極悪ノ華 北斗の拳ジャギ外伝

登録日:2010/08/16 Mon 03:21:21
更新日:2024/04/08 Mon 06:47:36
所要時間:約 12 分で読めます




極悪ノ華とは、ヒロモト森一著の2009年に刊行されたジャギ様の青春と成功の奇跡を描いたサクセスストーリー漫画である。
お値段たったの税別514ジュドル。
さぁ、ジャギ様をあがめるモヒカン団の貴様等、今すぐ帝都の書店まで買いに行け! 
ついでにリュウケン外伝(南斗五車星が何故か学ラン着てる漫画)も収録されているぞ!





運命を変えるのは誰の力?
他人の言葉が貴方の運命を決めるの?
-アニヲタWiki-














半分くらいは嘘なんですけどね。
寧ろ人生失敗してるし、彼。

北斗の拳外伝作品の一つとして製作された、ジャギを主役とする漫画作品。
レイとかトキはともかく、ジャギ様を主役に据え置いた作品を出したのは英断というかなんと言うか…。
原作でも途中から完全に忘れられてるし、ジャギ様。


【粗筋】

今でこそ極悪非道のケンシロウを名乗るジャギ様だが、
世界が核の炎に包まれるよりも昔、意外にも子供の頃は父親想いの健気な子だった!
そんなジャギがどのようにして悪の権化へと変化していったのかがジャギの視点で物語られている。


粗が目立つ、ジャギの持つ悪の魅力を損なうとも評されるが、
一見してイメージと異なる設定も、その大半は原作設定に対して説得力を持たせるための設定であり、
徐々に狂気度を増していく人間描写、崩壊していく北斗一門、まさに世紀末らしいが描こうと思っても描けない世界観*1
そして何よりジャギとヒロイン・アンナの辿る、悲劇だの凄惨だのという言葉が生ぬるく感じるほどの展開により、独特の評価を得ている作品である。

ちなみに、ジャギが善良?だったのは核戦争以前までのことで、例の鉄仮面をかぶってからのジャギは「原作と同じ純粋な悪」である。
各扉ページなどで描かれる蛮行は、原作に登場した数々の悪党たちすら上回るレベルの凄まじさと爆走感を誇る。
善良だったころのジャギにも、のちの彼につながる伏線が巡らされている。



【登場人物】

「このままじゃダメなんだ!! でもどうすれば……!」 ←before

「輪わせ輪わせぇ!! 宴じゃあ! 悪の宴じゃあぁい!!」 ←after

本作の主人公。
原作と違い、ラオウ・トキよりも先にリュウケンの養子になっている。*2
前述の通り、非常に父親想いの少年。彼が北斗神拳を学ぶのを望んだのもただ暴れたいのではなく、リュウケンへの恩義・愛情が基となっている。
拳の資質自体は非常に高い……のだが、元々先に学んでいたラオウ・トキとの差どころか、
ケンシロウがガキにも関わらず伝承者候補として迎えられたことで、徐々に歪み始めていく

徐々に追い詰められていく流れになってしまったため、原作での「当て馬として伝承者候補にされた」よりある意味においては残酷。
言うまでもなく努力家であり*3、クレージーズ相手に無双、北斗羅漢撃の伝授や発展と前向きな要素は多かったのだが、その度に上げ落しを喰らってる。

性格面も原作があれなだけに当初の割と真面目な姿に違和感をもたれるかもしれないが、
不真面目だったりちょっと養父に憧れて…程度の軽い気持ちでは北斗神拳の修行についていけるはずがない*4ので、こっちの方がむしろ自然でさえある。

こうした生活からストレスをため込んで家出することも多く、その際に暴走族のリーダー、そしてその妹アンナと交流を深めていく。
……が、これが後にジャギが悪党になる引き金になってしまうとは……。


後述するアンナとの死別、ケンシロウによる頭部損傷を経てからは精神が完全に破綻。
原作版と同じ、純粋悪のジャギ様として世紀末の荒野を爆走する
原作でも見せた「兄より優れた弟など存在しねえ!!」や「今は悪魔がほほえむ時代なんだ!」のほか、
バイクとショットガンを使った「人間ハンティング」や、死体の山(比喩ではなく本当に死体を十数メートルほど積み上げた山)を造りそれをただ一人の生き残りに吹聴させるといった、
原作以上の蛮行をこれでもかといわんばかりに展開した。
同じく暴虐を尽くしながらも後付けで「葛藤していた」とされたシンとは違い、世紀末後のジャギはほぼ原作準拠の完全悪となっている。

