アイラ・ユルキアイネン

登録日:2014/01/02 (木) 18:48:17
更新日:2024/02/18 Sun 07:31:05
所要時間:約 5 分で読めます





乙女だ……


アイラ・ユルキアイネンはガンダムビルドファイターズの登場人物。CVは早見沙織

☆キャラクター概要
フィンランド出身のガンプラファイター。
メタンハイドレート採掘王、ヨセフ・カンカーンシュルヤが率いるガンプラバトルチ-ム「ネメシス」に所属しており、同チームのトップファイターでもある。


「フラナ機関」と呼ばれる場所で養成された過去を持ち、ガンプラに関する知識は無いがバトル技術は非常に高い。お目付け役であるナイン・バルト曰く「人類最強のガンプラファイター」であるとの事。
事実、その実力は高く劇中では世界レベルの強豪を次々と下している。その要因は、「常人には知覚することができないはずのプラフスキー粒子の流動を詳細に感じ取る特異体質」にある。
この体質が、相手のガンプラの動きを粒子の流れを通しての予知したり、試合を鑑賞しただけでガンプラの性能とファイターの実力を計りどちらが勝つか瞬時に察するなどの能力にも繋がっている。


ちなみに戦う時はパイロットスーツ風の格好に身を包むのでネメシス関係者以外はその正体を知らない。
このスーツは変なコスプレ趣味かと思えば実はそうではなく、「エンボディ」というシステムが組み込まれている。

これはアイラの脳波をスーツが感知・同調して、データとして処理した上でヘルメットからアイラの脳に送り返すことで、粒子の流れをより鮮明に知覚できる補助装置である。
粒子の可視化能力は絶対無敵という訳でもなく、機体周りに膨大な粒子を纏う等して、機体そのものが粒子の流れを産み出す機能を持つ場合には、その奔流による眩しさに惑わされて機体の動きを推測出来なくなってしまう。
そうしたリスクを低減させて安定・強化させる為のスーツだが、アイラの脳波をリアルタイムで観測しそのコンディションを測定しており、いざとなれば無理矢理アイラの脳を活性化させることも可能。
活性化時はアイラの粒子の判別能力や操縦精度がさらに高まるが、脳に大きな負担がかかるため多用すると廃人になる恐れもある危険極まりないシロモノ。

このスーツ等に関してはナイン・バルトは部下に違法性で訴えられるかどうか確認したが、その部下は
「アイラのような特異体質者でない限りはただのヘルメット。審査員から見ればコスプレ衣装に過ぎず、問題になり得ない」
と言っていた。残念な大人どもだが、残酷な大人どもでもある。


彼女もかつては北欧のいずれかの国のストリートチルドレンだった模様。
フィンランドを拠点とするフラナ機関に、才能を見込まれてスカウトされたお陰で生活水準は格段に向上したようだが、ガンプラバトルで勝利し続けることを義務付けられており、ガンプラバトルを苦痛なだけの作業と捉えている。


無表情でこそないが表情の変化が少なく、クールな様子が多くみられる事から視聴者からは当初、綾波レイのようなキャラだと思われていた。
しかし実際はかなり表情が豊かで明朗活発。自身の実力に関しては自信を持ち、お目付役バルトが躊躇する状態でも物事をはっきりと言う。また、ストリートチルドレン時代の彼女は恰好から話し方まで少年的で男勝りな部分を見せており、可憐な外見とは裏腹に剛毅な部分がうかがえる。

特に食い意地に関してはレイジと同等かそれ以上。10話にてレイジと肉まんを取り合い口喧嘩、ダイナミックな逃走の末に満面の笑みで肉まんにかぶりつく……と残念な美少女っぷりを見せつけ、それまでのエピソードやOPで培ってきた神秘的なイメージを崩壊させた。
食べ物を前にした時の表情とかめちゃくちゃ可愛い。
後の話では明らかに太く丸っこく作画されている場面もあった。

フラナ機関及びネメシスのことはよく思っていないのかフラナ機関及びネメシス関係者の前で感情を出していないだけの様子。
レイジと同様に義理は通す主義であるらしくレイジから必要以上にお金を貰うと後日、肉まんに換えて返していた。

レイジとはショッピングモールでの食品の奪い合いをきっかけに度々顔を合わせているがアイラがバトル時に顔を隠しているためレイジはアイラが参加選手である事を知らなかった。

その身体能力の高さや感情が欠落した様子などから、登場当初よりガンダムシリーズ恒例の強化人間であるとみなされていた。
知っての通り強化人間は殆どが短命に終わっているため、彼女の行く末も非常に心配されていた。
しかし…。


