伊勢型戦艦

登録日:2014/01/02(木) 18:24:38
更新日:2024/03/13 Wed 10:17:25
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伊勢型戦艦とは、大日本帝国海軍が作り上げた超ド級戦艦。
様々な経緯を経て、後世に失敗兵器と揶揄されながらも、あの大戦でも長く生き延びた偉大な戦艦である。

性能諸元

全長:208.2m→215.8m(昭和の大改装)→219.6m(航空戦艦改装)
全幅:28.6m→33.8m(昭和の大改装)
排水量:32062t→40183t(昭和の大改装)→38662t(航空戦艦改装)
速力:23ノット→25ノット(昭和の大改装)
兵装(レイテ沖海戦時):35.6cm連装砲塔4基、12.7cm連装高角砲8基、25㎜三連装機銃31基、25㎜単装機銃11基、12㎝30連装噴進砲6基、カタパルト2基
建造:神戸川崎造船所(伊勢)、長崎三菱造船所(日向)

建造経緯

当時世界最強クラスの超ド級巡洋戦艦金剛型戦艦の設計図を入手し、「これで超ド級戦艦を生産できるも同然である!」
と大いに自信をつけた大日本帝国海軍は、金剛型の設計図で得た情報を元に今度は装甲を重視したTHE・戦艦と言える艦の建造に着手した。
金剛型もすばらしい艦なのだが、巡洋戦艦はあくまで「戦艦並みの攻撃力を持つ巡洋艦」であったため、いわゆる戦艦としてはやや硬さや耐久力が足りなかったのだ。
ドレッドノートのせいで一瞬で陳腐化した最初の純国産戦艦薩摩型・発展の速さに取り残されて陳腐化した悲運の国産ド級戦艦河内型の経験を元に、
金剛型の35.6cm連装砲を積むなど、金剛型設計図で得た超ド級戦艦技術を投入した戦艦を立案・設計。それが扶桑型戦艦で、四隻建造の計画が立てられそれぞれ

扶桑(日本の別称)
山城(維新前までの都京都の所在国)
伊勢(天皇家の氏神天照大御神を祀る伊勢神宮の所在地)
日向(天孫降臨地高千穂のある国)

と名付けられるなど海軍ひいては日本の大きすぎるほどの期待を背負い順次建造されていったのだが…

ヴィッカース社「ウチの大傑作巡洋戦艦の設計図一枚で超ド級戦艦を作れるとでも思ったか!お前はまだまだだ!」

…当時最大級の巨砲を連装6基12門を搭載した結果、流麗なフォルムを持ち、火力は当時世界最高クラスの戦艦になったが、
建造中に「初の超ド級戦艦ということで堅実にいったけど、さらに改良できるのではないか」と設計陣と海軍は思った。
また、イギリスなどから第一次大戦初期の水上戦闘の情報を得ることができ、それらを考慮して設計の変更が行われることになった。

扶桑型戦艦は全体防御式を採用しており装甲防御力が集中防御式のネバダ級などと比べると薄い、船体に広く砲塔が配置されているため危険個所が多い、砲塔の間にボイラーを入れたためスペースが小さくてデカいボイラー入れての出力・速力向上が難しい、主砲をぶっ放すと爆炎で艦橋が煙る3番、4番砲塔の射撃指揮が難しい主砲を撃つと艦橋にダメージが入る、主砲の重みで船体がきしみ水圧計が壊れる…(船体がきしんだとされるが大型艦の船体はたわむものでもあり、どのような影響があったのかは不明である。水圧能力に関しては伊勢型を含め当時の戦艦や巡洋戦艦すべてに言える問題である。)
などの問題点があったとされる。ただ、主砲の爆炎の影響は他の戦艦でも見られたことであり、射撃指揮に関しても演習で好成績を収めるなどもしているのでそれほど問題は無かったとする話もある。
山城は残念なことに扶桑の教訓を活かして組み直すには遅すぎたが、伊勢と日向は予算不足で建造開始が遅れており、間に合う段階だったので
扶桑の設計図を更に引き直し、改扶桑型戦艦として再立案された設計図を基に伊勢と日向は建造されることになった。

