ミカエル・アウスバッハ・フォン・ロアーヌ

登録日:2013/12/26(木) 21:25:20
更新日:2024/04/02 Tue 16:00:39
所要時間:約 4 分で読めます





ミカエル・アウスバッハ・フォン・ロアーヌとは、ロマンシング サ・ガ3の主人公の一人である。


プロフィール

肩書:ロアーヌ侯爵
年齢:27歳
性別:男性
宿星:鎮星


人物

ロアーヌの若き侯爵。容姿端麗で余りある軍事と外交の手腕を持ち、ロアーヌをますます発展させていると共に領民からの評価も高い名君である。
また、ロアーヌの勢力拡張のためには手段を選ばぬ野心家でもある。
そのためか、領民の中には「冷たい感じがする」という声もある。
後述の内面を知ると「冷たい?」と思ってしまうのは秘密だ。

亡き父フランツ・アウスバッハ・フォン・ロアーヌの後を継ぎ、民を守るためにある時は軍を率い、またある時は自らお忍びで領地外に出て侵略者と戦う。
外出する際は、影武者に留守を任せている。妹にモニカ・アウスバッハがいる。

ユーステルムのウォードとは遠い親戚であるが本編では語られることはなかった。

内心ではモニカを大事にしているのだが、そのモニカが人質に取られる事前提の作戦を立てていたり、モニカを政略結婚に出したりするくらいは普通にやる。そしてその度にモニカの思わぬ行動に叩き潰される。
一方でユリアン・モニカのカップルEDでは「ユリアンとこれからも一緒にいたい」というモニカに対し「身分が違う」と一蹴するも、即座にユリアンに男爵の位を授けて身分の差を取り払うという劇甘な対応を見せてくれる。
なお、モニカの単独EDではモニカの結婚相手探しを再開しようとしたらモニカから「それより自分の相手探せ」と突っ込まれてしまう。
カタリナには切った髪を伸ばすように求めてみたり。カップルEDではカタリナにプロポーズをする。
……こうして見るとユリアン・モニカやカタリナ主人公時の方が人間性が見えている気がしなくもない。
では主人公にすると彼の人間性が見えないのかというと全然そんなことはなく、
影武者を置いている状態で領民に話しかけると「ミカエル様!」と呼ばれて「ハハハ、よく似てると言われるんだ!」とノリノリで返したり、敵を挑発するために「お前の母ちゃんデーベソ!」とかのたまったり、
黄門様ばりに各地の騒動に首突っ込んでは人助けをし*1、特にロビンのピンチを救う際には「今度こそ私たちの出番だな!」とか言ってしまったり*2と、茶目っ気溢れる愉快な一面が見えてくる。
好きなことがお忍びなあたり、多分これが彼の素なんだろう。


主人公として

主人公専用のイベントが最も充実している人物でもあり、施政イベントはミカエルでしか実行できない。
ただし、イベントを実行するには、ミカエルの自室にいる影武者に話しかけて休ませた後、玉座に座る必要がある。
ちなみにこの影武者システム、ゲーム中で特に説明がない
一応、モニカに話しかけるとヒントをくれる(「たまには部屋で休んだらどうか」と言われる)のだが、
ミカエルの自室の入口は二つある上に片方は入っても影を呼び出せない
そのため初心者は延々ロアーヌの中をさまよう羽目になったりもする。

オープニングイベントでいきなりマスコンバットなのでマスコンバットの仕組みが分からず速攻でゲームオーバーになる可能性がある。
分かってしまえば勝つのは簡単だが普通の戦闘とは全く違うため慣れるまで結構大変。

ミカエルしかできない施政イベントは様々な方法で産業・社会・軍事を発展させ、国威を高めることが目的である。
武器防具開発や、マスコンバットに関連した戦術開発や強力な傭兵を雇う事も可能で、マスコンバットのイベントが発生する場合もある。
また、国威の高さによってエンディングが変化する。どのみち超アッサリなエンディングなのでどうでもいいのだが。

