威牙の幻ハンゾウ

登録日:2010/02/25 Thu 00:25:26
更新日:2023/08/30 Wed 11:39:29
所要時間:約 5 分で読めます




自分のバトルゾーンにはパワー6000のクリーチャーが1体。

相手にシールドは無い。ブロッカーを持ったクリーチャーもいない。

あと一撃入れれば勝てる。そんな状況。

しかし相手には謎の手札が1枚


――貴方なら、どうする?


威牙の幻ハンゾウ VR 闇文明 (7)
クリーチャー:デーモン・コマンド/シノビ 5000
ニンジャ・ストライク7(相手のクリーチャーが攻撃またはブロックした時、自分のマナゾーンにカードが7枚以上あり、その攻撃中に「ニンジャ・ストライク」能力を使っていなかった場合、このシノビをコストを支払わずに召喚してもよい。そのターンの終わりに、このシノビを自分の山札の一番下に置く)
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手のクリーチャーを1体選ぶ。そのターン、そのクリーチャーのパワーは-6000される。
このクリーチャーが破壊される時、自分のマナゾーンに闇のカードが1枚でもあれば、かわりに自分のシールドを1枚墓地に置いてもよい。

デュエル・マスターズ「戦国編 第2弾 戦国英雄伝(ロックオン・ヒーローズ)」に収録された一枚。
このカードを含むシノビが出たせいで、この弾以降相手にシールドやブロッカーがなくても安心できなくなった。

少し話が反れるがデュエマのルールではパワーが0になると何をしようとだいたい破壊される。
それはルールによる破壊なので一部効果(セイバーとか)が適用されず、火力呪文(特に火文明の呪文)より優れている。

そのためか以前は「タップされていること」が条件だったりしたが、戦国編あたりからそれが消えて《魔弾デュアル・ザンジバル》《威牙忍ヤミノザンジ》の様なデメリット無しに放つことが出来るようになった。
その究極形がこのハンゾウだ。

ニンジャ・ストライク(指定マナ数があれば相手のターンに手札から一時的に召喚できる能力)を使うとノーコスト6000の火力として運用できる。
破壊できなくても大型クリーチャーを小型ブロッカーで返り討ちにできるサイズにするため、ハンゾウさえ有ればだいたいなんとかなる場面が多い。

地味な能力だがもう一つの効果として破壊耐性を持っており、もう一押しで勝てるときに破壊効果を持ったカードを使われてもハンゾウを止める事ができないようになっている。

さて、最初の効果でマイナスとなる6000という数字。ピンッと来ない人がいるだろう。
デュエマのパワー6000と言えばデッキの核となるカードや、重要なシステムクリーチャーであることが多い。
前者を挙げるとしたら連ドラ《紅神龍バルガゲイザー》やマルコビートの《エンペラー・マルコ》、後者なら《光神龍スペル・デル・フィン》《無双恐皇ガラムタ》など。

自慢のクリーチャーが破壊された時のダメージは最高に大きい…
それがお気に入りなら尚更だ。それで逆転されたら笑えない。

ハンゾウ「勝ったと思った時、そいつは既に負けているッ!」

このチートな性能故に今なお様々なデッキに投入されている。
もっとも、現在では殿堂入りしているので全盛期よりは投入されるデッキが絞られているのが救いだが。

先程も記述したが、連ドラにとってハンゾウはキーカードが破壊されるだけではなく、とある理由により警戒される一枚となっている。
その理由として、

1.ハンゾウでドラゴンのパワーが0になり破壊される。
2.破壊に対して《インフィニティ・ドラゴン》の置換効果発動。山札をめくりドラゴンかファイアー・バードなら生き残る。
3.生き残ってもドラゴンはパワー0なので再び破壊される。呪文や他の種族が出て破壊されるまで山札をめくり続ける。
4.ライブラリアウト

とある連ドラ使いは6ターンにして山札が4枚ということがあったとか、無かったとか…
ただし、近年《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》が登場。ハンゾウ単体では破壊できず、コスト踏み倒しに対する能力や山札回復能力を持っているので相性は最悪である。

勿論、ハンゾウ自身の置換効果でもパワー低下による破壊は防げないので注意。
何かの間違いでリンクしているゴッドのパワーを0にした場合はリンクされているゴッド全てが破壊される。
しかしながら、こちらも《神の裏技ゴッド・ウォール》と言う呪文によって破壊耐性を付加されるので効果が薄い。


