パワーレンジャー・メガフォース

登録日:2014/02/13(日) 04:47:20
更新日:2023/07/19 Wed 02:33:54
所要時間:約 15 分で読めます




『パワーレンジャー・メガフォース』とは日本のスーパー戦隊シリーズを基にアメリカなどで展開されているパワーレンジャーシリーズの第20作である。
原典は、第1シーズンが『天装戦隊ゴセイジャー』。第2シーズンの「スーパーメガフォース」が『海賊戦隊ゴーカイジャー』となっている。


【概要】

版権が戻ったサバン・ブランドが「パワーレンジャーサムライ」に続いて製作した2作目。
宗教上の理由からか、元からあまり天使の要素が無かったからか、天使の設定は無かったことになり、
レンジャー達は普通の高校生から選抜された集団という、初代を意識した内容になっている。
これらの設定を除けば、比較的物語はゴセイジャーに忠実に沿って進めているが、
2つの戦隊シリーズの話を扱うという性質上、原典ではゴセイジャーの敵であるキャラが、ザンギャックに繋がりがある、等のような設定改変も見受けられる。
さらにゴーカイジャーの冒頭にあった「レジェンド大戦」はザンギャックを倒した後の残党との最終決戦という形でスライドされたため、
先輩戦士は力を失ってないし、先輩戦士の前にゴセイジャーとゴーカイシルバーが並んでいる画という日本版『ゴーカイ』ではあり得ない構図が見られたりする。
また、原典におけるバスコ・タ・ジョロキアに相当する人物は存在しないためバスコに関する回(オーレンジャー回、ゴーゴーファイブ回等)、
更にそもそもパワレン化していないゴレンジャーからジェットマンまでのレジェンド回等丸々カットされた回もかなり多い。

日本では『パワーレンジャースーパーサムライ』以来二年ぶりに東映チャンネルで放送されたが、日本語吹き替え版ではなく、字幕版である。
吹き替え版でないことに残念がる声が多いが日本では(正規の方法以外では)見れない作品も多いので放送されただけで良いのではないだろうか。

ちなみにゴーカイジャーもモチーフにしていることもあり、本編では全く姿形を見せないジュウレンジャーより前のレンジャーも出てくるレジェンド大戦の映像も
一部利用している関係上、オープニングのクレジットになんと現時点でのパワーレンジャーシリーズにおいては
唯一石森プロの名前が東映と一緒に列記されている作品となっている。
ゼンカイジャードンブラザーズモチーフのパワーレンジャーが今後登場すると唯一じゃなくなるかも…)

【登場人物】


○トロイ・バロウ / レッドメガフォースレンジャー (ゴセイレッド)/ スーパーメガフォースレッドレンジャー(ゴーカイレッド)
優れた格闘技術と思いやりの心をもつ、典型的な主人公キャラ。
単身で敵の幹部とも渡り合うなど、メンバー屈指の実力者。
第1シーズンで何故か大勢のパワーレンジャーが敵と戦う夢を見たのだが、第2シーズンでそれが現実のものとなる。
ちなみに、パワーレンジャーの仲間以外との交流は希薄なようで、バスで寝過しても起こしてくれる同級生がいなかったり、
作中でイジメのターゲットにされかけたり、微妙にボッチ気味。
性格はアラタよりもマーベラスの方が近い。
原典における二人は性格も戦い方も全然違うため、メガフォースとスーパーメガフォースの2つにおける流用シーンのギャップが物凄い。(それでもジェイクよりはマシだが...。)

○ノア・カーバー / ブルーメガフォースレンジャー(ゴセイブルー) / スーパーメガフォースブルーレンジャー(ゴーカイブルー)
戦闘においても肉体よりも頭脳を駆使して戦うレンジャー。
だが、第2シーズン「スーパーメガフォース」では、原作で武闘派だったブルー役をやることになった。
そのため、剣による戦闘の比率が多くなったが、戦闘で他の仲間にメタコアを任せて、自身は現場にノコノコやって来たヴェッカーを狙う頭脳プレーを見せるなど、
向こうの編集陣の努力で可能な限り頭脳派のイメージをごまかされ…演出されている。
知的キャラのため、本作のスーパーメガキャノン(ゴーカイガレオンバスター)は彼が開発する役割を任されるが、
原作との整合性のため、人の精神を入れ替える力を持つトランスファーラー(レガエル)の力でグリーンと精神が入れ替えられ、
入れ替わったままバスターを開発し、援護に現れたタートルリーニ(シールドン)をバスターで撃破するという、原作の2話数を詰め込んだ荒技が用いられている。

