ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS

登録日:2011/06/15(水) 22:35:04
更新日:2023/11/29 Wed 01:59:31
所要時間:約 7 分で読めます





大怪獣頂上決戦

人類が誇るスーパー戦闘ロボット "機龍"

人類を憎むザ・キング・オブ・モンスター "ゴジラ"

地球を愛する守護獣 "モスラ"



3大怪獣、激烈のラストバトル!!


ゴジラ
モスラ メカゴジラ
=東京SOS=

ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」は2003年12月13日に公開されたゴジラシリーズ27作目の作品である。
観客動員数110万人


世界観は前作から直接続いており、特生自衛隊を始めとする各設定や一部登場人物が続投している。


【ストーリー】

ゴジラと機龍の戦いから数ヶ月後、太平洋上で謎の飛行物体が現れる。航空自衛隊のF-15が追尾するが、飛行物体は小笠原近海で消息を絶つ。機龍隊の整備士、中條義人は叔父の信一の別荘にて小美人の訪問を受ける。小美人は信一と義人、甥の瞬に機龍に使われているゴジラの骨を破棄すること、
その見返りにモスラがゴジラと戦うことを告げる。

機龍に愛着を持っていた義人は複雑な思いを秘めたまま過ごす。
一方、信一は友人であった五十嵐総理に機龍の凍結を訴えるが、受け入られなかった。

各人の思いが交錯する中ゴジラに倒されたと思われる怪獣の死体が発見された…………。


【概要】

前作、「ゴジラ×メカゴジラ」からの直接の続編となった本作は、同時に1961年版「モスラ」からの直接の続編となっている。
そのため「モスラ」に出演した小泉博氏が当時と同じ中條信一役で出演している。

また、死体役とはいえ「決戦!南海の大怪獣」のカメーバが出る等、前作以上に歴代怪獣映画とのつながりを強調している。
他にも本作のモスラの流れは「モスラ対ゴジラ」を踏襲しており、ゴジラとモスラの戦いの流れ等にそれが見られる。

スタッフ面では、監督は前作と同じく手塚昌明氏。脚本にも参加し、二作に渡る物語を完結させた。
音楽も同じく大島ミチルで、前作からの引き続きの音楽と加えられたモスラのテーマが作品を彩った。

特殊技術はゴジラシリーズでは『ゴジラ対メガロ』や『ゴジラ(84)』で助監督を務めていた浅田英一氏を起用。
初代に近い柔らかい姿に仕上げたモスラや、東京タワー、国会議事堂の破壊シーンで盛り上げた。

キャストでは前作から引き続き出演した人がいる一方で、主人公にはガオレンジャーで名を上げた金子昇を起用。
特撮作品の主人公には珍しい整備士役となった。

また、モスラが出る作品の目玉と言える小美人役には東宝シンデレラで受賞した長澤まさみ、大塚ちひろが起用された。

本作は前作と直接の続編な上に出てくる怪獣も目新しい物では無かったことや、
併映のハム太郎も3作目であったこともあってか、観客動員数は大幅に落ち込んでしまった。
結果、東宝は次作にてゴジラシリーズを一旦打ち切ることを決定することになる。

意外にもモスラとメカゴジラの共演は現在本作のみである。

後述するゴジラの破壊活動はこの作品が新世紀ゴジラの集大成として作られた部分も大きいという。



【登場人物】

中條義人(演:金子昇)
元空自の整備士で、昔から機械の声が聞こえると語っており、機龍にも建造当初から5年間も関わっているため愛着がある。
小美人の話しを聞き心が揺れる。終盤の整備シーンはなかなかかっこいい。

前作での釈由美子氏同様に金子昇氏も整備士の役作りのため航空自衛隊に体験入隊をしている。
航空自衛隊ではC-1輸送機の整備作業に参加させてもらい、そこで整備士として必要な敬礼の仕方や工具の使い方のほか、経験や心構えを教わったという。
キャッチフレーズが「灼熱の獅子!」の獣医ではない。
「機龍を助けに行ってくる」

