アリアドス

登録日:2014/02/06(日) 20:43:53
更新日:2024/01/07 Sun 22:56:59
所要時間:約 4 分で読めます







出典:ポケットモンスター、32話『セレビィ 時を超えた約束』、
19年11月17日~2022年12月16日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon

お尻からだけでなく 口からも 糸を 出すので
見ただけでは どっちが 頭か わからない。


常に お尻から 出ている 特別な 一本の 糸を 辿っていくと
巣に繋がっている。


ポケットモンスターシリーズに金・銀から登場したポケモン

■データ


全国図鑑No.168/ジョウト図鑑No.033/マウンテンカロス図鑑No.108/アローラ図鑑No.023
分類:あしながポケモン
英語名:Ariados
高さ:1.1m
重さ:33.5kg
タマゴグループ:むし
性別比率:♂50♀50

タイプ:むし/どく
特性:むしのしらせ(HPが1/3以下になった時、虫タイプの技の威力が1.5倍になる。野生ポケモンとの遭遇率が上がる)
  /ふみん(眠り状態にならない)
隠れ特性:スナイパー(急所に当たった時の技の威力が1.5倍から2.25倍に上がる)

種族値
HP:70
攻撃:90
防御:70
特攻:60
特防:60 → 70 ※SMから
素早さ:40
合計:400

努力値:攻撃+2

イトマル→アリアドス(Lv.22)


■概要


イトマルの進化形。
禍々しい赤い身体と、黄色と紫の縞模様が特徴的な長い脚を持つ巨大なクモ。6本の脚の内、2本は上に向いて突き出ている。
お尻にも顔のような模様があり、口とお尻の両方から糸を吐き出すことができる。
ちなみにお尻からは巣に向かっていく一本の糸が常に出ているらしい*1なんか汚い。

夜行性で、夜になると獲物を求めてさまよう。
獲物を捕まえる時はわざと相手に糸をつけて逃がし、仲間がいる巣に戻ったところを一網打尽にするというずる賢い一面も持つ。
汚いなさすが忍者きたない。
こんな設定のためか、アニメや映画では悪役としての立ち回りが非常に多いポケモン。
使用者もリオン(02年の劇場版の悪役)、ハーリー、ポケモンハンターJと悪人ばかりである。
また、なぜかヒカリに集団で襲い掛かることが多い。
一方でゲームの方の悪役では使用者は少ない。


■ゲームでのアリアドス


イトマル、アリアドス共に第ニ世代では金版の夜にしか出現せず、銀版の朝に出現するレディバ、レディアンと対になっている。
クリスタル版では両方とも出現する。
また、第二世代の四天王キョウとその娘アンズの手持ちとして登場。
最終的にリメイク強化版やPWT等でリストラはされたが、長きにわたって常にアリアドスを手持ちとして使用していた。

相手を逃げられなくする「クモのす」は、第四世代まではアリアドス系統の専用技だった。
第五世代でデンチュラが、第七世代ではオニシズクモも習得可能となったが、どちらかといえば交代を封じて変化技で相手を翻弄するアリアドスの方が「クモのす」使いとしては分がある。

第七世代ではスカル団のボスグズマが使用するが、「かげうち」、「ふいうち」を持ってるのでエスパータイプやゴーストタイプで挑むと返り討ちにあう。
マイナーチェンジ版USUMではアリアドスからアメモースに切り替わっている。

第八世代では未登場。
一応第4世代リメイクであるBDSPには登場できたが、結局この世代ではランクマ出禁のまま終わってしまった。

第九世代ではレディアンを差し置いて『碧の仮面』で復帰。
しかも好都合な事に他のむし/どく複合がモルフォンしかいない中での復帰となった。
活躍の程はともかく、むし/どく複合はやたら内定の門が狭いため、出られるだけでも幸運であろう。

■対戦でのアリアドス


第二世代ではタイプ一致で自力習得出来る技が「どくばり」と「きゅうけつ(第六世代までは威力20)」のみという有様。
強力な毒技を使うには貴重な技マシンを経由して「ヘドロばくだん」、虫技に至っては「めざめるパワー」の厳選が必要だった。
そんな手間を掛けて引き出したアリアドスの実力はというと…まぁ、序盤で手に入る虫ポケモンなのでお察し。

攻撃が抜きん出ているとはいえ100の大台にすら乗っておらず中途半端。
耐久もそれほど高くない上、鈍足なのでなにかする前に落ちる可能性が高い。
しかし第二世代当時は、初代で猛威を振るった「サイコキネシス」を自力習得出来る点からストーリーでは意外と重宝されたこともある。
習得はレベル63だけどな!