諸々の欠点を踏まえて図面を引き直し、なんとか是正しようと努力した結果、それなりに欠点を是正しつつ使いでのある戦艦に修正ができた。
しかし伊勢型が造られた頃には15インチ(38センチ)砲装備・最高速度25ノットのクイーン・エリザベス級戦艦が登場しており、35.6㎝砲対策しかしておらず、最高速度が23ノットの伊勢型は戦艦としては早速陳腐化しつつあったというのが実情であった。
ただ、この紆余曲折があったからこそ後の大傑作戦艦長門型戦艦が造れたとも言える。塞翁が馬。

ちなみに、弱点の是正のために切り詰められたのが乗員の居住区であったため伊勢型の居住性は最悪であった。
簡単に言うと、扶桑型ではばらけて配置していた三・四番砲塔を背負い式にまとめた結果、
最上甲板が扶桑型では後部五番砲塔まで長く伸びていたのを三番砲塔直後で止めてしまったのだ。
この結果、長さにして60m余りも(しかも中央部なので一番幅の広い部分の)甲板が短縮され、そこに配されていたスペースが艦内に押し込められた。
押し込められた分だけ居住区は圧縮され、一人当たりの居住面積が日本戦艦中最小になってしまったのである。
それと、まっすぐ進むはずがやたら右に曲がるので操艦が難しいことでも有名であった。

戦間期の伊勢型

さて、早速陳腐化が始まってしまった伊勢型は戦間期も少しずつ改装され、前線で戦えるように努力を続けた。
その過程で艦橋は違法建築気味になったが、扶桑型に比べたらまだマシなレベルであった。
海軍休日の最中、伊勢型は特に存続の危機に立たされることもなく、穏やかに過ごしていた。海軍休日がなければ加賀型戦艦や紀伊型戦艦(八八艦隊案)で置き換えられていただろうが…。
ただ、日向は1919年に当時6つあった砲塔の内第三砲塔が爆発、1924年には第四砲塔弾薬庫が火災に見舞われるなど二度の大事故に見舞われている。
いずれも轟沈こそ免れたが、後に起こった陸奥第三砲塔爆発事件では陸奥はあっけなく轟沈しており、危ういところであった。
そうこうしている内に、海軍休日も終わりが近づく。戦艦の新規起工が出来ず最古参の金剛型はもちろん扶桑型や伊勢型も来るべき戦いに対応させて使うしかなくなり
本格的近代化改装を受け、旧式感の拭えなかった伊勢型は第二次大戦期でも標準的な戦艦として生まれ変わった。
そして、太平洋戦争が始まる。

伊勢型、生まれ変わる

開戦時には第一艦隊第二戦隊に所属し、戦隊旗艦の日向とともに真珠湾に出撃。空母が損傷した際に救助する予定で後方に控えていたが、真珠湾攻撃は大成功で出番がなく年内に帰国。
スピードがなく重油をたんまり喰う為に、航空戦力が主力となった真珠湾攻撃以降は主砲の火力も使う場所に苦慮することになった。
伊勢と日向は1942年6月にアリューシャン方面に進出するが出番なく帰投。日向は作戦前に演習中に第五砲塔が爆発。三度轟沈は免れたが第五砲塔を撤去し塞いだ状態で作戦に参加した。

ミッドウェーで正規空母四隻を失った帝国海軍は、すでに建造が決まっていた大鳳・雲龍型の完成を急がせ
さらに喪失した空母の穴を埋めるべく商船を徴用し空母へ改装、さらにさらに様々な理由で建造を断念した大和型三番艦を空母信濃に改装する計画を立てるが、これでも足りないのではないかと考え
使いでのない旧式戦艦の空母改装を志向するようになった。そこで候補に上がったのが後方で遊兵化して久しい扶桑型・伊勢型の空母改装案であった。
ただ、全通甲板ぶっ通しだと艦橋移設や6基ある砲塔の撤去など改装に時間がかかりすぎるため、船体後部の砲塔を2基を撤去して格納庫と簡易的な飛行甲板を備えた「航空戦艦」として改装される案になり
たまたま日向が後部第五砲塔爆発の影響で改装しやすいという理由で伊勢型が選定され、改装に入ることとなった。

