ジャンクマン(キン肉マン)

登録日:2014/02/06 Thu 22:12:00
更新日:2023/11/10 Fri 14:41:50
所要時間:約 4 分で読めます






オレさまの攻撃をうけた超人は体中の血という血をすべてぬきとられる!

これこそ地獄めぐりNo.3血の海地獄だ!




○プロフィール
CV:岸野一彦
所属:悪魔超人
出身:オーストラリア(初期設定では香港)
年齢:25歳
身長:190cm
体重:115kg
超人強度:600万パワー


戦績:
対ロビンマスク×
対ペインマン○


概要

悪魔超人軍の精鋭部隊「悪魔六騎士」の一人。初登場は黄金のマスク編「驚異のリング!!の巻」。
両腕が二つのトゲのついた巨大なのようになっており、それを利用して敵を押し潰す「ジャンククラッシュ」を得意とする。
地獄めぐりNo.3・血の海地獄 の番人で、彼の攻撃を食らった超人は全身の血液が全て抜き取られてしまう。
体色は原作では肌色、アニメでは薄紫色。
見た目はショートタイツ一枚の伝統的なレスラースタイルで手の代わりに鉄板を付けただけという非常にやっつけ極まりない姿。
しかし得意技のジャンククラッシュは見た目通り凶悪な破壊力とインパクトを誇る。
笑い声は「ニヒヒ」。

搦め手に長けた悪魔騎士の中ではジャンククラッシュの一つ覚えで力押しのシンプルなファイトスタイル…に見えて、死角を補う多彩な小技と相手の心理や試合環境を利用し自身の攻撃を受けざるを得ない状況に運んだり危機的状況を思いもよらぬ方法で打開する機転など頭脳的な一面も持ち合わせる強敵。

「我ら悪魔騎士は常に合理的な攻撃法を計算しながら戦っている」

悪魔将軍のボディとなった際は残虐性を担当。

五重のリングで戦った他の3人の悪魔騎士に比べると後のシリーズでの出番に恵まれず、Ⅱ世でも存在に触れられないため【完璧超人始祖編】で活躍するまでは六騎士の中でも影の薄い存在だった。
そのため作中でも現段階で2試合しかしていないのだが、前述の一筋縄ではいかない強さや対戦相手との意地や信念のぶつかり合いが描かれており、どちらも名勝負として度々挙げられる激戦である。

ちなみにトレーニング時には腕に紐でダンベルを括り付けている。
両手が自分の胴体ほどの大きさの鉄板で普段、どのように生活しているのかは不明。
本人曰く、この腕は生まれつきとの事。



○作中の活躍

【黄金のマスク編」

スニゲータープラネットマンキン肉マンに倒された後、残りの悪魔騎士と共にウォーズマンの体内に侵入し、
五重のリング1階でロビンマスクと対戦。開始早々にロビンマスクの鎧を容易く押し潰して見せ、
自らの技の凶悪さをアピールする。
そして、ジャンククラッシュを警戒するロビンマスクに対してウォーズマンの背骨とそれを登るキン肉マンをも
巻き込んでジャンククラッシュを狙うという知略かつ残虐な戦法を取り、技を避けられない状況を作り出す。
更にロビンが身を挺してジャンククラッシュを受け止めた際は胴体から八本の針「ジャンクスパイク」を生やしてロビンを攻撃、
背後を取られても背面に顔を出現させて真後ろを攻撃する「魔技ダブルフェイス」でジャンククラッシュを放ち、
ロビンを大量出血させてダメージを与えるなど、単純な攻撃方法に反して攻防の隙のなさを見せ、
終始、ロビンを苦戦させる試合展開となる。
しかし、ロビンが仮面のひさしとベルトを外して身を軽くしたことで動きに対応できず攻撃が不発になり後頭部のダブルフェイスが潰される。
それでもロビンが疲労したところを狙ってジャンククラッシュに捉えるも、大量の血で滑って技がすっぽ抜けてしまうという失態を演じ、
最終的には「逆タワーブリッジ」により敗北してしまう。