○ジア・モラン / イエローメガフォースレンジャー(ゴセイイエロー) / スーパーメガフォースイエローレンジャー(ゴーカイイエロー)
ミス・パーフェクトと呼ばれるほどに才色兼備と言われる女性。
戦いでは割とアグレッシブなので、原典のモネ・ルカのどちらとも違和感は無い。

○ジェイク・ホーリング / ブラックメガフォースレンジャー(ゴセイブラック) / スーパーメガフォースグリーンレンジャー(ゴーカイグリーン)
身体技術を認められてレンジャーとなった青年。当初はクールに戦うキャラだったが、
「スーパーメガフォース」以降に担当することになったのは、配色の都合上、ドンさんの立ち位置だった…。
そのため、新規撮影のシーンでは結構真面目に戦ってたりするのに、原作の流用シーンでギャグ場面が多くてキャラが安定しなかったり、
変身後のギャグ部分をカットされたりと微妙に扱いが不遇。
全くの偶然だが、色が「黒→緑」に変わったり、固有武器が斧だったりと、MMPRの2代目ブラックレンジャーであるアダム・パークとの共通点が多い。

○エマ・グドール / ピンクメガフォースレンジャー (ゴセイピンク)/ スーパーメガフォースピンクレンジャー(ゴーカイピンク)
自然を愛する心を認められレンジャーとなった女性。
写真撮影が趣味で、よくカメラを持ち歩いている。
敵であるリコ(ニュートラルのアインI)と心を通わせるなど優しい人物。
ジアと同じく、原典の二人(エリとアイム)と性格が近いため、メガフォースにしてもスーパーメガフォースにしても戦い方に違和感はほとんどない。


追加メンバー

○ロボナイト
原典はおなじみゴセイナイト。
ゴセイによって地球を守るために生み出された存在。
本作では完全にロボであり、動作も機械的。ただし、圧倒的な実力は一緒。


○オリオン / スーパーメガフォースシルバーレンジャー(ゴーカイシルバー)
優しそうな雰囲気の青年。原作とは逆に、彼だけがレンジャーの中で宇宙人という設定である。
出身はアンドレシアという惑星で、採掘の仕事の途中でレジェンダリー・シルバー・モーファーと銀色のレンジャーキーを発掘した。
最初は変身する気は無かったが、突如アンドレシアが艦隊の襲撃に晒され、友人や家族も含めた自分以外のアンドレシアの住人を全て殺され、復讐のために変身し、
パワーレンジャーになったという、『イン・スペース』のアンドロスや『RPM』のディロンを彷彿とさせる暗い過去の持ち主。
「ゴーカイジャーのアイムもそうだったじゃん」と思うかもしれないが、規制の厳しいアメリカで回想の中とはいえ、モンスター以外の死を描くのはシリーズのなかでも稀。
しばらくアンドレシアでサバイバル生活をした後、飛来した戦艦を原始的なパチンコで撃墜して奪取。
地球に来訪してパワーレンジャー達と出会い仲間になった。
普段はクールだが流用の都合で戦闘の際にはしゃぐ癖がある。
一方で敵に対しては「I'd destroy you like you destroyed my world(お前が俺の世界を破壊したように俺はお前を破壊する)」と断言するなど、言葉に敵意を滲ませている。
『ゴールドキー』を使用することでスーパーメガゴールドへとパワーアップできるが案の定、タイタニアムとスピリットsがハブかれた。


【協力者】

○ゴセイ
『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』から続いたゾードン編の主要キャラであるゾードンにより生み出された存在。
地球の守護者。見た目はでかいテンソウダー。
原典でいえば、マスターヘッド的な存在。

○テンソウ
ゴセイに従うロボット。
おそらく原典はデータスとナビィだが、見た目は大幅に異なる。
ゴセイがゾードンを意識しているように、ゾードンのサポートロボであるアルファ5(と恐らくSWR2-D2)を意識していると思われる。

【メガゾード】

ゴセイジャー版の個体はゴセイカードに思いっきり名前が書かれてて誤魔化せない為だいたい原作に準拠した名称を持つ。
ゴーカイジャー版の個体は原作と違い、先輩戦士に合わなくとも、力を得ることができる。


【一般人】


○バーリー先生
トロイ達が通う学校の教師。本作のコメディリリーフ。
怪人の痕跡を発見したり、学校に侵入したロボナイトに遭遇したりする度に驚いている。


○アーニ
トロイ達がたむろしているジュースバーの店長。


○クリーニング屋のおじさん
ロボナイトがパワーレンジャーのスーツをクリーニングに出す度に四苦八苦していた。
ちなみに演じている役者は、かつてアクェイターことエイリアンレンジャーだった人。


