真上遼(マジンカイザーSKL)

登録日:2013/12/24 Tue 12:15:50
更新日:2024/01/30 Tue 05:54:08
所要時間:約 3 分で読めます





ここで出会った不幸を呪え。

さあ、どこを撃ち抜かれたい?

5秒以内に答えればリクエストに応えてやる!

画像出典:「マジンカイザーSKL」(2011年1月28日から2011年4月7日までリリース/全3巻)EDより
© 2010 永井豪/ダイナミック企画・マジンカイザー製作委員会

マジンカイザーSKL』の登場人物にして、善良な公務員


こっちも海動ほどでは無いにしろ相当な悪人顔をOPで披露している。



WSOスカルフォースに所属する特務中尉。コールサインはルシファー4。
海動剣と共に常人ならば乗っただけで発狂する正体不明の巨大ロボット「カイザー」を操る。
直情的な海動とは対照的にクールでニヒルな態度を見せる(少なくとも表面上は)が、大義面分など関係なく戦いたいから戦うという戦闘狂な部分は似たもの同士。
一応最低限の常識はわきまえておりスカーレット大尉の死を悼んだりもしている。
由木からも海動よりは信頼されているようで海動に対しては「~しなさい」と命令気味だったのが彼には「~してください」とお願いだった。
海動よりも真上の方がキレたらヤバいから丁寧に扱っているという説も濃厚。

戦闘では主に射撃戦を担当し、生身の時はZの刻印の入ったデザートイーグルに似た二丁の大型拳銃(超合金Z製かは不明)を使用するがカイザー搭乗時はブレストリガーのマガジン部分のブレードで格闘戦もこなす。
この時の動きは完全にガン=カタそのもの。
また、どこを撃ち抜いて欲しいかのリクエストにも親切に応えてくれる。

画像出典:「マジンカイザーSKL」(2011年1月28日から2011年4月7日までリリース/全3巻)第1話「Death caprice」より
© 2010 永井豪/ダイナミック企画・マジンカイザー製作委員会

制限時間は5秒かつ答えなくてもどこでも撃ち抜くのだが。
とんだ早漏である。


その正体は「エルプスユンデ」と呼ばれる人造人間「ナンバーMK174」。
ヴァーサスではファウストが作ったロボット操縦の為の生体パーツとされており、その姿もファウストと瓜二つ…らしい。
その出自と親殺しと思われるフラッシュバックから、達観した主観・人を見下した傲慢さを許せても「運命(さだめ)」という言葉とそれを持ち出す者を強く嫌っていて、言われただけでもブチ切れて次第に冷静さを失い大暴れする。

俺は俺だ!!俺の好きなように生き、俺の好きなように死ぬ!!
俺のこの命は、俺以外の何物のものでもないィィィィィィッ!!

上述の台詞と共に暴れ狂うその様は、普段暴れまくってる海動が抑え役にまわるほどでファンからは煽り耐性がないと言われることも。そっくりな声のバリアン七皇とは相性が悪そうである。

ベクたん「ジャンジャジャ~ン、今明かされる衝撃の真実ゥ~!」
まがみん「ベェェェェェェェェェクタァァァァァァァァァッ!!」



【本編】
奇械島の重力炉を止める為デスカプリース隊として突入するが自分と海動を残して部隊は全滅。その後は由木翼と合流するまで単独でキバ、ガラン両軍と闘っていた。ちなみにキバからは「髑髏の奴」、八稜郭からは「魔神」と呼称されている。そこにカイザーを加えれば何になるかは言うまでも無いだろう。

キバの手下達との戦闘時に八稜郭のロボットを「戦闘の邪魔になる」として下げさせているが、これは自分達の攻撃に巻き込まれないように配慮した…のかもしれない。
キバを「俺達が地獄だ」した後はガランのガイストテレスと交戦するが、ヒミコの超能力を受けたガランにエルプス・ユンデと見抜かれた事で冷静さを失い激昂。
一方的に攻撃をくらって地中深くに叩き落とされ「俺達が地獄だ」されかかる。
リベンジを挑んだ際はヒミコが死んだ事でガランに隙が出来た事もあって辛くも勝利。

しぶとく生きていた世紀末王…もとい、キバのアイアンカイザー戦ではウイングクロスによって全出力が解放されサブのコントロールが有効になったことでパルスビームモードのブレストリガーやルストストリームを駆使して遠距離戦を展開した。
最後は重力炉に串刺しにしたアイアンカイザーにインフェルノブラスターを叩きこんで対消滅を起こさせ世界を救った。ちなみにその直前にキバに「てめえら本物のバカだ!!」と言われているのでそれに対してキレたと言われる事も。カルシウム取ってるぅ?



