スーパーロボット大戦OG-ディバイン・ウォーズ-Record of ATX

登録日:2011/03/26(土) 14:07:50
更新日:2022/06/06 Mon 15:05:40
所要時間:約 6 分で読めます





バンプレストの看板タイトルであるスーパーロボット大戦、その内の一つであるOGシリーズの公式コミカライズ。電撃ホビーマガジンで連載。

作画は八房龍之助が担当している。


アニメがリュウセイ編をメインとしているのに対し、こちらはキョウスケ編がメイン。
エクセレン・ブロウニングやブルックリン・ラックフィールドといったATXチームの活躍が細かく描かれている。

本来はOG1キョウスケ編中盤で終了する予定だったが、何かしらの要因で終わらず延長戦へ。
以降は本編の流れを汲みつつ、一部独自の展開を見せながら決着を付けている。

現在は同じく電撃ホビーマガジンで、続編に当たる「スーパーロボット大戦OG―ジ・インスペクター―Record of ATX」を連載している。
ぶっちゃけ読者の多くが予想していただろう。またアニメ化したしね。 


〈評価〉
概ね評判は良いようで、寺田P等の制作側からもかなり好意的なコメントを寄せられている。

が、ゲームを元にしたアニメをさらにコミカライズした作品なので、シリーズを全く知らない人間にはぶっちゃけなんのこっちゃ。
スパロボブランドの中でもマイナーなOGシリーズ、更にそれをアニメ化したもののコミカライズなので、知っている人間はそれ程いないのではなかろうか。
ただ、ぶっちゃけ、話が進む度にゲーム寄りの内容になるのでアニメは知らなくてもあまり問題ない。


〈作風〉
前述の通りキョウスケルートをベースにしており、ややミリタリー色が濃い。

空戦特化のAMが地上戦メインのPTにとってどれだけの脅威になるかや、特機が持つ圧倒的性能等、単にゲームをプレイしているだけではそれ程理解しづらい状況が八房テイストで存分に表現されている。
戦闘シーンも熱く、もはや八房龍之助の詳細かつ変態的な脳内補完。
いいぞ、もっとやれ!


以下、独断と偏見による熱いシーンを挙げる。
■1巻

  • グルンガスト零式vsトロイエ隊

キョウスケ達を撤退させる為、コロニー統合軍の誇る精鋭部隊トロイエ隊に一人挑むゼンガーとグルンガスト零式
トロイエ隊もゲームよろしく数で囲みアーマーブレイカーを機関銃のごとくばらまきまくる。
最終的にこの戦いに幕を引いたのはトロンベ。


■2巻

  • アルトアイゼンvsグルンガスト零式

圧倒的なパワーと性能を誇るグルンガスト零式、そして百戦錬磨のゼンガーに挑むキョウスケとアルトアイゼン
キョウスケはアルトの性能を最大限に引き出し零式に食らいつき、ついに「切り札」を切る。


■3巻

ハガネ隊vsヴァルシオン

アイドネウス島攻略戦終盤、立ちはだかるのはDC総帥ビアン・ゾルダークとその座上機ヴァルシオン。かつてない強敵に苦戦するハガネ隊だが、その流れはキョウスケの一撃から変わる。
まさに総力戦である。


■4巻

アルトアイゼンvsヴァイスリッター

エアロゲイターに操られたエクセレンを救い出すため、キョウスケはヴァイスリッターとタイマン。

キョウスケの動きを熟知しているエクセレンだったが、キョウスケもまたエクセレンの動きは全て知っていた。
傍で見ていたのは、同じなのだから。

「必ず助ける」と約束したキョウスケは、ステークをヴァイスリッターに撃ち込んだ。

ちなみに、この時キョウスケの上半身裸カットイン+良い笑顔が見られる。


■5巻

ATXチーム+αvsセプタギン

レビ・トーラーの駆るジュデッカを倒しエアロゲイターとの戦いに終止符を打ったかに見えたが、メテオ3が憑依したホワイトスター"セプタギン"が現れる。
周囲のものを強制的に取り込み巨大化するセプタギンに、戦闘で疲弊していたホワイトスター攻略部隊は苦戦。セプタギンを制御する中枢器官を破壊するという作戦に打って出ること。

