球磨型軽巡洋艦(艦これ)

登録日:2013/12/23 Mon 13:13:56
更新日:2024/03/20 Wed 11:30:11
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この項目では『艦隊これくしょん -艦これ-』における球磨型軽巡洋艦について解説する。


概要

天龍型軽巡洋艦が建造された後、運用がなされてから、本格的な軽巡洋艦を建造しようと球磨型軽巡洋艦が計画され、5500t型軽巡洋艦として完成している。
これは当時の軽巡洋艦の標準スペックであり、当然ゲーム中でも基本的には「標準スペックの軽巡」として登場した…、のは過去の話。

この型の軽巡の特徴として、分類されている5隻のうち、3番艦「北上」と4番艦「大井」は当初から「重雷装巡洋艦」に改造でき、
2013年12月11日には5番艦「木曾」もこの重雷装巡洋艦に改造できるようになった。
更に木曾改二から丁度4年後の2017年12月11日には2番艦「多摩」に球磨型初となる軽巡改二が実装された。
そして2021年1月13日には1番艦である「球磨」にコンバート改装である改二/改二丁が実装され、球磨型全員に改二が行き渡る事となった。

このため、多くの提督が育成していると思われる…北上と大井は。
イベント最終海域で北上大井の夜戦超火力は多くの提督を救ってきた。
ただ、そのあまりのチートっぷりと、艦隊の枠を制限しかねない存在から、一部ではヘイトを集めやすかったりもするため、
北上と大井が好きな人はその愛を語る際には気をつけたほうがいいかもしれない…特に大井の性格はやや賛否両論を生み出している。

一番艦球磨はネームシップだからか性能が高い(長良型や川内型でもそういう傾向がある)のだが、何故か川内型や後に最新鋭として満を持して登場した阿賀野型
終いには古鷹型や青葉型重巡さえ超えるパラメータの上に燃費が据え置きという超兵器であり、
コスパが良い夜戦要員として重宝されたため、球磨もそれなりに育てている人は多い。

イラストレーターは球磨、多摩、木曾はUGUME氏、北上、大井はしばふ氏。
CVは球磨、多摩、木曾は佐倉綾音氏、北上、大井は大坪由佳氏。
雷巡組は他と区別したのだろうが後に木曾が雷巡になりよくわかんないことに。
木曾はやはり改装計画が持ち上がっていたのだが構想のみに終わったため(理由は不明)、当初は長女と次女に合わせたのだろう。



球磨


球磨型一番艦(ネームシップ)。
「意外に優秀な球磨ちゃん」と呼ばれているとは本人の談。ただ、実際のところを言えば後述の通り、意外どころか普通に優秀である。
実際に他の軽巡洋艦より能力の最大値が高い。軽巡洋艦では最強クラスであるため、軽巡を艦隊に入れる際は優先して育てたいところ。
強化を続けていくと火力、雷装の値は重巡洋艦に匹敵する。というか、「改」の時点で多くのパラメータが他の軽巡の改二に匹敵している。
火力・雷装値は軽巡2位タイ(同着艦:長良改)で装甲値は軽巡トップタイ、それでいて燃費は五十鈴改二と同じく軽巡据え置きなのだから重巡涙目である。…本当に初期の軽巡洋艦かこいつ。
流石に天龍型程ではないがそれなりのロートル艦であったせいか、耐久値は長良改を下回っている。
この異常なまでの高パラメータは初期ゆえの調整ミスであり、スタッフの「安易な下方修正はしない」という方針により据え置きのまま現在に至っている。
それ故に2017年12月に妹たちが全員改二を得ても、ステータスを比較しても妹たちに負けず劣らずの球磨のステータスが逆に目立つようになるという事態に。
というか、昼戦火力は改時点で妹たちの改二を上回る。なんなら夜戦火力も球磨改>多摩改二である。
語尾に「クマー」と付ける。「ヴォー!」とも叫ぶ。性能的にも言動的にも目立つ艦娘である。
ちなみに語尾の「クマー」を取ると「追撃戦に移る(クマ)!」「なめるな(クマー)!」等等、やたらと台詞がイケメンになる。
軽巡トップクラスの高性能、言動が地味にイケメン、そして何よりあの個性豊かにもほどがある妹達を持つ長女であることから、姐御肌キャラと見るファンも。
ただ、節分限定ボイスでは木曾や大井に豆を投げるのを躊躇った末に多摩を標的としており、あまり威厳は無い模様。…まぁ、仕方ないよね。

2014年5月9日、春イベント終了のメンテナンスと同時に補給ボイス、放置ボイスが実装されたクマ。
「クマー…クマー。ぶぇっ、別に退屈してないクマ。ジュージツしてるクムァ」と明らかに退屈してふてくされた感じで言うクマ。かわいいクマ。

