クルセイドシステムカードゲーム

登録日:2014/01/13(月) 23:39:00
更新日:2024/02/15 Thu 05:11:54
所要時間:約 8 分で読めます





『クルセイドシステムカードゲーム』とは、バンダイが発売していたTCG(トレーディングカードゲーム)の総称である。
様々なアニメ(一部例外有)作品を題材にしたカード達で戦うというのが主なコンセプト。

簡単に言うと「調整版ガンダムウォー」
基本ルールはガンダムウォーを基準に作られているが、差異も多い。
同じくガンダムウォーから派生したガンダムウォーネグザとは兄弟のようなものだが、ルールは大きく異なる。

2017年には10周年を迎え、ルール整備や様々な新商品の展開を行うことが発表されていた。
――がルール更新は帰って混乱を招き新商品「スパロボV」はその出来の悪さから全く売れず、2015年頃からの尋常ではないインフレと一部作品の贔屓で既存プレイヤーの多くを失い、結果10周年のロードマップを半分も達成しないまま、2017年にサービスの終了が宣言されてしまった。
2018年には最後を飾る全国大会や、WEB受注限定の最終商品を展開を予定している。

ここではルールや参戦作品などの基本情報を取り上げていく。

【参戦作品】
前述の通り、クルセイドはアニメ作品を題材としたTCGであり、その参戦作品数も多い。
基本的にアニメ制作会社が同じ作品は一つの勢力として一まとめにされる。
以下、参戦作品(2015年11月現在)
※記入漏れがありましたら追記お願いいたします。

●サンライズクルセイド
サンライズのアニメ作品で構成されるクルセイド。
クルセイドシリーズの当初から存在する。
(そもそも元々はサンライズクルセイドというタイトルのみを想定したシリーズだった)

作品数が多いため、1~19弾のカードは2作品まででデッキを構築しなければならないエピソードコードという構築ルールがある。
一部外伝作品は本編と同出典として扱え、20弾以降は「20弾以降」という1作品扱い(全ての派生作品が1つのタイトルというわけではない)

例:装甲騎兵ボトムズ+伝説巨神イデオン=2作品
20弾クロスアンジュ+20弾トライダーG7=1作品
勇者王ガオガイガー+勇者王ガオガイガーFINAL=2作品
勇者王ガオガイガー+勇者王ガオガイガーFINAL+20弾ガオガイガー=3作品となりNG
コードギアス 反逆のルルーシュ+コードギアス 反逆のルルーシュR2+コードギアス 双眸のオズ=双眸のオズは反逆のルルーシュまたはR2として扱うため2作品


●マクロスクルセイド
その名の通り、マクロス系列の作品のクルセイド。
高速戦闘と歌コマンドを駆使して戦う。
色は青と緑。

●ボンズクルセイド
ボンズ作品のクルセイド。
色は青と緑。

●OGクルセイド
スーパーロボット大戦OGシリーズのクルセイド。規模はサンクルに次ぐ。
魔装機神シリーズ、無限のフロンティアも含む。
黒・赤・紫のみが存在していたが、無限のフロンティアが青・緑となったため、晴れて5色全てを扱うクルセイドとなった。


●ダイナミッククルセイド
マジンガー等、ダイナミック企画作品のクルセイド。
ダイナミック作品が元ではないロボットガールズ達も所属する。
色は赤と黒。
近年はロボットガールズZのみの展開が続いており、旧来のダイクルとはかなり趣が異なっているが、無論カードを混ぜることは自由。
そのためロボガデッキの重鎮として早乙女博士が入ったりとちょくちょく絵面がひどいことになる。
長年新商品が出ていなかった(特にロボガ以外の作品)が、2017年にWEB受注限定で新カードを大量収録したカードセットを発売。
しかしその到着の数日後にクルセイド自体の展開終了を公表したことでそれがダイナミックの最終商品となってしまった。

●ジーベッククルセイド
ジーベック作品のクルセイド。公式に統合しているわけではないが、ジーベック作品内で統合してデッキを組むことが可能なためこう呼ばれる。
色は赤と黒。

●GAINAXクルセイド
GAINAX作品のクルセイド。ジーベックと同じく公式に統合しているわけではない。
色は赤と黒。
また、GAINAX作品ではないヱヴァンゲリヲン新劇場版とは混合できない。

●作品単体シリーズ
通称、アナザークルセイド。
作品単独でしか構築できないが、一部作品はシリーズとして扱える。




以下は作品単及び直接的続編のみのクルセイド
非公認戦隊アキバレンジャー
るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-
ジョジョの奇妙な冒険(TVアニメシリーズ)
マギ(TVアニメシリーズ)
幽☆遊☆白書(TVアニメシリーズ)
銀河機攻隊マジェスティックプリンス
モーレツ宇宙海賊
魔法騎士レイアース
甲鉄城のカバネリ
◇レガリア The Three Sacred Stars
◇ヱヴァンゲリヲン新劇場版
サクラ大戦


【色】
勢力ごとに色分けが成されている。
この辺はガンダムウォーと同じだが、あちらに比べ色は少ない。
色ごとに得意とする役割が存在する(最近は形骸化しているが)。

