ミノマダム/ガーメイル

登録日:2014/02/06 Thu 00:32:24
更新日:2024/01/24 Wed 19:19:44
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ミノマダム及びガーメイルとはポケットモンスターシリーズにダイヤモンド・パールから登場するポケモン達。

いずれもミノムッチの進化形で、レベル20になると♀のミノムッチはミノマダムに、♂のミノムッチはガーメイルに進化する。

ミノマダムに進化すると蓑と一体化になり、一生脱ぐことはなくなる。
気温が低い日に進化すると通常より蓑が分厚くなる。

ガーメイルは決まった住処を持たず、好物の花の蜜を探して飛び回っている。
が、大半はミツハニーの蜜を奪ってばかり。

ちなみに現実のミノムシとはミノガ類の幼虫であり、葉や枝などを糸で繋いで蓑を作る。その後、♂は普通のの姿の成虫になるが、♀は成虫になってもイモムシ状で、フェロモンを出しながら蓑の中にこもり続けるのである。

■もくじ

■ミノマダム



ミノムッチから 進化した時
ミノが 体の一部になった。
一生 ミノを脱ぐことは無い。


進化した場所によって 姿が変わる。
身近にある 材料が
体の一部になるのだ。

■データ

全国図鑑No.413/シンオウ図鑑No.046
英語名:Wormadam
分類:みのむしポケモン
高さ:0.5m
重さ:6.5kg
タマゴグループ:むし
性別比率:♂0♀100


特性:きけんよち(相手が効果抜群や一撃必殺の技を持っていると身震いする)
隠れ特性:ぼうじん(砂嵐や霰のダメージ、粉系の技や特性「ほうし」の効果を受けない)

  • くさきのミノ(むし/くさ)
HP:60
攻撃:59
防御:85
特攻:79
特防:105
素早さ:36
合計:424

  • すなちのミノ(むし/じめん)
HP:60
攻撃:79
防御:105
特攻:59
特防:85
素早さ:36
合計:424

  • ゴミのミノ(むし/はがね)
HP:60
攻撃:69
防御:95
特攻:69
特防:95
素早さ:36
合計:424

努力値:特防+2


■ゲームでのミノマダム

♀のミノムッチがLv20に達すると進化する。
進化する前にミノムッチが最後に戦った場所によってミノムッチの姿が変わり、進化時点のミノがそのままミノマダムのミノになる。
フィールドでなら草木のミノ、洞窟でなら砂地のミノ、室内でならゴミのミノになる。

低火力で鈍足。防御/特防は全体的に高いもののHPが低く、さらに弱点となるタイプも多いため簡単に沈みやすい。
耐久型として運用しようにも積み技も少なく、回復手段も草木のミノ以外は皆無に等しい。
加えて彼らを用いるくらいなら他に使えるポケモンが多いため、不遇ポケの一匹として見なされることが多い。

特性が「きけんよち」なので、苦手な技を覚えている相手が出てくれば即交代、という戦法も可能。
ただしこいつのために1ターンを無駄にするのはどうも気が引ける。
隠れ特性は「ぼうじん」。襷潰しの砂嵐や霰を無効化してくれるので、「じたばた」や「がむしゃら」による反撃が狙いやすい。
第七世代からは「ふいうち」が自力技になって復活。「がむしゃら」で削った相手にトドメをさせるようになった。


■対戦でのミノマダム

  • くさきのミノ
おそらくシナリオでもっともよく見かけるのがこの姿のミノマダム。
種族値は特殊に優れた構成となっていて、また自力で「リーフストーム」を覚えられる数少ないポケモン。

第七世代で「シグナルビーム」よりも強力な「むしのさざめき」を獲得し、特殊寄りの種族値を活かしやすくなった。
草タイプのメインウェポン候補としては「リーフストーム」や「エナジーボール」「ギガドレイン」等が挙げられる。
変化技は「こうごうせい」「せいちょう」「スキルスワップ」や第七世代で得た「ちょうのまい」となかなか粒揃い。
なおミノムッチ系統はタマゴ技を一切覚えないので注意。
めざめるパワー」のタイプは等から選択(ゴミのミノも同様)。

どこまで行ってもリーフストームの一発ネタで食うようなポケモンであり、やることが非常に分かりやすいのが難点。
一応じめんタイプの技が1/4で受けられたりするのだが、こおりタイプの技に弱くなるのが致命的。第5世代の頃まではドラゴン対策としてほぼ必携だったため、一矢報いることもできずについでのように狩られる。


  • すなちのミノ
物理面に優れた種族値構成となっている。
むし/じめんタイプのポケモンは砂地ミノ以外にはツチニンしかいないという珍しい存在。
ただし素早さはそのツチニンにすら劣る…。まあS40のツチニンで上取りにはいかないけどね!

