カエンジシ

登録日:2013/12/30 Mon 01:19:10
更新日:2024/03/05 Tue 19:06:01
所要時間:約 4 分で読めます





ポケットモンスターシリーズにX・Yから登場するポケモン


【データ】

全国図鑑No.668
分類:おうじゃポケモン
英語名:Pyroar
高さ:1.5m
重さ:81.5kg
タマゴグループ:陸上
性別比率: ♂12.5♀87.5

タイプ:ほのお/ノーマル

特性:とうそうしん(相手の性別が自分と同じである場合は技の威力が1.25倍、異なる場合は0.75倍になる)
  /きんちょうかん(相手が木の実を使えなくなる)
隠れ特性:じしんかじょう(相手を倒すと攻撃が1段階上がる)

HP:86
攻撃:68
防御:72
特攻:109
特防:66
素早さ:106
合計:507

努力値:特攻+2

シシコ(Lv.35)→カエンジシ


【概要】

気高き百獣の王・ライオンをモチーフにしたポケモンが満を持して登場*1
♂と♀で容姿が異なり、立派な鬣を有する♂に対して、♀は優雅になびくストレートの鬣を有する。
♂の鬣は黄色い毛の部分が「火」や「大」の字のようにも、厳しい顔のようにも見える。
群れの中で最も立派な鬣を持つ♂のカエンジシがリーダーとなり、一方の♀は子供たちを守る。
摂氏6000度の熱風を帯びた息を吐いて相手を威嚇するが、意外な事にそれを獲物に使わない。何故なら肉は生の方が好みだからである。猫舌なのだろうか?

現実のライオンの生態を反映してか、生息数は♂が少なく♀が多い。
何と 御三家イーブイとはオス・メスの比率が真逆 である。
特にニンフィアグレイシアエーフィといった♀っぽいブイズ目当ての人やチコリータツタージャアシマリを育てたい人に羨ましがられる。
♀のシシコを育て、立派なライオンになるだろうと思ってたら、意外とスリムに進化したのはよくある話。

♂の顔は、X・Yシリーズで登場する重要人物・フラダリによく似ており、「メガフラダリ」とも呼ばれる。
もちろん「#フラダリクソコラグランプリ」でもネタにされないわけがなかった。
間違ってもフラダリが進化してカエンジシになるとか、カエンジシが進化してフラダリになるということはあり得ない。念のため。

字面のせいか、よく「カエンジ」と間違って読む人が多い。
モチーフがライオン(獅子)なので、名前の元ネタが「火炎獅子」であると考えればしっくり来るだろう。

「獅子は兎を狩るのにも全力を出す」という諺があるが、どういうわけかうさぎポケモンはカエンジシと相性の悪いものばかり。

ちなみに分類「おうじゃポケモン」はヤドキングと同じ。


【ゲームでのカエンジシ】

ハクダンシティ東の22番道路でシシコがゲットできる。
ストーリー上で入手できる数少ない炎ポケモン。

前述のフラダリも次鋒として使用。性別は♂。
間違っても一体化したりはしないので注意。
また、四天王パキラも先鋒で使用してくる。こちらの性別は♀。

相手の攻撃と特攻を一段階下げる技「おたけび」を持つ。
しかし、相手が両刀型でない限り同時に下げる意味が乏しい上、交代も可能な「すてゼリフ」に比べて汎用性が低い。
元々は専用技だったが、SM以降はホエルオージャラランガソルガレオも使用可能になった。

USUMではポニの広野でカエンジシが野生出現する。
また、殿堂入り後にはポケリゾートにシシコが現れることもある。

シシコは本編だと長らくXYでしか野生出現していなかったが(ポケリゾートは別として)、SVにて実に約9年ぶりに野生で登場
カエンジシ共々、群れをなして出現することが多い。
また、テラリウムドーム内のサバンナエリアでは崖の上に♂のカエンジシが佇んでいる場所がある。
ファンの間ではライオン・キングのようだとも。崖の下を見ても落とされたシシコはいないが。
このカエンジシは固定シンボルなので、先述の性別比率によりなかなか♂個体が入手できないという人は活用しよう。


【対戦でのカエンジシ】

厳つい見た目に反して、特攻と素早さが高い特殊アタッカー。物理攻撃力は低く、耐久も微妙。
そのくせ前半は物理技ばっかり覚え、本領発揮となる特殊技の習得はストーリーの中盤以降辺りのレベルとなって来る。
似た型にヘルガーがいるが、特攻でわずかに劣る反面、素早さで大きく勝っている。メガシンカ?知らんな。
特に激戦区である100族やガブリアスを抜けるのは嬉しい。