その後はリング内に放置されていたが、胸部のジャンクスパイクが出現したままであったため、
それがブロッケンJrと戦っていたザ・ニンジャの敗北の原因となってしまう。

悪魔将軍登場後は将軍の肉体代わりである鎧の一部として取り込まれる。



【夢の超人タッグ編】

アシュラマンが用意した地獄のキャンパスによって霊体として登場し、マッスルブラザーズを苦しめる。



【キン肉星王位争奪編】

超人墓場から脱走を企てるも、オメガマンにハントされ背中の巨大指にコレクションされてしまう。



【完璧超人始祖編】

満を持して第二部より登場。
悪魔将軍が完璧超人の本拠地である超人墓場の入口を開けたことで、
他の六騎士と共に進軍を開始。六騎士の先鋒として立ち塞がった完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)伍式(フィフス)ペインマンと対戦する。
あらゆるショックを吸収するペインマンの緩衝材ボディにジャンククラッシュを無効化され、
逆に必殺技テリブルペインクラッチを受けてしまうが、過去に悪魔将軍から受けた叱責を思い出したことで
自分にはジャンクしかないことを思い直し奮闘。ダメージを受けながらも何とか技から脱出する。

そして、自身のジャンククラッシュの連打によって周囲の気温が上がっていたことに気づき、
熱で空気を膨張させれば緩衝材ボディを敗れるのではと一か八かの新技「オーバーヒートジャンククラッシュ」を放ち、
ペインマン相手に一矢を報いる。


そこで力尽き動けなくなってしまうが、自らの左手を切り捨てることでかつてロビンマスクがしたように身を軽くし、
反撃の態勢を取っていたペインマンの背後に回り込んで右手の鉄板と切断したリング上の左腕の鉄板で再度、
ジャンククラッシュを仕掛け、ボロボロになりながらも勝利をもぎ取り大番狂わせを起こす。

「一番首〜〜ッ 召し取ったりィ〜〜っ!!」

試合後はジャンクマンの強さと地上に降り悪魔超人を育てたゴールドマンの決断は無駄ではなかったと讃えるペインマンに敬意を評し、その気高い最期を将軍と地上の超人の進化を認めようとしないあやつに伝える事を約束する。悪魔騎士は情け深い。
しかし…

「少し休ませてくれねぇか…」

ダメージで動けず、その場に倒れ込む。
アトランティスのような直接的な言及はなかったが、形成を逆転させた起死回生の策や試合後の崩れ落ちる様子など、かつて死闘を演じたロビンマスクを彷彿とさせるようなシーンが多く見られた。


「ジャンククラッシュの連打によって周囲の気温を上げる」という
少々無茶なゆで理論を用いているものの、
各陣営のエース級の主要キャラ陣でさえ、完璧超人始祖相手には→

  • 試合のやり取りの中で人情家であることを悟ったシングマンの心の隙に付け込み、身動きが取れなくなっていた状態からシングマンの力を利用して砂のボディを復活。
    その隙を狙った騙し討ちによりシングマン自身の武器を利用することで、自力では絶対に攻略不可だった宇宙金属性のボディを破壊(サンシャイン)

  • あらゆる面で遥か上を行くカラスマンがニンジャの流儀に付き合ってくれていたこともあり、その能力をコピーして利用し変身合戦に勝利。
    ……しかし、後にサイコマンより実は“カラスマンは心の内では下等超人を認めたがっていた”=無意識にゴールドマンの弟子に負けることを望んでいたと明かされており、カラスマンの態度如何では封殺されていた可能性が高い(ニンジャ)

  • ジャスティスマンの前にあらゆる攻撃が封殺されてしまい残ったのは闘志だけ。
    しかし、その諦めない心(火事場のクソ力)が奇跡を呼び込み、義足が犠牲となる形でジャスティスマンの裁きの技であるジャッジメントペナルティから生還。
    試合前に天秤が裁きを保留していた件も含めてジャスティスマンはダブルジョバティーによりテリーマンを断罪不可能として敗北宣言を行い、まさかの勝利判定。
    …捕捉すると、前のアシュラマンとの試合でも完勝しながらも天秤がアシュラマン(及び悪魔超人)の罪を認めていなかったこと、それを見てジャスティスマン自身の中に旧友であるゴールドマンとシルバーマンの理想が現実のものとなりつつあるのを目の当たりにしたことで、迷いと共に思索の余地が生まれていたことも理由である(テリー)