一致物理の虫技「むしくい」の使い手としては3匹の中では一番。だからどうというわけではないが。
他にも「じしん」を習得可能で、苦手な炎タイプにも対応が可能。
タイプの関係上物理系の技が多いタイプには強いため、物理受けとしての運用もできる。
教え技で「ステルスロック」を覚えられるため、交代読みで炎や飛行タイプのポケモンを出してきた相手に不意打ちを食らわせることができる。
また「スキルスワップ」と「じわれ」が両立できるため、ダブルバトルで「ノーガード」を取得したミノマダムが数多の強敵を葬り去った武勇伝もある。
別にノーガードにこだわらなくても、特性に依存するポケモンを機能不全にしたり3割即死をちらつかせて相手を動きにくくしたりと割としっかり仕事はしてくれる。
おそらく3匹の中で唯一、バトルでそこそこまともに立ち回れるタイプ。


  • ゴミのミノ
別に「ゴミ」ってそういう意味付けたんじゃないと思うよ?多分……。
物理、特殊の能力が均等という、まるでレジ系のアイツを彷彿させるかのようなステータス。
よく言えばバランスがいい、悪く言えば中途半端。ただでさえ不遇ポケなのにこれ以上不遇にしてどうするんだ。

タイプ的には炎4倍以外には弱点がなく、耐性が9つもあってかなり優秀。
同複合タイプの中では禁止級ゲノセクトを除いて随一の特攻を持つため、特殊アタッカーとしての道を歩ませた方がいいかもしれない。
物理技では自力習得の「アイアンヘッド」や教え技の「ダストシュート」等があるが、同タイプにはハッサムシュバルゴ等の強力な物理アタッカーがひしめいている。
物理耐久もこいつらよりも低く、種族値的にも同タイプの中では最弱。
第七世代から「メタルバースト」を覚えるようになったので、微妙な耐久を逆手に取って奇襲するのもアリか。
一方で特殊耐久はシュバルゴには劣るもののそこそこあるので、特殊受けとして立ち回らせてみてもいいかもしれない。また鈍足を活かした「ジャイロボール」で不意打ちを狙ってみても良いかも。

ただ、下手に差別化を狙うと本当に使う意味がないほど弱くなってしまう。どうしてもこのミノマダムを使いたいというのなら、劣化と言われることをある程度割り切った型にするのが実は一番よかったりする。
ミノマダムに限った話ではないが、こういう劣化枠というのは何をやってくるか分からないという情報アドバンテージを利用した奇襲が昔から一番強かったりする。


実はミノマダム界隈では「ゴミのミノとすなちのミノ、どちらが強いか」という論争がたびたび勃発している。目糞鼻糞というか、大月秩父戦争というか……。
意見の傾向としては、ゴミのミノが強いという人は「すなちのミノなんて一発ネタにすぎないし弱点も多い。たとえフォレトスやハッサムの劣化だったとしてもタイプが強くてちゃんと運用に役割が持てる。ミノマダムの中では一番使いやすいことに変わりはない」という意見が、
すなちのミノが強いという人は「ゴミのミノが強いと言っても差別化ができていないのだから同タイプのポケモンを使った方がいい。その点タイプがそもそも個性的でじわれなどで差別化が容易に図れるミノマダムは一芸に秀でているので使う意味がある」という意見が多い。
まあ、この辺は単にプレイヤーの好みであろう。

そんなミノマダムだが、第8世代で全フォルムで「ギガドレイン」を覚えられるようになった。
あとどういうわけか「あなをほる」も全フォルムで出来るようになった
ようやくまともに耐久出来るようになったと言える……かも。

■ガーメイル



花の蜜が 大好き。
ミツハニーの集めた蜜を 横取りして食べてしまう。


決まった住処を 持たない。
好物の花の蜜を探して 野山を越えて飛び続ける。

■データ

全国図鑑No.414/シンオウ図鑑No.047
分類:ミノガポケモン
高さ:0.9m
重さ:23.3kg
タマゴグループ:むし
性別比率:♂100♀0

タイプ:むし/ひこう

特性:むしのしらせ(HPが1/3以下の時、虫技の威力が1.5倍になる。野生ポケモンとの遭遇率が上がる)
隠れ特性:いろめがね(効果がいまひとつの時、技の威力が2倍になる)

種族値

HP:70
攻撃:94
防御:50
特攻:94
特防:50
素早さ:66
合計:424

努力値:攻撃+1、特攻+1


■ゲームでのガーメイル

♂のミノムッチがLv20に達すると進化する。
前述のミノマダムは使用するトレーナーが多く姿もミノムッチに似ているため認知度が高いのに対し、
ガーメイルは使用するトレーナーがほとんどおらず姿かたちも全く違うため、かなり影が薄い。もちろん野生でも出てこない。

