミッキーより王様と呼ぶことが多い。
例外はリクでこれはCoMの時に「名前で呼んでほしい」とお願いしたため。

出番の差はあれどシリーズの全作品に登場しており、ソラ・ドナルド・グーフィーの主人公トリオと対照的に、リクとコンビになる事が多い。
人一倍思いやりがあり、ソラとのごたごたや鬱屈した幼少期により閉ざされたリクの心を丸くした恩人である。

基本的にどの作品でもホーリー系などの聖なる力で戦うかなりの実力者かつお助けキャラとして描写されており、後にキーブレードマスターの称号を持っていることも明かされる。

キーブレードは修行時代からの光の世界のキーブレード「スターシーカー」と、
闇の世界で入手した闇の世界のキーブレード「キングダムチェーンD(ダークサイド)」の2つを使い分けている。
スターシーカーは一時的にソラが使っていたことがある。
ⅢではキングダムチェーンWという新たなキーブレードを使用する。

各シリーズの活躍


※最新作のネタバレも含みます

KINGDOM HEARTS

世界の異変をいち早く察知し、ある日突然書き置きを残してディズニーキャッスルから失踪。
「鍵を持つものと行動せよ」とメッセージを残し、ドナルドとグーフィーが旅立つきっかけを作った。
もう一人の勇者として闇の世界を冒険し、闇の世界のキーブレードを入手することに成功。この詳細は後にHD版KH2.8収録の0.2で明かされた。
また、アンセムに体を奪われ、闇の世界を彷徨っていたリクを見つけ助けた。
アンセムレポートでは過去にアンセムと出会い、友人の間柄になっていたことが記されている。

基本的には裏方担当であり本編にはほとんど登場しないが、ゲーム最終盤のソラ達がアンセムを倒した後にリクと共に登場。プレイヤーが苦労したダークサイド複数体を一瞬で葬り去り、プレイヤーの度肝を抜いた。
最後にはソラは光の世界、王様は闇の世界側から闇の扉を閉め、リクと共に闇の世界に残ることとなった。
同時にいつものミッキーのパンツ一丁であることもネタにされていた。

このような短い登場になったのは実は大人の事情であり、ディズニー側からミッキーの出番は最小限にしてほしいという希望があったため。
当初の提案は「群衆に紛れて後ろで手を振ってる程度の出番」だったらしいので、これでもかなり出番は長くできた方だったりする。


KINGDOM HEARTS CHAIN OF MEMORIES

パンツ一丁だった前作と異なりKHオリジナルの衣装を改めてデザインされシナリオにも積極的に登場する。リク編のキャラでありソラ編では登場しない。

KHエンディングで闇の世界に残った後、リクとはぐれてしまう。
後にリクが忘却の城にいると知り、隔絶された空間である筈の忘却の城に意識だけを飛ばしリクのサポートをする。
意識だけの癖にリクの中のアンセムを封じ込めたり、割とやりたい放題。
物語終盤には忘却の城に到着し、リクと合流した。
リクが闇の力を正しく制御する術を手に入れた姿を見て、闇を全否定するのではなく、光と闇が寄り添う新しい可能性を見出だした。

ゲームとしてはリク編の唯一使えるフレンドカードとして登場。ただし、シナリオ上で王様の力が届かなくなる期間では使用できない。
使用すると敵全体にダメージ、カードリロード、回復を同時に行える超性能カード。
リク編でエネミーカード以外で唯一回復するカードでありその点でも重要。
Re:CoMではリクと協力して攻撃するストック技「ホーリーバースト」と「インヴァースバースト」が追加されますます強力に。


KINGDOM HEARTSⅡ

ソラ達が目覚めた直後にトワイライトタウンに現れ、師であるイェン・シッドの元へソラ達を導く。
その後は度々ソラをサポートしていく。

序盤は黒コート姿だがホロウバスティオンの決戦以降はオリジナルのコスチュームとなる。
グーフィーが傷つけられて激怒する珍しい場面も。

ホロウバスティオンでソラと再会した際にリクのことを訊ねられるが、アンセムの姿になったリクに口止めされていたため、真実を話す事が出来なかった。
ソラ達がⅩⅢ機関の本拠地に向かう際に合流するが、先走って姿を消し、到着後は何食わぬ顔で一緒にいる。
何してんだアンタ。