如月梓(演:吉岡美穂)
義人と同じく元空自の整備士だが、飛ぶことに憧れてパイロットに転向した。機龍隊に配属され義人と再会する。
義人には悪い気はしてないが義人は機械バカなので進展無し。
「絶対死なせない!!」

秋葉恭介(演:虎牙光輝)
家城茜に代わって機龍のオペレーターになった元トップガン。
機龍を操作したいがために、機龍隊に入ったらしい。
茜に比べて少々荒っぽい操作である。防衛庁幹部の父親と確執がある。
ウルフ金串でもZECTきっての鬼でもない。
「待たせたな、ゴジラ!」

中條信一(演:小泉博)
義人の叔父で言語学者であり、かつてのモスラ襲来時の中心にいた人物の1人。
その時に小美人と知り合っており、彼女らのメッセージを伝えられる。
本作の公開に先駆けて『超星神グランセイザー』第8話にもゲスト出演した。
「義人が正しいと思うことをやればいい」

中條瞬(演:大森樹)
信一の孫。小美人の話を聞き、ゴジラ襲来の際には学校の校庭に机でモスラの紋章を描いた。
「義おじちゃん……」

五十嵐総理(演:中尾彬)
前作に引き続き日本の舵取りを務める。小美人の話を友人の中条信一から聞き悩むが、ある決断をする。
「この戦いをゴジラとの最終決戦とする!」

小美人(演:長澤まさみ・大塚ちひろ)
インファント島から来たモスラの巫女。義人達にゴジラの骨を返却して欲しいと訴える。
演じる人は違うが、「モスラ」時と同じ小美人であるような演出がされている。
「ゴジラの骨を海に返してあげてほしいのです」


家城茜(演:釈由美子)
前作主人公。
本作では一緒にしらさぎに乗っていた葉山、関根と共にアメリカへ研修に行く。
機龍は戦いたくないのかもと義人に語った。
「機龍をよろしく」


矢吹健太朗
本業は漫画家のエキストラ役。
六本木ヒルズで黒づくめの服に黒いカバンを持って必死に避難する黒ぶちメガネ。
子供の頃からゴジラが大好き。


【登場怪獣】

ゴジラ

前作と同一個体で胸には前回の戦いで付いた傷痕がある。
今回は初代以来の国会議事堂破壊や、意外にもシリーズ初となるゴジラによる東京タワー破壊のシーンがある。

品川から上陸後、親モスラと交戦、その後機龍や子モスラとの連戦の果てに機龍と共に海に沈む。
今回は機龍の中のゴジラの骨を求めていたのではという予測がされていた。スタッフによる裏設定によれば機龍の骨に使われたゴジラの子供らしい

モスラ

『成虫』
校庭の紋章に導かれるように飛来、ゴジラと戦う。
設定は「モスラ」「モスラ対ゴジラ」に準じており、最後の攻撃は命を削った毒燐粉である。

『幼虫』
「モスラ対ゴジラ」のように双子で登場。親モスラが小笠原近海の島に産んだ卵から孵化。機龍と共に戦う。やはり糸でゴジラをがんじがらめにした。

3式機龍

詳しくは項目参照。
前作終盤において機体が大きなダメージを負ってしまったため、修理と強化も兼ねて少々デザインが変わった。
メディア展開においては前作での機龍との区別をつけるために「3式機龍改」と呼称する場合が多い。
今作ではメカゴジラと呼ぶ人物がいないため、終始「機龍」と呼ばれる。

◆カメーバ

まさかの死体で登場。首長竜やアンギラスの死骸とする案も存在した。
前作の超全集に登場怪獣として紹介されていたが、実際に正史となった。
公開前に掲載されたてれびくん2003年10月号やその他、雑誌設定ではゴジラと戦い、後日打ち上げられたことになっている。





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最終更新:2023年11月29日 01:59