船体後部の第五・第六砲塔と弾薬庫を取っ払い、格納庫と飛行甲板を設置。艦載機に彗星と瑞雲を合計22機搭載(予定)し軽空母並の航空打撃力と35.6㎝連装砲塔4基の火力を兼ね備えた凄い戦艦…になったらよかったのだが、もちろんそんなわけがなかった。
これは当初からの予定でもあるのだが甲板が短すぎて航空機の着艦ができない。そのため、艦載機は出撃したら飛行場か他の空母に着艦させるしかない。
近くに味方飛行場がなく、空母に万一のことがあった場合艦載機は捨てるしかないということである。
言い方は悪いが、航空機の運用プラットフォームとしては単体で完結出来ないため間違いなく欠陥品、あるいは数合わせと言わざるをえない兵器に仕上がってしまったのである。
とはいえ、数合わせ程度でも大鳳や雲龍型、信濃といった空母大建造が終わるまでなら十分に役目を果たせるだろうという思考もわからなくはない。
ただ、こうまでして造った飛行甲板は結局正規の使用法では役に立たなかった…

地獄を越えろ、航空戦艦

伊勢は改装が早くに終わり、トラック泊地への物資輸送任務に就いている。遅れて改装が終わった日向と共に1943年の末に一旦第十一水雷戦隊に編入され、内地で航空機射出などの訓練に明け暮れた。
1944年5月に改めて第四航空戦隊に編入され、日向が戦隊旗艦かつ航空戦艦の発案者、四航戦司令松田千秋少将の座乗艦となり、合わせて海軍第六三四航空隊の配備が決定した。
同年6月には対空機銃増設工事を行うが、ちょうどマリアナ方面に米海軍が進出。大鳳率いる機動艦隊が迎え撃つ体制となる。
伊勢と日向は工事を切り上げマリアナに向かおうとするが、結局間に合わず。この戦いで大鳳と翔鶴飛鷹が轟沈し隼鷹が重い損傷を負い、艦載機も多数失ってしまい機動艦隊は壊滅寸前に陥った。
その後1944年10月初頭、台湾沖航空戦が起きる。ここで第六三四航空隊は内地の飛行場に配備され、伊勢・日向から離れて帰ってこなかった。格納庫がガラガラになっちゃったよ…。

台湾沖航空戦の戦果を損害軽微かつ空母撃沈11(実際は航空機損害多数、敵空母損害なし)と海軍が吹聴したため陸軍が判断を誤り反攻を計画、言った手前上海軍もそれに乗って手薄な戦力で援護せざるを得なくなり
フィリピンに上陸した米軍を撃破する一大作戦を敢行する事となった。これが捷号作戦である。
金剛型や大和型は主力の突入艦隊である栗田艦隊に、扶桑型が突入援護担当の西村艦隊に配属される中、四航戦所属の伊勢と日向は小沢機動艦隊に編入されるが、六三四航空隊は結局搭載見送りが決まり、改装後実戦初参加なのに艦載機なしで出撃することに。
代わりに、新型兵器である12㎝30連装噴進砲を飛行甲板に設置し、地獄の海へと旅立つ。

この捷号作戦の前に行われたマリアナ沖海戦、台湾沖航空戦で艦載機含めて稼働可能な航空機はほぼほぼ喪失しており、稼働可能な航空機に乗れるパイロットも発着艦も覚束ないペーペーしか残っていなかった機動艦隊。
翼を奪われ羽毛も一本残らずむしられた小鳥も同然の彼らに命じられた任務は…

「基地航空隊と共にアメリカの機動艦隊を撃破してほしい。または牽制して主力艦隊から引き離してくれ。え?生き残れるか?…ファイトだよっ!」

というものであった。唯一生き残った歴戦の正規空母瑞鶴すらこういう使い方をするあたり、追い詰められすぎてパニックを起こしたとしか思えない。
しかしそんなむちゃくちゃでも作戦は作戦。伊勢日向が前衛で行動しハルゼー艦隊の目を小沢機動艦隊に引き
真珠湾で戦艦を傷物にした空母最後の生き残り・瑞鶴以下の空母四隻にブルとあだ名されるほどの猪突猛進系提督ハルゼーはまんまと釣られ小沢機動艦隊向けて猛進。
かくして1944年10月25日、エンガノ岬沖にて日本の栄光ある機動艦隊の命脈は完全に断ち切られる。
ハルゼー機動艦隊の猛攻により幸運艦とあだ名された瑞鶴を筆頭に瑞鳳、千歳、千代田とこの作戦に参加した空母四隻は全滅した。
千代田は航行不能となり漂流中に鬱憤晴らしとばかりに巡洋艦によりメッタメタに砲撃されるありさまであった。

