湊耀子/仮面ライダーマリカ

登録日:2014/02/09 Sun 20:16:10
更新日:2024/04/13 Sat 21:42:40
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私は王を求めている。私の下で王を生み出し、その生き様を見届ける。それが私の望み。



(みなと)耀子(ようこ)とは、特撮テレビドラマ『仮面ライダー鎧武』の登場人物。ここでは彼女が変身する仮面ライダーマリカについても解説する。

演:佃井皆美

◆概要


計画都市・沢芽市を牛耳る巨大企業、ユグドラシル・コーポレーションの暗部に所属する女性。
ショートカットの髪にカチッとしたスーツ、すらりと伸びた美脚が特徴。
あまり化粧っ気は無いが、爪に真っ黒なマニキュアを塗っているのが異様である。

ヘルヘイムの森の果実を安全に使用するためのデバイスであるロックシードおよびドライバー開発を担当する技術研究員・戦極凌馬の秘書兼ボディガードを務める他、
新開発された『ゲネシスドライバー』を用いてアーマードライダー・マリカに変身し、新世代ライダーの一角を担う。

優れた身体能力・観察力に加え、足技を主体とした格闘技術を極めて高度なレベルで習得しており、
初級インベス黒影トルーパー程度なら生身で蹴散らせる武闘家舞踏家集団ビートライダーズの葛葉紘汰駆紋戒斗を2度にわたって一方的に叩き伏せ、
戒斗が得意技のトランプ手裏剣を凌馬に放った時にはボールペンで宙を飛ぶカードを射抜いて阻止するという離れ業を披露している。


呉島貴虎の導きで呉島光実がユグドラシル側に属することとなってからは、「プロジェクト・アーク」全体を総括する貴虎の指示で光実の立案した作戦に従事する。
その際、紘汰の戦極ドライバーを奪還すべく、変装術で紘汰の姉・晶に化けるなどなにやら昭和ライダーテイストな特技を持つことが判明。
有能でいて、底の見えない女性である。


戒斗がユグドラシルの協力者となった際に彼に興味を抱き、接する機会が多くなった。
戒斗がオーバーロードインベスの一体・デェムシュに敗れた際には率先して彼を救出し、後日そのことを知った凌馬は彼を切り捨てようとしたが、
もう一度チャンスを与えることを提案し、ゲネシスドライバーおよびレモンエナジーロックシードを戒斗に手渡した。

デェムシュが沢芽市に侵入した際には凌馬の指示のもと捕獲作戦を実行するが、デェムシュの圧倒的な力の前に次第に追い詰められる。
さらにレデュエがユグドラシルタワーを占拠したことにより、凌馬は逃走。耀子にすべてを押しつけた(事実上彼に見限られた)。
その後駆けつけた戒斗達ビートライダーズと協力したことで、彼らと行動を共にすることとなった。


オーバーロードとの戦いが終わった後はロード・バロンとなった戒斗の側に寄り添うようになり、戒斗を王にすべく鳳蓮らと離反する。
しかし、戒斗の仲間となったザックが仕掛けた爆弾に気付き、マリカに変身し間一髪で爆発から戒斗をかばう事に成功するも、ビルから落下。
変身した状態で落下したので即死は免れていたが、ザックを倒し駆けつけた戒斗に言葉を残し力尽きた。

最期は戒斗に初めて名前で呼んでもらえたことに喜びを感じながら、彼の腕の中で微笑みながら眠るように息を引き取った。
上記の通り彼女の目的は王の行く末を見届けることだが、死に際に放った戒斗への質問の内容から彼に好意を持っていたことがうかがえる。





◆性格


非常に気が強くクール。誰に対しても物怖じせず接し、伝えたいことは率直に言葉にする。
あまり自身の内面を見せず、ミステリアスな雰囲気を醸し出してはいるが、貴虎や凌馬のように計画の中枢に携わっているわけではないため、
基本的に『上司の指示を仰いで、下された命令に従い行動する』というパターンでしか動かない(これはシドも同じ)。
故に思わせぶりな言動ばかり取っているユグドラシル暗部の面々の中では珍しく、シンプルかつストレートな思考と行動様式の持ち主であることが見て取れる。

組織内のプロジェクトでは貴虎が采配を振るっているが、彼女個人はむしろ直属の上司である凌馬に対する忠誠心を強く持っており、
光実に組織内における自身の立ち居地を説明する時も、言外に『仕方ないから渋々やっている』というニュアンスを滲ませている。うっかりな主任のもとで働くのは不安なのかもしれない。

実際、表面上は光実の作戦に協力しながらも裏では仮面ライダー鎧武のドライバーの実戦テストを継続しつつ、紘汰を泳がせるという凌馬の思惑に沿って動いていた。

彼女自身の上昇志向から将来性のある上司の下で働きたいだけなのか、個人的に凌馬自身の事が好きなのかは不明。
なお、これに関して佃井氏は「貴虎より凌馬の方が伸び代があって、下につくには得だから」(大意)という解釈で演じていたとの事。


一度戦いの場に立つと旺盛な闘争心を見せ、その姿勢は『獰猛』と言っても差し支えないほど。
変身の際は、被った桃の内側で凄みのある笑顔を見せており、
マスクの裏に本心を封じ込めて戦う『仮面ライダー』という表現の一端を垣間見ることができる。

また、『裏であれこれ策を巡らせるよりも現場で実働するべし』というポリシーの持ち主らしく、
ライダーでありながら直接戦闘よりもマネジメントスキル重視で保身に神経質な光実とは反りが合わない部分も。
???「たまには自分の手足を動かせ……!」



仮面ライダーマリカ




(凰蓮に対して)使えないヤツ…!