この万能ニンジャに対するメタは勿論ある。周囲の環境やデッキに合わせて投入してみよう。

《クリスタル・アックス》
要するに7000以上のアンブロッカル。
パワー低下されてもブロックされなければ問題無し。
もっとも、そこまでのクリーチャーを投入するならばもっとスペックの高いフィニッシャーが投入されるのだが。

《ペトリアル・フレーム》
アンタッチャブルにしたら問題無し。
殆どのアンタッチャブルカードがハンゾウに殴り返されるパワーなのでサポートが必須。

《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》系統
場を離れない置換効果がシールドフォースや他のクリーチャーを参照にしていた場合のみ「破壊→場に残る」が繰り返されるため結果的に生き残る。
逆に言うと単体では効果を発揮できないので、そこを突く戦略でせめられるかが攻略の鍵。

《解体人形ジェニー》《凶刻の刃狼ガル・ヴォルフ》
ニンジャ・ストライクされる前にハンデスしてしまう。
ただし、相手の手札が一枚の時にはマッドネス・クリーチャーを握っている場合があるので要注意。

ランデス(マナ破壊)
ハンゾウに限らず、全てのシノビは指定された数マナが無ければニンジャ・ストライクが出来ないためいざという時はマナをぶっ壊してやろう。

《聖霊王アルファディオス》《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》《暴走龍 5000GT》
一度ロックしてしまえばハンゾウはおろか殆どのカウンターが無力化される。
GT以外は重いので、出される前に攻めきるかコントロールできるのがベスト。

だが、時代が流れインフレが進んだことで、7マナの時点でパワー-6000程度では足りない場面も大幅に増加。このカード1枚ではどうにもならなかったり、そもそも7マナ溜まる前にゲームが終わることもざらになったためか、2019年1月21日に殿堂解除された。


といっても逆風ばかりではなく、強力な相方も登場している。
FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜 FFLC 闇/火文明 (マナコストなし)
最終禁断フィールド
この最終禁断フィールドは、ゲーム開始時、四隅に封印を1つずつ付けてリンクしたフィールドとしてバトルゾーンに置く。(カードを封印するには、自分の山札の上から1枚目を裏向きのままそのカードの上に置く)
バトルゾーンにある自分の封印は、各ターンに1つだけ、闇または火のコスト5以上のコマンドを召喚または「侵略ZERO」を使ってバトルゾーンに出すことによってのみ、外すことができる。(外した封印は墓地に置く)
自分は、コマンド、イニシャルズ、あるいは名前に《禁断》とあるクリーチャーでしか攻撃できない。
この最終禁断フィールドはバトルゾーンを離れない。
禁断爆発後⇒《終焉の禁断 ドルマゲドンX》

詳細な性能解説は個別項目に譲るが、「コストを支払わず相手ターンに召喚できるコマンド」であるハンゾウは封印を相手ターンに外せる貴重な手段の1つであり、このカードと非常に相性がいい。
7マナ溜める、という前提条件こそ決して軽いものではないが、現在も一線級のカードとして活躍している。


転生版として以下のカードがある。

ゲロ NICE・ハンゾウ UC 闇文明 (7)
クリーチャー:デーモン・コマンド/ハンター 5000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選ぶ。そのターン、そのクリーチャーのパワーは-6000される。(パワー0以下のクリーチャーは破壊される)
相手の呪文の効果または相手のクリーチャーの能力によって、このクリーチャーが自分の手札から捨てられる時、墓地に置くかわりにバトルゾーンに置いてもよい。

ハンターとなって帰ってきたハンゾウ。
マッドネス能力を得たが、破壊置換能力と、何より最大の魅力であったニンジャ・ストライクを失っているため採用率は微妙。
クロスギアや城のハンデス効果に対する耐性がないので気をつける事。


背景ストーリー上では戦国編…ではなく、なんとエピソード3でこっそりと活躍している。
ハンゾウが人間の姿になって(本来の姿はいつものカエル)オラクルで暗躍しているようだ。
ちなみにこの人間版ハンゾウのカード、エピソード3期の地方大会に参加した人にしか手に入れられないカードとなっており、希少価値が非常に高い。




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最終更新:2023年08月30日 11:39