一方、破綻した精神は自傷行為などを繰り返させるなど、渾沌とした様相を示していた。
しかし、それでも時折はアンナのことを思い出すこともあったようだ。明らかに精神が崩壊していたが……


ものすごい勢いで顔が変化していくことで有名で、特にアンナ死後は骨格レベルで変わっていった。
また、拳王を名乗り始めたラオウにさらなる影響を受けたことや、若いころの「鬼のフドウ」の鎧を模倣したこと、
ついでに核の炎をまともに喰らったのにビクともしていないシーンがあり、肉体的にはトキ以上に頑健だったことが判明した。

北斗四兄弟で唯一ユリアを何とも思っていないことが判明*5
ユリア関連では無駄に争いなどが生じているため、変な所で読者からの株が上がってしまった。

最期は原作同様、ケンシロウに負け、「ばわ!」と散った。
死の間際の、答えのない自問を重ねながらたどる精神の破綻した走馬燈は圧巻の一言。

ケンシロウの名を騙り始めたとき、涙を流していたがどのような心中だったのだろうか…。


テメェに教わったとおりにやったって何ひとつ!何ひとつ上手くいかなかったじゃねえか!!

何も………何…ひとつ……!!



  • アンナ
(アタシはジャギが好き… 大切なユメに向かって必死なジャギが…)

本作のヒロイン。後述の暴走族のボスの妹。
家出時代のジャギと顔を会わせたのをきっかけに親交を深め、次第に恋心に変化していく。
ちなみに北斗神拳をジャギが学んでいることを知っていたが、二人の秘密という形で口止めされていた。
女の直感なのか、ケンシロウの実力を見抜いている。
そして、若いころのケンシロウに「甘さ」を教えたのだが、それが結果としてジャギの心を追い詰めてしまうことに。

クレージーズという暴走族に何度か貞操を狙われており、最初はジャギによって守られたものの、
核戦争後に勢力を急拡張させモヒカン団と名を改めた連中によって拉致され、輪姦・陵辱という目にあってしまう。
ジャギに会いたい一心で辛うじて逃げ出せたは良いものの、北斗修練所の石段でケンシロウをジャギと見違えながら衰弱死
アンナを助けたい一心で、衰弱しながら探し回ったジャギが到着したのはこの直後で…

このどこにも救いのない凄惨な最期がジャギの精神を決定的に崩壊させ、暴走してしまう最大の原因になる。

(正確には、ジャギはアンナを助けに向かったのだが、アンナも同時にモヒカン団から脱出、結果として入れ違いになってしまったもの。
 ジャギがモヒカン団のアジトに攻め込んだ時には、逃げ出したアンナをモヒカン団がどこか遠くで強姦しているときだった……)


なお、ジャギは仮面を被ってからもアンナへの想いを忘れていなかった。
しかし、その時にはすでにジャギの精神は破綻しており、アンナ(幻影)に語り掛けながらバイクを走らせる状態であった。
原作のケンシロウやラオウの件を考えるとジャギ様が無想転生を覚えなかったことがとっても不思議である…才能か……。*6


ジャ…ギ…ジャギ…あ……あいたい

会いたいよぉ、ジャギィ



「フン! 南斗に挨拶か…不毛なことを……」

北斗神拳伝承者候補としてリュウケンの養子になる。
ジャギとリュウケンの関係を「親子ごっこ」と吐き捨てている。あとネチネチとジャギに嫌味をよく言う、小姑みたいに。
ケンシロウやリュウケンに対しても当然のごとくに辛辣。
これらのことから終盤には温厚な上に兄に敬意も払うよく出来た弟のトキにすら嫌悪感を抱かれていた。

原作後期や外伝等で美化されたラオウではなく、原作初期を参考にしたのか性格はかなり悪い
命を賭けようとしたトキに「無駄死に」「汚れた痩せ犬」とか言ってバカにしちゃう頃のラオウと思えばすんなり納得できるだろう。
これに対してラオウファンの一部からの批判が巻き起こったが、
ラオウを原作初期準拠・暴虐の限りを尽くす「拳王」の前身として描写したため、原作ラオウの暴虐っぷりを考えればむしろ違和感がないと言えるだろう。
ちなみにフドウの件を除けばヘタレな様子はあまり見せないのでまだ綺麗な方である。


