門音蒔絵

登録日:2014/02/13(木) 23:08:36
更新日:2020/07/15 Wed 22:53:31
所要時間:約 6 分で読めます




「『夜よ』」
「『来たれ』」

「ならば、乗り越えてご覧なさい……」

*1
「それを成せる意志と力を、証明して見せなさい」

「『上げよ』」
「『その幕を』」









門音蒔絵(Makie Kadone)とは、ういんどみるOasis制作のエロゲー、ウィッチズガーデンに登場するキャラクターの1人。


CV:米霧唯
アバター:魔女
身長:177cm
体重:58kg
スリーサイズ:89(D)/62/90
血液型:AB型
誕生日:9月27日
所属:???
好きなもの・こと:愚かな人間
嫌いなもの・こと:からかい甲斐のない人間


主人公の洋輔が仮アバターとしての任で騎士団と共にパトロール中、街中で出会った女性。


黒を基調とし胸元を強調したドレスとマント、白のレースに紫のバラ飾りのついたシルクハット、そして手には黒いステッキを携えている。
右の目下には紫色の三日月マークが刻まれており、スタイルの良さもあって妖艶な雰囲気を醸し出している。
ヒロインの1人である雪村涼乃の魔法の師であり、彼女からは師匠(マスター)と呼び慕われている。
また、裏では涼乃と彼女の妹である明乃と会合を重ねている様子。


しかし、その見た目とは裏腹に常に絶やさない爽やかな笑顔で思いっきり酷いことを言いまくる作中屈指のドS。
おまけにただ毒吐くだけに留まらず頻繁にシモいネタを連発しまくる危険なお方。
呪文の主(スペルマスター)という自分の尊称にあやかって自分のことをスペルマ様と呼べなどと言ったりする。いくらエロゲーだからってはっちゃけすぎにも程がある。
(因みにこれを聞いていた涼乃は意味を理解しておらず、妹の明乃も同様どころか実にいい笑顔で呼んでしまった)


プロフィールにあるように愚かな人間をからかうのが大好きなようで
前述した明乃の軽率な言動を見てはしょっちゅう「愚か」だの「滑稽」だの言いまくって楽しんでいる。
洋輔に対しても「脳筋」とか「童貞」とか「愚鈍」とか言いたい放題である。


その暴走は本編に留まらず柴門えくれあと同様にシステムボイスにまで及んでいたり。
特にシーン回想選択時に彼女から言われる言葉は正直かなりキツイものがある……


その正体は風城の全アバターを統べる長老と呼ばれる門音家の現当主で、実質的な風城のトップ。
裏では洋輔の居候先である鏡悠子や研究者である片山よし子とも深い繋がりがあるらしい。


以下、ネタバレ諸々含む。




















当然、風城の長老という立場である以上、風城の裏の側面について全てを知っている。


嘗ては城壁に閉じ込められ討伐されるだけの存在であった魔女(ウィッチ)に対して覚醒前の状態を維持することを可能とした魔力抽出の術を編み出したのが門音家の初代当主である。
同時に雪村家の初代当主と共に抽出した魔力の二次使用の技術も確立。それが現在の風城を支える魔法と魔女(ソーサレス)の基となった。
それらの活躍によって人々はやがて魔物の脅威に怯えていたことすらも忘れていき、そうして風城を平和な観光都市として改変した門音家が代々長老を務めることになった。


4年前に新たなウィッチとして連れてこられたたあやりの莫大な魔力を消費させ
人為的に小規模な世界変容を起こすことで覚醒を抑えるという方法を見出したのも彼女である。
それが風城の観光都市化政策の一環に組み込まれ、一大イベントであるナイトパレードの始まりとなった。


そして嘗てはあやりの先代のウィッチであった鑑悠子の監視者でもあった。
お互いに幼少期の頃から共にいた存在なだけに、表向きは腹の探り合いをしながらも
本心では互いのことを本物の姉妹だというくらいに信頼し合っている。
悠子が現役だった頃はウィッチ常に監視され続け魔力を抽出されるだけの存在であり
それを嫌った悠子と共に「城壁の中の限られた自由」をウィッチに与えた存在でもある。


