MASKED RIDER BLADE EDITION -DAY AFTER TOMORROW-

登録日:2012/06/16(土) 16:23:48
更新日:2024/03/08 Fri 08:23:39
所要時間:約 5 分で読めます





HERO SAGA』のエピソードの一つで『仮面ライダー剣』の後日談。
時系列としては本編から数年後の世界。
後にムック本「S.I.C.HERO SAGA vol.2」に収録された。


【物語】

剣崎一真が世界を守る為に皆の前から姿を消して数年後。
上城睦月は受験勉強という新たな戦いに臨むも、どこの大学にも入れず、悪戦苦闘していた。
ある日、皆は睦月と山中望美の大学合格を祝うものになる筈だった高校卒業記念パーティーに集まっていた。
まだ来ていない橘朔也と望美をハカランダで待っていた時、何者かが扉を破り、睦月達に襲いかかった。
その襲撃者は……剣崎一真であった。



【登場人物】


上城睦月
事実上、本作の主人公。
劇場版とは違い、受験に難航中。
高校卒業記念パーティー(本来は大学受験合格記念パーティー)の為に立ち寄ったハカランダでブレイドの強襲を受けるが、
橘さんからレンゲルバックルを受け取り、再び仮面ライダーレンゲルとして事件に立ち向かう。
が、本編以上に空回りしまくる。
橘さん誤射して殺しかけたり、勘違いで騙してキングフォームにさせなかったり。
あと終盤、他がフォームチェンジする中、戦況に対応出来ず、放置されるという、インフレに付いて行けないヤムチャみたいな扱いを受ける。
(0H0;)フロートの悪夢再び。

橘朔也
御存じ、僕らのヘタレで頼れるヒーロー。
睦月の危機に颯爽と登場し、ブレイドに射撃をかます等、今回は本当に頼れる先輩として活躍。
……だったら良かったのだが(後述)。
秘中の秘としてキングフォームを披露しようとしたが、睦月に騙されて出来なかった。
上記のように相変わらずだが、剣崎を救う事を諦めずに常に行動し続ける等、相変わらずネタキャラでありながらカッコいい男である。

相川始
御存じ、ロリコンジョーカーの青年。
睦月と橘さんと共に事件に挑む。
本作では意外と空気(というかバカ師弟が濃すぎる)だが、ラストの切ない展開は最終話を見た人の胸を打つ。


◇仮面ライダーブレイド
何故か睦月に襲いかかる御存じ主人公ライダー。
既に変身した姿でいきなり襲いかかってきた。
睦月はジョーカーの戦闘本能が暴走してしまった剣崎だと推測したが……。

◇カメレオンアンデッド
本作の敵にしてブレイドの正体。TVシリーズでは合成アンデッド・ティターンの材料となっていた。
実は橘さんは剣崎を宿命から解放すべくアンデッドの研究をしていたのだが、うっかりコイツを解放。今回の事件に発展する。橘さんェ……。
どうせ姿を似せただけだろ、と思いきやトライアルのデータを読み込んだ為、剣崎ブレイドの能力を忠実に再現する事が可能になった。
ノーマル形態のみならず、ジャックフォームや13体融合キングフォームまで使いこなすチート野郎。
合成された後のティターンよりつえーじゃん
フォームチェンジ時に必要なツールが不要という点はオリジナルより上である。
総合的に互角のスペックを持つはずのワイルドカリスすら手も足も出ない強さを誇り、
ワイルドカリスをキングラウザーでブッ飛ばし、レンゲルラウザーをへし折る等、上級アンデッドすら凌ぐ強さを見せた。


剣崎一真
御存じ、オンドゥルもとい主人公。
TV版準拠なので、当然睦月達とは距離を置いている。
カメレオンアンデッドに苦戦する仲間達の危機に颯爽と現れるヒーローっぷりは健在。
ブレイド・Kフォームに変身し、まさかのKフォーム同士の対決に挑む。
スペック上、互角でレンゲル、ギャレン・Jフォーム、ワイルドカリスが総力で挑んでも敵わなかったカメレオンアンデッドのキングフォームを単身で圧倒。
睦月、橘さん、始からカードを受け取り、【フォーカード】で容易く封印する等、本編時よりも桁違いに強くなっている。
4人の絆であるフォーカード(他3ライダーからカードを借りなければならず、自分一人では出せない技)で仕留めたのが胸に来る。
今回、剣崎一真としての姿は見せず、ジョーカーとして登場。
ジョーカー形態の力も極めて高く、キングラウザーの一撃をも軽く受け止めて見せた。
尚、台詞は(0w0)「ヘシン!」「変身!」のみ。
仲間達の無事を確認した後、言葉は交わさず、バックルを虎太郎らに預け、再び終わりのない運命との戦いに戻った。


その他、虎太郎、広瀬さん、栗原親子、望美が登場している。最後は広瀬さんの言葉で締めくくられる。



【睦月の勘違いとは?】
作中、橘さんが切り札のギャレンキングフォームに変身しようとした瞬間、「橘さんまでジョーカーになってしまいます!」と止めた睦月。
これが勘違いなのは言うまでもない。
そもそも剣崎が本来の想定を超えスペードスート全てのアンデッドと融合するキングフォームとなり更にジョーカーと化してしまったのは融合係数が異常に高かった故である。
橘さんの融合係数はそれほど高くない為、キングフォームになっても想定されている範囲でカテゴリーKと融合してその力を得るだけだし、多用してもジョーカー化は有り得ないのだ。

更に言うなら、仮に橘さんの融合係数が高かったとしても、
ダイヤカテゴリーのカメレオンアンデッドが目の前にいるため、13体融合キングフォームには絶対になれない。
ここは「作者のミスだな」となるハズだが、「橘さんとムッキーなら有り得るな」になるのが仮面ライダー剣という作品の恐ろしい所だろう。


後に、特別編『-FOUR CARDS-』にて遂にキングフォームが披露された。
小説はないもののスペックが掲載されており、作例でブレイドキングフォームと共に並ぶ姿は圧巻である。
また、本作では活躍の少なかったレンゲルも特別編でジャックフォームに変身している。
これらは後に「S.I.C.HERO SAGA vol.3」に収録された。



【余談】

仮面ライダーブレイド 超全集』に掲載された未来の話「たそがれ」では、
遠くの国の紛争地域において剣崎が怪人態で難民達を助けていることが明かされた。
本作における活躍はその前か途中だと思われ、距離を置きながらも仲間達のために敵と戦うその勇姿は正にヒーローである。
また橘は天音が天寿を全うする時代にもまだ研究を続けていることが語られているが
著者の會川のTwitterによれば「あの長命は、剣崎のために、自分の身体であれこれ実験した後遺症」とのこと。
そして剣崎は自身の身に降りかかった過酷な運命と対峙し、悠久の時を超えた決着を『小説 仮面ライダーブレイド』で迎える事に……

話の最後、睦月のもとに、母から望美を通して大学からの補欠合格通知が届けられた。
そして、晴れて望美と共に春から大学に通うことになるのだった。




Σ(;0M0)「睦月ー! 俺の項目を全消しにするつもりかー!!」

(0H0;)「橘さん、ごめんなさーい!!」

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 仮面ライダー剣
  • HERO_SAGA
  • 後日談
  • 仮面ライダー
  • いつもの橘さん
  • 特撮ライトノベル「上城睦月の憂鬱」
  • (0w0) (<::V::>) (0H0) (0M0) ← 元凶
  • 不滅の絆
  • 小説
  • FOUR_CARDS
  • 外伝
  • インフレ
  • どうしてこうなった
  • 小説版仮面ライダーリンク

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年03月08日 08:23