機関の城に乗り込んだ際は一人で先行し、本物の賢者アンセムと再会、アンセムから今までのいきさつを聞く。
その後、キングダムハーツを機械でデータ化しを吸収しようとするアンセムを見守るが、機械は暴走し爆発してしまいアンセムは消えてしまう。
ソラ達と合流した後は、ゼムナスと決着を着けるべく決戦に望む。
しかし、ゼムナスからの攻撃を避ける際にソラ達と隔離されてしまう。一応思念体くらいは飛ばしてくれるが、肝心の本体はいない。
本当に何してんだアンタ。
2のシナリオの微妙なちぐはぐさをモロに受けてしまっていると言える。

ゼムナスを撃退した後はナミネの開いた道を通り、城から脱出する。
取り残されたソラとリクがゼムナスを倒し、デスティニーアイランドに帰ってきた際にカイリ達と一緒にソラ達を出迎えた。
その後はドナルド、グーフィーと共にディズニーキャッスルに戻ったが、その後ソラにある手紙を出した。

ゲーム的には特定のボス戦でソラが力尽きるとどこからともなく思念を飛ばして分身が現れ、代わりに戦ったり、ソラを回復してくれたりする。
大抵普通にプレイしてるとザルディン辺りで助けにはいられる。
序盤だと凄まじい手数と高機動でボスを軽く圧倒するが、後半になるとリーチの短さの影響でキツくなっていく。
因みにⅡの仕様上ボスへの止めはさせない。必ずソラを回復させないといけない。


KINGDOM HEARTS 358/2Days

トワイライトタウンの森で、おっさ……闇の探求者アンセムの姿で現れたリクと再会。
パッケージに堂々と登場しているにもかかわらず出番はこれだけで、ロクサスとの絡みも一切ない。
これは闇に傾倒していくリクが王様を巻き込まないように別れたため。

条件を満たせばマルチプレイの隠しキャラとして操作が可能。
シリーズが進んだ現在でも今作くらいしか操作の機会がないため、かなり貴重だったりする。

KINGDOM HEARTS Birth by Sleep

師であるイェン・シッドの元でキーブレードマスターになるための修行中の身。そのためシリーズでは珍しく割りと頼りないミッキー。
世界の異変に気付き、いてもたってもいられずに無断でイェン・シッドの元を飛び出した。
その旅の中でヴェントゥスアクアと出会い、苦戦する彼らに力を貸す。

テラ達とゼアノート達の最終決戦にも駆け付け、
アクアと共にヴェンの体を奪ったヴァニタスを倒し、意識を失ったまま異空の回廊を漂っていたヴェンとアクアを助けた。

眠りについたヴェンの心を光の世界へ導くため、いつかヴェンが目覚める日まで彼との絆を大切にすると誓った。

その後、無断で飛び出した責任をとるためにイェン・シッドの元を自ら離れようとスターシーカーを返そうとするが、イェン・シッドはこれを許した。
この後キーブレードマスターの称号を得たと思われる。

KINGDOM HEARTS coded

ジミニーメモに残されていた謎の言葉「彼らの痛みを癒しに戻らなければならない」をグーフィー、ドナルド、ジミニ―と共に調査する。
このため歴代でもかなり出番が多い。

初代KH時代のソラのデータであるデータ・ソラにデータ化したメモの世界を冒険させてその意味を調べる内に「痛み」とはソラに繋がる人物――ナミネ、ロクサス、アクセルシオン、テラ、ヴェントゥス、アクアのものであることを突き止める。
その後、現実のソラに手紙を出し*2、彼らを救うためにはソラの力が必要であることを伝えた。

