ライトロード・アサシン ライデン

登録日:2014/01/06(日) 00:02:25
更新日:2024/02/17 Sat 22:03:22
所要時間:約 6 分で読めます





体はチューナーで出来ている
血潮は戦士で心は光
幾多の過労死を越えてシンクロ
ただ一度の箱買いもなく、 ただ一度のパックサーチの必要性もなし
ルミナス一枚からブラロのぶっぱはここに独り
ライトロードの丘でエクシを鍛つ
ならば我が生涯に素材に成らぬカードは不要ず
この体は、無限のメリットで出来ていた



《ライトロード・アサシン ライデン》とは遊戯王OCGに存在するカードの1つ。
ライトロードに属するカードであり、2013年の年末に発売されたデュエリストセットで発表された新規カードの一枚である。

ライトロード・アサシン ライデン
チューナー・効果モンスター
星4/光属性/戦士族/攻1700/守1000
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
自分のデッキの上からカードを2枚墓地へ送る。
この効果で墓地へ送ったカードの中に「ライトロード」モンスターがあった場合、
さらにこのカードの攻撃力は相手ターン終了時まで200アップする。
(2):自分エンドフェイズに発動する。
自分のデッキの上からカードを2枚墓地へ送る。

【設定】

ライトロードとは、死んだ英霊が行き着く魂の終着点「ジャスティス・ワールド」に集う騎士と魔導師の集団である。
誰かの涙と嘆きに呼応して現れ、疾風の様に現れて悪を切り捨て去っていく。

平時は次なる戦いに備え鍛練し、穏やかな日々を噛みしめ修行に励む。
有事となれば強大な魔力を消費しながらも不死身な体を駆り今日も現世に何処かに現れる、それこそがライトロードである。

そんな正義の集団では珍しい暗殺者がライデン、彼は争いを止めるため殺す矛盾した正義を遂行する。
それは平和のため、それは仲間のため、それは誰かの哀しみを殺すためである。

彼もまた、誇り高い「英雄」なのだ。


【概要】

遊戯王OCGのテーマの中でも老舗かつ人気が高いライトロード。
第5期終盤に登場して以来多くのプレイヤーに愛され、
2013年にデュエリストセットの「ライトロード・ジャッジメント」において新規ライトロードがいくつか収録された。
ライデンはそんな新規カードの一枚であり、このセットの目玉であった。

さてさて、このカードの登場の経緯はこの辺にして本題に移ろう。

このカードは非常に分かりやすいメリットだらけであり、
デュエリストセット発売に伴って効果概要が発表された当時から驚きをもって迎えられた。

ではこのカードのメリットを各々解説しよう。

まずは「レベル4でそこそこ攻撃力のある光属性の戦士族」これだけで使いやすいカードであろう。
光属性モンスターの戦闘をサポートする《オネスト》と、下級戦士族をサーチできる《増援》に双方対応するカードというのは意外に少なく、
それだけにその条件を満たすカードは評価が高い。

《フォトン・スラッシャー》など、最早出しやすさとこの性質だけで非常に高い評価を受けたカードもあるぐらいだ。

更にチューナーである事も評価を上げる一因であろう。
かつての5D's公式サイトで龍亞龍可に言われていたが、
第6期~7期辺りに登場したレベル4チューナーは数が少なく、なんやかんや使いにくいカードが多い。

例えば「BF-東雲のコチ」の様な「特殊召喚するとシンクロ素材にできない」だの
「トラップ・イーター」の「罠カードを墓地に送らないと場に出せない」だのと言った具合に、鬱陶しい縛りが多い。

上記の連中はかなり極端な例だが、
普通にチューナーとして使いやすいレベル4モンスターは「霞みの谷の戦士」など、数えるくらいしかいない。
さらに、戦士族なら「復讐の女戦士ローズ」とこいつぐらいしかいないレベルだ。

何よりライトロードなのが素晴らしい。
「光の援軍」でサーチでき「ソーラーエクスチェンジ」のコストに使え「ルミナス」で簡単に蘇生できる。

「ルミナス」との組み合わせではレベル7シンクロできるので、
ブラロ」でリセットするもよし「ミカエル」で除去するのもよい。
エクストラに余裕があるなら「アーカナイト・マジシャン」にもアクセスできる。
ゴブリンドバーグ」で手札から出せばランク4エクシーズの選択肢もある。

そして、ステータスだけでなくモンスター効果も悪くはない。
ライトロード共通効果であるエンドの墓地送りは2枚と少ないが、その効果とは別に、
起動効果で2枚墓地にカードを落とせる。
自分のターンのメインフェイズに墓地肥やしができる点はなかなか重要であり、
ゾンビキャリア」を利用したコンボにもつなげやすい。

実質こいつから4枚落ちで、非常に多い墓地肥やしがありがたいデッキは少なくはない。
出したターンに何らかの素材・コストに使ってみるにしろ最低2枚落ちは見込めるのは墓地肥やし要員には嬉しい効果である。

さらに、起動効果の墓地肥やしからライトロードが落ちた場合、攻撃力が200上がり1900の攻撃力になる。
上がり幅こそ微々たる上昇値だが、攻撃力1900は下級キラーのポイント足りうる攻撃力であるのだ。

ちなみに効果で墓地に落とすので「フェリス」の特殊召喚の条件はクリアできる。
そしてルミナスの蘇生を除くと、「ガロス」や「ライコウ」と並び、フェリスを自分メインフェイズに特殊召喚可能な一枚でもあったりする。
その中でも自分メインフェイズでフェリスを出せる可能性は一番高いカードではある。

コストで落とすせいでフェリスが出ないどっかの「ケルビム」とはちがうのだ。


……とまあ、解説すればする程メリットが出てくるという、汎用性の高いライトロードでも屈指の使いやすさがある。
カオスを採用したデッキや、戦士メインなデッキに一枚挿してると、思わぬ活躍をしてくれるカードである。


【余談】

さて、そんなライデンなのだが、1つだけ無視できない難点があった。

それは値段が高いことである。

デュエリストセットを買えば簡単に入手できるが、この商品は「ミカエル」を除き全カードウルトラレア仕様で収録されたカードの他に、
プロテクター、紙製のケース、特別編集のVJ、ルールブックに加え、ラバー製のプレイマットまで付属した豪華セット。
そのお値段は税抜で4,742円と、通常のストラクの5倍近くもする代物だった。

しかも、封入されているライデンは1セットにつき1枚
シンクロのミカエルはともかく、メインデッキに投入するライデンは複数枚欲しいカードであり、一気に値段が上がっていった。

必要経費が高いだけにシングル価格も恐ろしい事になっている。
一枚2000円弱は普通にする高額カードとしてショップで陳列されているのだ。

……まさに財布の破壊者ならぬ財布の暗殺者であろう。3積みはしないでよい事が多いのは救いだが。


およそ2年ほどライトロードを組む際のネックになっていたライデンだったが、
2016年に入ると、ストラクの「巨神竜復活」で待望の再録を果たし、簡単に手に入るようになった。



追記・修正はこいつに財布ポイントを暗殺されながらお願いします


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 遊戯王OCG
  • ライトロード
  • 星4
  • 光属性
  • 戦士族
  • チューナー
  • ライデン
  • アサシン
  • 遊戯王
  • 墓地肥やし
  • 元高額カード
  • 攻撃力アップ

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年02月17日 22:03