マジンガーZERO(機体)

登録日:2014/01/08 Wed 16:35:15
更新日:2024/03/21 Thu 18:50:43
所要時間:約 35 分で読めます







我は最終にして原初




唯一無二のスーパーロボット





マジンガーZERO






マジンガーZEROとは、『真マジンガーZERO』に登場するスーパーロボット。


概要

作中のマジンガーZが魔神パワーと呼ばれる七つの力を開放した形態。
別名「終焉の魔神」「究極の破界神」
「神にも悪魔にもなれる」というマジンガーZのキャッチコピーを体現したような、出鱈目極まりない強さを持つ最強のスーパーロボットである。
ぶっちゃけた言い方をすれば「ぼくのかんがえたさいきょうのまじんがー」。


明確な意志を持っており、作中では剣鉄也の問いかけに光の文字を周囲に浮かび上がらせることで答えた。
長らく名称が不明であったが『真マジンガーZEROvs暗黒大将軍』にて自身を「マジンガーZERO」と名乗る。

目には黒目があり口部は上下に開き牙のようになっていて、全身がマジンカイザーのようにマッシブな非常に鋭角的かつ禍々しいデザインが特徴。
スクランダーも従来のマジンガー達とは異なり、0にスラッシュが入った特殊な形をしている。

「自らが最強にして究極である」と豪語し、マジンガーZの後続機であるグレートマジンガー及びマジンカイザーを「Zの“紛い物”」と称して蔑視していた。
マジンガーの名を冠してはいるが、幾度となく世界を滅ぼしてきた最強の悪役であり、真マジンガーZEROのラスボスである。


出自

開発経緯からして従来のマジンガーZから逸脱しており、ZERO世界では兜十蔵博士はマジンガーZを世界征服目的で建造した。
…とんでもねぇことしてくれやがった。

かなーりかいつまんで説明しよう。
元々病によって余命幾ばくもない兜十蔵には時間が残されていなかった。
これでは夢のスーパーロボットを開発するなど不可能であったが、人生のギリギリで情報(のみ)を過去に送ることを可能とするある種のタイムマシン「光子加速器ミネルバX」を開発する。

………そこでくたばっておけばいいものをマッド・サイエンティスト兜十蔵は「光子加速器ミネルバX」を使い、
自らの研究データを過去に送り自身に限界が近づけばまた過去に研究データを送るという無限サイクルを思いつく。
これにより幾度かのループを経て余命僅かの兜十蔵はついにマジンガーZを完成させた。

そこからというもの世界征服完了までのタイムを計測して遊ぶわ自分の研究データをばら撒いで古代ミケーネの機械獣軍団を蘇らせるきっかけを作るわやりたい放題。
しかし、機械獣というマジンガーZの「敵」はさらなるマジンガーZの強化を呼ぶ恐ろしい事態を招くことになる。

その後もなんやかんやあり十蔵の最強ロボットを作るというエゴが加速した結果、完成したマジンガーZは恐るべき悪魔のマシンと化してしまった…。

なお皮肉なことにマジンガーZを最強の魔神にしたのは、
家族や仲間に囲まれ、今の生活に満足していると感じた世界の十蔵博士が孫の甲児や仲間たちを守りたいと抱いた純粋な愛である。


能力


魔神パワー

上記の通り、今作のマジンガーZは魔神パワーと呼ばれる7つの特殊能力を保持しており、
マジンガーZEROは第一から第七までの魔神パワーを全て解放した形態の名称である。

第1の魔神パワー:「自己再生

戦闘で負ったダメージを瞬時に回復する。
キューティーハニーの空中元素固定装置と似た別の原理だとか。
そもそもZEROの超合金Zは素のスペックでは超合金NZαレベルに達しているので、同合金の刃でもない限りは傷を負うことがまずないため、
Zの状態で負った傷の修復が主となる。

第2の魔神パワー:「吸収

あらゆるエネルギーを吸収し自らのものとする。
エヴァ初号機のように直接敵を食べたりもできる。
???「ウォォ、マジンガーが敵を食っちまってる~~っ!」
最近は超合金NZαも吸収できるようになった。何でも食べないと大きくなれないからね。しょうがないね。
大きくなった結果マジンガーZを食べたりもしたけど。

