ル・コアール帝国(BRAVE FENCER 武蔵伝)

登録日:2013/12/28 Sat 03:25:02
更新日:2022/11/10 Thu 23:43:04
所要時間:約 9 分で読めます




ル・コアール帝国とは、PS用ソフト『BRAVE FENCER 武蔵伝』に登場する国家のひとつである。



概要

本作における敵勢力の国家。
工業中心でスチーム技術が発達しており、農業中心のヤクイニック王国とは対をなす存在である。

この国最大の特徴は何と言っても、領土が空中要塞「リカーバレル」ただ一つしかない事だろう。
これは160年前に大災害が国を襲ったことに原因があり、帝国は城と周辺地域をビンチョタイトの力でまるまる浮上させ、現在も空を漂う形で存続している。
その活動を維持させるため膨大な量のビンチョタイトが必要で、定期的にスチームウッド近くまで降下し、パイプに繋いで補給しなければならない。


王国にスチームウッドをもたらしたのは他ならぬ帝国で、この時までは両者の関係も良好だった。
しかし、前皇帝に代わりテキーラという男が実権を握ってからは冷え切ったものとなり、
遂には世界征服のために光の剣レイガンドを求め侵攻を開始。
王国側は国王夫妻の不在を突かれた格好となり、窮地を乗り切るため英雄召喚を行うところで本作のオープニングへ繋がっていく。


関連人物

テキーラ総統

性別:男
年齢:不明
身長:154cm
口癖:「~ぞなもし」
CV:緒方賢一


「なんぞなぁ?」

ル・コアール帝国の現指導者。
極彩色にペイントされた顔が特徴的で、常に歯をむき出しにして笑っているなど品格のカケラも無い。
体臭がクサイことで有名。

中の人のおかげで口調含めコミカルな感じこそあるが、実態は悪役を地で行く野心溢れる男。
元は帝国軍を統括する立場についていたが、今の地位だけでは飽き足らず、前皇帝夫妻を事故に見せかけ謀殺。
頂点に上り詰めてからも欲望はとどまることを知らず、とうとう世界征服を目論むようになった。

帝国の人事は彼の思うがままであり、ボルドーも大した功績を挙げなかったにも関わらず少尉に昇格させたり
ブランディとリキュールを気に入ったという理由だけでボルドーよりも上のポストを与えている。
ほぼ独裁政権に近い体制である。

レイガンドと闇の魔人の秘密を知る数少ない人物でもある。
第6章クライマックスで狙い通りに闇の魔人を復活させるが、命令に従わずあっけなく踏みつぶされて死亡した。
間抜けな断末魔の悲鳴なので、本当に死んでしまったと思ったプレイヤーの方が少ないのではなかろうか。

ちなみに一夫多妻である。



ウォッカ大佐

性別:男
年齢:26歳
身長:182cm
口癖:「フッ・・・・・・」
CV:大塚明夫


「まさか、あの時のコト忘れたわけではあるまい・・・?」

テキーラ総統の側近。
黒いマントに身を包み、常に冷静な態度を崩さない帝国のナンバー2。
でも影が薄い。

リーダーズフォースは彼直属の部下であり、直々に面倒を見てやっている。
勿論タダで、というワケではなくある目的のために利用しているらしい。
だが、あまりにも失態を繰り返すので呆れ気味のご様子。


中の人がトレジャーハンターのジャンと被っている。
まあこのゲームでは一人の声優が複数のキャラクターを兼任していることが珍しくないので、大した意味は無いのだろう。



ボルドー少尉

性別:男
年齢:不明
身長:187cm
口癖:「~っぺ」
CV:千葉繁


「帰ったらおしおきだっぺ!!」

帝国軍少尉にして、テキーラ総統の一人息子。
妙なマスクをつけた筋骨隆々の大男だが、実はマスクから筋力増強の薬が送り込まれているためこうなっている。
ムサシからつけられたあだ名は「きんにくバカ」。
フィーレ姫をさらった張本人。

父親のテキーラに似て、口調から笑い声まで下品。
肉体に反比例してオツムが良くないため、ドジを踏んではテキーラをイライラさせている。
第2章のガケ登り競争で如実に現れており、僅差でゴールするとムサシのウソにまんまと引っ掛かって自ら降りてしまう。

メカ騎士団の指揮を任されているものの、実際にゲーム中で戦うのはビンチョロイド兵が大半なので目立たない。
ご自慢のスチーム・ナイトは彼が自分の立場を利用し、軍にムリヤリ作らせたものである。
誇示欲の表れか、スチーム・ナイト内部には自分専用のスペシャルシートとやらが設置されているという・・・