☆本編中の行動
日本大会第3ブロックの決勝を鑑賞し、瞬時にレイジが操縦するビルドMk-2が勝つと判断。その推測は見事に的中する。

その後にネメシスの責任者であるヨセフと会見する。その際に実力を疑われたため模擬戦を提案。
ネメシスのトップファイターでもあり世界レベルの選手でもあるガウェイン・オークリーと戦い圧倒。見事にトップファイターの座を奪う。*1

そして満を持してネメシス代表として参加したフィンランド大会の決勝にて前世界大会の王者カルロス・カイザーを下馬評を覆し瞬殺*2

全世界のファイターにその名を知らしめ、彼女は「カイザーを倒した者」として警戒される事になる。

世界大会にも引き続き代表として参加するも大会前夜のレセプションパーティには参加せず、近くのショッピングモールで食べ歩きを行っていた。
そこで同じく食べ歩きをしていたレイジと出会い、肉まんを賭けた逃走劇を展開。結果、肉まんを海に落としてしまう。

それ以降も度々レイジと接触する中で彼が世界大会の参加選手である事を知り、彼に対して何かと気になる事が増えていく。
長いことレイジに対して名乗らずにいたのだが、セイとチナから名前のことを突っこまれた時に身バレを避けるために「アイナ」と名乗る。
おかげでガノタであるセイからはえらい食いつかれた(アイナは08MS小隊のヒロイン名)。

その後、レイジとは戦いたくないという想いを引きずったまま、リカルド・フェリーニとの試合が始まる。
レイジのことで心が乱れた状態で勝てる程弱い相手ではなかったため、それまで敵を圧倒してきたクリアファンネルも早々に破壊され苦戦を強いられる。
が、ネメシス会長の命令とどうしても負けられないからと彼女のお目付け役はヘルメットの装置を起動。
その苦痛から解放されようと、アイラはそれまでより遥かに苛烈な接近戦でリカルドのフェニーチェを一方的に蹂躙し勝利を納めた。

しかし、その装置の過負荷でアイラは気絶して、途中から本能のまま無意識に戦っており、既に倒れたフェニーチェに対し執拗に死体蹴りを続け、さらにそれを止めようと乱入したレイジのビギニングガンダムまでも破壊してしまう。
会場を凍りつかせる暴挙と自分の正体を会場に駆け付けたレイジに見られてしまい、アイラ自身が危惧していたことが最悪の形で現実になってしまう。


結局元のストリートチルドレンに戻ることを恐れ、耳も心も閉ざしてレイジのビルドストライクを倒そうと猛攻を仕掛けて幾度も追い詰めるが、事前にコウサカ・チナに渡されていたアリスタというアリアン由来の石が不可思議な反応を示し、レイジに本心を伝えることに成功。
しかしレイジは空気読まずに喧嘩売ってきたため、ブチキレたアイラはエンボディは無論のことファンネルも放棄したついでにネメシス会長をジジイ呼ばわりしたり会長の孫に調教もとい説教をした後に、初めてレイジと向き合いイチャイチャ痴話喧嘩とガンプラバトルを楽しんだ。

これを契機にガンプラバトルへの嫌悪感も無くなり、ネメシス及びフラナ機関との縁は切った模様。
選手村宿舎のセイとレイジの部屋に転がり込んで一夜過ごしたりしている。
翌朝には風呂上りなのかセイを迎えに来たチナとリン子の前にタオル一丁姿で出て行き一同を凍り付かせる、その後の試合を観戦している間ずっと何か食べているなど、
それまでのミステリアスな雰囲気や不穏な空気感は全てかなぐり捨て、完全なコメディリリーフキャラと化した。

更にレイジと対話に成功した際に
「なんならお前もセイの所に来い」
という誘いを受けることを決めて、イオリ家のエンゲル係数を極限まで高める人員になる予定である……。

ひとまず、「男子と一緒の部屋で寝泊まりは不健全」とのリン子の判断により大会期間中はチナと共に宿泊している宿に転がり込む事になる。
またレイジが勝手にイオリ家への居候を勧めた事は流石のリン子も眉をひそめたが、その過酷な身の上を聞いてからは一転、号泣しながら居候を認めた。

チナは当初は彼女をセイを狙う恋敵と誤認しており、しかもそれがセイと一つ屋根の下の仲になってしまう事だけは危機感を持っていたが、
その後の会話でアイラは実際には明らかにレイジを意識していると分かったため、心底安堵した表情を見せている。