「兄さん! いい加減にしてくれ! それが師父に対する態度ですか!」

ラオウの弟、原作同様ラオウに遅れて伝承者候補になる。
ジャギのことは何かと気遣っているのだが、イマイチ本人には通じてない。

南斗聖拳との試合(ケンシロウがシュウと戦ったもの)にジャギを同伴しなかったこと、
それをジャギには隠そうとしていたがラオウにバラされたことで、本作ではジャギから偽善者と見做され嫌われている。不器用である。
ラオウに対しても当初は取り持つようふるまっていたが、ラオウの態度が悪く、次第に嫌悪感を露骨に示していく。
最後は怒鳴り付けたりヘドが出そうな顔で睨み付けたりと、ジャギほどではないがこのあたりで北斗一門の分裂の過程を描いている

原作後期のトキは実兄のラオウを尊敬していたので、当初は違和感を持つ読者も多かった。
しかしトキは別に暴虐をなすラオウを許していたわけではないし、ラオウと一度は袂を分かっているので、こういう対立過程が無かったとする方がおかしい。
あるいは、拳の腕「だけ」を純粋に尊敬していたと考えればおかしくないかもしれない。
え? ラオウとの兄弟関係そのものが後付け? それはそれとして。


「…心の弱さを捨てるとは……こんなにも……」

北斗神拳伝承者自体、宗家正当血筋のコイツが継ぐための出来レースっすから…とか考えると完全に台無しなので置いておき、
幼少ながら伝承者候補として迎え入れられるが、ジャギとの初対面でイキナリ半殺しにされる。
まぁジャギの面白くない気持ちも解るが、この件に関してはジャギ側の完全な逆恨み。その後も散々ジャギからDVを受ける。

当初はジャギよりも弱かったが、やがて開花した拳力はジャギを凌ぐようになる。
しかし優しい性格だった彼は、己がジャギを追い抜いたということを証明すれば、ジャギの心は折れてしまうかもしれないと懸念して、
ワザと手を抜いて負け続け、罵られても堪えていた*7
しかしそれを見抜いていたアンナに「ジャギのことをバカにしている」と指摘されたことで、ついに本気を出してジャギを破る。
しかしコレがジャギにとって逆効果になるとは…多分節穴のリハクでなくても見抜けない事態になってしまう。

ジャギがすさまじく変貌した反動で目立たないが、こっちも核戦争に前後して爆発的に成長している。何があったんだあのシェルター。

ジャギ撃破後のモノローグが追加されており、ついに名前も知らなかったアンナの言葉を思い出しつつも(ジャギと恋仲ということは察していたようだ)、
心の弱さを捨てることの重さ、「兄」を殺す苦しみ、それをまだ二回も味わわなければならないことのやるせなさを北斗七星に向かって吠える。


後のハゲ・幼児虐待犯。孤児のジャギを養子として迎え入れる。
父親としては惜しみない愛情でジャギと接していたものの、それ故に伝承者候補としては頑なに断っていた。

多分ジャギ様が歪んだ原因はコイツがちゃんと向き合わなかったことや、メンタルケアをしなかったのも要因の一つ。
最終的にアンナを失い狂気に堕ちたジャギを見て、伝承者に迎えたことそれ自体について「すまん」と繰り返す。
ケンシロウが独断で止めに入らなければそのまま殴り殺されるつもりだった様子は伺えるので、原作より遥かに人格者に見える。
まあ……何の救いにもならなかったが…。

ご存じの通り北斗神拳は一子相伝な上に、原作ではジャギを当て馬扱いとして育成していた(※最終的には殺されるか拳法を封じられる)ガチの外道である*8
それが話の展開の都合からか、本作最大級の誰だお前!?レベルのプラス方向へのキャラ改変が為されているのに、
難有りの人物と評されている辺りどうしようもないと言うべきか哀れと言うべきか。

まぁ北斗の師匠キャラって人格的に優れていようが優れていまいが良かれと思っての心を歪ませる連中だしな…


  • ボス
暴走族のリーダー。大柄な体躯をしたリーゼント。妹に比べると印象薄い。
ジャギを跡目に…と考えていたようではある。

正直本作のリュウケンよりも人間的な魅力ではずっと上。特に前半では、悩むジャギに年季の入った言葉をかけてくれていた。
また、北斗の拳作品としては外伝をも含めて実に珍しい「人格的な暴走族リーダー」である。
本作の最後を締めるのも彼だった。