  • 全力を出して立ち向かうも余裕で完封され、他ならぬ対戦相手であるガンマンにより眠っている力があることを真眼で見抜かれる。
    将軍様の発破もあって自滅覚悟で潜在能力(火事場のクソ力)を解放するも、尚もガンマンに上回られてしまう。
    …しかし、戦いを通して理解していったガンマン程の漢がどうして将軍様(ゴールドマン)が見限ったような男に従ったままなのか?と質問したことにより思わぬ動揺を誘うこととなり、最終的には狙ってか偶然かリングの外周を回るバッファローマンを追う中で、ガンマン自身が無意識に避けてきた“あやつ”を真眼で捉えることをしてしまい、思わず目を瞑ってしまったガンマンの技の発動が遅れた隙に新必殺技(ハリケーンギガブラスター)をぶち込む(バッファローマン)


…という、相手の力を利用する…etc.の、言い方を悪くすればパッとしない勝ち方をしてる中で、
始祖相手に完全に独力で勝利という、地味に凄い試合内容だったりする。*1


その後長らく(シリーズの決着まで)ペインマンのリング近くで座り込んだまま放置されてたが、続くオメガ・ケンタウリの六鎗客が襲撃の際には無事魔界に生還したことが確認された。
誰か回収してやれよ…*2



○得意技

  • ジャンククラッシュ
相手に突進し、両腕の鉄板で挟み潰すジャンクマンの代名詞にしてアイデンティティ。
連続で放った際は最後に鉄板がコの字型に変形する「ジャンクキューブクラッシュ」でとどめを差す。

  • ジャンクスパイク
胸から飛び出す針。
ジャンククラッシュを受け止められた際や掻い潜り懐に入った相手の攻撃に合わせてカウンターとして使用する。

  • 魔技・ダブルフェイス(アニメでは悪魔の技~)
後頭部に顔を出現させ、直線的な攻撃しか行えないジャンククラッシュの死角をなくす技。
この状態ならば真後ろにもジャンククラッシュを放てる。(どう考えても肩や関節の可動域まで反転している)

  • ジャンクシャープネスアッパー
鉄板をコの字型に変形させて殴る。

  • オーバーヒートジャンククラッシュ
鉄板に熱を持たせた状態で放つジャンククラッシュ。
対ペインマン戦にてジャンククラッシュを何度も放ったことでリング外の池が干上がるほどの熱が
こもっていたことに気づき、ペインマンの緩衝材ボディを破るために編み出す。
ちなみに池が干上がるほどの熱を持っていながら本人はリングを囲う金網に触れるまで気づかなかった。


○関連商品

バンダイから「ひとやすみ腕枕(アームピロー)シリーズ」の一つとして、ジャンクハンド型のクッションが発売されている。
「鋼でできた凶器が正反対の用途に」「むしろクッション向きなのはペインマン」というツッコミ所もあるが。
ちなみにセット販売ではなく税込で一個4320円なので、ジャンクマンごっこをするには9000円近い出費が必要。
最悪一個しか買えなくても「ペインマン戦後のジャンクマンの再現」と言い張る手もある。



くらえ――っ、追記・修正。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ジャンクマン
  • ジャンククラッシュ
  • ジャンク
  • 超人
  • 悪魔六騎士
  • キン肉マン
  • 悪魔超人
  • ジャイアントキリング
  • オーストラリア
  • 岸野一彦
  • 表裏反転
  • ダブルフェイス
  • 血の海地獄
  • 血の海
  • 大金星
  • 一芸特化型
  • 超人レスラー
  • ジャンクハンド
  • 名勝負製造機

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年11月10日 14:41

*1 とはいえ、正に“完璧”な始祖の実力や火事場のクソ力と呼ばれるものの“現れかた”を考えると、上記の面々の勝ちかたもそこまで情けないものでは無いと言えるし、下等が遂に始祖の牙城を崩すにまで至った進化の必然の形の一つとは言える。

*2 因みに、自分より余裕がある形で勝利を奪った砂野郎に相当にウザい態度を取られた模様。