第3の魔神パワー:「強化

動力炉の耐久力や出力、武装の威力や他の魔神パワーなどのマジンガーZの性能を飛躍的に向上させる。
最もシンプルな能力。暗黒大将軍をワンパンKOし、カイザーをも上回る力を出せる。
効果がほぼ永続で強化の倍率も桁違いに高く、複数回発動の「重ねがけ」による更なる強化や他の魔神パワーと併用も可能だが、元のマジンパワーに一番近い能力といえる。

第4の魔神パワー:「高次予測

あらゆる状況をシミュレートし未来を予測する。
性能の劣るロボットが少ない勝機を手繰り寄せるために使うなら可愛いものの、チート性能のZEROが使ったらダメだろ。
……ん?ZEROが未来予測……?
ちなみに平行世界も観測しているらしく、そこから因果律兵器につなげるコンボはZEROの必勝パターンである。
一応限界があるようで、マジンカイザーの敗北等の観測していない事象は予測に時間がかかっている。
全宇宙や並行次元を観測できても自分が『想像出来ないような存在』は観測できないという致命的な欠点がある。

第5の魔神パワー:「変態

マジンガーZの形状を変えられる。別に変な意味ではない。
作中ではアイアンカッターを生やしたり強化型ロケットパンチに再構成させたり、果ては刃節を持ったジェットスクランダーを作り出した。
「物理法則もあったもんじゃねぇな」
武装だけでなく全体的なビジュアルも変えられるため、某人物を取り込んだ際にとんでもない形態へと変化していた。
その自由度はかなり高い・・・どころか際限がなく、マジンガーZとの一騎打ちでは衝撃Z編のゼウス神クラスへの巨大化も行なっている。

第6の魔神パワー:「因果律兵器

マジンガーZEROを最強たらしめる究極の能力。
因果律に干渉し、自身が勝利する未来を実現させる。ただし望んだ未来が高次予測で見つけられない場合は発動しない。
魔神化した際は高次予測の精度が上昇した為か、観測した平行世界から都合のいい事象だけを現出させている。
(※例…破壊不可能な超合金NZに対し、NZが破られた世界からその結果だけを呼び寄せ破壊する等々。)
時間経過と共に新たな因果を紡ぐことも可能であり、そうなってしまえばブレストファイヤー一発で超合金NZαすら易々と消し飛ばす。
その際、素の装甲強度に差が無いはずのZEROが無傷だったことから、防御力の強化も可能なようだ。
要は「認識したら勝ち」

第7の魔神パワー:「魔神化

無限に自己進化を続ける「終焉の魔神」へと変貌する。
この能力を開放することで、マジンガーZは甲児を取り込み完全にマジンガーZEROとなる。
甲児の意志以外で魔神パワーが解放された場合、この能力が最初に解放される=暴走を開始する。
そもそもこの魔神化が発動しているかいないかで、他の魔神パワーの精度にも月とスッポンくらいの力の差がある。
どこぞのケン・イシカワロボを思い出した奴、大体合ってる



…といった感じでまさにやりたい放題。
中学生の妄想ノート顔負けの厨スペック夢盛り仕様である。

しかし暴走して甲児を取り込んだり世界を滅ぼしたりと様々なデメリットを伴うため非常に危険。
作中ではケドラを彷彿させる機械が魔神パワーのブラックボックスであるようだが……?
ちなみに本作ではグレートマジンガーも第4,第6,第7を除く魔神パワーを取得し、完全に制御化に置いている。流石鉄也さんだぜ。

唯一明確な弱点は時間操作。
現状ミネルバによるタイムリープには対応できておらず、彼女と甲児の世界線移動の度に消滅している。
高次予測と因果律兵器のせいでループの度にどんどん強くなってしまっているものの、
最新話でも相変わらず対処できていないあたりミネルバこそがZEROの最大の天敵なのかもしれない。

尤も、タイムリープによって別のマジンガーがいる世界が生まれればそこにまたZEROが生まれることを意味するので、むしろ支配地域が広がるともいえる。
そもそも甲児がタイムリープに戻っている隙にほとんどの世界のZをZEROにしているので、安易に弱点というには厳しい。

更にもう一つ弱点らしい弱点をあげるとすれば、悪役にありがちな絶対的な力を持つが故の慢心だろうか。
高次予測によって未来を完全に予知したにもかかわらず、不意打ちの頭突きを食らい挙句の果てにアルテミスに接触されミネルバと甲児のタイムリープを許してしまった。
進化途中にあるためか高次予測の精度は存外ガバガバである。