【マジンカイザーSKL ヴァーサス】
海動よりも一足早くカイザーに搭乗。戦闘時はまだしも普段は絶望的にウマが合わず頻繁に殺し合い同然の喧嘩を始める。
本編後の物語では自分と同じエルプスユンデ達と激突。
世界を再び戦の炎で焼こうとする自分の分身、シンが駆る魔王を魔神の炎で地獄へ叩きこんだ。

え、ファウスト?本人達が知らないとこで死んじゃった☆



【PROJECT KAISER 誕生編】
ヴァーサスとは違ったカイザー及び海動との出会いが描かれている。
初っ端から単独で五十人のヒャッハーを一人で皆殺しにしている。

カイザーのモルm…搭乗者確保に苦労していたスカーレットに対してウィルヘルムが候補として挙げた時の評価は「何を考えているかは分からないが少なくとも話は聞いてくれるから海動よりはマシ(意訳)」というものだった。
スカーレットと共に海動のもとへカチコm…勧誘へ行った帰りにWSOベースでのカイザー強奪に遭遇。
カイザーのエモーションセンサーをものともせずに乗りこなして戦闘ロボット40体以上を叩きつぶした。
戦闘後は海動にカイザーを降りるよう脅されるが、逆に「カイザーは二人でなければ動かせないし、整備はWSOにやらせて自分達は乗りたいときに乗るというのはどうだ」と誘いをかけた。




スーパーロボット大戦UX
詳細は海動の項目を参照。
能力としてはリアル系かと見紛うような射撃と回避の高さが特徴でちょうど海動と対になっている。…よって、防御の方は察してください。
逆に言うと真上の格闘能力は海動より低いだけで、全体で見ると主役級の格闘能力になっているので、格闘武器もバシバシ使っていける。完全に持ち腐れた海動の射撃は泣いてもいい
これにより、本作のマジンガーは避けるマジンガーとなった。とは言え、さすがにカイザーの運動性はスーパー系としては高めレベルなのでテコ入れはしっかりしておこう。
また、合体後の最強武器のインフェルノブラスターは真上が発射担当するためか射撃属性なので、最後までその射撃の高さは無駄にはならない。

キャラとしては海動と同様に徹底して「俺たちが地獄だ!」を地で行く他、海動よりは空気を読む発言をしたり、人造人間としての悲哀が描かれたりしている。
後にサヤとアユルも自分と同じ人工生命体であることが判明。それを知った時、彼の胸にどのような想いが去来したのだろうか…
特に第二次蒼穹作戦でハザードがキバの輩とガラン軍兵士を特攻兵器に仕立てた事には悲痛な絶叫を上げ、この時ばかりは海動も掛ける言葉が見つからなかった。



バ、バカ野郎…!アイツらだって、人間なんだぞ!

俺たちと、同じ…!

真上…!

同じ人間が、ここにいるんだぞぉぉぉッ!


このイベントのおかげで今回の真上の宿敵はハザードと言っても過言ではない事になっている。…いや、まぁそうじゃない奴なんていないけど。


ならば、この先の道は俺たちが案内してやろう…

行き先は地球でも、火星でも、お前の望むユートピアでもないがな!

お前が行きつく先はたったひとつ…地獄だッ!


スーパーロボット大戦BX
UXから引き続いての参戦。
能力の高さは相も変わらず。

時系列的に本編後に当たるため、怒りを見せることはあっても暴走はせず終始落ち着いている。
ただし生き方を宿命づけられた存在に対しては思うところがあるのは変わらず、
ローレライには自分の存在意義は自分で決めろと叱咤し、ゼラ・ギンスに対しては複雑そうな反応をしている。

そして、裏ルートのラスボスであり、神様気取りで運命という言葉を口にするジスペルは
真上にとっては最高に気に入らない存在に他ならなかった。


ジスペル!
俺の存在意義を決めるのは俺自身だ!
貴様のようなエセ神ではないッ!

神だろうが、悪魔だろうが、
他のどんなもんだろうが、
全て潰す!

今貴様の目の前にいるのは
そういう存在...!

魔神・カイザーだァァァーッ!


【余談】
真上のモデルとなったのは『デビルマン』のもう一人の主人公ともいえる存在・飛鳥了と『ガクエン退屈男』に登場する早乙女門土の相方にして女装の達人・身堂竜馬*1
コードネームの「ルシファー4」は堕天使ルシフェルから由来。
ルシフェルのまたの名はサタンであり、『デビルマン』ではデーモンの支配者として君臨しデビルマン/不動明率いるデビルマン軍団と最後の決戦を繰り広げた。

後に、真上役の日野聡氏は映画『サイボーグ009VSデビルマン』で飛鳥了を演じることになる。
海動役の浅沼晋太郎氏が不動明役で、由木役の早見沙織女史も牧村美樹役で出演、かつ監督・脚本・キャラクターデザインとマジンカイザーSKLのスタッフも続投となっており、意図的なものだと思われる。




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最終更新:2024年01月30日 05:54

*1 ちなみに身堂竜馬も原作では「人造人間」という出自であり、恐らくこの設定が真上の出自に引き継がれた可能性が高い。