武器防具開発においては、他のキャラクターなら開発に必要な材料を求められた場合、その材料を手に入れなければ開発することができないが、ミカエルの場合は材料無しで開発が可能。
ただし、国庫5万オーラムが必要。
開発終了には一般開発と同じく戦闘を15回すれば良い。
玉座で受け取ると2個手に入るのも大きな利点である。
ちなみに材料を使ってピドナで一般開発しても玉座で2個受け取る事が可能。
この場合国庫を使わずに済むので適宜使い分けよう。


ミカエルを主人公にした時の欠点として、領主であることが災いし、銀行を使用できないことが挙げられる。
代わりに所持限界を超えた金は自動的に国庫に送られる。
もっとも、最初から倉庫にたくさん装備品があるので、これを使うか売るかすれば資金に困ることはまずない。
ついでに言えば、オープニングイベント後にロアーヌ宮殿の倉庫が即解放されるので回収も楽。
あとはいらなくなったアイテムを倉庫に入れて金が必要な時だけ売れば良い。

ちなみにこのため、王家の指輪を使ったバグ技、通称指輪転がしをすれば一回ごとに2490オーラムずつ国庫が潤っていくので、税を取らずに政治ができるから簡単に国を発展させられるぞ!
一回で数万から数十万もの金を使う政治コマンドの資金をそれだけで賄う根気があればの話だが。


仲間として

仲間にする場合、通常の居場所がロアーヌ宮殿内のため、他の主人公で彼を仲間にするチャンスはビューネイ討伐前(襲撃発生時)のみと限定的である。
カタリナ編の場合はマスカレイドの奪還も条件に加わる。
一応、宮殿への出入り自体は(ビューネイ討伐後でも)ミカエル(かモニカ)がパーティにいれば可能*3
ただし、彼をモニカと同時にパーティに入れる事ができるのはモニカかユリアンが主人公の時だけである。
仲間にした場合は術を覚えているため閃きにくく、突出した能力もないのが欠点。
条件の関係で必然的に仲間になるのが遅いのも難点。カタリナのED分岐条件なのに。

なお、ミカエルを主人公にした場合はモニカを仲間にすることができず、
ミカエル、モニカ以外を主人公にしてモニカを仲間にしている時にミカエルを仲間にしようとするとミカエルに怒られてモニカが抜け、
ミカエルがいる状態でモニカを仲間にしようとすると、ユリアン以外の主人公の場合はお城を野放しにする訳にはいかないと思ったミカエルが抜けてしまう。

ユリアンの場合は特殊で、モニカが仲間になっている状態でミカエルに話しかけると通常通りモニカが抜けるイベントが発生するが、
ミカエルを仲間にした状態でモニカに話しかけると、駆け落ちイベントが再発生してモニカを仲間に出来る。つまりバグ。
目の前で妹の駆け落ちを見守るハメになったミカエルの心境や如何に。

また、ミカエルのみタチアナ・ラザイエフを仲間にすることができず、タチアナに捕まった際は「あわれな娘だ」と言って彼女の機嫌を損ねてしまう。
逆にモニカ以外でユリアンを即仲間にできる唯一のキャラでもある。
しかし、妹の護衛のプリンセスガードを自分のとこに回してもいいのだろうか。


ステータス

【能力値】
最大LP 10
腕力 16
器用さ 17
素早さ 19
体力 15
魔力 18
意志力 21
魅力 21
閃き 小剣タイプ
※仲間時、及びデフォルト設定の鎮星・小剣時のステータス

デフォルト設定で得意な武器は小剣。主人公時に槍を得意武器に選ぶとシャールやヤンファンと同じ閃きタイプになる。他の武器は標準と同じ。
主人公にした時なら術を覚えていないため閃きやすいのだが、仲間にした時には太陽術を覚えているため閃きにくくなっている。
具体的には、術を覚えている(技王冠がない)場合、アビス突入前の段階(アスラ道場)で小剣の最強技を自力で閃くことができない*4
リマスター版では、乱数の値の範囲が変わったためか、アスラ相手に低確率で閃くことが可能になった。