  • クレージーズ(モヒカン団)
珍走団。核の炎の後は名をモヒカン団に改める。ボスたちと縄張り争いを起こしており、その象徴的なアンナに獣欲を向ける。
アンナを惨殺したことで狂ったジャギに踏み込まれ、半数が北斗千手殺で爆殺された。
生き残りはジャギ様の部下となり、ケンシロウが伝承者になったのをジャギ様に伝えた人、
ジャギ様の北斗神拳を盗んだつもりだったけどケンシロウに埋められた人、ジャギ様の素顔見て爆破された人などが居る。

アンナを失い北斗神拳を失い、狂気を宿したジャギを「救世主」として迎えて最後のよりどころになるが、
アンナの死体を前にしての、饗応のつもりの大乱交などはジャギ様の精神をますます破壊していくことに。
ちなみにジャギが使うショットガンは、もとはモヒカン団の先代リーダーが使用していたもの。


  • ユリア
「ジャギさんお願いです! ケンシロウを助けてください!!」

南斗十人組手にケンシロウが挑まされたのを見てジャギに助けを求めに来た。手毬を持っている幼女の姿。
その後、ケンシロウとともにトキを支える場面でのみ再登場。影が薄い。

ジャギとは互いに面識があり、ジャギからは「南斗の人間が北斗の寺院に来るんじゃねえよ」とそっけない…。
ユリアの設定が色々と謎なので、ジャギが何故ユリアを南斗の人間であるか知っていたか、どこまで知っていたのかは不明*9だが、北斗と南斗との関係性的に正論である。
どちらの流派も人の世を乱せるほどに強力であり、お互いが暴走を抑えるための抑止力となっているらしいという設定が原作時点で存在しているため、あまり仲良くするのは良くないと推測できる。
そうでなくとも北斗神拳は一子相伝であり、なるべく隠しておくべき拳法である。アンナとの件やら、見て勝手に盗め(※要約)とか後年のラオウが言っていたりはするが……。


原作でケンシロウが参加した「南斗百人組手」の場面で登場。
実はトキもこの時南斗の寺院を訪れており、シュウが倒れたケンシロウをトキに託すという場面がある。
サウザーは原作と比べて特筆する変更点は無い。
なお、南斗六聖拳のうち残るシンは「今は悪魔がほほえむ時代なんだ!!」のみの登場。レイユダは一切登場しない。


「母も知らぬ! 父も知らぬ! 故に命も知らぬわ!!」

原作本編では作中屈指の人格者として登場したが、本作ではかつての「鬼のフドウ」と呼ばれていたころの姿で登場。
北斗の寺院に攻め込みジャギを破り、そして原作で明かされた過去の通りラオウも怯えさせた。
その「鬼」の姿はジャギの印象に強く残り、その鬼の狂気を模した鎧を作ることになる。
……実際、原作を見比べてみると両者の鎧はよく似ている。作者は本当、よく気付いたなあ……


  • シバ
「オイ! 北斗神拳伝承者候補ってのはどこにいる!?」

リュウケンの留守中に北斗の寺院に道場破りに来た傷だらけの男。白蛇拳なる流派の主らしい。
まだ入門する前のジャギと戦うことになるが、習わぬうちから秘孔を突いたジャギに敗れ、彼の正式な入門のきっかけになる。
ちなみにシュウの息子の方ではない。シュウは出てくるけど、断じてシュウの息子ではない。



【登場した奥義】

  • 北斗羅漢撃
原作では「ブオガガガ」と素晴らしく素敵な擬音を鳴らしていたけど不発に終わったジャギ様の早い突き。
本作では憎しみ・恨み・妬み・嫉みを捨てた者が真の力を発揮できる奥義。北斗神拳の奥義の中でもかなり上位らしい。
結果として、ジャギ様と一番相性の悪い設定の技になってしまった…。
とはいえ、一時期はリュウケンやトキはともかくとして、傲岸なラオウさえを唸らせるほどのキレを誇っていたので素晴らしい技だったことには間違いない。

  • 北斗千手殺
本作ではジャギ様のオリジナル技とのこと。
含み針を使用することと、勝手にこんな技を作ることにリュウケンは眉を顰めていた。
含み針はともかく、モヒカン団の大多数を一瞬で殲滅するほどの破壊力は誇る。

