ライガーゼロ(ビット・クラウド機)

登録日:2009/08/20(木) 12:18:46
更新日:2024/04/08 Mon 12:27:12
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ライガーゼロは、テレビアニメ『ZOIDS新世紀/0』で主役を務めたライオン型ゾイド。ゲームでは他の媒体のゼロと区分するため、ライガーゼロBiS(ビットスペシャル)と呼ばれることもある。

アニメと本来の設定で差異があるため、本来の設定はライガーゼロの項目を参照のこと。

【概要】

「チーム・ブリッツ」のオーナーであるトロス博士が「白いライガーは珍しいから」と興味本位で買ったが、非常に気難しい性格で人が乗ると暴れるためパイロット不在の邪魔者と化していたゾイド。
だが、ブリッツに盗みに入って捕まったビット・クラウドの「お前って実は凄いゾイドなのかも知れないな」という言葉を聞いて意気投合。自らコックピットを開き、ビットを招きいれた。

非常にハイスペックなため、ビットが乗り始めた当初は乗せられている状態だったが、バトルを重ねるに連れてビットも成長し、乗りこなすようになっていく。
ゾイドバトルで優勝しチームをSクラスへ導いた後、ビットとアテのない自由気ままな旅へと向かった。


【アルティメットX】

作中では〈オーガノイドシステム〉を持つゾイドの事とされ、ライガーゼロもその内の一機である。
「オーガノイドシステム」とは高度な学習機能であり、敗北・相討ち等を重ねる度に強くなっていくのが特徴。
ZOIDS本来の設定とは機能が違う上、本来ライガーゼロは積んでいない。


【チェンジングアーマーシステム】

略称は『CAS』。
ライガーゼロの武装換装機能である。これによりライガーゼロは様々な状況に対応出来る。
作中ではトロス博士が換装パーツと専用の換装設備をたった1日の徹夜で開発した。しかもビットのギャラを使って。無断使用はいつもの事

もともと付いてない素体と殆ど使用しないシュナイダー以外は、全タイプが備え付けのエネルギー砲を一種ずつ無視している。パンツァーはさらに、グレネードランチャーと尻尾の銃なども使用していない。
また、アニメのお約束で尻尾の武器も・・・(その意味でシャドーフォックスは頑張ったかもしれない。特殊兵装だったのもあるだろうが)。

因みにCASを装備して出撃する際は装備の名前でコールする。

「ライガー。インストレーションシステムコール、○○○(装備名)」

「Go! 〇〇〇」※パンツァーは後述の通り機体重量の理由で射出出撃せずにサイドパネルから出撃した為、この台詞もない


◆ライガーゼロ

白い装甲のライガーゼロ基本形態。この装備は「ゼロ」と呼称される。
ライガーゼロの運動性をフルに発揮できるが、最初は射撃武器を一切装備しておらず、接近戦しか出来なかった。アニメのお約束なのか、尻尾のハイデンシティビームガンはなかったことにされた…。
だが、対戦したセイバータイガーのショックカノンを使い(盗んだ?)、二連装ショックカノンに改造して装備した。以降この改造ショックカノンは全てのアーマーで使う基本武装になっている。
前作のアンチテーゼなのかは不明だがEシールドやEブレードの使用は殆ど無かった。

ショックカノンを手に入れる前に、ヘルディガンナーのビーム砲を装備したこともあったが、比較的軽い装備にもかかわらずゼロが『重い』と嫌がり、弾を撃ち尽くすとあっさりパージされた。なおのこと、尻尾のハイデンシティビームガンを背中に持ってくれば…

アニメ最終回の朽ち果てたウルトラザウルスの上でのバーサークフューラーとの激戦は是非一度見てほしいところ。


◆ライガーゼロシュナイダー

オレンジ色主体の装甲に頭部に5本、機体サイドに2本のブレードを持つ近接戦闘仕様のアーマー。
装備すると座席の頭と腕の辺りにパーツがスライドして出てくる。必殺技使用時にはさらに、コックピットの頭上にブレードを思わせる板が出現。
使いこなすまでは、装備してもすぐにオーバーフローを起こしてライガーが停止してしまっていた。
Eシールドと高機動スラスターを装備しているため、格闘戦においては圧倒的な強さを発揮するが、射撃武器がショックカノンしかないのが苦しいところ。

なお、設定にはないブースターも装備している*1
他のタイプが、素体以外は軒並み何らかの武装や装備を省かれたのかまたは何かあった中では珍しい傾向。なお、Eシールドは、それだけで使った場面はなかった。