このようにとんだ愚息であるが、父親亡き後は次なる指導者としての自覚に目覚め、精神的に成長した。

ちなみにファミ通ブロスに連載されていた漫画版では終盤、とある人物と戦うことに。明確な描写は無かったが、その肉体から繰り出される怪力を存分に振るい、ゲーム版からは想像もつかない勇ましさを見せた。


リキュール中尉

性別:女
年齢:19歳
身長:157cm
スリーサイズ:B79 W54 H75
CV:宮村優子


「あー・・・、はやくかえってシャワー浴びなくっちゃ!!」

帝国軍中尉にしてル・コアール帝国情報部所属。
両腕両脚以外の露出が多い金髪の美少女(自称)である。
ブランディ大尉の妹。

ブランディとは正反対で、騒がしく陽気な性格をしている。
一方で仕事はもとより、発育的な意味でも姉に劣ることにコンプレックスを抱く。
・・・とは言うが、胸部分をベルトみたいなものだけで済ますリキュールも普通にエロい。

機械関係に強く、対象をビンチョフィールドに閉じ込める特殊な銃や、古代の怪物ヴァンビを強化した新型ビンチョロイド兵の開発に一役買っている。
第1章の襲撃時には多数のビンチョロイド兵が同型の銃を使用したことで、ヤクイニック城に住む35人もの人々が各地に飛ばされてしまった。
ビンチョパワーを吸収するレイガンドが一番の天敵であり、これを背負ったムサシには全く効果がない。
(仮に閉じ込めても中から叩き割れば解決するため)

ミス・ル・コアール コンテスト第4回準優勝。

実は、最終的にムサシと一度も直接対決することなく出番を終える。
その理由はブランディ共々ずっと森に迷い続けて、最終決戦に参加できなかったから・・・

ノベライズ版ではブランディ共々出番を前倒しして登場。
らせんの塔でビンチョロイド兵達を蹴散らすムサシを見て警戒する姉とは対照的に「あの子可愛いのに強い!」と黄色い声を上げていた。可愛い。



ブランディ大尉

性別:女
年齢:21歳
身長:164cm
スリーサイズ:B86 W56 H82
CV:三石琴乃


「アタシの名はブランディ・・・。どう?香り豊かでコクのある名前でしょ?」

帝国軍大尉にしてル・コアール帝国情報部所属。
ゲーム中では披露しないが剣を武器にする。
リキュール中尉の姉。

左腕のプロテクターよりも、赤いレオタードとナイスおっぱいが目立つけしからんボディのお姉さん。
アミヤクイ村のタンブラーさんとタメを張れるエロさを醸し出す。
リキュールよりも一歩上を行く優秀な人だが、明らかに不釣合いな大剣を背負ったムサシをムサシだと気付かなかい等うっかりな一面も。

ウォッカ大佐に個人的な不信感を抱いている他、リーダーズフォースの事は3人ひっくるめてゴミ扱いしている。

ミス・ル・コアール コンテスト第4回優勝。

彼女もムサシと直接対決することなく出番を終える。
リカーバレルでムサシが決戦を終えた後は、訳あってリキュールと共にアミヤクイ村近隣の森を彷徨っている。
そもそもムサシが乗り込む前から二人はずっと道に迷い続けており、激闘が起きている事など知る由もなかった。



リーダーズフォース

エド、ベーン、トポの三人で構成された盗賊チーム。
詳しくは項目参照。



ストリチナヤ前皇帝・ストロワヤ皇妃

共に故人。
良き指導者であったが、テキーラが新型ビンチョロイドのお披露目会で事故に見せかける形で襲撃、命を落とした。
二人には子供がいたようで、テキーラはその子供も事故に巻き込まれ死んだものとばかり思っているようだが・・・



空中要塞リカーバレル

帝国唯一の領土にして拠点。
下部に大量の巨大なビンチョタイトが生え、上部にはかつて地上にあった頃の領土が残っている。



第6章の舞台。
内部には多数のエリアが存在する。

  • 廃液処理室
リカーバレルの維持に辺り大量に排出されるであろうビンチョロン廃液の処理場。
侵入者撃退用の罠が張り巡らされており、壁に走る電流やトゲの回転壁がムサシの行く手を遮る。


