大きな金魚の樹の下で(楽曲)

登録日:2014/01/15 Wed 11:30:02
更新日:2024/04/03 Wed 20:03:48
所要時間:約 4 分で読めます




 (´・ω・`) 鬼灯の冷徹始まったか、ちょっと見てみよう。
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
  \/   /   〈ここはじ~ご~く~♪じ~ご~く~♪楽しいじごく~♪
     ̄ ̄ ̄ ̄

 (´・ω・`) …1話なんやかんやであっという間に終わっちゃったな、パロディネタもなかなか冒険してたし再現率も良いな。
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
  \/   /   〈「嫌です!」
     ̄ ̄ ̄ ̄

 (´・ω・`)
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
  \/   /   〈ちゃららららららららーん(土曜夜9時の某毎日系で毎回流れる的なCMでどっかで聞いたイントロ)
     ̄ ̄ ̄ ̄


  ( ゚ω゚ ) ちょwwwどういう事だってばよwwww
 _(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
   \/   /   〈あの草なんだかおよげそう~♪ほんとは泳げない~(泳げない~)
     ̄ ̄ ̄ ̄



『大きな金魚の樹の下で』とは『鬼灯の冷徹』のアニメ第1話においてエンディングとして流れた楽曲である。
作詞・作曲及び編曲は「金魚草コンテスト審査委員会」、歌は東京混声合唱団が歌っている。



【あの草なんだか泳げそうな概要】


鬼灯の冷徹』の主人公・鬼灯は非常に多趣味な人物であり、その強面の外見とドSな性格に反しメルヘンチックかつ特に動植物に対しての含蓄が深い部分もある。
特に金魚草*1を栽培する事については非常に上手く、品評会では殿堂入りを果たし、一般参加者から審査員に格上げされる程である。

アニメ第1話後半のエピソード・『地獄不思議発見』ではそんな鬼灯の趣味・性質にスポットを当てた回になっており、いつもはわりとだらしない閻魔大王が完全に突っ込みに回る事態になった回である。
一方(局が一緒な事でオーケーが出たのかは定かではないが)明かな『世界ふしぎ発見!』のパロディ回でもあり、パロディ番組が劇中で流れたほかに黒柳徹子や草野仁らしき額を写しながら「クリスタルな仁くん」と言ったりだの舞浜駅を映しながら「あのランド」と言ったりだの、別な意味で危険な回でもあった。

そしてこんなアニメ第1話が終了した際に流れたエンディングはこの二つの性質を完全に受けて製作されたにちがいないと言える程、露骨なパロディエンディングになってしまった。
具体的に言ってしまうと「この木なんの木」のパロディエンディングである。

歌詞の内容は鬼灯の趣味の金魚草の性質や品評会の事を歌っていながら、メロディラインはこの木なんの木と完全に一致。
音程こそ全然違うがドラムのタイミングとベースギターのコードは本当に完全にタイミングも合致するレベル*2
エンディングに流れるアニメも巨大な金魚草の樹を色々な角度で映しながら最後は真正面から映すと言う、この木なんの木のCM映像の露骨なパロディである。
非常に視聴の際に腹筋に悪い仕上がりになっており、アニメ視聴者は腹筋をやられながら「このアニメライセンス料とパロ大丈夫か…」と心配する人がたくさんでてきた程である。

また、この歌を歌っている「東京混声合唱団」とはガチのプロ合唱団であり、多くの国内外のコンサートで活躍する名門の一つと言って良い合唱団だ。
CDなども精力的に発売しているほか、数々の賞も多く取っており、2007年にはサントリー音楽賞及び中島健蔵音楽賞を受賞し、文化庁も日本の誇る芸術団体として認定する程の完成度と歌唱力をもった集団といえるだろう。
…そんな人達を容赦なく無駄遣いして腹筋を壊しに来てる、この歌はそんな非常に酷い(褒め言葉)歌であろう。


余談だが、この歌とこの木なんの木をマッシュアップさせた動画もちらほら上がっている。
歌詞は互いにかみ合わず滅茶苦茶ながら「でしょう~」のタイミングの合致と、二つの曲のあまりの美声の競演に裏コーラスとメイン状態になってしまい違和感がどっかいってしまっている。
機会があったら聞いてみる事を勧めよう、ちょっと無駄に感動する。
まさにパロディのインスパイア・ザ・ネクストであろう。

ちなみにアニメ放送前の『鬼灯の冷徹』を掲載しているモーニング誌面で、この歌を示唆するかのように「オチはオリジナルのパロネタ」のと言う情報は公開されてはいた…
まさかこう来るとはだれも思ってはいなかったが。

流石にマズかったのか、キッズステーションで放送した際は桃太郎ブラザーズが歌う別の曲に差し替えられた。


追記・修正は、金魚草を育てつつ某ふしぎ発見にインスパイ・ア・ザネクストされた歌を歌いながらお願いします。

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最終更新:2024年04月03日 20:03

*1 現実における金魚草ではなく『鬼灯の冷徹』世界における金魚草。ヒマワリの様な大きな茎に巨大なランチュウという種類の金魚がくっついたような代物で絶妙に気持ち悪い。オランダシシガシラという種類の金魚の場合もある。基本的に色は赤だが、赤紫の個体も存在し、赤紫の個体は別名「ざわめくトルコ石」と呼ばれ、高値で取引されている。

*2 厳密にはイントロがちょっと違ったりと差異はあるが。