武装


◆光子力ビーム

目から放つ二筋のビーム…ではなく無数の光線を連続発射する。
もはやガンダムでいうところの拡散ビーム砲。ドラゴンボールでいうフラッシュボンバーである。
ビジュアル的にはジェフティやガンバスターのホーミングレーザーが全部目から出てるようなイメージ。
ビーム1つ1つが『衝撃Z』の光子力ビームさえ比較にならない威力で掠めただけで超合金ニューZが融解し、拡散したすべてのビームが地球の裏側まで容易く貫通する程のパワーがある。

◆アイアンカッター

ロケットパンチの強化版…のはず。
腕から生えたアイアンカッターの刃が瞬時に超巨大な弓状に変形、そのまま打ち出す。
その大きさはマジンガーZEROやグレートマジンガーの数倍で、かち合ったグレートブーメランを難なく両断し、受け止めたグレートマジンガーも逸らすのが精一杯という有様。
最初から刃が付いているためか普通のロケットパンチは一度も使用していない。

◆サザンクロスナイフ

無数の光の十字を放つ。
スクランダーから放たれていたZのものとは違い、魔術のように出現させて使用した。
追尾能力があり、グレートブースターで超音速に達したグレートマジンガーだろうと迎撃できる。

◆ルストハリケーン

口から巨大な竜巻を何条にも吐き出す。
おそらくマジンカイザーを意識した演出と思われる。
強酸を出しているかは不明だがその暴風で富士山とその周辺は綺麗さっぱり消し飛ばして更地に変え、世界崩壊を引き起こす程の天変地異を発生させた。
第一巻でも使用し、魔神化していないにもかかわらず一撃で町全体を腐食崩壊させた。

◆ブレストファイヤー

胸の放熱板から発射される3万度の熱線…の筈。
平行世界から呼び寄せられた無数のマジンガーが放つ「ダイナミックファイヤーノヴァ」を超える威力。
プロローグで各国都市を火の海にし、第二部で使用した際は魔神化の初期段階で放ったにもかかわらず地球に掠っただけで地殻が露出した(このとき関東は溶解、東京湾は蒸発した上、ミケーネ帝国の本拠地も消滅してしまった)
グレートマジンガーのネーブルミサイル迎撃にも使用している。
その後カイザーに放った際はさらに威力が跳ね上がっており、超合金NZαをも溶解させ背後の地球も貫通して大穴を開けるなど、もはやイデオンソードか波動砲のような状態になっていた。

◆ダイナミックファイヤー

ジェットスクランダーを「魔神パワー:変態」で超巨大化&放熱板に変異させて放つ熱線。
記念すべき第1巻で、太陽の中心にあっても耐えられる耐久力を持つ全長数十kmのゴードンヘルを消滅させ、その背後の地球を火の玉に変えた。
かなり以前のループであるためか、前述のブレストファイヤーに比べると威力は低い。
マジンガーZも同名の技を使えるが、こちらは量産型マジンガー「ダイオンγ」との合体攻撃。

◆ZEROスクランダー

マジンガーZEROの飛行ユニットにして最大のシンボル。
概要にも書かれている通り0にスラッシュの入った独特な形をしており、ジェット噴射ではなく謎の力で飛行している。
ジェットスクランダーの左右の先端部分がそれぞれ上下に伸びZの形になった後、更に伸びて0の形になる。
本体に直接装着はしておらず「背中付近を浮遊している後光のような輪っか」的ビジュアルで、ぶっちゃけこっちのほうが本体より目立っている。
正直、0というよりも道路標識の禁止マークに見える。
大きさは場面によって変わるがZEROの倍以上あり、横向きにして足場にすることも可能。
設定的にこれなくても何処へでも飛べそうだが、ZEROを象徴するパーツでもある。
余りにも大きいため地上では外されると思われる。ただし基本的に空を飛んでいるので上に乗る時以外でスクランダーオフすることは無い。
武器としても使っても強そうだが、もしやるならチャクラムのように投げたりするのだろうか……?