護衛の巡洋艦と駆逐艦も凄絶に戦って散った初月のように、地獄のような戦場で徐々に脱落が増えていく。そんななか、空母に次ぐ巨大な艦で的にされやすい伊勢と日向も風前の灯かに見えたが
松田少将発案の噴進砲と機銃、主砲を利した弾幕戦術、さらに急転舵を利用した急降下爆撃回避機動、急転舵など技量の必要な機動を可能にした練度の高いクルーの奮戦により爆撃をかわし続け
米軍の航空機を逆に撃墜するなど大いに奮戦。伊勢は至近弾四発を喰らいバルジに浸水、戦死者7名重軽傷者80名を出し左に1.5度傾く損傷を受けたものの逃げ切り
日向に至ってはは戦死者1名負傷者8名こそ出したが損傷はほぼなしと、地獄のような戦場では奇跡的といえるほどの軽微な損害で逃げ切った。
当時の爆撃が急降下爆撃で直上から当てに行かないと当たらない代物だったことも幸いしたが
射程1500mで蛇行するロケランである噴進砲などを駆使して逃げ切ってみせたのは指揮官の松田少将、クルーの練度の高さを感じずにはいられない。

条件は違うとはいえ武蔵はシブヤン海において航空機に滅多撃ちにされてついに撃沈された事を考えれば、機関出力や最高速度、装甲など武蔵に比して劣る伊勢型が徹底回避だったとはいえ逃げ切るというのは奇跡的と言える。
扶桑・山城が闇の中で絶望に沈み、不沈艦と謳われた武蔵さえ大和型の防御も集中打を受ければ絶対ではないと証明するかのように没した地獄のような戦いの中で、ほんの少しだけ差し込んだ光と言えなくもない。
ハルゼー艦隊はニミッツが放った「お前どこにおんねん、世界中いぶかしがっとるでしかし」という電報を受け、空母撃滅後に半数が反転していたが。

北号作戦の奇跡

エンガノ岬沖の地獄を越え一度日本に帰国するが、再び南方に出撃。輸送船団はおろか戦艦金剛や重巡妙高すら帰国途上で潜水艦に雷撃を食らい金剛が撃沈、妙高がシンガポールに後退し結局帰国不能になるという事態を受け、
聯合艦隊は1945年2月、南方に残った軽巡や駆逐艦の撤収と資源の強行輸送を兼ねた作戦・北号作戦を発動。伊勢と日向も参加した。
伊勢と日向は艦載機がいないため余った格納庫と飛行甲板にガソリンやゴムを満載。軽巡や駆逐しかいない中で、この格納庫の収納力は別格であった。
しかし、飛行甲板にもガソリン缶が満載されていたため下手に動くと物資がこぼれる上、機銃を食らうとガソリン缶が爆発して最悪轟沈の危機という状況であり、エンガノ岬沖で急降下爆撃機を幻惑したように自在に動くことはできなくなった。
格納スペースの小さい駆逐艦や軽巡もやはり物資の重みで機動力に問題を抱える状況であり、制空権確保どころか護衛戦闘機の派遣すら望めない、直近に同じコースを辿って行った輸送船団は全滅という最悪な条件が揃った。
それでもこの作戦の指揮官となった松田少将はこの輸送艦隊に「完艦隊」と名付け、必ず完遂して日本に資源を持ち帰るという決然たる意志を表明し、シンガポールを出港した。

これに対し、米軍も陸軍航空隊が二度に渡り空襲。海軍も潜水艦を繰り出して殲滅に乗り出す。
しかし陸軍航空隊の空襲は運良く発生したスコールを巧みに利用し回避。潜水艦の襲撃も雷跡を見て回避したとも言われるほどの神回避・僚艦の爆雷投下で退け、伊勢の主砲で22km先の潜水艦に威嚇発砲し退けるなど神がかりとも言える行動選択を見せ、完艦隊は任務を全うし無傷で帰還した。
半分戻ってきたらいいよね…最悪全滅だよなあ…くらいに思っていた聯合艦隊司令部は無傷で帰還した完艦隊に狂喜乱舞したが、奇跡を起こしたとしか思えない完璧な任務遂行で回収した資源は中規模の輸送船一隻分にしか満たない僅かな量だったという。