攻撃と特攻が並んで高い両刀アタッカー。
ミノマダムと比べるとやや使いやすいか…と思いきや、素早さは意外にもそんなに高くない。
さらに耐久は紙同然であるため、でも巻いてやらない限り瞬殺されて終わる。

特性はいずれもアタッカー向け。
紙耐久を逆用して「むしのしらせ」で技の威力の底上げを狙ってみてもいいかもしれない。
隠れ特性の「いろめがね」は、ダメージが1/2の時は等倍に、1/4の時は1/2にするアタッカー向けの特性である。
虫技は元々通りが悪く特にフェアリーや鋼が流行する近年の環境ではそれが顕著なことを考えると「いろめがね」の方が有用性は高めか。

ちなみにミノマダムにも言えるが隠れ特性は永らく第五世代のPDW限定であり、サービスが終了した現在はGTSで貰うしかないので注意が必要なポケモンだった。
…が、第8世代では『BDSP』のバトルタワーで入手できる「とくせいパッチ」によって入手が可能となり、上記のような入手困難状態から解放された。
ただし、とくせいパッチはBP200で交換という苦行の末に手に入れることになる希少なアイテムなため、それをわざわざ彼らに使うかどうかは使用者の愛が試される。


■対戦でのガーメイル

第4世代ではその能力の低さと文字通りの影の薄さから不遇の一途をたどったポケモン。ステルスロックを撒かれるだけで死が見える……まぁそれはファイヤーとかも同じなんだけど。
第4世代では特にメガヤンマモルフォンの存在が痛く、催眠戦法が弱体化した後も彼らの後塵を拝していた。普通にタスキなりスカーフなりを持たせてアタッカーとして運用するのが角がなく、劣化と言われようとちゃんと仕事はしてくれる。
しかし第五世代では強力な積み技「ちょうのまい」を習得し、アタッカーとして躍進の時を迎えた。
メインウェポンには「エアスラッシュ」や「むしのさざめき」といった強力技が並び、第五世代では「アクロバット」も習得。
また素早さを底上げする技として「おいかぜ」も教え技で習得可能となった。

ただ、種族値的にも役割的にもメガヤンマの劣化となってしまう点が痛い。
幸いあっちは「ちょうのまい」を覚えないので、襷+「むしのしらせ」+「ちょうのまい」で「むしのさざめき」をぶつけることで火力面での差別化はできる。
似たような芸当をこなせるむしタイプは他にもいるが、サブウェポンのレパートリーが異なる。
先制技や天候には注意。

教え技に依存しやすく、教え技がないと覚えられる技の範囲がぐっと狭まってしまうが、それでも「ちょうのまい」は健在。
ライバルは多いものの、襷を使った一撃ロマン砲を撃てる虫ポケモンの筆頭に名を連ねている。

■ミノムッチ


■データ

全国図鑑No.412/シンオウ図鑑No.045
英語名:Burmy
分類:みのむしポケモン
高さ:0.2m
重さ:3.4kg
タマゴグループ:むし
性別比率:♂50♀50


■アニメでのミノムッチ系

ハクタイのもりで出会ったモミ絡みのポケモンとして登場。「おそろしくあまいミツ」を求めているモミは、それを見つけられる能力を持つガーメイルを探している最中にサトシ一行と出会う。
ミノムッチ♂およびそこから進化したガーメイルはそれなりに見せ場があるが、ミノマダム3種類は顔見世だけで終わる。


■ポケモンカードでのミノムッチ系

進化条件が時代によって違うポケモン。DP時代のミノマダムは対応するたねポケモンからしか進化できないが、XY以降はミノムッチからなら何でも進化できるようになった。……まぁXY以降はミノムッチもミノマダムもガーメイルも1種類ずつしかいないんだけど。
そういったルール的にちょっと面倒な変遷があったというだけで、基本的にどの時代にも目立った活躍はあまりなかった。

しかし2022年に登場した3種のミノマダムは無色エネルギー2個で自分のトラッシュのポケモンの枚数だけダメージが増える「マダムのいかり」という技を共通して持っており、ミノマダムを使い分ける戦法を取りやすい。
トラッシュの1進化ポケモンに変身する特性「げんえいへんげ」を持つゾロアークとこのミノマダムを組み合わせることで、変幻自在に相手の弱点を突くというデッキコンセプトを確立しており、大型大会でもしばしば見ることがある有名なデッキになっている。


■余談

第三世代以降、ゲーム中でバグを引き起こす元となる「ダメタマゴ」が出現するが、草木のミノムッチ以外から進化したガーメイルを『ポケモンバトルレボリューション』で使用するポケモンとして登録しようとしてもこのダメタマゴになってしまう。
ガーメイルを使いたいという人は注意して欲しい。


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最終更新:2024年01月24日 19:19