作中の活躍

詳細は不明だが何度も物語を滅ぼしては始めている模様。
プロローグの段階で、少なくとも数万回以上は世界を滅ぼしている。

その後本編では回想以外で長らく出番が無かったが、第二部にて久々に登場した。
グレートマジンガーの強さを呼び水に魔神化を開始、世界を終わらせるべく地球の破壊を開始する。
当初はグレート&暗黒大将軍すら一蹴するも、グレートマジンカイザーの(二つの意味で)予想外の力に苦戦を強いられる。
そして激闘の末カイザーを撃破するも、その隙を突かれ甲児とミネルバに時間をリセットされてしまった。
その後は甲児の手により、包帯で全身を包まれた状態で封印され、「倒すべき真の敵」として、再び覚醒する時を待ち続けている。

ミケーネとの最終決戦の折に甲児と共に出撃。地獄大元帥との対峙を経て彼と融合。
マジンガーZERO:HELLモードの爆誕である。
グレートマジンガーとの決戦の最中、ミネルバと甲児により再び世界はループし、時の狭間へ消えていった。


既に十分強いと思うがこれからもループを重ねて強くなり続けたいようだ。

そして無限に進化をし続けて幾星霜。
その果てに、もはや概念とすら言える神の領域へと至ることになる……


関連機体


マジンガーZ

同一機体。マジンガーZの意思はZEROの高次予測を覆す存在であり、また魔神化にも否定的。
Zの状態で第6までの魔神パワーは使用可能だが、ZEROに比べ威力は落ちる。
口調はZEROと違い紳士的で落ち着いている。
後続機のグレートマジンガーやマジンカイザーのことを自らの『兄弟』とし、剣鉄也をマジンガーを操る資格がある者と認めているなどの違いがある。

グレートマジンガー

同じく魔神パワー(こちらはマジンパワー表記)を持つ兄弟機。
高次予測、因果律兵器、魔神化以外の魔神パワーを常時発動状態で使用可能。
また、ZEROすら知らない更なる力を秘めており…

マジンカイザー

元祖究極のマジンガー。
作中では未登場だが、OVA版もループに含まれており、甲児のフラッシュバックにシルエットが登場している。
ファンからも「カイザーはいつ登場するんだ!?」と急かされていたが、ZERO対カイザーの対決は意外な形で実現した。
待望の共演はスーパーロボット大戦シリーズで果たされることとなる。

グレートマジンカイザー

偉大な勇者を超え偉大な皇となったグレートマジンガー。
「カイザーの強化版」…というわけではなく、あくまで「カイザー化したグレート」という機体である。
ただし実力は本家マジンカイザー達に全く引けをとらない。
ZEROにとっても全く未知の存在であり、その上に基本スペックがZEROと同等という化物。
しかしそれでも兜剣造からは対抗できるとは限らないとされ、鉄也は因果律兵器の発動前に決着をつけるように義務付けられていた。
カイザーの名を持つだけあり一撃一撃が凄まじい威力で、必殺技のラッシュをブチかました際は大陸を粉砕し地球が崩壊寸前になっていた。
あらゆる平行世界に存在しなかった未知の存在であるため、因果律兵器を封じることが出来た。
が、時間経過と共に新たな因果を紡がれ敗北を喫した。結果こそ負けではあるが、決して噛ませ犬などではない
作中ZEROに当たり負けせずに正攻法で傷を入れた唯一のマジンガーである事からもそのポテンシャルがうかがえる。

マジンエンペラーG

スーパーロボット大戦から登場した偉大なる魔神皇帝。
ポジション的にはグレートマジンカイザーの立ち位置を引き継いでいる。
近年は剣鉄也の魔神皇帝としてスタンダードなポジションをゲットしている。
スパクロでは原作展開を経て登場しZEROと一対一で対決を繰り広げた。
高次予測に捉えられるまでは互角に渡り合うなどグレートカイザーに劣らぬ爆発力を見せる。
パイロットへの負担による稼働時間の制限がない分、こちらのほうが機体としては優良な様子。

◯◯◯◯◯◯◯

シルエットのみ登場。その名は明かされず、その実力もまた未知数。
グレートマジンガーをも超える宇宙の王者だが、マジンガーZEROには敵わないらしい。
厳密にはマジンガーではない。また、アニメ版との繋がりも示唆している。

マジンガーZERO:ヘルモード

マジンガーZEROと地獄大元帥ことDrヘルが融合した形態。
より禍々しいフォルムになり、ブレスト版の形が漢字の「地獄」になっている。
性能自体はZEROがベースだが、ロボットアームや機械道魔神空手などDrヘルの得意分野も反映されている。
ヘルカッター(手刀)で地球を月ごとぶった切る等、格闘能力が更に向上した。