余談
続編のガンダムビルドファイターズトライでは彼女は登場はしないが、アラン・アダムスがチーム・ネメシスの説明の際に彼女の名前を挙げている。
そして、彼女が八つ当たり半分で説教した子供がその言葉をきっかけにガンプラバトルを始め、続編では、その大会最強のファイターとして登場する。



☆使用ガンプラ
キュベレイパピヨン
アイラ専用にネメシスが制作したガンプラ。改造のベース機にキュベレイが使用されている。
アイラの技量も相まって並み居る相手を圧倒する戦闘力を持つ。

ジェガン RGM-89
ガウェインとのバトルで使用。アイラの専用機ではなく借り物ではあるが、見事に使いこなしていた。
この戦闘シーンは作画監督の有澤寛が大のジェガン好きなこともあって非常にかっこよく描かれている。


★コマンドガンダム
G-ARMSのガチムチの隊長。旧BB戦士でなくレジェンドBB戦士の方。
アイラが初めて組んだガンプラで、通りすがりのガンプラマニアに勧められて組み立てたもの。
乱入してきたガンプラマフィア相手にレイジのビギニングガンダムと共闘して撃破している。
後日談として、友人となったコウサカ・チナが大事に保管しており、「アイランド・ウォーズ」では前述の通りアリアンに渡っている日本大会決勝戦のカップ4つってまさか…


量産型キュベレイ
回想シーンで登場。ネメシスでの実験や訓練でのバトルに使用。
因みにカラーリングはネオジオン軍の正式カラーリングである青紫でなく、グレミー軍カラーの灰色だった。

ミスサザビー
アイラがチナの協力を得て完成させたガンプラ。ベース機はHGUCサザビー
原型機に比べてスリムになった上に、全身にスラスターが増設されており非常に高い機動力を有する。


☆余談
フィンランド系苗字にはよくある事だが、苗字が関西弁くさい響きをしている*3ためか名前をわざと間違えて遊ばれる事が多い。

特にアイラ・ハラヘッテルネンがポピュラー。
10話での行動から「アイラ=腹ペコキャラ」というイメージが発生、同話でのバルトが発した「お前には金がかかっているということを忘れるな」という台詞を「金(食費)が掛かっている」と解釈された事から彼女の大食いキャラの地位は確実の物となったのである。

ハラヘッテルネンに限らず、彼女の特徴的なキャラクター性と劇中の行動も相まってか、そういった名前がどんどん増えてきており、ネット上ではもはや「あれ、アイラの苗字って何だっけ?」状態である。

以下、凡例

  • アイラ・ユルキアイネン
  • アイラ・ヤルキナイネン
  • アイラ・カネカカッテルネン
  • アイラ・シリエロイネン
  • アイラ・ジシンアルネン
  • アイラ・ワキエロイネン
  • アイラ・オトメヤネン
  • アイラ・ハラヘッテルネン
  • アイラ・チチデカイネン
  • アイラ・ゴハンホシイネン
  • アイラ・ニクマンスキネン
  • アイラ・カワイイネン
  • アイラ・オレノヨメヤネン
  • アイラ・ナカノヒト・シゴトイツモアルネン
  • エイラ・アイラ・ゴッチャニナッテンネン
  • アイラ・メチャツヨイネン
  • アイラ・イイニオイスルネン
  • アイラ・レイジキニナルネン
  • アイラ・ミヨリナイネン
  • アイナ・ジャナイネン
  • アイナ・ギメイヤネン
  • アイラ・レイジノヨメヤネン
  • アイラ・セイノオセワニナルネン
  • アイラ・フロアガリヤネン





追記・修正はアイラの苗字を覚えている方にお願いします。



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最終更新:2024年02月18日 07:31

*1 因みにこの時アイラに敗北したガヴェインは後にネメシスをクビになり、ガンプラマフィアの一員としてGMの逆襲にて再登場しリカルドとバトルを繰り広げることとなる。

*2 機体の相性の悪さもあるが、後の外伝で実質的に「敵に塩を送られた」事実に動揺し、実力を発揮しきれなかったことが判明している。とはいえカイザー自身のファイターとしての技量は世界大会の王者にふさわしいもので、ちょっとデバフがかかる程度で並みのファイターに遅れをとることはない。アイラの実力が高かったからこそ勝てたわけであり、作中の戦果がそれを証明している。

*3 なお、「~ネン」とは「~の子」といった意味。「(地名)の近くの子」や、英語圏の「~ソン」の様に「(名前)の息子」のようなニュアンスである。