最後まで自分の手を汚さないで済むなんて、そんな甘えは大人の世界じゃ通用しない…!

さっ、いくわよ?

……

! まだやるってのか!?

いいえ、これから始まるのよ?


…変身!



ピーチ・エナジー♪

ロック・オン!ソーダァ…

ピーチ・エナジーアームズ♪





スーツアクトレス:佃井皆美 / スーツアクター:藤田慧

身長:198cm
体重:93kg
パンチ力:12.1t
キック力:16.0t
ジャンプ力:ひと跳び27m
走力:100mを5.5秒


耀子が『ゲネシスドライバー』にピーチエナジーロックシードを装填し変身する新世代ライダー。
モチーフのフルーツは桃。まさかの2代目桃ライダーである。
もしクロスオーバー作品で桃繋がりでモモタロスとばったり出くわしたなら、イチャモンをつけられること請け合い。
実際、ゲーム仮面ライダー バトライド・ウォーⅡ』では、モモタロスが「お前、フルーツ被って変身するのか!?」と鎧武に対してブーメラン発言し、ウラタロス「先輩もそうでしょ」と指摘される一幕も。

スーツアクトレスは上記の通り、なんと佃井氏本人が担当している。中の人などいない、マジに耀子が鎧を装着して戦っているのである。
とは言ったが、実際はスーツ装着前後のお色直しの手間なども考慮して、状況に応じて藤田慧氏と二人で演じている。*1
藤田氏も過去に『W』のクレイドール・ドーパントや『仮面ライダーフォーゼ』のヴァルゴ・ゾディアーツなど『女形』として印象的なキャラを多数演じている)

マスク割れメットオフといった一部の例外を除いて、演者がスーツアクターまで兼任するというケースは実に初代・本郷猛/仮面ライダー1号を演じた藤岡弘、氏以来の快挙である。
なお、『鎧武』放送当時の佃井氏の所属事務所は我らが高岩成二氏と同じジャパンアクションエンタープライズだった(現在は退所し、フリーとして活動)。

また、TV版のレギュラーキャラクターが変身するワンオフの女性ライダーというのも初の試み。
タックル?……岬ユリ子はもうただの女だ…
普通女性戦士というのは番組の性質上、販促にかなりの不利が生じるのだが、
マリカの場合は変身ベルトと武器が他の新世代ライダーやジンバーレモンアームズと共通という形にすることで影響を軽減している。
(似たような試みでは、追加戦士をペアにしたゴーオンウイングスが挙げられる)


名前の『マリカ』とはアラビア語で『女王』を意味する。決して何処ぞの有名なレースゲームの略語ではない。
なお、これは女性形の呼び方であり、男性ならば『マリク』となる。変身中の耀子の顔がおっかないのにも納得である。

デザインは龍玄と同じ中華系列を思わせる形状…なのだが、変身時のサウンドやネーミングから見てもアラビア要素が多分に盛り込まれている。
まあ、かの『アラジンと魔法のランプ』だって舞台は『中国』と明記されているので…


ゲネティックライドウェアの色はビビッドなピンクのツートンカラー。
鎧は桃色だが、双眼『ステアリングアイ』や右の肩当て『モモックエナジースリーブ』、
胸当て『モモックエナジーラング』の右胸クリアパーツは、皮を剥いた白桃を思わせる薄い肌色をしている。

ピーチエナジーアームズを纏った際の頭部『モモックヘッドピース』は桃の形を彷彿とさせる。
額には『ゲネティックシグナル』という鉱石がある。


主武器がソニックアローであり、左右非対称の弓道着に似たアーマーを纏っているのは新世代ライダーと共通だが、
女性らしく装甲面積は狭く軽装に留まっており、防御面で劣る反面スピードや運動性に秀でている。
特に『装甲を固めるあまり関節の可動域が狭まる』という全世代のアーマードライダー共有の弱点が克服されている点は大きく、耀子の得意とする蹴り技を絡めての俊敏な格闘戦で相手を圧倒する。

距離を選ばず常に猛然たる攻撃を仕掛け、相手の反撃でダメージを受けてもなお怯むところを見せずに戦闘を続行する。
新世代ライダー中、最も果敢なアタッカーである。

初戦では鎧武 ジンバーレモンアームズとほぼ互角に戦っていたが、生かさず殺さずデータを取得するという凌馬の意向に従っている以上、本気で鎧武を仕留めるつもりで戦っていなかったことは明白であり、その真の力はまだ未知数といえるだろう。

…が、鎧武 ジンバーチェリーアームズにロックシードを奪われたり
足止め目的とはいえ、カチドキアームズに敗北したりと、本気の強さについてやや疑問が残る戦績となっている。
ただ鎧武のインフレについていけないだけかもしれないが、果たして…?