以下、手紙の文章。

すぐに伝えたかったんだ
キミの中に眠っていた思い出
そして 未来へとつながる記憶のかけらのことを
ソラ、リク、カイリ
「キーブレード」をめぐる真実は いくつものつながりを経て、キミたちの心の中にあったんだ
ソラ、キミにつながるみんながキミを待っている
彼らの悲しみをいやせるのはキミだけなんだ
もしかしたらこれまでの旅はこれから始まる旅の準備だったのかもしれない
これまで偶然だと思っていたことは すべてつながっていたんだ
新しい旅立ちの扉は もう開かれようとしている

もちろん、ソラは旅立ちを決意した。

またRe:codedのシークレットムービーにて、さらっと彼が既にキーブレードマスターになっている事が明かされた。


KINGDOM HEARTS 3D [Dream Drop Distance]

イェン・シッドと共にソラとリクのマスター承認試験を見守っていたが、
マレフィセントによってミニーが攫われ、ディズニーキャッスルへと急ぐ。
彼女の新たな思惑を知るが、現れたリア(アクセル)によってピンチを救われる。
ぶっちゃけミニー共々マレフィセントくらい軽く蹴散らせるんじゃないか?とか言ってはいけない。
その後、ある目的を持っていたリアをイェン・シッドの元へ案内した。

終盤では試験がゼアノートに干渉されていたことを知り、存在しなかった世界へソラとリクを助けに向かう。
そこでマスター・ゼアノート率いる真のⅩⅢ機関と対峙し、その目的を知ることになる。
『BbS』でテラ達を救えなかったことに未だ後悔を感じており、彼らの犠牲をいとわないゼアノートの態度に怒りを露わにした。

その後リク・ドナルド・グーフィー、そしてリアと協力してゼアノートに狙われていたソラを救い出し、承認試験の結果を見届けた。


KINGDOM HEARTS 0.2 Birth by Sleep -A fragmentary passage-

終盤登場。時系列としては無印KHの時期。
アクアと闇の世界で再開し、闇の世界のキーブレード「キングダムチェーンD」を発見。
彼女と協力し闇の世界のハートレス「デビルズウェーブ」を撃破するもアクアを闇の世界に取り残してしまう。

地味に無印でパンツ一丁だった理由が明かされている。
要は上半身裸の孫悟空やケンシロウの如く、デビルズウェーブに襲われボロボロ状態だったのである。


KINGDOM HEARTSⅢ

声が変わった。しかし一部では前のままだったりする。
リクと共にアクア救出のために闇の世界を探索するもそこに現れたハートレス「デビルズタワー」の前にキングダムチェーンDを破損させられてしまう。
そのため以降は改修・強化された新たなキーブレードのキングダムチェーンWを使用する。
以降はまたまた裏方担当としてアクアとつながりを持つテラの行方やロクサスを呼び戻すレプリカの調査を行う。
その後は闇の世界で闇に堕ちたアクアと再開。アクアがそうなったのは自分のせいも珍しく自責的になる王様が見られる。

墓場での決戦ではテラ=ゼアノート戦辺りまではあまり目立たないものの以降は戦闘要因として活躍。
旧機関員三人戦やアンセム、ゼムナス、若ノート戦では一緒に戦ってくれる。
マスターゼアノートに零距離でアルテマをぶっぱなすなど無茶な場面も。
その後はキングダムハーツの力を押さえるために守護者たちと力を合わせていた。

KINGDOM HEARTSⅢ Re Mind

墓場の決戦の時だけ使える新規のれんけいが追加された。
また、追加エピソードのレプリカゼアノートとの決戦の最後に重要な場面を任され、やや地味だった印象を一転させた。
エンディング後はドナルド、グーフィーとともにソラの行方を探しているらしい。


「忘れないで、アニヲタ。項目の追記・修正をするのは―――キミなんだ」

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最終更新:2024年04月03日 18:56

*1 場面によって青柳版ミッキー声と星野版ミッキー声が使い分けられている。

*2 これがⅡエンディングでソラ達が開けた手紙