カイロス(ポケモン)

登録日:2012/01/25 Wed 23:34:31
更新日:2024/03/28 Thu 16:52:15
所要時間:約 12 分で読めます




\やあ/

(  )
´臼`
ようこそ、カイロスの項目へ。
この樹液はサービスだから、まず飲んで落ち着いてナントカの劣化なんて言わず最後まで見て欲しい。


(  )
`臼´




ポケットモンスターシリーズに初代から登場するポケモン


▲データ


長いツノを振り回して攻撃してくる。寒いときは森の奥に姿を隠す。

全国図鑑No.127
分類:くわがたポケモン
英語名:Pinsir
高さ:1.5m
重さ:55.0kg
タマゴグループ:虫
性別比率:♂50♀50

タイプ:むし

特性:かいりきバサミ(相手の技や特性の効果によって攻撃が下がらない)
  /かたやぶり(相手の特性を無視して技を出せる)※ダイヤモンド・パールから
隠れ特性:じしんかじょう(相手を倒すと攻撃が1段階上がる)

HP:65
攻撃:125
防御:100
特攻:55
特防:70(初代のみ55)
素早さ:85
合計:500

努力値:攻撃+2


▲概要


分類通り、クワガタをモチーフにしたポケモン……ではあるが、
クワガタとはかけ離れた大アゴや、Gの幼虫のような羽の無い背中等、モチーフとはかけ離れている点も多い。

実はデザイン自体はアリジゴク(ウスバカゲロウの幼虫)をモチーフとしていた。同じくアリジゴクモチーフのアントラーと比べてみるといい。
しかしアリジゴクの知名度や、進化の有無(幼虫だけの登場というのも変である)などを考慮する内に有耶無耶となり、いつの間にかクワガタに。
その後、ウスバカゲロウモチーフはフライゴン一族に託されることになった。
ちなみに、『サン・ムーン』でもクワガタがモチーフのクワガノンが登場している。

名前の由来はギリシャ語で「切断」を意味するKairos・Caerusとされており、ポケモンとしてはネーミング由来が判り辛い部類である。
最近の3Dモデルなんかを見てみるとなんとなくわかるが、西洋の昔の甲冑、いわゆる「角兜」がモチーフのひとつなのでその辺からの連想ゲームなのかもしれない。

気性が荒く、相手が千切れるまで大アゴで締め付けるというなかなか恐ろしいポケモン。
千切れない場合は、相手を振り回して遠くに投げ飛ばす。
寒い季節や場所が苦手でそのような時期や地方では少ないとされている。
夜は木の洞や土の中で眠る……クワガタが夜行性なのは内緒。

クワガタがモチーフの宿命か、カブトムシモチーフのヘラクロスとはよくライバルとして扱われている。なおこの2種は合計種族値・攻撃・素早さが同じである。尚そのヘラクロスは第二世代初出だが。
そして第七世代、アローラ地方でのカイロスのライバルは上述のクワガノンであり、逆にヘラクロスとは割と仲良くやっているらしい……と『US・UM』の図鑑で記載されている。
ヘラクロスもヘラクロスでクワガノンと対立しているため、敵の敵は味方理論で成り立っているのだろう。

ソード』での図鑑説明によると角で互いを格付けし合う習性があり、太く立派な角を持つ個体ほど異性に人気であるらしい。現実のクワガタと違い雌雄同じ姿であるため、カイロス族における美男美女の基準は角であるようだ。

▲ゲームでのカイロス


初代から登場し、当時の最終進化形では唯一のむし単タイプ。
緑または青にてサファリゾーンでゲットすることができるが、例によって逃げやすく捕獲困難。ただし緑ではスロットの景品としても手に入る。
しかし当時は覚える技がノーマル技とかくとう技のみであり、ゴーストタイプの敵相手には完全に役立たずであった。
一応初代は仕様上ちきゅうなげがゴーストに当たったので相手にできなかったわけではないのだが…

その後の世代でも、『金・銀・クリスタル』では虫取り大会でしかゲット出来ず、『ルビー・サファイア・エメラルド』ではサファリのみ、
ダイヤモンド・パール・プラチナ』では殿堂入り後に入手可能(ダイヤモンド不可、プラチナでは大量発生のみ)、
ブラック・ホワイト』では揺れる草むらのみのエンカウント等、基本的にはレアポケとして扱われている。