防御や回復、サーチやドローを得意とする

攻撃や効果によるダメージ(焼き)に優れる

バウンス、カットなどの妨害が得意

破壊やボードコントロールに優れる

特殊カード
プロモカードなどが該当する

【カードの種類】
ユニット、キャラ、コマンドの三種類で構成される。
ガンダムウォーとの違いはオペレーション、ジェネレーションカードが存在しないことである。
土地やGと呼ばれるカードは存在せず、かわりに上記した三種類のカードに(基本的に)存在する「Gシンボル」が国力となる。
Gシンボルを持つカードをGエリアに配備することで、そのカードの色と同じGが発生する仕組み。

  • ユニット
ゲームの主役。いわゆるモンスターカード。
ロボ多め。
彼らを使い、いかに相手の本国を0にするかを考えていくのが基本。

  • キャラ
そのまんま。キャラクター。
基本的に人間キャラが該当する。基本はロボットのパイロットだが、場で戦闘を行わずにサポートを行うものも多い。
ユニットにセットして戦闘力を上げるなど、様々な効果でアシストを行う。
同一名称のキャラは自分の場に1枚しか存在できない。
例えばコードギアスの「ゼロ」と電童の「ゼロ」も共存できない
名称さえ違えばいいので、別名を持たない「黒」と「黒&アンバー」や「かなめ&テッサ」と「テッサ&かなめ」、どう考えても誤植なのに何故かエラッタがかからない「嵐万丈」と「破嵐万丈」は共存可能。

等身大作品では「リンク」というユニットとキャラクターを一纏めにした能力を持つユニットが多い。

  • コマンド
魔法カードのようなもの。
使い捨てで様々な効果を発揮する。
当初はGシンボルなしのカードが多かった(というかGシンボルを持たないカードが存在するのはコマンドのみ)

  • トップエース
デッキ外に用意する特殊な両面カード。
普段はキャラクターカードとしてデッキ全体の動きを支援するが、条件を満たすと強力なユニットとして扱える。

【おおまかなルール】
デッキは50枚、サイドデッキは10枚。
何らかの方法で相手のデッキを0にしたプレイヤーの勝利となる。

まずデッキをシャッフルし、じゃんけんなりサイコロなりで先攻、後攻を決め、その後本国からカードを6枚引く。
この時一度だけマリガン(手札引き直し)がお互い可能。
初期手札が揃ったら、ゲームスタート。

ルール用語はシリーズ開始当初はガンダムウォーと同じものを使っていたが、作品のバリエーションが多いクルセイドとはそぐわないため、幾つかが変更されている。
(本国→デッキ 国力→コスト ロール・リロール→活動・休息状態 など)

  • 開始フェイズ
攻撃側は、場のカードを活動状態(縦向き)にする。
活動状態とは、出撃が可能な状態のこと。要するにアンタップ。
逆に休息状態(横向き)というのがあり、この状態だと出撃できず、戦闘力は0として扱われる。要するにタップ。

  • ドローフェイズ
ゲーム開始時はここからスタート。
本国からカードを1枚ドローする。
ただし、先攻1ターン目はドロー出来ない。

  • 配備フェイズ
攻撃側は、場にユニット、キャラ、Gのプレイ(Gシンボル持ちのカードをGエリアに配備すること。国力を発生させる手段)ができる。
どのカードもプレイは基本的にターン中に1枚。

  • 戦闘フェイズ
戦闘フェイズは攻撃、防御、ダメージ判定、帰還の4つのステップに分けられる。

  • 攻撃ステップ
攻撃側は場のユニットでチームを組み、戦闘エリアに出撃させることができる。
チームを組む、とあるが別にユニット1枚でも出撃できる(正確にはユニット1枚でもチームとして扱われる)。
もちろん出撃しなくてもOK。

  • 防御ステップ
防御側は自分のユニットを防御に出撃させられる。
この時、相手のチームとぶつかると「交戦状態」となる。
ちなみに相手がいなくても防御に出ることは可能。

  • ダメージ判定ステップ
ユニットが交戦中の場合、互いにダメージを与えあい、バトルの勝敗を決める。
戦闘力が相手の防御力を上回っていれば、相手のユニットを破壊できる。
相手のユニットがいない場合は、相手デッキに戦闘力分のダメージを与える。

  • 帰還ステップ
戦闘エリアにいる全てのユニットを配備エリアに戻し、休息状態にする。
この時、「装填(X)」という特殊効果を持つユニットがいれば、Xの値だけ自分のユニットを活動状態にできる。

  • ターン終了
ターンを終わり、相手のターンが始まる。
この時手札の枚数が6枚を超えていた場合、超えた枚数分手札を捨てなければならないので注意。


…とまあ(だいぶ)大まかに説明するとこんな感じである。
クルセイドはかなりルールが複雑なので、もし興味を持ってくれた人がいるなら、まず経験者に教わるか公式のルールブックを読もう。


この項目でクルセイドに多少なりとも興味を持っていただけたならうれしい限り。
人気のアニメ作品が多数収録されているため、興味がある人は手を出してみてはいかかだろうか。


追記・修正お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • TCG
  • トレーディングカードゲーム
  • クルセイド
  • バンダイ
  • サンライズ
  • 永井豪
  • マクロス
  • スーパーロボット大戦
  • 非公認戦隊アキバレンジャー

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年02月15日 05:11