励輝士 ヴェルズビュート

登録日:2014/01/27 00:10:06
更新日:2023/08/29 Tue 07:38:00
所要時間:約 3 分で読めます





「励輝士 ヴェルズビュート」とは遊戯王OCGに存在するカードの1つ。
「LEGACY OF THE VALIANT」で登場した光属性・悪魔族エクシーズモンスター


【能力】

励輝士 ヴェルズビュート
ランク4/光属性/悪魔族/攻1900/守 0
レベル4モンスター×2
(1):自分メインフェイズまたは相手バトルフェイズに、
相手の手札・フィールドのカードを合計した数が
自分の手札・フィールドのカードを合計した数より多い場合、
このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
このカード以外のフィールドのカードを全て破壊する。
この効果の発動後、ターン終了時まで相手が受ける全てのダメージは0になる。

【概要】


第8期パックの「LEGACY OF THE VALIANT」で颯爽と登場したカードであり、スーパーレアのカードの一枚。
この弾では、同じく有名なランク4の「Ark Knight」もウルトラレアで登場している。

ランク4で光属性・悪魔族という珍しい組み合わせの一枚であり、何気に「ケルキオン」以降新規が出ていなかった新規のヴェルズの一枚である。
ただし「守備力0の悪魔族」と、光属性ながらヴェルズよりインヴェルズに近い性質を持つカードでもある。

とあるインヴェルズと全く同じステータスだがその関連性は全くわからない。
何故ならそのイラストは一昔前のヒーロー然とした鎧に包まれており、その正体は謎に満ちているからだ。

しかし、あふれでる気品や優雅さは隠しきれておらず、
一部では「ヴァイロンの力を取り込んだ全く新しいとあるインヴェルズの生き残り」と噂されている。


では、そんな謎に満ちたこいつの効果を解説しよう。

平たく言えば簡易「裁きの龍」とも言うべき恐ろしい効果を持つカードである。
自分のフィールド上及び手札のカードが少ない場合、なんとフィールド上のカードを全壊させるリセット効果を持つカードだ。

その発動条件は意外に厳しく、しかも発動に成功すると相手ダメージが0になる為癖は強い。
しかし逆転手段としては非常に有用かつ派手である。

特にライトロードのようなセットが少ないデッキには切り返し手段に非常にありがたい。
ゴゴゴアンデット族等、緩い蘇生を持つランク4を出しやすいデッキにも心強い逆転札に使いやすいだろう。

また、このカードの効果発動条件は
「自分のメインフェイズ、または相手のバトルフェイズ」となっている。
まるでデメリットのような書き方をされているが、むしろこれはメリット。
なんと、該当フェイズ中ならフリーチェーンで発動できる誘発即時効果なのである。

つまり、相手からしたら、
「相手ターンだけでなく発動条件が満たせるならこちらのバトルフェイズ時にぶっぱが飛んでくる」ため、
メインフェイズで効果除去しない限り、相手は実質的に戦闘ができないに等しい。

もちろんこのカード自身に耐性が無い上に「コーン号」ラインではあるが、
こいつを処理出来ない場合に敵に与えるプレッシャーも半端ではないのだ。


しかも、該当フェイズ中ならばフリーチェーンである事の強みは他にもある。
相手が何かしらの妨害札を仕込んでいようと、それにチェーンして発動可能なのである。
……というかもっと分かりやすく言おう。

「奈落や強脱踏んでもぶっぱは条件満たせば撃てる」、こんな感じだ。

つまり、ダメージこそ与えられないが、
起動効果に優先権のあった往年の「裁きの龍」の感覚で使えるということ。
実に恐ろしいと言えるだろう。
ただし、同一チェーン上では1回しか発動できないという裁定になっているため、「エフェクト・ヴェーラー」などの効果無効には無力。
これができたらカウンター罠以外は大体踏み越えてしまうため、「スタロ」などで無効化できないので強すぎるのだが……

なお、同一チェーン上では使えないが、
1ターンに1度の発動制限はなく素材がある限りは効果を使える。
1ターンに1度の破壊耐性持ちや、破壊されることをトリガーに出てきたモンスターも、そのターン中に葬る事ができる。