だが、『サン・ムーン』では野生での出現率は低いものの、ポケリゾートに時々遊びに来てそのまま手持ちに加わってしまう、という事が割と発生するという、気さくというか人懐っこい(?)ポケモンとなった。
『US・UM』ではナッシーアイランドのナッシーを調べると、「挟む」を掛けているのか「はっさむ!」と叫びながらカイロスが襲いかかってくる。

ソード・シールド』発売までは何気に全シリーズ皆勤組であったが、残念ながら『ソード・シールド』においてリストラされてしまった…
と、思われたが…
なんとDLCにて復活。カイロスファン達は歓喜し、皆勤賞も守られた。
が、SVで再びいなくなった。

ゲーム内では使うトレーナーは少数で、ポケモンコレクターやこんちゅうマニアが使う程度。
ハートゴールド・ソウルシルバー』では強化版のツクシが使用するほか、
『サン・ムーン』及び『US・UM』ではスカル団ボスのグズマが使用する。


▲対戦でのカイロス


見た目通り攻撃や防御が高く素早さもそこそこだが、HPや特防が低いので特殊技には弱い物理アタッカー。
初代『ポケモンスタジアム』で使用可能なむしポケモンの一匹だが、当時はむしタイプの技を一切覚えず、前述した通り技のバリエーションはノーマル技とかくとう技のみとかなり劣悪。
この世代ではむしの弱点を突けるタイプの技はどれも使用率が低かったため、まともな一致技さえあればエスパーキラーになれたと考えると惜しい所。
一応、当時の仕様上ほぼ急所となる「きりさく」、ノーマル技を半減するいわタイプに対抗可能な「じごくぐるま」、レベルと同ダメージを与える「ちきゅうなげ」
強行突破用の「ハサミギロチン」等を覚える為、全く使えない訳でもなかった。同じ「じごくぐるま」使いのカイリキーとはエスパー等倍、じめん半減という点で差別化はできていた。だが、やはりマイナーな存在であったことは否めない。
特にゲンガーには手も足も出なかった。一応ちきゅうなげはあるが基本は厳しい。

『金・銀』で一応むし技を習得するも、貧弱*1にも程がある「れんぞくぎり」か厳選困難でやはり火力不足な「めざめるパワー(虫)」という体たらくで如何ともしがたかった。
むしろ無理にむし技を採用するよりも「すてみタックル」「おんがえし」「じごくぐるま」を主力技にした方が使いやすいという有様。
のみならず、タイプ一致「メガホーン」を恣にし、「きしかいせい」や「じしん」が使用可能なヘラクロス、
進化して驚異的な耐性を身に付け、「つるぎのまい」「かげぶんしん」「バトンタッチ」という、サポート役に重宝するハッサムという新旧ライバルが大いに躍進、
加えてフォレトスツボツボ等、当時の耐久寄り環境に合致した新参虫ポケの出現等もあり、カイロスの肩身は狭かった。
一応、上記のポケモン達と違い4倍弱点こそないが、それでも2倍弱点の数が多いことや攻撃範囲の狭さからやはり微妙……。