2021年1月13日にはなんと球磨改二/改二丁がゲリラ実装。
改二/改二丁共通の見た目の変化はアホ毛や体の成長と、へそチラ衣装といったところ。
多摩改二同様にスカート着用したかのように見えるが、UGUME氏曰く「スカートの様に見えるキュロット」であり、球磨型改二の中で彼女だけスカートではないことが判明。
射程が短になり、火力と雷装の高さの比率は「改二>改>改二丁」の順番となっており、特に球磨改二の夜戦火力は軽巡の中で単独2位に。
他の特徴は改二限定で水戦、水爆、バルジ、オートジャイロ、航空員が積め、2期最難関任務の鬼怒改二2ー5任務で制空喪失回避ができ、
改二丁は魚雷が装備できない代わりに、甲標的、大発、カミ車が装備可能となり、陸上敵に強くなった。
コンバートとはいえ、妹たちの性能をほぼ全載せしたような性能はまさに長女の威厳と言えるだろう。

艦これアーケードで足首に装着した魚雷の発射モーションが明らかになると「あざとい」という声がファンから出るようになった。



多摩

CV.佐倉綾音
猫じゃない(本人談)のに「にゃ」が語尾につく球磨型二番艦。
それぞれ性能に何らかの特徴がある軽巡洋艦では珍しく尖ったところがない普通の軽巡洋艦。昔までは…。
通常の服装では分かりにくいが、秋刀魚漁イベントで彼女にも「2番艦の法則」が当てはまることが発覚した。裸大漁旗なんて誰が思いつくんだ…

二次創作では(どころか公式4コマでも)完全に猫そのものになっているがそれでも本人は猫じゃないと主張する。
じゃらされてついノってしまっても、猫じゃないと(ry。 しかし提督はじゃらす時点で完全に猫扱いしている。
「ご奉仕するにゃ」「しょうがないにゃあ」「これで大丈夫にゃ。問題にゃい。」などパロディが多い艦娘でもある。
他と違い特に目立つ点はその性格以外では存在しないので、地味…といいたいがぶっちゃけその性格で目立ちまくりである。
公式や二次創作ではドーブツキャラの関係上球磨とコンビになってたりするが、史実ではコンビなのは同じ三菱長崎製の木曾である。
球磨と同じく、語尾を取るとクールでアンニュイな面が強く出てくる。姉ほど強烈にイメージが変わるわけではないが。
「多摩が優秀? ただ闘争本能が高いだけ」「艦隊が帰投したみたい」「多摩、出撃する」。

2017年11月29日にまさかの中型バルジ及び初実装となる北方迷彩(+北方装備)が装備可能となった。
北方迷彩(+北方装備)は回避+2・装甲+2を得る中型バルジなのだが、多摩や木曾が装備したときのみ一度だけ追加ボーナスに回避+2・装甲+7を得る事ができるため、漸く普通の軽巡としての差別化に成功。

さらに2017年12月11日に待望の改二が実装、妹たちとは違い改二になってもクラスは軽巡のままであるため球磨型としては初の軽巡改二となった。ただし改装設計図がいる。
改二になった姿は北方迷彩をまとったユキヒョウをモチーフとした姿、猫は改装できないから猫ではないと本人は言っているのだが改の時よりも更に猫度が増している。
後、秋刀魚祭りグラ発覚した胸部装甲のでかさがより分かりやすくなった。流石大井の姉。
後中破グラにより下着は大胆な黒のレースを着用していることが分かった。多摩姉たまんねぇ…。
主な能力は上記のバルジはもちろん装備可能な他、大発及びカミ車、水上爆撃機、水上戦闘機、熟練整備員、カ号観測器まで装備可能となった。ただし甲標的は装備できない。
水上爆撃機、水上戦闘機が装備できるとは言え、多摩の搭載数は3スロともすべて1であるため積むとしたら水上戦闘機一択。
同じような能力持ちに由良改二がいるが、あちらにはステータスの高さとバルジによる生存能力の高さで優っているため差別化可能。
改二になっても夜戦火力は他の姉妹たちは劣るものの、それを補うほどの屈指のサポート能力を得た。


球磨と同時に補給及び放置ボイス実装。
「にゃあ。にゃーあ。にゃ? …にゃん。」だそうだ。日本語でおkというか、どう聞いても猫です本当に(ry





北上


九三式酸素魚雷を満載、片舷20門、全40門の魚雷発射管を誇る、重雷装艦へと改装された
スーパー北上さまだよ。
その威力は圧倒的と言われていたけれど、活躍する機会が微妙になかったんだよね。ちぇっ。