……いやいや、北斗神拳って常に進化する拳だろ?別にオリジナル技作るくらいいいじゃん?
というか暗殺拳なのだから含み針もぶっちゃけ正当の様な…拳法家としての成長を阻害すると言う面では良くないかもしれないけど。
大体これに駄目出ししてたら、後々ケンシロウが使うラオウオリジナルの天将奔烈やら他派の技をパクりまくる水影心とかどうなのさって話で…。

更に言うと原作のケンシロウは相手の武器を奪ったりして使用する場面はかなり多く、他にもヌンチャクなどを使ったり、超能力(?)で岩を浮かせたりしている。
つまり北斗神拳そのものが、必ずしも徒手空拳に拘っているわけではないと思われる。徒手空拳の方が大体強いだけで。
と、リュウケンの反応が色々な物議を呼んだ。

崩壊していく精神の中、激怒とともに放った千手観音を思わせる禍々しき千手殺の描写は凄絶の一言

「これが北斗の拳だぁああ!!」




【余談】

本作は単行本上下二巻なのだが、その最後に「リュウケン外伝 THE JUDGEMENT DAY」なる怪作が収録されている。

それがなんといったらいいのか……あらゆる意味でジャギ外伝以上にはっちゃけた内容で、どこから突っ込んだらいいのかわからないほどドドンパ
もちろんジャギ外伝とは設定の全くつながらないパラレルワールド的な短編である。
ジャギ外伝の実に切ない終わり方を目の当たりにした後に「オレの名を云ってみろ!!」「知らないですー!! 誰ですか!?」「知らんとは何事だあ!!」などと言う超展開を見せつけられる。
巷で有名?な学ランを着た南斗五車星が見れるのはこの作品。
あとサウザーの鎧がありえないほどダサかったり、北斗の五人が横一列に並んで飯食ってたり、拳王様の誰得サービスシーンが炸裂したりと、もはやツッコミどころしかない。

……ちなみに、こっちでもジャギ様は核の炎に対してへっちゃらでした。すげえ。



真・北斗無双のジャギストーリーでも本作の設定と似ている描写がいくつかある。
一応はケンシロウと同じくジャギを平等に扱ってたり、ジャギの歪みにリュウケンとの確執が根本にあったり…と。
更に「極悪の華を咲かせてやるぜ!」なる台詞があるなど本作が意識されてる場面がある。





(父さんゴメン…禁じられてきた北斗神拳を俺は……
 でも…でも……!!)

…オマエは……もう……
追記修正してンだよォオォオ……!


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最終更新:2024年04月08日 06:47

*1 肉を求めて略奪・殺人に走る一般人、水と食料だけでなく女も酒もむさぼるモヒカン、そして現れない救世主。設定的には多いはずなのに、ここまで描く外伝作品は少ない

*2 ただし本作ではジャギはそもそもラオウたちを迎えたいきさつ自体に触れていない。「実はいたけど隔離されていた」という流れなので、実は意外と矛盾はなかったりする。

*3 ちなみに原作でも最後まで修行についていけていたため、ここはキャラ改変ではない。

*4 なにせほんの手始めとして崖に突き落とされて道具無しで這いあがることを要求され、最終的にはどこかから調達してきた虎の相手をさせられたりする。当然破門された者もいる。

*5 原作では関係性が描写されなかったので不明だった

*6 ラオウはともかくケンシロウはトキやレイたちの死を哀しみながらも乗り越えて自分のものとしている。ジャギは乗り越えられずに壊れてしまったので、そのあたりが決定的な差であったようだ。

*7 ジャギの不当な扱いにはかなり苦しげ・悔しげではあったが、ジャギが「父のために」白蛇拳のシバを倒す場面ではかなり複雑そうな顔をしており、決して好きではないジャギに対しても人格の全否定までは出来なかった模様。

*8 もっとも、北斗血統の人間が常に天才とは限らず、「血筋を伝承者にすることは成功しましたが、不作続きだったので拳法は衰退しました」ではお話にならないので、血統者とは別に「血筋はないけど才能はある人物」を中継ぎとして伝承者にする意味はあるだろう。まあその場合、北斗血統で十分な才能を持つものが現れた時点で、ジャギは「お役御免」となるのだが。

*9 ユリアが南斗六聖拳「慈母星」ということは、シンやジュウザなど南斗の幹部すら知らないことなので、おそらくジャギも知らない。ただ、南斗聖拳はかなり大規模な組織で、ユリアがその関係者というのは知られていても不思議はない。