このまま不遇ポケ一直線……と思われていたカイロスが花開き出したのは『ルビー・サファイア』の頃。
新たに対戦に特性の要素が入り、カイロスが手にした特性は『かいりきバサミ』。
種族値的に物理アタッカー向けのカイロスには「いかく」を防ぐことが出来るというのはアドバンテージとなり、
サブウェポンも「じしん」「かわらわり」「じたばた」等それなりのものが用意された。
相変わらずタイプ一致は「めざめるパワー」頼みではあったが、それでもむしタイプ技の威力はむしタイプ内第三位とまずまずで、かなり使い易くはなった。
……が、無情は世の常と言わんばかりに、ヘラクロスも同等のサブウェポンを備え、状態異常に強い特性『こんじょう』を手にしてパワフルに、
ストライクもタイプ一致必中技「つばめがえし」や、めざパに頼らなくてもいい「ぎんいろのかぜ」を習得し非常に使いやすくなった。
だが大半のプレイヤーはカイロスのために、っていうかカイロスじゃなくてもめざパなんて粘りたくない。当時の大多数のプレイヤーの見解は「カイロスはタイプ一致技を持たない」というもの。
ギャラドスやサンダース、サンダーやライコウ*2くらい使い勝手が変わらない限り、めざパはないものとして扱うコミュニティの方が圧倒的に多かった。そのギャラドスだって「おんがえしでも十分」とする人もいた。
この時期のむしタイプの物理ポケモンは「メガホーンなんて贅沢はいわない、せめてシグナルビームか、それがダメでもぎんいろのかぜがほしい」という意見が多かったほど技に恵まれなかったのである。
さらにFRLGは一般ポケモンに「みがわり」が解禁されたことでハサミギロチンが通用しにくくなり、しかも「がんじょう」を持つツボツボやフォレトスやエアームドを相手にハサミギロチンで荒らすことも通用しなくなった。
つまり一般論としてはこの時期まで超不遇。「花開き出した」というのは、この劣悪極まりない育成環境の中をカタログスペックの上で戦うのが前提という雲の上のようなコミュに属している人の意見。
もちろんそういうサイトもあるにはあったのだろうが、いったいどんなサイトでやっていたのか……。


しかし『ダイヤモンド・パール』では悲願のタイプ一致技「シザークロス」を習得。さらに特性『かたやぶり』を入手。
ヘラクロスやハッサムでは御しがたいドータクンマタドガスを「じしん」でなぶり殺し、
がんじょう』持ちを「ハサミギロチン」で屠るなど他の虫ポケにできない芸当を得た。
更にタマゴ技で「インファイト」を取得。ヘラクロスと違ってタイプ不一致だが、それでも十分に採用の価値はある。
素早さの種族値上『こだわりスカーフ』との相性も良好など、対戦環境も味方したところも大きく、それなりの活躍を見せた。
「まっすぐいってぶっ飛ばす」のがヘラクロスなら、カイロスは「かたやぶり」と強烈な技の数々で通常の対策が通じにくいというのが利点となった。
物理受けや耐久型を強引に「ハサミギロチン」でこじあけ、かたやぶりの存在を忘れて不用意に出てきたふゆう持ちに「じしん」を当てる。

ただしカタログスペックの上では優秀なカイロスだが、ぶっちゃけ当時のポケモンは今と違ってそこまで特性に依存しない。「がんじょう」だってまだオートタスキの効果がない頃だし、そもそもこの時期は本当に「おにび」が多かった。じしんでなぶり殺しできるマタドガスも鬼火搭載型は結構多かったし。
そのためこの利点が実用上生きることは少なく、やはりストレートに強いヘラクロスや、当時大躍進を遂げていたストライクに少し劣る位置という感は強かった。
プラチナ版ではハッサムがバレットパンチを習得して環境を激変させてしまい、もはや比較するのもむなしいポケモンになってしまう。

ただそれでも、この時代に得た「スカーフハサミギロチン」という個性はその後も非常に長いことカイロスの一芸としてみなされている。
相手の特性に一切関係なく3割即死ガチャができるというのはやはり横暴。
「それしかないじゃん」と言われればそれはそうだが、まぁ二言目には差別化って言われる時代に一芸があるってのは偉いもんだ。


『ブラック・ホワイト』では『かたやぶり』+一撃必殺技の使い手にオノノクスドリュウズが追加された。
種族値こそ彼らに軍配が上がるものの、タイプや習得技等の違いで『かたやぶり』でもある程度差別化はできている。

『ブラック2・ホワイト2』では何故かナゲキ専用技だった「やまあらし」を覚えるようになった。

ソード・シールド』ではエキスパンション・パス第1弾『鎧の孤島』にて復帰し、ヘラクロスと対の関係になっている。
メガシンカは存在しないので必然的にこの姿で戦うことになったが、弱点となる「ダイジェット」の流行は仕方ないとしても、むし技の通りが悪く攻撃を最大限に活かせないのが大問題。
かたやぶりギロチンとタイプ一致技があるだけ初代よりはマシだが、結果として別タイプの威力のある技に頼る場面が多くなったり、むし技切りで戦ったりという、時代を逆行したような技事なっている。
そして新技もめぼしいものがなく、新規教え技に至ってはゼロ。悲しみを背負いそうになる話だ。