○通りすがりのオバさん
ジェイクを殺せず、艦隊にも戻れず途方に暮れていたインヴィディアス(みんな大好きジェラシット)にごみを預けて帰ったおばさん。
原典は『ゴーカイジャー』第24話に登場したノブユキの母…というか日本版の映像がまんま流用されている。
つまり彼女はスーパー戦隊シリーズの歴史のなかで初めてパワーレンジャーにオリキャスのまま登場した日本版のゲストキャラという名誉ある地位を得たのである!!
(パワーレンジャーにおいて日本のオリキャスがレギュラーを務めたのはとある特撮界の女王が唯一の事例だが、
過去のゾードンとして描かれたバーサやスコルピーナとして登場したラミイなど、出番は少ないが日本の役者の映像が使用された例は他にもある。
しかし、いずれも原典ではレギュラー格なキャラであり、このような役回りのキャラがパワレンに流用されるのは珍しい。)



【ゲストキャラクター】


○レッドライオンゾード
パワーレンジャー・ワイルドフォース」に登場する赤いライオンのゾード。
歴代ゾードのなかでは珍しく自我を持つ。
レンジャー達を認めておらず、アニマリアに侵入したエイリアンもろとも攻撃するが、後に彼らの戦い振りを見て彼らを認めた。


○ジェイデン・シバ
「パワーレンジャー・サムライ」のレッドレンジャーを担っていた男性。
メタコア(親衛隊長デラツエイガー)と戦うレンジャー達にディスク(双ディスク)を授けた。
原典とは異なり、本来のレッドが登場しているのは羨ましいのかもしれない。


○ジイ
「パワーレンジャー・サムライ」のレンジャーの協力者。
ジェイデンとともに戦いの行方を見届けた。


○ケイシー・ロード
「パワーレンジャー・ジャングルフューリー」でレッドレンジャーだった青年。
何故か劇中では動物園に努めていた。パチャチャマック(パチャカマック13世)に武器を奪われてしまった
エマとジェイクを指導し、アニマルスピリットの力を授けた。
彼らが勝利した後は役目を終えたかのように、動物園から姿を消したが、
2人の前にだけ別れの挨拶をするかのように姿を見せた。


○ターボファルコンゾード
原典はマッハルコン。
同機種であるRPMのゾードと異なり、言語こそ話せないが自意識を持っている。


【敵】

ウォースター帝国

地球侵略を企む宇宙人達の軍団という点は原作と同じだが、本作のウォースターは原作のマトリンティスザンギャックに相当する組織が全て所属しており、
原作よりはるかに大規模な勢力と化している。

◆ウォースター・インセクトイド部隊
原作におけるウォースターだが、本作では昆虫タイプの宇宙人で構成された先遣隊という設定。
提督であるマルコーを筆頭に昆虫型のエイリアンで構成されている。
エピソード数の都合で未登場の怪人が多い。

○マルコー
ウォースターの提督。原典は惑星のモンス・ドレイク。
ヴェッカーの部隊の先遣隊であり、艦隊が到着する前に地球を征服したいと考えていた。


○クリーポックス
ウォースター幹部。原典は流星のデレプタ。
胸に傷をつけられて以降、レッドレンジャーを敵視する。
原典と異なり、倒された後の再登場はない。


○ヴラック
原典はブレドランだが、本作では純粋なエイリアンという設定。
マルコー達には隠していたが、実は皇帝の実子ヴェッカーとは兄弟関係にある。
マルコーには忠実な振りをしているが、実際は成果を上げて家族に自分の優秀さをアピールするのに利用しているだけである。
こんな回りくどい方法で成果を上げようとしているのは、おそらく彼の兄であるヴェッカーが原因。

ヴラックはヴェッカーより継承権が低く、(メッセンジャーはヴェッカーを「プリンス」と呼ぶのに対し、彼のことは「サー」と呼んでいる。)
彼が父の後を継ぐにはかなりの点数稼ぎを行う必要があり、実際彼もその旨の発言をしている。
だが、兄もまた父親に積極的に成果をアピールしようとしているだけでなく、ヴラックがパワーレンジャーとの戦いの末に
行方不明になった際にも、ヴラックがまだ生きていると考える部下の意見を聞かず、地球全土爆撃というヴラックのことを気にも留めない、
ともすればこの機に乗じてヴラックを排除しようとしているとも取れる作戦を実行するなど、両者が継承権をめぐり不仲であることが示唆されている。
そのため、ヴラックは現状正当後継者であるヴェッカーの目の届くところでは下手に動けなかったため、あえてこのような手段に出たと思われる。
普段は彗星のブレドランの姿をしているが、地球上ではチュパカブラの武レドランの姿で戦闘する。血祭のブレドランや本来の救星主ブラジラとしての姿は出てこない。
マルコーが敗れた際に自身も、乗っていた宇宙船を撃墜され瀕死の重傷を負うが、メタルアリスの手でサイボーグ手術を受けて蘇生する。

