ナイトメア(星のカービィ)

登録日:2014/02/04 Tue 23:59:19
更新日:2024/04/19 Fri 16:26:20
所要時間:約 18 分で読めます





ナイトメアとは、『星のカービィ 夢の泉の物語』とTVアニメ版『星のカービィ』に登場するキャラクターである。



以下、それぞれの登場作品でのネタバレを含みます!














ゲーム

概要

『星のカービィ 夢の泉の物語』とリメイク版『星のカービィ 夢の泉デラックス』における真のラスボス。
星の模様が浮かぶ球体の第1形態「ナイトメアーズパワーオーブ」と
人型の悪魔の姿をとった第2形態「ナイトメアウィザード」の姿を持つ。
(第1形態はリメイク版で「ナイトメアパワーオーブ」に改名)


悪夢の化身であり、夢の泉に湧き出してプププランドの住人を悪夢で苦しめようとしていた。
しかし、デデデ大王が未然にスターロッドを7つに分けたことで封じられ、
人々は夢を見ることができなくなったが、悪夢が流れ込むのを回避することはできた。


その事情を知らないカービィが順当にボス共とデデデ大王をボッコボコにし、
スターロッドを全部集めて夢の泉に収めてしまったために復活。
カービィと空中戦を繰り広げた後、月の上で決戦を挑んだ。



星のカービィシリーズで初の「真の黒幕」という立ち位置に就いたラスボス。
シリーズのラスボスではおなじみとなったワープ移動も彼が初めてだった。
また、(任天堂作品において)デデデ大王の役回りが「クッパとは違う」ことを決定付けた遠因のキャラでもあり、
そういう意味では『星のカービィ』のストーリーの方向性を決定付けた、重要な存在と言える。


『夢の泉デラックス』では全体的にサイズが大きくなっており、ドットも細かく色鮮やかになった。


多作品へ姿だけのゲスト出演もそれなりに多く、しっかり存在感をアピールしている。
スマブラシリーズにもアシストフィギュアとしても参戦するなど、活躍の幅は広がっている。



ナイトメアーズパワーオーブ

出典:『星のカービィ 夢の泉デラックス』任天堂 ハル研究所 2002年10月25日発売

第1形態。
青紫の球体に星の模様が浮かびあがっている。
夢の泉で復活を遂げた後にすぐ逃走したが、デデデ大王に飛ばされたカービィと落下しながらの空中戦を繰り広げる。
開始時、月をバックに両者がぶつかり合うシーンは格好いい。


こちらのコピー能力は強制的にスターロッドとなっており、星を飛ばしてパワーオーブにダメージを与えていく。この時デデデを倒したコピー能力がフリーズかアイスだと青いカービィになる。ダメージ喰らうと元に戻るが。
パワーオーブも同様に星の輪を飛ばす星ショットの他、三日月型のウェーブショットや体当たりを用いてくる。
基本的にほとんどの攻撃が横一線にしか飛ばして来ないので大半の攻撃は見切りやすい。
行動パターンは決まりきっているが、星を一斉に飛ばす攻撃以外はたまに種類が前後することもある。
一斉に飛ばす攻撃も、最初は横一線にしか放って来ないが、体力が減った状態だとカービィをホーミングするようになり、
正確にパワーオーブと横軸を合わせていないとまず被弾する。
ちなみに、スターロッドは振った時の本体にもダメージ判定があり、そこに飛ばした星も合わせて大ダメージが与えられるが、『2』『3』におけるダークマターやゼロと違ってそんなに大きくない上に攻撃も激しい為、TASでもない限りあまり期待出来ない攻撃手段である。
GBA版は敵のサイズアップと画面が狭い事、攻撃がある程度緩くなったという事で特攻しやすくなった。

更に、徐々に落下していく関係で時間制限がある。
地表が見えるまでに撃破しないと、パワーオーブに逃げられた挙句、地面と画面に挟まれて強制的に1ミスとなってしまう。
撃破すればワープスターを置いて逃げていくが、乗るまで高度は下がり続けていくので速やかに乗ること。