種族値や特性はそこまで悪くないものの、虫単タイプが不遇なのに加えて強力な一致技すら貰えないため、どの世代でもマイナー気味である。
いまや「かたやぶり」の存在もすっかり知られており、何か相手の意表を突ける強烈な一発があるわけでもない。今後のテコ入れが待たれる所である。


▲メガシンカ


メガシンカし飛べるようになった。よほど嬉しいのか滅多に地上には降りてこないぞ。

高さ:1.7m
重さ:59.0kg

タイプ:むし/ひこう

特性:スカイスキン(自分の使うノーマル技がひこうタイプになり威力が1.3倍になる)
※SMから1.2倍に変更

  • メガカイロスの種族値
HP:65
攻撃:155
防御:120
特攻:65
特防:90
素早さ:105
合計:600


X・Y』では目玉要素メガシンカが与えられ、ひこうタイプが追加。特性スカイスキンで長年悩まされていた一致技の火力不足を解消。
「あばれる」はひこう版「げきりん」となり、先制技「でんこうせっか」「フェイント」もタイプ一致で放てるので馬鹿に出来ない威力になる。
「つるぎのまい」を覚えるので抜きエースとしての運用にも耐える。
「ハサミギロチン」も『がんじょう』持ちに当てられなくなる代わりに、ゴーストに当てられるようになった。
さらに「からげんき」で「おにび」持ちゴーストにも対処可能。


それはいいのだが……


このメガカイロス、その特徴はヘラクロスに4倍であるひこう技に特化しているだけではない。
元々の三角定規のような三白眼には謎の縦線が数本走っているうえに、真っ黄色に染まって瞳孔が開いたように小さな瞳が寄っている。興奮して威嚇しているどころか狂気さえ感じさせるその目付き。
おまけに、背中では羽を広げているのだが、後羽から突き出る三本程の謎の棘によって前羽が貫かれているという、常軌を逸した攻撃性を具現化しているかのような異様。
元と比較すると、あまりにも禍々しすぎる外見へと変貌している。

その「ヘラクロス対策に全てを捧げたような狂気の性能」と「禍々しい外見」から、
「ヘラクロスへの殺意の波動に目覚めている」「ヘラクロスへの恨みを晴らすために全てを捧げている」
「ヘラ殺すマン」「ヘラコロス」「ヘラクロス絶対殺すマン」などと呼ばれネタにされている。
今まで散々煮え湯を飲まされ続けてきた恨みが爆発したのであろうか……。

ちなみにヘラクロス以外にもキノガッサフェローチェマッシブーン等にも4倍でタイプ一致先制技が撃てるので、彼らを絶対殺すマンでもある。

結果的に持ちうる力の殆どがひこう側に偏りすぎて、もはや本来のメインウェポンであった「シザークロス」はサブウェポンとしてすらあまり使わなくなった。
基本的には「インファイト」「じしん」「つるぎのまい」「フェイント」等の方が優先度が高く、使うとすればエスパー・・・というかクレセリア対策程度。
(HB特化型に対して「あばれる」だと性格「ようき」で確定3発、「いじっぱり」で低乱数2発の所、「ようき」で低乱数2発、「いじっぱり」で高乱数2発になる)

なお、現在はヘラクロスよりも同じ「スカイスキン」持ちのメガボーマンダがライバル的な存在である。
向こうは素早さやドラゴンの優秀な耐性、『いかく』による物理耐久等で勝り、「あばれる」より使いやすい「すてみタックル」、役割破壊の「だいもんじ」もある。
(カイロスの「すてみタックル」は初代のわざマシンか第三世代の教え技限定で、レートで「あばれる」を切る場合「おんがえし」か「やつあたり」しか選択肢がない)
一方、カイロス側は『かいりきバサミ』のおかげでその『いかく』等に強いことや先制技や一撃技、「インファイト」が使える点、こおり技への耐性等で勝る。
交代受け=メガシンカ前ならこおり技は等倍止まりであり、相手の素早さや耐久次第ではメガシンカ後の「インファイト」で倒せる。
その他の違いとして、ボーマンダの積み技は攻撃・素早さ1段階ずつアップの「りゅうのまい」なのに対し、こちらは攻撃2段階アップの「つるぎのまい」である。