外部出演

そして、物語の終わりから時が経ち…
スーパーロボット大戦シリーズ』プロデューサーの寺田氏からは、「強すぎて無理」と名指しで参戦をお断りされていたが、
2017年に発売した『スーパーロボット大戦V』を皮切りに堂々とその姿を現し参戦

まあ、同じく「強すぎるロボット」であるイデオングレンラガン他が参戦していることに加え、
参戦不可の理由としてもっとも有力な「権利関係」が一切無問題であったため参戦自体は可能だったのだが……

スーパーロボット大戦V

PVではぶん殴るだけで相手を抉り取り、ブレストファイヤーで大地を吹き飛ばし、ルストハリケーンで異常気象を起こしながら相手を塵に変える平常運転圧倒的な戦闘力を見せつけ、真マジンガーZERO未見のスパロボファンを驚かせた。

ちなみに本作のマジンガーZはアニメ版「真マジンガー」名義で参戦しているが、こちらにもアイアンカッターが実装されている。
これは登場人物でさえ疑問を隠せなかった伏線であった……。

光子力ビームもさすがに地球貫通は描かれないが地表への着弾まではしっかり描写されているので、
地球が心配されることに(この技に限ったことではないが)。

……Vの地球はガミラスのせいで壊滅寸前(新正暦世界)・人間同士の泥沼の戦争でボロボロ+一回滅んだ(宇宙世紀世界)、
とかあれなエピソードばかりなので勘弁してあげてください。



スーパーロボット大戦X

『V』に続いて続投。本家本元のマジンカイザーと初共演を果たす。
なお、Vと違いZがZEROに変化するのではなく、別個の機体として存在。
因みに寺田P曰く「今回は原作に近い立ち位置です」……クソコテ全然反省しとらんやんけ!!!


スーパーロボット大戦X-Ω

バーターの『衝撃Z編』が参戦してないのに単独参戦。当然のように赤羽根健治氏が甲児の声を担当。
『真マジンガーZEROvs暗黒大将軍』の兜甲児に声がつくのは今回が初めてとなる。*7
天元突破グレンラガンと同時に発表されたため、赤羽根氏が対抗心を燃やしていた(最強ロボット的な意味で)。
寺田P曰く「敵対しない」とのことだったが普通に敵としても登場する。
今回はスパロボでは珍しく…というか初めて因果律兵器が仕事しており、魔神皇帝の力も通用するのは短時間のみ。
自軍とマジンエンペラーGの攻撃すらものともせずに圧倒してトドメを刺そうとしたが、バナージとユニコーンのサイコフレームにより甲児が目覚めZの制御を一時的に奪い返されてしまう。
その隙にミネルバによってリセットされあと一歩のところで取り逃がしてしまうのであった。
ちなみに今回は明確に「原作途中のループの一つである」とのこと。

上記のイベントの際はあくまで通常ユニットだったのでそれなりの強さだったのだが、後に大器ユニットとして新登場。
その後は更に上位のΩユニットも実装された。
性能はまあ案の定ぶっ壊れで、2019年現在は天元突破グレンラガン&ネオ・グランゾン&グレートゼオライマーと並ぶ最上級ユニット。

特に大器のほうは入手難易度が他の強機体より緩かった*8ので使用率も高く、赤羽根健治氏もご満悦で使用している。
シナリオではその後もちょいちょい登場し、Xでの縁かアンスパとタッグでマジンガー軍団&グレンラガン(あとパラメイル隊)と戦ってみたり、リン・ミンメイの歌を楽しんだり、少年アシベの世界に干渉したりとかなりマイペースにスパロボライフをエンジョイしている。
最近はパラダイムシティを創造して何かの実験を行ったり、ロジャーとの交渉に応じてみたりなど、謎の多い行動も増えている。
…どうやら何か新しい可能性を観測したがっているようだ。
イベント『其れはまるで御伽噺の様に』では無貌の邪神すら欺き、自分もろとも彼女をデモンベインらに叩き潰させた。
偏屈脳筋なイメージが強いZEROさんだが意外にも柔軟な策謀を企てる頭脳派な一面も見せた。

スーパーロボットINFINITISM

ホビージャパンが展開する公式小説シリーズ『スーパーロボットINFINITISM』マジンガーZERO編に登場。
昨今、他のマジンガー達もやたらめったらインフレしてきていることに刺激されたのか更にパワーアップしており、因果律兵器を用いずとも全ての武装が一撃で数光年先までを破壊し、胸の放熱板とスクランダーから光子力を放出する『フォトンビーム』は宇宙すら一瞬で滅ぼすなど、その強さはもはや異次元の域に達している。