ナイトメアウィザード

出典:『星のカービィ 夢の泉デラックス』任天堂 ハル研究所 2002年10月25日発売

第2形態。
悪魔のような姿をしており2本の角、モヒカンのような頭に肩アーマー、何よりグラサンとケツアゴが目立ちまくる。
月の上でパワーオーブの姿から変化し、追ってくるカービィを星ショットで迎撃、
ワープスターから地上に引きずり下ろして決戦の幕が開ける。
BGMのイントロと展開が非常にマッチしている。
ちなみにこのイントロは某動画サイトだと「ごまだれごまだれ…」とコメントが大量に流れる。


弱点はヒョロヒョロした竜巻みたいな体だが、マントで隠しているためスターロッドの攻撃が通じない。
ダメージを与えるには、攻撃時にマントを開放した瞬間に狙っていく。
幸いにも1つを除き、ウィザードの攻撃は必ずマントを開く瞬間が用意されている。


このバトルではカービィも星を飛ばす他に、ジャンプでスターロッドと一緒に回転する攻撃が可能。
ナイトメアの攻撃を弾く機能もある、攻防一体の技である。
が、ダメージ量で言えば星の方が多く、安全度が高く当てやすいとはいえ回転攻撃だけでチマチマ削っていくのは骨が折れる。


ウィザードの攻撃は5WAY星ショット、星ショットの乱射、
ホーミング体当たり、タメ星ショット、旋回体当たりの5つ。

このうち旋回体当たりだけが一切ダメージを与えられず、タメ星ショットは攻撃前後で弱点を狙える場所が違う。
更に5WAYショット、旋回体当たり以外は、ウィザードの体力が残り少なくなると内容が変化する。
中でも体当たりは劇的に変化し、一旦急上昇してから逆さになって落下するという派手なアクションを見せてくれる。
かなり弱点を狙いづらい(特にサイズ自体の大きい夢の泉DXが顕著)が、こういう時こそ回転攻撃を狙うチャンス。
思いきって飛び込んでやろう。



体力を0にすると、ナイトメアは光と化して消滅。
かくして真の元凶は断たれ、今日から枕を高くして寝ることができるのであった。
めでたしめでたし・・・






うん、確かにめでたいのである。






めでたいのだが、その前にナイトメアが倒された時、爆発が起きて・・・








出典:『星のカービィ 夢の泉の物語』任天堂 ハル研究所 1993年3月23日発売


まさかの爆発オチがついてしまった。
この時代から予想の斜め上の展開である。アナザーナイトメアのネックレスのデザインを踏まえると三日月でも作りたかったのだろうか?



後のシリーズを見る限り、月は元通りになった・・・と思われていた。
ところが、後年になって『星のカービィ トリプルデラックス』の公式Miiverseが


「ポップスターから見える月は複数ある」


という衝撃的なコメントを発表した事から、世界観上ではこの三日月は今も健在らしい。
(実際SDXの『銀河にねがいを』やOPムービーのワールドツリーの種が落ちてくるシーンでも三日月のままである)



空中探検隊EOS

後に『あつめて!カービィ』のサブゲームでは、ラスボスとして予想外の復活を遂げた
最後の6面に登場。
第2形態の固有テーマ曲も「まさかのナイトメア」。全くです。


前半戦はパワーオーブの姿で出現。
ワープを繰り返しながら巨大な星ショットを複数打ち上げる。
この星ショットは攻撃を加えると分裂する特徴があり、中途半端に撃ち漏らすと危険。
逆にスコア稼ぎにはうってつけであり、あえて粘るのも手。
たまにカッターも撃ってくる。速いので注意。


後半戦はやはり、ナイトメアウィザードの姿に変化。
普段は姿を見せず、攻撃する時だけワープで出現する。
驚くべきことに星ショット以外の攻撃がすべて、本作のために作られた完全新規の技である。
なんと豪華なことか・・・

例によってマントを開いた時の弱点を攻撃する必要がある。
だがシューティングなのでひるむことは無く、むしろ遥かにタフと化した。
何より弱点を長い間さらす攻撃が少ないこともあり、長期戦は覚悟した方がいい。