タイプの都合上がんじょうエアームドを強く呼ぶが、メガシンカ前の特性が『かたやぶり』の場合「ハサミギロチン」で強行突破できるので『がんじょう』エアームドでも油断ならない。
その場合はいかく耐性を捨てることになるため一長一短ではあるが。

Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』では仕様により特性そのものがない上に自力習得できるひこうタイプ技が皆無なせいで、ひこうタイプがほぼ完全に無駄になってしまった。初代リメイクだからって不遇なとこまで再現しなくても…


▲ポケモンGOでのカイロス


レアポケモン扱いの本編での扱いは何処へやら、ポケモンGOにおいてはその辺を適当に歩いていたらすぐに見つかり簡単にゲットする事が出来る。

…にもかかわらず、当初はあろうことかレアポケモンが多く生まれる10キロタマゴから生まれるという完全なハズレ枠として扱われていた。
カビゴンラプラスを狙い10キロタマゴを孵した時、カイロスが生まれた時の絶望や怒りはSNSを中心に拡散され、
いつしか不快感通り越してもはやネタとして愛されているレベルで叩かれていた。

しかし、アップデートにおいて5キロタマゴグループに振り分けられた事により、ハズレのイメージは消えていった…むしろ5キログループの中でのカイロスは強い部類でもある。
現在は5キロタマゴからも消滅しており、専ら野生での捕獲がメインとなるか。

なお、ハズレポケモンと呼ばれてはいるものの、決して弱いわけではなく、虫技の火力は現在でも上位をキープし続けているかなり優秀な性能となっている。
さらに無進化ポケモン故に育成に必要なアメも少なく、何かと需要の高い格闘技を覚えてくれるためジムやレイドで即戦力になるなど初心者向きのポケモンである。

2023年5月にはメガカイロスが実装。
飛行技を覚えず、特性の概念もないため飛行タイプとしての側面は残念なことになっているが、火力の高さと耐久の安定性は健在であり、虫技の火力はメガスピアーを抜いてトップクラス。
厳密には火力自体はフェローチェに劣るが耐久面と耐性で差別化可能。


New ポケモンスナップでのカイロス


レンティル地方にも生息している。
出現場所は公園と砂漠。どちらもLv1から登場する。森林と砂漠という環境の異なるマップに分布することから、適応能力の高さがうかがえる。

公園の個体は夜に登場。Lv1では地面に潜って眠っているが、角を思いっきり地面の外に突き出しているので発見は容易。リンゴをぶつけることで目を覚まし、地面から飛び出してくる。
リンゴを美味しそうに食べる様子は、だれしもが序盤で撮影したことだろう。
また、Lv2ではヘラクロスと鉢合わせることで喧嘩をはじめる様子も撮影できる。さらにこの時、別の場所にいるニンフィアを見つけて起こしておくと、特殊な行動が見られるらしい……?

砂漠の個体は昼に登場、アリジゴクのように流砂の中に潜っており、こちらもリンゴをぶつけると飛び出してくる。
なお、ナックラーも同じような地形に登場する。タイプは違えど似たような生態を持っているのかもしれない。


▲アニメでのカイロス


サトシの記念すべき初めてのバトルの相手・サムライ少年の手持ちとして無印4話に早くも登場する。
タイプ上では不利なピジョンを倒すもトランセルに敗れる。
わけが分からないとか言ってはいけないが、これはピジョンを倒すような強烈な相手をトランセルが「かたくなる」で角のトゲを粉砕して撃退するというシーン。
原作的には意味が分からないが、まぁポケモンアニメって初期はそういうの多かったんで。

更に金銀編第119話でカイロスの森なる場所に大量のカイロスがいたり、ロケット団作のメカ・カイロスが登場するのでカイロス好きさんは是非。
ちなみにサトシがヘラクロスをゲットする回である。