目的は不明だが並行宇宙を転移しては消し飛ばす迷惑行為を繰り返しており、改変し支配するに留めていた原作よりやってることが過激になっている。
本作のZEROは、兜十蔵博士が残したデータを元にDrヘルが完成させたとされる。

とある次元ではゲッターロボGと交戦するも戦いにすらならず一蹴。竜馬達に対し「お前達はいずれもっと強くなるからこの世界は消さないでおく」と見逃すなど、強者との邂逅を求めている節もあるようだ。
更に別の世界の兜甲児達は、長年に渡りマルチバースを観測しZEROを追っている。
そして様々な世界の仲間やマジンガー達を結集させ、ZEROを止めるための作戦『マルチバース・ストラテジー』を決行する…。

機動戦隊アイアンサーガ

様々なロボットゲーとコラボしているスマホゲーム、アイアンサーガにも登場。
アニメ風の描き下ろしカットインなどを引っ提げ活躍する。相変わらず第四の壁を無視した身も蓋もない台詞を放つなどメタキャラぶりは健在。
今回は一人称が我ではなく私になっている。

余談

  • その悪魔的なデザインは「EX合金」版マジンガーZによく似ているともっぱらの評判。
    ZEROの方も立体化が待たれていたが、魂ネイション2016マジンエンペラーGと共に超合金版がお披露目された。
    なんでも「いつの間にか自動的に超合金化が決まった」らしい。きっと因果律兵器のちょっとした応用だろう。
    バランスの問題か、原作に比べるとスクランダーが半分くらい小型化しているが、これでも大きくした方らしい。
    更にC&A Global Ltd.社とCCSTOYS社から圧倒的超クオリティの25cmサイズの大型超合金も発売。
    2022年にはINFINITISM版のプラモデルの販売も決定した。

  • ちなみにファンからは「ZEROさん」「ZERO様」と呼ばれることが多い。
    神の如き力と悪魔の如き傲慢さから敬称がつけられたようだ。前者はミストさん的なノリで呼ばれてるような気もするが……
    あとその身勝手極まりない拗らせたマジンガーZ至上主義思想と振舞いから「クソコテ」という渾名も。マジンガー関連のスレでクソコテの名が出たら大体コイツのことだと思えば良い。

  • 更に余談だが、実は「ZERO」の名を宿したマジンガー(?)はもう一体存在する。
    双葉社刊の公式アンソロジーコミック「スーパーロボットコミック マジンガーZ編」に収録された富士原昌幸氏による『ZEROの悪夢』に登場した「ZERO」。
    こちらのZEROはかつて兜十蔵と共に世界征服を夢見ていた親友であり、甲児も良く知る剣崎鋭児ことDr・ブレードが隠し持っていた超合金Zと光子力エンジンを使い、ドクターヘルから支援を受けて作り出したロボット。
    設計には十蔵も関わっているが、研究中の事故をきっかけに「ZEROを作ろうとした自分への天罰」だと判断して、世界征服の野望を捨てた十蔵はブレードと袂を分っている。
    Dr・ブレード自らが脳からダイレクトに操縦し、甲児の駆るマジンガーZと戦った。
    マジンガーZを大きく上回る機動性や強力な武装、ロケットパンチのコントロールを無効にするジャマー、そして「ZEROガス」という毒ガス兵器を装備している。特にこの「ZEROガス」を使用した「ZEROテンペスト」はF市の人間30万人をわずか3分で即死させてしまうという最悪の兵器である。「ZERO」の名の由来は毒ガス持ってるからって強化外骨格ではなくゼロ戦である。その由来通り、拳・膝など、格闘に使う部分以外の装甲はむしろ薄く、マジンガーZを実際に見て「十蔵はZEROに足りない物をフォローするロボットを作ってくれた」と感動しているが甲児はもちろん否定している。
    勿論、マジンガーZEROとは直接の関係は無いものの、「十蔵が世界征服を目論んでいた」、「ルストハリケーン系の武装を使い、街を一瞬で滅ぼす」、「パイロットが生体パーツとして組み込まれている」など、共通する部分も多い。
    全くの余談だが、『真マジンガー 衝撃! Z編』においてマジンガーのデザインや一部エピソードなどが拾われた、故・石川賢氏による短篇作品『マジンガーZ ミケーネ恐怖の遺産』の初出もこのアンソロである。