ただし効果の性質上、1回効果を使うと自分のカード枚数が相手のカード枚数と同数かそれ以上になってしまう事が多く、
この全体破壊効果の2回目の発動は意外と難しい。

裁きの龍」や「ブラロ」など、他の全体除去カードと比べると
効果発動ターンは相手にダメージを与えらなくなるため、攻めには使いにくく、切り返し専用の面が強い。

ダメージを与えたターンは使えないという訳ではないので、バトルフェイズを行いメインフェイズ2に効果を起動することは可能。
またバトルフェイズも行え戦闘もできるため、ダメージは与えられないが相手のモンスターを戦闘破壊することはできる。
(補足だが、ダメージ0になるのは相手プレイヤーだけなので問題なく戦闘破壊できる。)

何気にヴェルズなので「侵略の~」というヴェルズサポートに対応し、更に光属性なので「オネスト」にもきっちり対応している。
属性が違って違和感があるがヴェルズ・ケルキオンのコストにもできる。
何ヴェルズ・ローチなのかわからないイラストとは対照的に、実に分かりやすく様々な強みの多いカードと言える。


ちなみにヴェルズビュートの名前の由来とはヴェルズ+ベルゼビュートと言われている。
ベルゼビュートとはフランス読みの蝿の王ベルゼブブの事。
鎧は蝿のイメージでもあり、背中には蝿座を思わせる星座も描かれている。
……ゴキブリではないしローチでもないし、まして歩哨では断じてない。


また、現実世界では非常に値段の高いカードとしても知られていた。
初登場から2000円オーバーの高額カードとして取引されており、しばらくの間、まったく値崩れの兆候が見られなかった。
某さにわ以外外れなしの良パックでも最高のスーパーレアの面目躍如と言うところだろう。
さすがローt……ビュート先生である。

で、第10期現在での採用率なのだが、ランク4を出せるデッキであってもあまり採用されないという意外な結果になっている。

新マスタールールの導入でエクシーズモンスター自体が使いづらくなったという点もあるのだが、
その理由はもっと根本的なところにある。

このカードの役割はあくまでも「切り返し用」である。
全体除去は強力だが、追い詰められていないと効果を発揮できず、
効果を発動したターン中はダメージを与えることができない。

昨今はモンスターの展開力が上がりすぎて、自分のターン中にフィールドを更地にしたとしても、相手にターンを渡してしまうと、また元通りに展開されてしまうということが常態化している。
その上、メインフェイズ中に除去する手段も多いため、バトルフェイズを迎える前にフィールドからいなくなることもザラになってしまった。

差し引きゼロに戻すのでは足りず、形勢をひっくり返すところまでいかなければ、わざわざリソースを使ってモンスターを展開する意味がないのである。

全体除去という恐ろしい効果を持ちながら、
環境レベルでは採用されにくいという現在の遊戯王OCGの高速化が見て取れるだろう。

後に、GOLD PACK 2016に再録されたので今では数百円で買える程度に落ち着いた。


追記・修正は何ヴェルズ・ローチなのか見抜いてからお願いします
















以下ネタバレ注意






















その正体はもちろんみんなご存じ我等が『インヴェルズ・ローチ』さん。

なんか最近ヴェルズ化神獣化したナチュル・ガオドレイクさん同様『ナチュルの森』の奥深くにそびえる、
この星の根幹に根を張る「世界樹」を通して湧き出る星の力(セイクリッドと同等の物?)を得る事でローチさんはこの姿に進化した。

姿を変え、新たな能力を獲得したが彼だが、今もローチ時代と変わらずに地上世界の観測者として日々を過ごしている。

しかし最近一度も闇堕ちしなかったはずのクリスタさんの核石(コア)が暴走したり、不穏な気配が漂うなど何かが起こり始めている……。




















以下近況









ビュートさん「待たせたな」

  • 覚星輝士-セフィラビュート
ペンデュラム・効果モンスター
星4/光属性/悪魔族/攻1900/守0
【Pスケール:青7/赤7】
(1):自分は「テラナイト」モンスター及び「セフィラ」モンスターしかP召喚できない。
この効果は無効化されない。
「覚星輝士-セフィラビュート」のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・反転召喚・P召喚に成功した場合、このカード以外の自分のモンスターゾーン・Pゾーンの、
「テラナイト」カードまたは「セフィラ」カード1枚と、相手フィールドにセットされたカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。


シャドールが暗躍し、クリフォートやインフェルノイドが目覚める中で、
セフィラテラナイトの力を得て再び降臨した。


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最終更新:2023年08月29日 07:38