以下、攻撃パターン

  • 星ショット
おなじみの攻撃。
先頭のカービィに合わせて移動しながらマシンガンの如く星を連射する。
性質はパワーオーブ形態のそれとほぼ同じであり、どんどんスコアが稼げる。
唯一長いあいだ弱点をさらしてくれる行動。


  • 隕石落とし
頭上に隕石を数個召喚し、カービィめがけて飛ばす。
これも星ショット程ではないが分裂するので注意。
しかもそれなりに硬い。


  • グラビガ暗黒球
おもむろにマントを開き、こちらの撃つ弾をシャットアウトするホーミング性の黒い球を何個か出して消える。
黒い球はじわじわ追いかけてくるが、画面端を大きく移動するように引きつけるとかわしやすい。


  • 波動ビーム
先頭のカービィの前に現れ、手にエネルギーを溜めて射程距離の短いビームを放つ。
片手2回、最後に両手で1回・・・と、合計3回繰り返す。
この時に弱点は露出しているのだが、時間が短いのとビームが邪魔で動きにくく、
両手に至っては狙えと言う方が無茶。
予備動作が短いため、初見ではかなり意表を突かれる技。


倒せば見事にゲームクリアとなる。
技の性質上、稼ぎプレイが非常に適したボスでもあるので、ここでどれだけコンボを稼げるかが重要。


大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL

アシストフィギュアの他にパワーオーブの姿がスピリットで登場。
スピリッツバトルでは巨大化したメタナイトカラーのカービィに乗り移っており、ステージもやはり夢の泉で戦う。
原作と同じく本来は弱点なのにスターロッドで星型弾を飛ばしてくる上、時間が経つとアシストでナイトメア本人も登場する。
ナイトメアは画面を暗闇にして見えなくするが暗闇を無効化するスキルはないため、ジャイアントキラーのスキルを装備してナイトメアが出現する前に短期決戦で挑むべし。
スピリットとしての性能は階級HOPE投げ属性のアタッカーでスロットは2だが、超化できるスピリットのひとつで超化させるとお馴染みウィザードの姿に変わる事で階級はLEGENDに上がり切りふだチャージ妨害のスキルが加わる。


アナザーナイトメア

スーパーカービィハンターズ』に登場するナイトメアのアナザーキャラ。基本的にウィザードの姿だが、一瞬だけパワーオーブの姿も見せている。
肩当てやマントの星などが赤みがかり、ネックレスが三日月となっている。
声は後述のアニメ版でオリジナルを演じた銀河万丈氏。また、マントの内側もアニメ版から逆輸入したのか異次元となっている。

使用技は、夢の泉とあつめての複合。
新技として、夢の泉のムービーにてワープスターを撃墜した爆撃が技に昇華、
マントの内側の竜巻を星ショットを大量に巻き上げながら巨大化させカービィを引き寄せる新技「スターダスト・サイクロン」を披露。
オリジナルと異なり、当たり判定は全身にある。


大決戦ステージではキングD・マインドを召喚するがその次の瞬間に殴り飛ばされてしまう。
前作で同ポジションだったダークタランザとは異なり、殴り飛ばされて退場とはならず、その後も暗躍を続けアナザーナイトメアリベンジとしてラストバトルでも対決となるが……



アニメ版 星のカービィ

概要

敵組織『ホーリーナイトメア社』の会長にして本作のラスボス。
声は銀河万丈氏。
原作の悪魔型であるナイトメアウィザードの姿で登場するが、マントにも星の模様が描かれていたり
体が竜巻ではなく異空間に繋がっているなど大きな違いがある。
球体型のナイトメアパワーオーブは登場しない。マントの星模様と被るからだろう。

宇宙征服を目論む邪悪な男で、目的のために利用できるものは卑劣な形でも利用する。
アニメとゲームの世界観、作風の違いからか、自身を含めたゲーム版の悪役と比べると悪事はドロドロしたものが多い。
タメを張れるとすればクィン・セクトニア星の夢ぐらいだが、彼らもここまでには至っていない。