必殺技は頭部のブレード5本を前方に展開して突撃する「バスタースラッシュ」
終盤で側面のブレードも前に向け、シールドを展開して体当たりする「セブン・ブレード・アタック」を使用した(ちなみに、プラモでは側面ブレードは前に向けられない)。

ビットは強敵と戦うときにはシュナイダーを使うことが多かった*2


◆ライガーゼロイェーガー

深い青の装甲と、背中に備えた巨大なイオンブースターが目を引く高速戦闘仕様のアーマー。
装備すると座席が後ろへ倒れる。
CASで初めて使用した装備であり、唯一不具合がない装備でもある。

射撃武器は腹部のショックカノンと頭部の小型バルカンのみ
尻尾のエネルギーバルカン*3や飛行機能などは活かされていなかった。実質的な武装はストライクレーザークローだけで、装甲に至ってはゼロよりも脆いが、地上最速を誇るライトニングサイクスと同等かそれ以上のスピードを誇る。
スピードに目が行きがちだが、この装備の真価はフルスロットル状態でも他の高速ゾイドと比べてかなり小回りのきくという、恐るべき旋回性能だったりする。
ただし武装が少なく攻撃力も低いため、装甲の厚い敵*4とは相性が悪い。
ビットはこの装備を初見では地味だと言っていたが、最初に装備され、その後の使用頻度も高めだった。


◆ライガーゼロパンツァー

全身をミサイル内臓の重装甲とキャノン砲に包まれた砲戦仕様のアーマー。カラーリングは緑。
最後に登場したCAS。
通常時はコックピットに変化はないが、ハイブリッドキャノン使用時には専用ターゲットスコープが、必殺技使用時には多数のロックサイトが展開される。
また、他の形態がホバーカーゴ上部のカタパルトから射出されるのに対し、パンツァーはホバーカーゴのサイド部分を展開し、そこから滑り落ちるように発進する。

長距離狙撃可能な「ハイブリッドキャノン」や、全身のミサイルを一斉発射する必殺技「バーニングビッグバン」は無人ザバットの大集団を壊滅させたり、落下した衛星の多量の破片を消し飛ばすなど圧倒的な火力を誇る。
ハイブリッドキャノンは、何と直撃しなくても、エレファンターをEシールドごと吹き飛ばす事が可能。レールガンは使われていてもビームキャノンは省かれているように感じたが、後期の描写ではレールガンがエネルギー兵器っぽくも見えるエフェクトをしていた。
おまけに並大抵の攻撃では正面からいくら喰らってもビクともしないほど頑丈と、防御力は全アーマー中ダントツのトップ。

だがピーキーな装備ゆえ弱点も大きい。
まず異常な積載過多のため重量が凄まじい。同じく過積載のリノンのガンスナイパーの比ではなく、地形によっては歩くだけで足が沈んでいく。機動力は皆無でほとんど動けないどころか、装備しているだけで関節が過大な負荷のために異常発熱する*5しかも最悪ライガーゼロが二度と動けなくなるほど深刻な問題である。ヘルディガンナーのキャノンすら嫌がってたライガーがよく装備を決心したものだ…。

そしてバーニングビッグバン使用後は間接の発熱と武装の使用熱でコクピット内温度が70℃を越える。その上に、放熱処理が完全ではない場合はシステムダウンやオーバーヒートを起こしたりもした。

そのため、バーニングビッグバン使用後はライガー及びビットへの熱量によるダメージを防ぐため、装甲を強制排除する。換装シーン以外でライガーゼロの素体が観られる数少ない機会である。

これらの問題点により、ライガーを気遣ったビットは使用を渋っていたが、ライガー自身が装備を望んだため使用した。
そのため登場したのはアニメ終盤(全26話中の19話)であり、その欠点ゆえに使用回数はかなり少ない。

OPでは初期案のデザインで登場しているが、これはデザイン画が間に合っていない状態でOP映像を作らなければならなくなったため描かれたもの*6





「ライガー。インストレーションシステムコール、《追記・修正》!」
「Go! 追記・修正!」

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最終更新:2024年04月08日 12:27

*1 HMM版ではもっと増えてた

*2 ストラのエレファンダー、レオンのブレードライガーetc…

*3 HMM版の設定

*4 エレファンダー、アイアンコング等

*5 ダウンしたら立ち上がるのがやっとな程

*6 『ゾイドエンサイクロペディア』より。