  • カレンダー迷路
侵入者を迷わせる複雑な迷路。
この世界における曜日の移り変わりを把握していないと先へ進むことは困難である。


  • 空中庭園
城の中と思しき場所。
テキーラが権力誇示のために設置した石像や、多数の侵入者撃退メカ、そして新型ビンチョロイド兵の強敵ハイパー・ル・コアール兵達がムサシを待ち構える。
けど皆しゅりゅうだんで蹴散らされるのはご愛嬌。


  • 地下工場
ビンチョロイド兵や戦闘メカを製造する施設。
区画ごとに頑丈な武装ゲートが行く手を阻む。


  • 中枢部
読んで字の如し。
空の巻の地から回収した空のクレスト=ガーディアン「タワー オブ デス」がリカーバレル中枢と融合し、性能向上に成功している。
外部の橋はビンチョクリスタルタワーへと続く唯一の道である。


  • ビンチョクリスタルタワー
中枢部から離れたところにそびえ立つ建造物。
頂上に大きなビンチョタイトが並んでいる。
ラスボスとの最終決戦の舞台。



おもな戦力

ビンチョロイド兵

ル・コアール帝国の主戦力である人造兵器。
主にブタモチーフの兵士の数が多い。
詳しくは項目参照。


メカ騎士団

ボルドー指揮の軍隊。
といってもメカ系のモンスター自体かなり少なく、これのくくりに定義されているのか曖昧な部分もあるので
ル・コアール帝国製のメカ系モンスターを全て列挙することにする。
メカだからゲット・インは効かない。


第1章のボスでもある大型の蒸気機関兵器。
詳しくは項目参照。


  • フェイクペンギン
フリーズパレスに配備されたペンギン型の戦闘メカ。
普段はスライディングでムサシに襲い掛かるが、中にマシンガンが内蔵されており
ピンチになると頭部が外れてやたらめったら乱射し始める。


  • ピッグローター
リカーバレルに配備された小型偵察メカ。
普段はプロペラで空を飛んでおり、敵を発見すると鼻から機銃を撃って攻撃する。
小さいのでちょっと狙いづらい。


  • ピッグウォーカー
リカーバレルに配備された2足歩行メカ。
敵を発見すると火炎放射で攻撃してくるが、非常にダメージが高く連続で喰らうと灰にされかねない。
左足・右足・胴体のどれを先に破壊するかで倒れ方が変わる。


  • スチームナイト・ヘッド
スチーム・ナイトの最新型として開発されていた。
しかしムサシに攻め込まれ、頭部だけで戦うハメに・・・



闇の魔人

160年前にル・コアール帝国が生み出した半永久エネルギー生命体。

だが実態は大量のビンチョパワーを欲する制御不能の怪物であり、ヤクイニック王国を襲ったところで
当時召喚された英雄武蔵の手によって力を奪われ、レイガンドに封印された。
160年前は丁度大災害が起きた年であり、恐らく闇の魔人が大きく関与していた可能性がある。
テキーラはこの怪物を再び甦らせることで世界征服を行おうとしていた。



帝国の歴史

※一部順不同

  • 160年前
闇の魔人を生み出す

大災害が発生し、国土を浮上させる

闇の魔人が英雄武蔵によって封印される


  • ストリチナヤ政権時代
ヤクイニック王国にスチーム技術を提供し、スチームウッドを建設する

皇帝夫妻がテキーラによって暗殺され、テキーラが総統の地位に就く


  • テキーラ政権時代
ウォッカ、ボルドーが幹部就任

ミス・ル・コアール コンテスト第4回でブランディ、リキュールが幹部就任

ビンチョタイトの不正な横流しが発覚、以後ヤクイニック王国との関係が冷え込む

軍が英雄召喚実験を行うが失敗、召喚された三人がウォッカ大佐に拾われる

レイガンドを狙ってヤクイニック王国を攻撃、フィーレ姫を誘拐する




フィギュア

帝国の登場人物はストーリーの進み具合に応じて、アミヤクイ村のフィギュア店に陳列されていく。
お値段は平均で約1000ドラン前後。
全員喋ります。




余談

  • 名前の由来
ル・コアール帝国の名前は言うまでもなく「アルコール」のもじり。
登場人物もそれぞれ酒の名前から取っている。


  • 没キャラ
開発段階では帝国の男性幹部がもう一人いて、ジーンという美形のナルシストが登場するはずだった。
ブランディとリキュールは二人とも彼の気を引こうとするのだが、実はホモである。
しかもお相手はよりにもよってあのボルドー・・・・・・ウホッ




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最終更新:2022年11月10日 23:43