遠坂葵

登録日:2010/05/19(水) 20:54:10
更新日:2024/01/17 Wed 21:19:50
所要時間:約 6 分で読めます




遠坂(とおさか) (あおい)


Fate/Zero』の登場人物。

声:伊藤葉純
身長:160cm
体重:50kg
サイズ:B78/W57/H82
誕生日:9月5日
血液型:O型

第四次聖杯戦争におけるアーチャーのマスター、遠坂時臣の妻であり、『Fate/stay night』のヒロイン、遠坂凛間桐桜の母。
旧姓は「禅城」。
『Fate/stay night』本編では既に没しており、登場しない。

禅城家の女性は才能ある子供を産む体質で、そこに着目した時臣にプロポーズされ、結婚した。
結果は時臣をして「母体として優秀すぎた」と言わしめ、
凛の魔術属性は五大元素全て、桜の魔術属性も希少な虚数と、
その才能は最早呪いといって良く、魔術師になる以外の人生は望めない程だった。
禅城家そのものは既に魔術師の家系ではなく、彼女自身も魔術回路を持っていない。

家庭ではほとんど完璧超人であった時臣には娘の凛共々メロメロになっており、夫婦・家族関係は良好だった様子。
ただ、時臣の妻になった時に「魔術師の妻として覚悟を決めた」と言いながらも、
桜を養子に出すことや、時臣が殺し合いに参加することには、悲しみや諦めに近い感情を抱いていた。
なお、聖杯戦争開始までに時臣の指示で娘の凛と共に実家に避難しているため、『Zero』本編にはほとんど出てこない。

また、まだ幼い凛とは違い、時臣が非人間的な価値観の持ち主であることを充分に理解しており、その上で夫を盲愛していた。
虚淵玄には「時臣と同様に大きな歪みを抱えていた人物だったのかもしれない」、「たぶん女コクトー」と語られている。
魔術師同士の決まりごとに逆らう気はなく、間桐家に行った後の桜と接触はせず、間桐雁夜に見掛けたら優しくしてやって欲しいと頼むに留めている。

間桐臓硯にも上述の母胎としての優秀さに目を付けられており、彼の手回しで雁夜と幼馴染になった。
その結果、雁夜からは異性として好意を抱かれているが、家の特殊性を鑑みた彼は葵に告白などの求愛行動は起こしていない上、
時臣と結婚してからは一年に一度会うかどうかという状況のため、葵は雁夜の気持ちに気付いていない。

武内崇には金髪でもメイドでもないのに非常に気に入られていた時期があり、『Fate/Zero material』では彼女のラフが増ページで掲載されている。

『Fate/Zero』での動向
※ネタバレ含む














実家に避難していた影響で本編にはほとんど出てこなかったが、終盤に言峰綺礼の策略で冬木に呼ばれ、
本当は綺礼が謀殺した時臣の遺体が置かれた教会で、こちらも綺礼に呼び出された雁夜と鉢合わせさせられる。
時臣は数日前に殺害されていたが、綺礼によってあたかも今殺害されたように遺体が偽装されていたこともあって葵は雁夜が時臣を殺したと思い込み、
間桐家に養子とされた桜のことも合わせて、夫と娘を奪った間桐と雁夜への敵意をむき出しにする。
そして、状況に混乱していた雁夜の「時臣さえいなければ皆幸せになれた」という言葉を受けて激昂した葵は、
雁夜に「誰かを好きになったことさえないくせに!」と罵声を浴びせたが、
それは雁夜に、葵は一切彼を恋愛対象としては見ていなかったという現実を突きつけ、彼の気持ちと彼が葵や桜のためにと行ってきた苦難を否定する言葉であり、
その言葉で逆上した雁夜に衝動的に首を絞められ、昏睡状態に陥った。

だが、最後には許して雁夜が桜を助け出した所を凛と一緒に迎えに行った……








……というのは雁夜の見た幻覚
実際は首を絞められて酸欠状態になったことから脳に障害ができ、桜と時臣を失った精神的ショックも重なって、
家族4人が幸せに暮らしていた頃の幻覚を見ながら、幸せそうに過ごすようになる。目の前に居る本物の凛には気付かないまま。
尚、凛を辛い現実に追いやった張本人である綺礼は内心愉悦に浸っていた。

唯一、聖杯戦争で父を失い、母を狂わされるという苦難に見舞われながらも、父親の葬儀や母親の介護を涙一つ見せずに行う凛の気丈さは綺礼に不満を抱かせていたが、
実際には時臣を殺害せしめたアゾット剣を、殺した当の本人である綺礼に父の形見と偽って渡された時には流石に涙を見せ、彼を内心大いに満足させた。

葵の死後、遠坂家の資産は綺礼の管理下に入るが、神父としてお金を持ち過ぎるのは教育上宜しくないと判断された結果、
凛は別の意味で苦労することになった。葵が生きていれば……生きていればこんなことには。

当の綺礼は凛の今後を「弱った母親の姿を近くで見続けることで、弱者をいたわる優しさをもった人格者になるだろう」と推測していた。
果たしてその推測は的中し、凛は元々持っていた優れた魔術の才覚とそれをさらに伸ばしうる強い克己心だけでなく、弱者を見捨てない優しさも併せ持って育った。
奈須は当初、葵のことはノービジョンだったが、虚淵からその末路を聞かされて、人でなしの時臣が早世し、葵がこうなるからこそ、凛は人間的に強くなったのだと納得したという。
凛には踏んだり蹴ったりな顛末だが、それがあったからこそ『Fate/stay night』の凛ができたと考えると、皮肉なものである。





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最終更新:2024年01月17日 21:19