ヴェッカーの到着と同時に身を隠していたが、兄の死後に本来の姿(ブラジラ)で再びパワーレンジャーの前に現れ、
「兄を殺害したパワーレンジャーの打倒」という功績を手土産に後継者になるとする。


○メタルアリス
原典はエージェントのメタルA
本作ではヴラックが製作したため、実質ウォースターの一員に。


○ゾンバット
原典はビービ虫。エイリアンやロボット兵を巨大化させる。


★その他エイリアン

○ビーザラ
原典は女王蜂のイリアン。
マルコーの下で働くという立場は原作と同様だが、本作では皇室の血を引いているという設定がある。
つまり、ヴラックやヴェッカーと同じ一族出身なのである。
ただし、正当後継者の弟であり、彼女より高位(のはず)であるヴラックへの態度から、彼の立場は知らない模様。
放送コード対策か、胸が青く塗りつぶされて目立たなくなっている。


◆トキシックビースト

有毒物質によって生まれた生命体。本作ではウォースターに協力する外部勢力。日本版の幽魔獣に相当。
ヴラックの仲介で、ウォースターと共同戦線を結ぶ。

エピソード数の都合で未登場の怪人が多い。

○ビッグス
原典はブロブの膜イン。
トキシックビーストのリーダー格。

○ブルファー
原典はビッグフットの筋グゴン。


◆ウォースター・アルマダ艦隊

第1シーズン終盤より登場。原作のザンギャックに相当する存在。
第2シ-ズンにて本格的に地球侵攻を開始し始めた。
それまで少数精鋭で戦っていたマルコーやヴラックと異なり、大量の戦闘員を用いた物量戦を主流とし、
多数の戦闘員を1人のコマンダーが指揮しながら作戦を実行する戦術を取る。
前シーズン同様に未登場怪人が多い。
「Armada」とは本来は無敵艦隊という意味の英語だが、字幕版では部隊の固有名詞として使われている。


○ヴェッカー王子
原典はワルズ・ギル殿下。
艦隊を率いて地球を襲撃する。本作ではブレドランことヴラックの兄という衝撃の設定が加えられている。まあ確かに見た目は似てるけどさ。
ヴラックの安否に言及するなど兄弟としての情はあるようだが、彼とは継承権をめぐって対立しているらしく、良好な関係とは言えない模様。
皇帝の息子であり、現在の皇位継承権トップだが、まだ継承が確定しているという訳ではないらしく、彼自身も点数稼ぎに積極的。
作戦がうまくいかないとヒステリーを起こすなど、リメイクされても相変わらず殿下は平常運転でした。


○メッセンジャー
原典は10サイのロボゴーグ。
本作ではヴェッカーの部下として登場。
艦隊の到着に先んじて地球に到着し、マルコーの死の確認と、ヴラックの生存確認のために来た。
プリンスの直属の部下だけあって実力は高いが、パワーレンジャーを軽視して地球に向かう艦隊に「抵抗できる勢力はいない」と報告したり、
サイボーグ化して姿が変わり果てつつも生存していたヴラックの事を艦隊に報告せずに、
ヴラックに「見た目が変わったことを知らない味方が攻撃してくる危険がある」とのたまったりと、仕事はかなりいい加減。
(後者に関しては、下手に教えるとヴェッカーはそれに乗じてヴラックを継承権の件で謀殺しかねないから、あえて報告しなかったとも解釈できる)
とはいえ、メタルアリスの技術を賞賛し、ヴラックに対してヴェッカーの艦隊の攻撃に巻き込まれないように身を隠すようにと進言する等、
誰一人として心を許せないパワハラワンマン野郎だった原作と比較すれば物分かりのいいキャラになっている。


○アーガス
原典は特務士官バリゾーグ。
ヴェッカーのボディーガードであるサイボーグ。
剣から放たれる十字の斬撃「ソーラー・フレア」は一撃でパワーレンジャーのメガモードを解除する程の威力を持つ。
無感情な原作と異なり、負けそうなブルーをあざ笑う程度の感情はある。