代々受け継がれてきた門音家当主の務めとして、そしてウィッチがどういう存在かを知り尽くしているが故に
風城という街を支えることについて誰よりも本気であり、それを安易な気持ちで崩そうとする者には容赦しない。
洋輔とは主に現ウィッチであるあやりのことを巡って、現実を知る大人として様々な場面で関わりを見せる。


◆水澄&えくれあルート
目立った出番は無し。


◆莉々子ルート
団長から渡された書状を届けるためにやってきた洋輔と莉々子と対面。
その中身を見て2人の仲を散々にからかった上で、莉々子に魔剣「デイム・メイフェア」を託す。
そして別れ際には自分たちと同じ世界に足を踏み入れるであろう洋輔に対し
「……ようこそ、有馬洋輔くん」と初めてフルネームで呼び歓迎した。


終盤では団長の跡を継ぐことを決めた2人の決意のほどを見極めた上で2人の後押しをしたりもしている。


◆涼乃ルート
あやりと友達になった涼乃に対して「あなたはいずれ苦しむことになる」「あなたは大人になるしかない」と警告。
涼乃があやりに関する真実を知った上で、洋輔と共にあやのの魔力抽出の任を継ぎたいと言ってきた際には
それに値する実力と覚悟を示せと言わんばかりに戦闘を仕掛けてくる。


この時判明したのが「呪文の主(スペルマスター)」という尊称に由来する「並列詠唱」の使い手であるということ。
ソーサレスの扱う魔法は複雑な術式を連続的に処理することで発動させているのだが
蒔絵はその名称通りにそれを複数同時に行うことで、強力な魔法を同時に発動できるという反則染みた能力を持っているということである。
魔法の発動と同時に複数の蒔絵が現れ声が重なる演出は実に厨二心を擽られる。


実際、戦闘は素人とはいえ「魔力を全て掻き消す」という魔女にとっては天敵とも言える機能を持った
雪村家の家宝である盾「パーマフロスト」を装備した洋輔と
ソーサレスの中でも有数の実力者である涼乃の二人を同時に相手にして彼らを防戦一方に追い込むほどである。
最終的には信頼を深めた二人の無言の連携にやられて膝をつくも、直後にケロリとした顔で立ち上がっている。
蒔絵曰く「障壁が全部持っていかれてもう一度一斉射を受けたら防ぎきれない」とのことだが、とてもそうは見えない。


それでも、師である自分を追い込むほどに一人の殿方と通じ合うことのできた涼乃の成長を喜び
涼乃にあやりの魔力抽出の大任を任せ、洋輔にその補佐を命じた。


◆あやりルート
ウィッチにかけられた呪いに導かれるままに抽出装置のある場所へと赴くあやりとそれを追うようにしてやってきた洋輔と対面。
あやりのことを何とかしてやれないのかと感情のままに叫ぶだけの洋輔に対し普段とは違う厳格な態度で洋輔を嗜める。


終盤でもう一度会うことになるが、その時は洋輔とあやりも全ての覚悟を決めており
いつものように二人のことを存分にからかっていた。


◆トゥルールート
あやりが抽出に赴かなかった結果、変容してしまった風城での事態の収拾のために奔走する。


洋輔に対してあやりの自由を保証する代わりに、騎士団と共に魔物退治の任に協力するという条件を飲ませたり
水澄と接触して未完成だったえくれあの魔力炉の完成に協力し、あやりの務めを終わらせようとするなど自らの計画を着々と進めていた。
だが、それでも絶対的な時間が足りないということと、洋輔や悠子が既に別の計画を進めていることを察し
最早風城は今まで通りにはいかず変わらなくてはいけないということを判断し、悠子の案に協力。
悠子との戦いにわざと敗北した上で、洋輔たちとの最後の戦いに赴く彼女のことを見送った。



「あら……そうかしら。知っているでしょう? 私、あなたには弱いのよ」

「あなたが最初に、屋敷に連れてこられてから、ずっと。あなたが第一声で、『変えてみせる』と言ってから、ずっと……」







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最終更新:2020年07月15日 22:53
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*1 出典:ウィッチズガーデン ゲーム画面 ういんどみるOasis 有限会社アレス 2012年11月30日 ©Windmil / ARES Inc.