末路

その後は例によって重油不足で動けなくなり、レイテ沖を生き延びた同志である榛名とともに伊勢は瀬戸内海の音戸、日向は同じく瀬戸内海情島沖で浮き砲台となる。
なお、燃料はそれなりに残っていたが抜き取られ、大和最後の出撃に充てられたとされている。
動けずとも空を睨んで対空砲台として戦うが、1945年7月の呉軍港大空襲で榛名共々大破着底し、伊勢と日向の戦争は終わりを告げた。
この時2番砲塔右砲には三式弾が装填されたままだった。火災は2番砲塔に迫り誘爆してしまう恐れがあったため呉市街上空へ向けて発砲。奇しくもこれが日本戦艦最後の砲撃となった。その後主砲を中央に旋回させたところで全動力が停止、そのまま終戦を迎える。主砲は戦後も空を睨んだままだった。
戦後、着底した伊勢と日向は引き上げられ解体。良質な鉄として戦後日本の礎になったことであろう。

余談になるが、伊勢は着底から解体までの一時期、艦橋に家を失った四世帯の家族が入居し暮らしていたという。
住み心地はあまりよくなさそうなものだが…当時家が空襲でぶち壊されても建てる資材と大工がいない時期だったからこそのエピソードといえようか。

現代の伊勢・日向

旧海軍の衣鉢を継ぐ海上自衛隊では、エンガノ岬沖の地獄を越え僅かながらでも苦しい時期に資源を持ち帰った伊勢型の意志を継ぐひゅうが型護衛艦を建造している。
今回はひゅうががネームシップ、いせが二番艦であり、全通甲板採用の立派な空b…アッハイ、海自に空母を保有していません。護衛艦です。ヘリコプター搭載護衛艦である。
艦載ヘリや豊富な武装・電子機器を活かし、イージス艦と連携して今日も日本の海の守護神として君臨している。
災害派遣任務でも大きなペイロードやヘリによる即応性の高さを利して活躍しており、ひゅうがが東日本大震災での災害派遣任務で活躍し、2013年にかつての因縁の地・レイテ島を襲った台風災害救援任務にいせが向かったことは記憶に新しいところ。
ひゅうがといせの船内には、それぞれに先代である戦艦日向・伊勢と轡を並べているシーンが描かれた絵が飾ってあるとか。
ロッキード・マーチンからの贈り物らしい。

フィクションの伊勢・日向

架空戦記では扱いが良くない。八八艦隊が実現した世界では開戦時には退役か二軍落ちしているし、超兵器路線でも航空戦艦としての発想を受け継いだ変態兵器が登場して居場所を奪いに来るしで散々である。
おうそこの虎狼型とか土佐とかいう無茶なヤツのことだよ!

戦略シミュレーションでもなんか微妙なやつ扱いである。敵をぶちのめした意味での戦果はないしそもそも旧型で性能もいまいちだからしかたない。

最近のトレンド?の蒼き鋼のアルペジオ艦隊これくしょん -艦これ-にももちろん登場。
前者では日向がヒュウガとして、イオナに撃破されて超重力砲を奪われながらイオナに惚れ込んでメンタルモデルを創ってまでついていきサポートするという、中の人の好演が光るクレイジーサイコレズ縁の下の力持ち、参謀的役回りでイオナや群像を支えている。
後述の艦これとのコラボイベントでも艦としての登場はなかったが、霧と戦う技術を提供してくれている(体の)ため資源バカ食いのタカオやハルナより貢献度は大きいのかもしれない。
イセは原作では登場しているがアニメは独自ストーリーになったこともあり出番がなかった。映画でも出番はありませんでした…

艦これでは一応金レア艦として登場。とは言え手に入れやすいため初めての戦艦が伊勢型だった方も多いであろう。
詳しくはこちら

【余談】

戦艦日向の二度目の砲塔爆発事故は某動画サイトにうpされている日本ニュースにてそのシーンが収められている。見た感じでは発砲煙がおかしいだけではあるが、厳しい検閲が行われた後に放映される日本ニュースにて放映されるのは非常に珍しい。恐らく検閲した人物も砲塔爆発事故を起こしたと気づかなかったと思われる。

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最終更新:2024年03月13日 10:17