そんなマリカも第45話で変身者の耀子が死亡したため退場となった。


☆装備


★ロックシード


○ピーチエナジーロックシード

シリアルナンバーはE.L.S.-03。耀子曰く、従来のロックシードと比較するのならSクラスに相当するとのこと。パネェ。
桃ならこれしかないだろ!ということで桃太郎の誕生シーンよろしく、パカッと二つに割れる。
???「ぎゃあああ!皮が剥けたあぁぁぁぁ!!!」

変身時の電子音もやはりアラビアンチックなメロディ。
電子音声のコールは男性のものなのだが、妙にクネクネした声色で怪しげな感じである。オネエなら間に合ってます

第22話にて紘汰に強奪されたが、後に別のものを支給された。

なお、他のエナジーロックシード同様『ゲネシスコア』ユニットを仲介する形で戦極ドライバーとの互換性を持たせることも可能で、鎧武がジンバーピーチアームズとなることも想定してか、
DX玩具版ピーチエナジーロックシードのパッケージ裏には桃柄のジンバーアームズを装着した鎧武の姿が描かれている。
すごく・・・桃太郎です・・・


★ゲネシスドライバー

戦極ドライバーから得たアーマードライダー達の戦闘データに基づき、戦極凌馬が完成させた新型ベルト。
エナジーロックシードをバックルの中央部「ゲネシスコア」にセットし、右部のグリップ「シーボルコンプレッサー」で絞ることで、
バックル下部のシリンダー「コンセントレイトポッド」内に溶液が溜まり変身が完了する。

当初使用していたドライバーは凌馬のキルプロセスによって破壊され、その後は彼の遺品となったドライバーを用いて変身している。


★創世弓ソニックアロー

ゲネシスドライバーで変身した新世代アーマードライダーの共通武器。
遠近両用の武器で、レーザーポインタの「エイミングスコープ」で標的を確認する。
そして、トリガーの「ノッキングドローワー」を引いて弦の部分の「ソニックストリング」を伸ばし、
アローレストからエネルギーの矢を放ち射抜いたり、両端に付いた鋭い刃「アークリム」で接近戦を仕掛ける。

ヘルヘイムの木をも貫くその矢はホーミング機能を持たせた曲射や無数に分裂しての広域掃射など、多機能な射ち分けが可能。
エナジーロックシードをエナジードライブベイセットすることで必殺技が発動する。
マリカは回避と反撃を同時に行うなど、アクロバティックな早射ちで鎧武 ジンバーレモンアームズとも互角に戦った。


☆必殺技


★ソニックボレー


ロック・オン!
ピーチエナジー!

ソニックアローにピーチエナジーロックシードをセットすると発動。
エネルギーの矢を連続で放った隙に、桃型の光矢を放ち相手を閉じ込める。

斬月・真が使用したような斬撃タイプは未使用。


★斬撃(名称不明)


ピーチエナジー・スカッシュ!

シーボルコンプレッサーを1回絞ると発動。
アークリムにエネルギーを溜め、桃状の衝撃波とともに相手を切り裂く。

新世代アーマードライダーで2番目に使われたスカッシュ技である。


スパーキングの必殺技は不明。

余談

氏は過去に『仮面ライダーW』のイナゴの女/ホッパードーパントや、映画『劇場版 獣電戦隊キョウリュウジャー ガブリンチョ・オブ・ミュージック』のアーシーを演じていた。


名前の由来はダウン・タウン・ブギウギ・バンドの4thシングル『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』からだろうか?
観てる子供がわかるわけない?まあ特撮ではよくあること
ちなみに、この曲は作詞:阿木燿子 / 作曲:宇崎竜童。仮面ライダーBLACKのOP・EDテーマと同じ組み合わせである。

ニトロ関連で姓が『ミナト』と聴くとなにやらおぞましいビジョンが脳裏をよぎる気がするが
ニチアサキッズタイムのキャラクターゆえ、そのような事態にはならぬと信じよう…信じていいんだろうか。


なお、『湊』姓の仮面ライダー自体は既に映画『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズMOVIE大戦 MEGAMAX』に登場していたりもする。
彼は40年後の未来の世界から来たというが…



コメ欄でリクするだけで編集してもらえるなんて、そんな甘えはアニヲタWikiじゃ通用しない…!

追記修正、いくわよ?

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最終更新:2024年04月13日 21:42
添付ファイル

*1 ちなみに彼女のように変身前後を同一人物が演じるというのは細かい動作や癖を打ち合わせや矯正をほぼナシ(≒スムーズかつ違和感なく)で撮影できるというメリットがある。