  • マジンガーZEROを直接創造したのは兜十蔵博士だが、その誕生には兜甲児の想いが関わっていることが示唆されている。
    心の何処かで「マジンガーZが永遠に続く世界」を望んでいた甲児が、ZEROの神としての力をより確固たるものにしていた。
    そのためか、ZEROの内部では無数の朽ち果てたマジンガーZと甲児が眠って「マジンガーZが最強」という夢を見続けている。
    ひょっとしたら甲児は、後続作品の台頭で忘れられてゆくという残酷な現実から逃れるために夢の世界と、それを護る最強の怪物を生み出したのかもしれない。

  • スーパーロボット大戦の世界を観測できていなかった事や、作者のコメントなどからZERO対ロボット軍団の戦いはスーパーロボット大戦シリーズの壮大な前日譚と言えなくもない。
    そもそもZEROの中からZとグレートが脱出する際にブレストファイヤーとブレストバーンの同時発射を使用しているのだが、この時に甲児と鉄也はスーパーロボット大戦で初めて設定された必殺技名である「ダブルバーニングファイヤー」を高らかに叫んでいる*9
    想像力が凄すぎてもはやトンチ合戦の様相を呈していたため解釈が分かれるところではあるが、ZEROによって塞き止められていた可能性の光が最終決戦後に実体(作品)となって世に出て行った…と言えるのではないだろうか?
    まあスパロボから生まれたカイザーも作中に既にいるので、時系列はあまり考えないほうが良いかもしれないが。どちらにせよ、マジンガーZとスパロボは切っても切り離せない関係だし。

  • ロボットガールズZオンライン』にもこっそりいる。流石に他社なので名前や姿は出てこないが、「始祖」という名前の謎の存在として登場。
    傍迷惑な行動と老害クソコテ丸出しの台詞から隠す気ZEROである(あの丸いZEROスクランダーを指して「標識背負った人」呼ばわりされていた)。





全消しが起こった

記事が呻り

@Wikiは悲鳴を上げ 崩れた

自治厨は巨大な荒らしと化し 相談所に巻き上がる

一度は滅び 保管所でその姿を取り戻したアニヲタWikiが

再び塵と果てていく

良項目も 糞項目も 見境なく 無慈悲に

アニヲタWiki(仮)はまた

覚醒した冥殿によって

終焉を迎えていた


ZEROに還れ






追記、修正はZEROに還ってからお願いします。


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画像出典:スーパーロボット大戦V
©バンダイナムコエンターテイメント
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  • デウス・エクス・マキナ
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  • 余湖裕輝

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最終更新:2024年03月21日 18:50

*1 他の作品も含め、機体のみの参戦とはシナリオ再現を行わないという程度の意味合いの模様。

*2 ミネルバXの時間逆行と言い、ZEROのルストハリケーンは随分ハッスルしていると言わざるを得ない

*3 養成技能+強化パーツ+エースボーナスでマップ開始と同時に魔神化することも可能

*4 ちなみに 全武器に気力130以上の制限がある と言うちょっと何言ってるかわからない仕様もあったりする。故に弱点は ELS である

*5 内部データでは甲児の基本搭乗機に設定されており、インターミッションで自動的に乗り換えている。デフォルトBGMは「守護神-The guardian」に戻る。

*6 厳密には5段階改造ボーナスが装甲強化にEN回復を大に変更すると言うもの

*7 なお赤羽根氏はオリジナル主人公であるイヌイ・アサヒ役として既にスパクロ参加済み。そして今回の参戦により、石丸博也氏の演じたOVA版甲児、森久保祥太郎氏が演じたINFINITY版甲児との同時編成による共演・共闘も可能となる

*8 ネオ・グランゾンと天元突破グレンラガンはガシャでの排出率が通常よりも低く設定されていたが、ZEROは確率が通常通りで、更にSSR確定のガシャでもあったため、格段に入手しやすかった

*9 実はこの技名が作中で使用されたのはスーパーロボット大戦関連以外では初めて。ブレストファイヤーとブレストバーンの同時撃ちそのものは当時からあったものの、ダブルバーニングファイヤーが定着した後の作品で真マジンガーZEROの作中に組み込まれていたOVA『マジンカイザー』や同作のコミカライズでも技名は一度も使用されていない。