ブーピッグ

登録日:2014/02/11 Sun 01:41:08
更新日:2023/10/07 Sat 01:31:47
所要時間:約 6 分で読めます




サイコパワーの波動を黒真珠で強め自由自在に相手を操るポケモン。力を使うとき鼻息が荒くなるぞ。



■もくじ

■データ


全国図鑑No.326/ホウエン図鑑No.111/コーストカロス図鑑No.008
分類:あやつりポケモン
英語名:Grumpig
高さ:0.9m
重さ:71.5kg
タマゴグループ:陸上
性別比率:♂50♀50

タイプ:エスパー
特性:あついしぼう(氷タイプの技で受けるダメージが半分になる)
  /マイペース(混乱状態にならない。いかくを受けない)
隠れ特性:くいしんぼう(通常HPが1/4以下になった時に食べるきのみをHPが1/2以下になった時点で食べる)

種族値
HP:80
攻撃:45
防御:65
特攻:90
特防:110
素早さ:80
合計:470

努力値:特防+2

バネブー→ブーピッグ(Lv.32)


■概要


バネブーの進化形。
「豚に真珠」という諺をそのまま体現したかのようなポケモン
バネブーが頭につけていたパールルの真珠が、いくつにも分かれて真っ黒になった。
黒真珠は美術品の価値を持つ豪華な宝石。
……しかし、深海に棲むパールルと陸上で暮らすバネブーが、一体どうやって接触しているのかはいまだに謎のまま。

額に付いている黒真珠でサイコパワーを強め、相手の心を自由自在に操ってしまうと言われる。
この際、サイコパワーの出力に応じて鼻息が荒くなる。……と地味にロリーパーに匹敵するエグい習性を持っている。
また、操るときは独特のステップを踏んで踊るらしく、そのステップが昔、外国で大流行したという。
…外国ってどこだろうか…。*1
近年の作品では待機モーションで悠然と足踏みをしており、これが件のステップであると思われる。
余談だが「豚に真珠」のネタ元である「マタイによる福音書7:6」には 「豚に真珠を投げてやるな。彼らはそれらを足で踏みつけ、向きなおって噛みついて来るであろう」 と続きがあり、足でステップを踏む習性もこの一節の引用である可能性がある。こんな罪深い催眠ダンスが大流行したどこかの外国、末法過ぎる。

なお「ぶたにしんじゅ」という技は存在しない。「ねこにこばん」はあるのに……。

豚をモチーフにしたポケモンとしては最も早く登場したポケモンだが、分類が「ぶたざるポケモン」であるオコリザルを豚にカウントするか否かでその説は変わってくる。
ちなみに後輩のエンブオーが「焼き豚」と呼ばれることがあるが、バネブーの生息地が火山地帯ゆえ、こっちも「焼き豚」呼ばわりされることがある。

ゴウカザルルンパッパと合わせて『西遊記』をもじったネタパーティーに投入されることも。

進化前のバネブーは、「飛び跳ねる振動で心臓を動かしている」という設定があり、飛び跳ねることを止めると死ぬらしい。
バネブーが戦闘で瀕死になったり眠ったりするとどうなるかがずっと議論されていたが、『XY』では眠り倒れながらもちゃんと跳ねていた。
あと進化前のくせにとても鳴き声がど太い


■ゲームでのブーピッグ


第三世代では進化前のバネブーがデコボコ山道に出現。
ちなみにバネブー、ブーピッグ共に当時は使用トレーナーが非常に少なく、影が薄かった。
現在ではその実力が見直されつつあるが。

その後も4・5・6世代でも各地方で野生のバネブーが、第七世代でもウルトラスペースゼロを介して入手可能だったが、第八世代ではあえなくリストラ。「猫に小判」の方はリージョンと新しい進化貰ってたのに……。
第九世代で野生として復活し、晴れてフィールドを駆け回る姿が見られるようになった。

トレーナーではPWTでのフウとラン、強化後のイツキが使用。
バトルシャトレーヌ四姉妹の末っ子・ラニュイも手加減で使用している。
いずれもなめてかかると返り討ちにされることもある強敵である。


■対戦でのブーピッグ


特殊耐久力に優れるエスパータイプだが、特攻も何気に高い。
そして豚なのに意外と素早い。動ける豚。
かのロリーパーに比べると特殊耐久では劣るが、アタッカーとしてはブーピッグの方が上。
とはいえ純粋にアタッカーで勝負するとなると、フーディンサーナイトなどの強豪がひしめいているため埋もれてしまう。

習得技には「あやしいひかり」や「マジックコート」「スキルスワップ」など多彩な補助技が並ぶ。
耐久型エスパーの中では随一の素早さを活かして「あやつりポケモン」の文字通り相手を手玉に取ってみるのも面白い。
「マジックコート」を始めとする跳ね返し系の技は相手との手の内の読み合いになる。
「スキルスワップ」はダブルなら草タイプなど炎や氷に弱い味方に「あついしぼう」を渡したり、「マイペース」で混乱耐性を付与した上で「いばる」で強化してやるなどの補助も可能。

物理耐久力はいまいち心許ないが、それでもHPに振れば「いのちのたま」持ちゴウカザルの「インファイト」を乱数2で受けることが出来る程度の数値にはなる。
特殊耐久力は言わずもがなであり、また特性の「あついしぼう」により防御面をさらに強化することが可能。
チート級の特攻を持つポケモン相手にはともかく、大概の相手なら止められる点は強い。

第六世代で登場した隠れ特性「ぼうだん」のブリガロンとの組み合わせは相性補完に優れており*2、通称「ブーブリ」として一部で注目を集めている。当時アローが全盛期ということもあって、ブリガドランに対して圧倒的逆風だったのは内緒。



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最終更新:2023年10月07日 01:31

*1 初期作はアメリカ人のマチスなど国外についての言及が幾らか見られたのだが、BW以降はイッシュやカロスなど明らかに異文化でも国ではなく『地方』としてまとめられおり、国家の枠組みがぼかされた世界観が構築されている。

*2 ブリガロンは物理受けかつ特性「ぼうだん」でシャドーボール無効のため、ブーピッグの弱点である物理アタッカーとゴーストを受けられる。ブーピッグは特殊受けかつ特性「あついしぼう」で、ブリガロンの弱点である特殊アタッカーと炎氷を受けられる。