出典:アニメ 星のカービィ 100話「飛べ!星のカービィ」制作:スタジオ・ザイン、中部日本放送、電通、ア・ウンエンタテインメント、任天堂、ハル研究所

現実世界ではわずかな質量を持った幻という形で姿を現すことができ、手も人を掴める密度はあり、体の大きさも自由自在。
ハルバードの前に現れた時はそれを優に超える巨体を誇り、そもそもハルバード自体がプププランド最大の建造物・デデデ城より遥かに大きな戦艦であることを踏まえれば途方もない巨人である。
しかも一切の攻撃を受けつけない無敵の肉体を持ち、どんな超兵器であろうとかすり傷を負わせることも不可能。そう、原作では最大の弱点だったマントの中も。

普段はカスタマーサービスの部屋の背景にエンブレムのような写り方をしており、姿は見えない。
ラスボスというポジション故に自ら出動することは無く、カービィを倒す策は部下のカスタマーサービスに一任している。
カスタマーサービスは決して上司にタメ口なんて利かず、野心も裏切りもない忠実な部下のため、彼の行動はある意味ではナイトメアの意思と同一でもあると言ってもいい。
彼は中の人がナイトメアと同じだったこともあり、当初は一部の視聴者の間で
「実は2人1役でカスタマーが本当のナイトメアじゃね?」と思われた事もあったとか。

かつては宇宙規模の大戦を引き起こし、落ち着いた現代でも魔獣の通信販売サービスに精を出し、引き続き勢力を伸ばしている。
目をつけた一つのププビレッジに因縁のカービィが出現した為、
彼に初めて魔獣を倒されて以降は確実に始末すべく、客のデデデ大王を介して魔獣を送り込んでいる。

第1話から既にちょっとだけ登場しているが、この頃から奥に控える真の大ボスという立ち位置のため、表に出てくる頻度も少ない。
しかし、第3話のようにカービィが元々ナイトメアから生み出され、反逆した魔獣であることが示唆されるなど、本筋の重要な設定・出来事に関わっていることもある。
詳しくは銀河戦士団の項目で。


ホーリーナイトメア社

魔獣の通信販売をなりわいとする巨大企業。
カービィ達が敵対することになる悪の組織であり、デデデ大王を裏から利用している。

詳しくはリンク先を参照。


おもな経歴と悪行

かつて数万年前にホーリーナイトメア社を築き、あらゆる星に魔獣を送り込み侵略していた。
しかし、魔獣の中に正義の心を持った者達が現れて反逆を起こすようになり、
彼らは星の戦士を名乗り「銀河戦士団」を結成、ナイトメアと戦争を始めた。

ナイトメアは宝剣ギャラクシアを魔獣に奪わせる、連れ去った一人の戦士(ナックルジョーの父親)を洗脳して味方を襲わせるなど、卑劣な策を交えながら終始有利に戦局を進めた。
だが何より、無尽蔵に生み出される圧倒的物量の魔獣は最大の武器となり、星の戦士を全滅に追い込み完全勝利。
もはや敵なし、一気に宇宙征服できそうな勢いだったが、戦時中にメタナイト卿が宝剣ギャラクシアを奪還して所有者となったため、終戦およびそれ以降も長きにわたり完遂とまでは至らなかった。

それでも宇宙侵略を諦めることはなく、魔獣販売サービスを開始して、様々な能力を持った魔獣を「デリバリーシステム」で宇宙中に売りつける方針にシフト。
ホーリーナイトメア社から魔獣を買うということは、意図しようがしなかろうが悪の手先として侵略に加担するということ。
最後に残るのは廃墟と残されたデリバリーシステムだけであり、ナイトメア社の顧客が辿る運命は容易に想像がつくものだった。
カービィが来なければププビレッジ、ひいてはポップスターも同じ結末を辿っていただろう。メタナイトや軍曹の存在を考慮しても、過去の大戦の結果を見て分かるように手練れの戦士の集まりですら敗北した魔獣軍団に彼ら2人+αで対抗できる気がしない。やはりカービィの存在は不可欠というわけだ。

現代では基本的に魔獣と社員(カスタマーサービス)が表立って活動するため、旧世代の星の戦士の末裔らを含めたカービィの対処は戦力の充実もあって任せ続けていたが、
宇宙戦艦ハルバードを用いたカービィ達の逆襲を知ると、遂にナイトメア大要塞で自らも姿を現す。
無敵の肉体で絶対に倒せない敵として絶望感を与え、勝利は目前であったが、余興のようにカービィの夢の世界を覗いてワープスターを隠し持つフームまで引きずり込んだことがアダとなり、弱点を突ける唯一のコピー能力「スターロッドカービィ」に敗れ消滅してしまうのだった*1