位置特定が不十分な上、それを撃ち貫く〈弾〉はアルトアイゼンという危険極まりない作戦だったが、
当の本人は「この場面、この舞台で命を賭けた大博打が打てる」と言ってのけた。
友軍のアシストを受けキョウスケは内部へ突貫。中枢器官を捕えたが、周囲から伸びてきたズフィールドクリスタルにアルトアイゼンは貫かれ……


また、各話の間に挟まれたIntermissionもこの作品の魅力の一つ。
これはゲームで言う所の準備画面と戦闘前会話であり、本筋とはあまり関係しない。

ATXチームとオクト少隊、どの機体にどの武装を取り付けるかといったブリーフィングシーンなんかもあり、ゲームではプレイヤーが自由にセッティングしている武装にもこういう会話があったのかと思うと



ニヤニヤしてしまう。


しかも、その強化パーツもきちんとグラフィックでユニットに反映しているのだ。
つまり、重そうなチョバムアーマーを装備したゲシュペンストや、高性能レーダーか何か付けたシュッツバルトなんかもいるのだ。
スパロボ好きなら思わず



ニヤニヤしてしまうだろう。


[主な登場人物]



曹長(初登場)→少尉(ATXチーム配属時)→中尉(オペレーションSRW時)

22歳。キョウスケルートなのでもちろん主役。士官学校卒で何故曹長だったのかは謎。
実力、分析力に関しての周囲の評価はかなり高い。
ゼンガーとの戦いの中、アルトの性能に”頼る”のではなく、その力を”引き出す”為に試行錯誤していき、OS補助を外した完全マニュアル操作という答えを見出した。

コロニー統合軍との決戦時には、ゼンガーとの一騎打ちを自身が編み出した”切り札”によって制する。

その後は部隊の中核戦力の一人として活躍。
性格は相変わらず無愛想だが、歳相応の脆さも持ち合わせており、それを最も象徴しているのがエクセレンが連れ去られた時の通称ぐるぐるキョウスケである。
以下、恐さの一割でも伝える為、その時の台詞を書き出す。

「…冷静?」

「当たり前だ」

「俺達は戦争をしているんだ」

「自軍に被害が出た程度で…」

「当然だ」

「俺は冷静だ」

「指揮権を持つ者が感情で動くなど有り得ん」

「俺は冷静だ」

……やだ、コワイこの人

まあ、それだけエクセレンが大切な存在だという事で。





少尉。ずっとアサルト2なエロ姉さん。恐らくこの漫画で一番いい目を見てる人。
ゲームでは殆どただのネタキャラな姉さんの知的で冷静な一面を見られ、ICBM狙撃時や資源衛星への毒ガス注入阻止時にあれこれ考えてるエクセ姉さんのマジな顔は必見。
他にもしおれた顔や、マジギレした顔もある。キョウスケはマジギレすると無表情だが、エクセレンは凄くイイ笑顔になる。超怖い。

ちなみに二人の馴れ初めはラングレー陥落の報を聞いた後、落ち込むエクセ姉さんをキョウスケが励ますシーンだろう。いいカップルぶりが見れる。



少佐。29歳。褌が眩しいドイツ侍。ジュデッカをぶった斬る。キョウスケと対決時、意外にもニヤリ顔を披露。



少尉。余り目立たずクスハのエロい水着姿を想像して致死量の鼻血出すぐらいしかない。グルンガストでクスハ救出が見せ場。

後はヒリュウ改部隊やSRXチーム、旧教導隊メンバーがわりかし出番があるが字数の都合で割愛。



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最終更新:2022年06月06日 15:05