○リヴィエラ
原典は開発技官インサーン。
艦隊に装備してある兵器「マキシマイザー」で倒されたエイリアンを一度に複数体も蘇生・巨大化出来る。
多くの他の仲間が、マルコー共々ヴラックが死亡したと考える中(メッセンジャー談)、幹部の中で唯一、ヴラックの生存の可能性について言及している。


○ダマラス
原典は参謀長ダマラス。
ヴェッカーの艦隊の幹部を務める寡黙なエイリアン。
度々、ヴェッカーに助言をしているが、聞き入れてもらえない苦労人。
ちなみに、声を担当する方は前作「サムライ」で釣りをして登場していたり、「オペレーションオーバードライブ」に出演したりと
パワーレンジャーシリーズとは何かと縁のある御方。


○マヴロ皇帝
ウォースターの皇帝。原典はアクドス・ギル。本作のラスボス。
「ヴェッカーは無能だけど、長男だから後継者。」とのたまったせいで、ヴェッカーはヴラックへのコンプレックスを拗らせ、
ヴラックはというと、兄を失脚させるべく策謀を巡らせた。
その果てに兄弟が揃ってレンジャーに敗れた事を考えれば、ある意味兄弟の死の元凶と言える。

ラストは原作における旗艦での戦闘→地上に降りた後の戦闘シーンは変わらないが、その後に本作では残党達を相手にする設定でレジェンド大戦が起こる事となる。



★その他の幹部



○ペルソ将軍
原典は行動隊長バウザーだが、将軍、つまり「ジェネラル」の称号から分かる通り、ただの一怪人だった原作とは異なり、
他の最高幹部ほどの地位ではないにせよ、設定上は幹部の1人。
パワーレンジャーシリーズにおけるベナーグ将軍(カジメリ星人ベン・G)やジェネラル・オルグのように、
幹部や強敵が将軍の階級を持つのが向こうの国の常識なので、設定上はその伝統通り、ペルソは幹部の1人。
ついでに、先遣隊を率いた幹部のマルコーの階級は提督(Admiral)であることを考えれば、
ジェネラル(General)であるペルソはマルコーとだいたい同格程度の地位にいることになるため、設定上は間違いなく幹部の1人。
パワーレンジャー相手にいいとこなしなうえに、登場わずか1話であっさり退場したりするけど、設定上は誰が何と言おうと幹部の1人。
何故、他のキャラを差し置いてこいつが原作より立場が上がったのかは謎。ライターがデザインを気に入ったのだろうか。


○メタコア
原典は親衛隊長デラツエイガー。ほとんど原作通りの強さでパワーレンジャーをことごとく圧倒して彼らを悲観的にさせ、
さらに、第1作目の戦士であるMMPRのレジェンダリーモードを初登場の場でフルボッコにしたことで、米国の大きなお友達を絶望させた。


○レドカー
原典は親衛隊員ダイランドー。マヴロ皇帝直属のロイヤルガード。


○イェルゾー
原典は親衛隊員ザツリグ。マヴロ皇帝直属のロイヤルガード……なのだが、
マヴロの登場回にちらっと姿を見せただけで、戦闘シーンすらなくフェードアウトした。
原典のようにレンジャーとの因縁もなく、倒されたかどうかすら不明。デッドライオンの2代目と化した。


◇外部勢力
○コッグ教授(コッグ博士)。
原典は害統領バッチード及びババッチード
パワーレンジャー・RPMのヴェンジックス軍の残党。前作『パワーレンジャー・サムライ』で登場したキャラと同一。
前作でサムライレンジャー達に敗北したが、新たなボディを製造し復活。偽の救難信号でパワーレンジャーを異世界におびき寄せ、
彼らが不在の隙に地球を侵略しようとする。




【余談】

2期では流用の都合上(特にレジェンド大戦。ジェットマン以前の戦隊のシーンはさすがにカットしているものの、リュウレンジャーやマスクマン、ファイブマンがちらちら映ってきているのだ。さらに、昭和の戦隊が突然出てきたりモザイクかけられたりと扱いも悪い。)パワレン化されてない作品の戦士も「地球外のパワーレンジャー」としてレジェンダリーレンジャー化している。
(例)
パワーレンジャー・スコードロン(ダイレンジャー
パワーレンジャー・ライトニング(マスクマン
パワーレンジャー・プリズム(フラッシュマン
パワーレンジャー・ドラゴン(チェンジマン
パワーレンジャー・スーパーソニック(ファイブマン

ちなみに気伝獣とキバレンジャー自体は初代パワーレンジャーにて登場している。なので初期メンバーもといスコードロンは今更すぎる登場である。海外の視聴者はスコードロンを見てどんな顔しただろうか…。



追記・修正 Let's do it !!


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最終更新:2023年07月19日 02:33