評価

一見すると実にラスボスらしい悪行の数々に威厳のある態度だが、その一方で精査していくと彼(及び事実上の代理人であるカスタマーも含めて)のスタンスや判断には結構な穴が多く、突っ込みどころも多い。

  • 重大案件であっても放任主義
カービィの相手は殆ど魔獣やデデデに任せきりであり、魔獣に関しては単騎で送り込むのが常で護衛も増援も無しの放任主義が目立つ。
(ナックルジョーにパワードマッシャーを差し向けた時は手下のモブ魔獣軍団付きだったのに、である)
もっとも物語の都合を考えれば、最初から全力で潰しにかかる大人気のない悪役もそうはいないだろうが、宝剣ギャラクシア等は明らかに自身の勝敗を左右する(=宇宙征服の成否に直結する)重大案件だった。
せめてこういう事にはもう少し本気を入れても良かったのではないだろうか。
重大案件ではないときは放任主義でも何のデメリットもない。

  • カービィの仲間の対処を怠る
徹頭徹尾カービィをメインターゲットに固執し続けて、一番貢献度の高いフームと元星の戦士であるメタナイトの対処を怠りがち(というかフームにしてもメタナイトにしても最終回近辺まで放置)な所にも詰めの甘い残念さや粗末で杜撰な所が見られる。
宿敵と倒そうとするのに情熱を注いだまではいいが、40話のように宿敵ばかり狙っている視野の狭さが招いた誤算も見られる。
また星の戦士対策の魔獣であるマンビーズも同じく星の戦士であるメタナイトがいながらカービィばかり狙ってる辺り、「上司が上司なら部下も部下」という典型的な例である。
「自分を脅かす敵はカービィ一人だけ」と鵜呑みにして、本当は何も考えていなかったとは思いたくないが…
放任主義が目立つ点は「物量作戦で攻撃したらカービィも10日と持たないし、風刺ネタができない」というメタ的視点なら合点がいく*2他、最終回には後述の裏事情があるが、お助けキャラの妨害をする悪役はかなり多いのでフーム達の対処を一切しない点はフォローしようがない。
しかも、フームの対処よりもデデデの未払金の回収を優先する体たらく
カービィよりもフームを優先して襲ったのは皮肉にも魔獣化されただけのボンカースのみ。*3

それらの詰めの甘さが招いた主な致命的ミスは以下4件

  • カービィと同じ新世代の星の戦士であるはずのナックルジョーを全く疑わずに招いた結果裏切りに遭い、自社の最強クラスの兵器とも言うべき最強魔獣マッシャーを倒される。(40話)
これについては65話で克服しており、パワードマッシャーが手下と共にナックルジョーを痛めつけたのも、このミスを克服するためだと思われる。

  • 上述のように自身の勝敗に関わる宝剣ギャラクシア強奪に向かったキリサキンを援軍なしでに孤立させる。(60話)
過去にも単独のキリサキンが同じようにギャラクシアを奪還されている。後に強化された様子もなし。

  • デデデ大王に指摘されるまでカブーの存在に気づかない。(96話)
これについてはカスタマーサービスも初耳だったので、調査をしておかなかったカスタマーサービスの責任の方が大きい。ただし第49話でエスカルゴンとデデデが知るチャンスを与えたのだが…

  • 最後までフームやメタナイトの対処を怠りがち(ほぼ全話)
フームに至っては後述のように最終話でさらっておきながらもデデデらのように洗脳しておかなかった結果、ここで果ててしまった。メタナイトは最終話でも放置していた。

また前述のように星の戦士はナイトメアの作った魔獣であると示唆されており、事実であればそれらを始末せずに追放したことが最大のミスである。
もちろん幾らか処分はしただろうが、それはそれで取り逃した規模は中々でかいように思われる。