忍者っぽいポケモンが鈍足ではさすがにマズいと見たのか、クリスタル版や第三世代ではレベル技で「こうそくいどう」を習得した。
最速で積めば130族を抜けるため、そこそこ有用。

RSEでは虫、毒タイプ共に物理依存で「ヘドロばくだん」や教え技の「シグナルビーム」で戦えたため、まだ市場価値は残っていた。
しかしDPtで物理、特殊が技ごとに設定された仕様に変更され、それまでの一致技「ヘドロばくだん」や「シグナルビーム」が使えなくなった。
代わりに「どくづき」や「クロスポイズン」「むしくい」等が習得可能となったが、どれも以前より威力が落ちているので微妙感が否めない。

同作では特性「むしのしらせ」を得るも、所詮適用技が「むしくい」なので火力の乏しさを補うには至らなかった。
しかしもう一つの特性「ふみん」で眠りをばら撒いてくるエスパータイプのポケモン相手に有利に立ち回れるように。
先制技の「ふいうち」「かげうち」も習得し、立ち回り次第で自分より素早いエスパーポケモンにも勝てるようになった。

BWでは「シザークロス」と「いかりのこな」、BW2からは「イカサマ」を習得。
「シザークロス」は虫技として過去最高威力で、「いかりのこな」は「ふみん」型ならダブル・トリプルで上手く行けば催眠技使いを封じられる。
また格闘1/4を活かしてキノガッサを封じることも出来るが、向こうが「ストーンエッジ」を出してきたら一撃で落ちるのでそこは読み合いとなる。
「イカサマ」は攻撃や特攻に努力値を振らなくても火力を発揮できるため、「ねばねばネット」等補助技を軸とするサポート型で有用。
積み技はそれなりにあるので、バトンタッチで後続に繋げるのも悪くはない。

XYでタマゴ技で虫タイプ最強の物理技「メガホーン」習得し、火力が大幅に増した。

SMでは特防が10上昇し、「きゅうけつ」の威力が「シザークロス」並に強化されたほか、専用技「どくのいと」も習得。
相手を状態にすると同時に素早さを一段階下げるという二つの効果を併せ持ち、さらにZワザとして使った場合は自分の素早さが一段階上がる。
ただ、素早さで上回っても他の能力も全体的に貧弱なため、「どくどく」を上回るリターンを得られるかは自軍の控えや相手に大きく左右される。

USUMではタマゴ技で「きゅうけつ」と同威力かつ相手の攻撃を一段階追加効果付きの「とびかかる」を習得し、メインウェポン選択の幅が広がった。
さらに教え技に対策となる地面技「じだんだ」が追加され、毒技に対して受け出しされた後だと基本威力150で撃つこともできる。

BDSPでは目立った強化点はない……どころか、剣盾で不在の間に「クモのす」が廃止されていたり、
遺伝元のデンチュラがいないので「エレキネット」も没収と、むしろ弱体化が目立つ。

SVでは、相手の素早さを下げる「とびつく」に特攻を下げる「はいよるいちげき」、
特防を2段階下げる「アシッドボム」や持ち物没収の「はたきおとす」と、嫌がらせ方面の技を多数習得。
持ち前の強みを更に活かしやすくなった。
ちなみに「エレキネット」も『藍の円盤』にてわざマシン化し、単独で楽に習得可能となった。

マイナーポケモンながらも、世代を追う毎に着実に強化されている存在。
ただしメガシンカを遂げたヘラクロスや、アタッカーとして完全に上位互換になりうるペンドラーがいるので肩身の狭さは相変わらず。
現在に至っては鈍足はどうしようもないので、対戦で使う場合「ふいうち」や「かげうち」といった先制技は必要不可欠となる。
攻撃も決して低くはないので上手く活用したい。

四天王のキョウは、アリアドスで「クモのす」→「バトンタッチ」でフォレトスと入れ替わり「だいばくはつ」を食らわせてくるコンボを使うが、
実戦で使ってみると相当なリスクを覚悟する必要がある。
そもそもキョウもアリアドス一匹じゃ勝てないって分かってるんじゃないのか…。


追記・修正はヒカリを襲ってからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ポケモン
  • ポケモン解説項目
  • ポケモン最終進化形
  • むし
  • どく
  • 第二世代
  • 金銀
  • クリスタル
  • 蜘蛛
  • 狡猾
  • 汚いなさすが忍者きたない
  • 忍者
  • 汚い忍者
  • 序盤虫
  • 序盤ポケモン
  • マイナー
  • 不遇
  • 鈍足
  • 40族
  • 怖い
  • 蜘蛛の巣
  • 夜行性
  • 悪役
  • ヒカリの宿敵
  • ヒカリ
  • ふいうち
  • イカサマ
  • バトンタッチ
  • ねばねばネット
  • イトマル
  • アリアドス
  • キョウ
  • アンズ
  • グズマ
  • 観世智顕
  • ゴウ

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年01月07日 22:56

*1 実在のクモも同様の行動を取ることがある。この糸を「しおり糸」と呼ぶ。