新無印第6話ではゴウにゲットされる。(CV:三木眞一郎)
初登場時の粗暴な性格とは裏腹に、ポケモンバトルは好きじゃないらしく、ゴウにバトルフロンティアへの出場を勧められた時にはかなり嫌な顔をしていた。
性別はメスであり、元々住んでいた場所が花畑だったり、普段花を愛でていたり花が好きらしい。
第33話でコロミという少女が持っていたヘラクロスに惚れてしまい、そのヘラクロスをゴウが交換で手に入れることとなった。
以降は、ヘラクロスと行動を共にしている場面が何度か見られる。

映画では『蒼海の王子』に悪役である海賊船長風トレーナー、ファントム(CV:藤岡隊長)の手持ちして登場。
海要素とか皆無だが気にしない。映画に出られた事が重要なんだ。


ポケットモンスターSPECIALでのカイロス


第1章にて、ブルーから道具を買ったレッドがその試し斬りとして野生のカイロスにピカで勝負を挑んだが、
その道具はインチキだったためピカは吹っ飛ばされてしまった。

また、第6章ではバトルファクトリーでのダツラ戦にてエメラルドが使用。
「つるぎのまい」を積みまくり、「てっぺき」を永久に繰り返して攻撃できない状態だったクチートを強引に倒したが、ゴローニャの「いわなだれ」の一撃でKOされた。

更に、第12章の主人公の一人であるエックス手持ち、「ルット」としても登場。詳細は手持ち項目参照のこと。


▲ポケモンカードゲームでのカイロス


非伝説のたねポケモンの例に漏れず、非常に弱い。
ポケモンカードGBのカイロスなんて非常にわかりやすいだろう。同じ4エネ50ダメージだというのに、あまごいデッキの立役者となったフリーザーとは雲泥の差である。

ここ最近だと一応3エネで大ダメージを叩き出せる「カイロスGX」というカードはあるし、今のスタンダードでは「いちげき」をサポートするカイロスもいるのだが……あえて使うほどのもんなのかなぁ。
カードではそういうすごく微妙な立ち位置という意味では、ヘラクロスとはいいライバルなのかもしれない。
ただ向こうは闘タイプとしても印刷される機会があるのに対し、虫単のこちらは常に草タイプである。メガヘラクロスは印刷されたが、メガカイロスは印刷されていない
やや唐突な「カイロスGX」は、これの補填扱いなのかもしれない。
原作やアニメでは見られない躍動的なイラストが見られるが、カイロスのデザインの妙(婉曲的な言い方)を楽しめる。

ちょっと変わったところだと、旧裏では原作では縁もゆかりもないサカキの所有ポケモンとして「サカキのカイロス」というカードがある。
ポケモンカードはプクリンやマグカルゴ、エネコロロやピジョット、レジギガス(DP当時)やフィオネなど原作で若干不遇なポケモンが環境の中央で大暴れすることもあるゲームだが、
残念ながらカイロスはまだその枠には入っていないようである。備えよう。


▲余談


3Dモデル、特にポケモンスタジアム時代のモデルはアゴに生えそろった歯がうねうね動く。
これが嫌いな人は本当に嫌いというか、生理的に結構キツいらしいのでよく話題になる。強いポケモンじゃなくてよかったね、ほんと……ボーマンダやガブリアス並の頻度で目にしてたら3D作品遊べなかったぞ。

実はこのポケモン、とあるポケモン実況動画の影響で一部の界隈で大いなる人気を博している。
そのためか上述のように『ソード・シールド』配信当初は不在だったカイロスであるが、某サイトにて行われたソード・シールドのアップデートで追加されて欲しいポケモンランキングで並み居る人気ポケモンや600族達を差し置いてまさかの1位に輝いた。

その影響なのかは不明だが、DLCにてついに彼らはガラルの地にやって来た。
とはいえ、立場的には厳しい。めげずにがんばれ、カイロス!



ツノに はさんでも ちぎれない ばあいは とりあえず ついきしゅうせいし ごまかす せんぽうを つかう。

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最終更新:2024年03月28日 16:52

*1 当時の威力の初期値は10。

*2 当時の認識。めざパ不要の育成論「ノイコウ」はとても大きな話題になった。