後発の作品では、コピー能力を封印しカービィを徹底的に弱らせたもののトドメを刺し損ねたせいで逆襲に遭ったネクロディアスや、
世界から色を奪った際にカービィとその関係者(裏設定ではデデデ大王とメタナイトも)の色も奪い完全に停止させたまではいいが、あらかじめエリーヌを捕えなかったせいで復活を許してしまったクレイシア
カービィの関係者であるデデデ大王のデデデ城やメタナイトの戦艦ハルバードを破壊しておくが、カービィに攻撃しなかったせいで反撃を食らったハルトマンワークスカンパニー
などより有効なものの、やはりナイトメア同様詰めが甘い策を取る悪役が現れ、アミーボ・アモーレタランザ秘書スージーに至っては、フームをさらっておきながらも放置したナイトメアと違い、さらってきたデデデ大王やメタナイトを洗脳しカービィと戦わせる徹底ぶりなものの、アモーレ本人は弱く、タランザは自分から戦おうとせず、スージーはメタナイトの長所を潰してしまった。それらが逆風となりナイトメアのやり方がますます粗末で杜撰な物になってしまった。
自分で自分の首を絞める点はダークメタナイトも似たような評価をされている。

それとは別に、最終回での最期があっけないものとして疑問視されることもあるが、これは当時脚本を務めた監督に身内の不幸が発生し、その影響で脚本制作に支障が出てしまっていたことによる影響。
不完全燃焼な幕切れにはそういった裏事情が関係していたのである。
(そもそも3話で完結させるためにはこうするしかなかったのかもしれないが…)
とはいえ、盛大なフィナーレを期待した(特に前述の裏事情を知らない)視聴者(とダークマターやマルク辺りの登場を望んでいた*4視聴者)からは低評価を下されがちであり、その結果テレビアニメ版のナイトメアは
己の能力に慢心してあっけなくやられちゃった黒幕
というかなり不名誉なレッテルを貼られてしまっている。
もしも、これで「上司を悩ませている中間管理職」だったら少しは評価が変わっていた事だろう。
独白の内容からして復活フラグ(=2期フラグ)だけは立っているが、残念ながら未だに音沙汰が無いのが事実。
前述したように最終回は止むを得ない不幸が裏で起きていたこともあり、2期放送等の形で復活とリベンジを願うファンも少なくない。

果たして名誉挽回できる日はいつの事になるのだろうか…?

ちなみに、「己の誤算によってあっけなくやられた」と言う点は、スーパーカービィハンターズのアナザーナイトメアにも見られた。




追記・修正は枕を高くして寝ながらお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 星のカービィ
  • 夢の泉の物語
  • ラスボス
  • 黒幕
  • スターロッド
  • 悪夢の化身
  • 不死身?
  • 会長
  • グラサン
  • ケツアゴ
  • マント
  • ホーリーナイトメア社
  • 起業家
  • 慢心 ←最終回
  • カスタマーサービス
  • アニメカービィ
  • ほのめかされる親玉の存在←スタアラ
  • ドジっ子←アニメ
  • スマブラ
  • アシストフィギュア
  • 銀河万丈
  • 異界の裂け目のようなアゴの割れ目
  • ナイトメア
  • ナイトメアウィザード
  • ナイトメアーズパワーオーブ
  • アナザーナイトメア
  • 湧き出る夢魔
  • だいたいこいつのせい
  • 星のカービィキャラクター項目
  • 悪役
  • スペクタクルスペース
  • ナイトメアーズバトル
  • バッドボスブラザーズ

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月19日 16:26

*1 しかし、これでも完全に消え去ったというわけではなく、誰にも聞こえない独白のような形で「生物が恐怖を抱く限りまた現れる(要約)」と不穏な言葉を残している。

*2 一応、「メタナイトがギャラクシアを持っているから」という説明はされていた。ただし、これではとても説明不足だし、ギャラクシアを狙ったのは1度だけ。

*3 単純に「フームを先に襲った者」なら合体した不良魔獣トリオも一応あてはまるか。しかし彼らはフームに対して個人的な因縁があり、ボンカースもキングコングのパロディをやる都合でフームを襲撃した為、「星の戦士カービィ」への対処の為フームを襲った例はない

*4 ただダークマターはパイロット版にナイトメアの部下として登場している