タイプ構成は互いに相殺する弱点もなく、逆に弱点を増やしてしまう結果となった。
ただ、ゴーストタイプを無効にできるのは利点。
これにより、高火力特殊アタッカーのシャンデラや万能アタッカーのパンプジン等を相手に有利に立ち回れる。
なお、第8世代までは あのミミッキュの一致技を両方半減以下に抑えられる唯一のポケモンだった (第9世代にてタギングルも追加)。「じゃれつく」ですら乱数4発。 「ぽかぼかフレンドタイム」ですら余裕で耐える

一方でギルガルドに対してはタイプ一致の炎技でも性格補正+アイテム補正がなければ確1は難しい。
その上、逆に相手のA252からの「せいなるつるぎ」を食らうと一撃で沈むという理不尽っぷり。
A252ギルガルドはあんまり多くないが

メインウェポンは炎技が「だいもんじ」「オーバーヒート」「かえんほうしゃ」から用途に応じて選択。
ノーマル技は安定した性能で「みがわり」に強い「ハイパーボイス」やHPが減るほど強くなる「がむしゃら」。
ダブルバトルでは一致「りんしょう」使いの中でも炎技で鋼を突破できる点で重宝する。
サブウェポンの種類は乏しく、使い勝手が良いのは「あくのはどう」と「めざめるパワー」程度しかない。
しかし、「あくのはどう」はノーマル技が通じないゴースト、中でも炎技にも耐性を持つ上述のシャンデラやブルンゲルに有効。
「めざめるパワー」はガブリアスよりも速いことや炎に耐性を持つドラゴン対策ができることからが欲しい。
晴れパでの採用や「クサZ」を持たせるなら地面対策に「ソーラービーム」も使える。
補助技は低耐久を補える「おにび」や動きを止められる「あくび」などが使える。
「みがわり」を貫通する「ハイパーボイス」や「りんしょう」をタイプ一致で使えるという意味では、他の状態異常使いよりもプレッシャーを掛けられる。

特性は相手にきのみを食べさせない「きんちょうかん」が最も汎用性が高い。
「おにび」や「あくび」を安定して使える他、炎を弱める「オッカのみ」も使用させられないメリットは大きい。
「とうそうしん」は相手の性別によって効果が上下するため不安定なので仮想的を定めて使いたい所。基本的には♀が使いやすい。
この特性に「こだわりメガネ」の補正が加わるとHP4振りメガガルーラを「オーバーヒート」1発で倒せる。
同特性持ちの中では最も素早いので「メロメロ」との使い分けも比較的しやすい。
「じしんかじょう」はそもそも特殊アタッカーであるカエンジシには向かず、他の同特性持ちと比べても元々の攻撃力は大きく劣る。
相手の意表を突いて物理技をメインに戦う時に有用ではある。一応「フレアドライブ」を遺伝習得できる。

持ち物はそこそこの素早さや「がむしゃら」を活かす「きあいのタスキ」、
火力を底上げする「いのちのたま」「こだわりメガネ」、「じしん」対策の「ふうせん」、
「おにび」で弱らせた相手の「じしん」「ストーンエッジ」を自分の火力増強に利用する「じゃくてんほけん」等。


ポケモンGOでのカエンジシ】

シシコは多くのシーズンにおいて幅広く出現するため、
ゲームを始めてからしばらくの間は入手・育成しやすいほのおポケモンとして重宝するかもしれない。

カエンジシは最大CPが約3100ほど。
ジム・レイド戦においては、ほのおスペシャルアタック候補が低威力の「ニトロチャージ」か、
威力は高いが発生・硬直時間等の取り回しに難を抱えている「オーバーヒート」の2択であるため使いづらい。
他の戦力が揃ってきたら素直にそちらへ任せたほうがいいだろう。

しかしトレーナー戦では、高威力かつゲージ蓄積に優れる「やきつくす」と、
発動が早く確定で攻撃UPというジム・レイド用とは打って変わって強力な「ニトロチャージ」のコンボが使用可能であり、
特にスペシャルアタックが高頻度で打てるほど有利であるNPC相手だと数値以上の強さを発揮する。
このコンボを使えるポケモンは同期のファイアローを始めとし他にも存在するが、
先述の通りの入手しやすさと並以上のCPを両立しているのはカエンジシぐらいである。
また、スペシャルアタックで「あくのはどう」を覚える点とノーマル複合を併せて、対ゴーストの役割も担える。
更に弱点を突きに来たみず・いわ・じめんへ抜群を取れる「ソーラービーム」も覚える……が、
こちらは蓄積の遅い1ゲージ技なのでイチから溜めきるのは少々キツいか。


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最終更新:2024年03月05日 19:06

*1 レントラーやウインディは『純粋な』ライオンモチーフとは言いがたい。