目立った穴の無い器用貧乏なバランス型のステータスを持ち、意志力と魅力がひときわ高いのが特徴。
野心家のイケメン侯爵という設定を反映してこの値なのだろうか。
戦闘面では、意志力が高いため、フェイントや足払いなどの状態異常技、次元断やデイブレークなどの即死技の命中率が高め。
素早さもそこそこ高いので、軽装備や陣形効果で補えば安定はしないがわりかし先手を取れることが多い。

一方、腕力、器用さ、魔力はどれも平均的で、技・術ともにアタッカーとしては平凡。
武器攻撃については得意の小剣で問題ないが、技の威力がひかえめなので、武器威力が同程度なら槍のほうが火力は出る。
槍・小剣は技能Lvを共有しているため、小技が豊富で盾が扱える小剣と、技の威力・範囲に優れる槍を使い分けるのも悪くはない。
火力系のパラメータがあまり高くないことを逆手に取り、亜空間斬り、エアロビートなど割合ダメージを与える技を使わせる手もある。
これらの技の命中判定は意志力依存なので能力値との相性は良好。
技能Lvが30を超えたあたりからは、いわゆる分身技を使うことで火力はどうにでもなる……が、槍の分身技の入手はなかなか骨が折れる
剣か斧をサブで育てておくのが比較的お手軽か。

技能Lvの成長補正は槍・小剣が2あり、どちらかの系統をメインに使っていけば順調に伸びる。
他は剣・大剣と弓が1、斧・棍棒と体術は0。
術は地術4種と月術が0だが、太陽術は4という最高の補正を持つ。
そして何より、隠しパラメータの増幅Lv*5の補正は8とダントツで高く、コマンダー(指揮官)としての才能は全キャラ中トップ。


領主であるため、初期装備において
 武器:エストック, 高級傷薬, 生命の杖, 精霊石
 防具:ロードアーマー, 革のブーツ
……を装備をしていることから、他の主人公と比べてリッチ充実していることがわかる。簡単に言うと、エストックは店売りの小剣の最高級品で、生命の杖は回復手段として優秀。
ロードアーマーはミカエルの初期装備としてしか入手手段がないくせに初期装備にあるまじき高性能防具である。
そのため、OPでミカエルを仲間に出来るハリードやカタリナの場合、大体装備をぶんどられる事になる。
ただ彼らは彼らでポドールイの洞窟に行けない(=生命の杖が1本少ない)ため、ここで剥いでおかないと序盤の攻略がしんどくなる。
ついでにと言わんばかりにロードアーマーどころかエストックまでぶんどられるけど

リマスター版では「強くてニューゲーム」機能が実装されており、引き継ぎ時に主人公ミカエルで始めたセーブデータを選べば、
他の主人公でゲームを始める際にも彼の初期装備および倉庫の中身を利用することができる。
ミカエル編の攻略をさらに進め、武器・防具開発をあらかた終えた段階でデータを引き継ぐのも有力。


エンディング

上記の通り国威の高さで変わるため、国威が普通もしくは充実の場合、政治をおろそかにしたことを反省し、改めて国のために働くことを決意するが、
国威が強大になるとミカエルはロアーヌの公爵となり、国威が最高になった場合、ミカエルはロアーヌの王となる。
どのみち一瞬で終わるほど短いエンディングなのでよほどのファンでない限りわざわざ全パターン見る価値はないだろう。

余談ではあるが、声優の杉田智和氏はリメイクの際にはオーディションを受けたいとラジオ番組で発言していた。



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最終更新:2024年04月02日 16:00

*1 キドラントのアレとか一歩間違えたら国際問題である。

*2 他の主人公も大体同じ事を言うので彼固有の発言ではないが。

*3 原則、モニカ→ミカエルの入れ替えしかできなくなる。逆は不可。

*4 真・フォルネウス戦およびラスボス戦ならば可能。

*5 これが高いほどパーティ全員の攻撃のダメージに補正がかかりボーナスがつく。