以上(改以降の)自己紹介である(よくテンプレートみたいに使われる)。
ちなみに軽巡時代は自己紹介が違う。
常に気だるげでのらりくらりとした、つかみ所のない性格。本人曰く駆逐艦は「うざい」そうだ。
でも、強化を行うと「どんどん強化して!いい艦になるからさ!」と言ったり補給を行うと「ありがとね♪」と言ってくれたりする。かわいい。
また、駆逐艦よりさらに年少の海防艦に懐かれて困惑し、悲鳴を上げるといった一面も見せてくれる。

立ち絵が横を向いており、片足をついた独特なポーズをしている。手に持った砲が水やりする時のジョウロみたいに見えると評判。

史実ではある非人道的な兵器を積まされていた為、それがトラウマ。「アレだけは積まないで」とよく口にする。
本人の言うとおり史実では重雷装巡洋艦はあまり活躍していない。ゲームでも当初は高い雷撃値も宝の持ち腐れだった。

…のだが、艦これにおいては史実ではこれまた活躍していない「甲標的」を装備して開幕雷撃で戦闘開始前に戦艦だの空母だの沈めてくれるようになった。
雷撃の威力は若干オーバーキル気味だがイベントではほかよりも削れるので随伴艦として大井とともに重宝される。
まあ先に中破すると先制以外で雷撃できなくなるけど…
さらに、夜戦でも最強レベルの火力を叩き出す。
これは夜戦ダメージが火力+雷装の合算で算出されるため、軽巡の標準火力より少し少ないだけで雷装数値が桁外れの重雷装艦勢は必然的に無茶苦茶な数値になるためである。
普通に砲を積んで連撃するだけでも強いが、北上さまは大井っちと違って終戦まで生き残った関係で運が30と高めのため、さらに魚雷カットインを狙うことができるのも見逃せない。

あまりの強さから自称である「スーパー北上さま」を超えて、「ハイパー北上さま」と呼ばれたりする。
北上さまと大井っちをあわせて「ハイパーズ」とも。
イベント最終海域でハイパーズの大火力による一撃必殺が切り札だった提督は多い。
しかし、あまりに強すぎたせいか、2015年夏イベント後半海域では、入れると羅針盤が逸れたりルート固定が不利になるという補正をかけられることに。
道中に苦戦しつつも最終海域のトドメ用として北上大井を温存していた先行組提督の悲鳴が鎮守府に響き渡ることとなった。
しかもラスボスは大和型戦艦でさえなかなか突破できない超防御力であり、提督の悲鳴は絶叫へと変わっていくのだった…

ちなみに、北上は「きたかみ」と読むのだが、本人の発音はどう聞いても「きたがみ」である。
また武装の「きゅうさんしき」酸素魚雷を「きゅうじゅうさんしき」と読んでいる。
これらは後のアップデートで台詞が新録され修正されたが、「きゅうじゅうさんしき」の方はまだ一部未修正のままの部分が混在していたりする。

2014年10月11日に相方の大井っちと共に時報が追加。基本ダウナーな口調とそれでいてこちらを思いやってくれる北上さん素敵です!
大井の時報とリンクする台詞もあり、突然襲撃してくる大井に驚きながらもにこやかに迎えている。若干蔑ろにされている提督へのフォローも忘れない。
また、公式4コマなどでは険悪な空気になることもある阿武隈を見かけた際にフレンドリーに声をかけており、阿武隈は北上を怖がっているが北上は彼女を嫌っていない事も判明した。



大井

CV.大坪由佳
こちらは4番艦。姉妹艦の北上に比べてレア度は高いが運の数値は低い。
それもそのはずで、もともとは先行登録特典として登場した艦娘。
そのためレア度に能力値が比例してない。
最終的に両者とも改二までいくのだが、他の数値が同じで運がこちらが低いと完全下位互換になってしまっている。

が、雷巡はそもそも選択肢が2隻(のちに3隻になる)のため、その程度じゃあ使われなくなることはなく、北上同様めっちゃ駆使される結果になった。

会話で北上のことをしばしば触れるため、「ガチレズ疑惑」がついてしまい、「ガチレズ大井bot」なるbotが生み出されたりもしている。
公式でもしばしば大井はレズ扱いされたりする。
一方、ガチレズでない公式の大井はその性格に若干難があり(提督をあまり褒めない、入渠させると毒を吐く、など)北上に比べてヘイトを集めやすく、
また雷巡というゲーム中ではほぼチートでしかない存在も合わせて、「気に入らないけど使わないとイベントに勝てない」などという理由で嫌われていたりもする。
逆にその毒舌が好きという提督もいるんだけどね!
後、魚雷大好きなハッピートリガーでもある。

良くも悪くもその存在は艦これ内ではトップクラスに際立っているといえる。

改二のケッコンカッコカリにて他のシスコン艦と違い、まさかのケッコン受け入れ勢だったことが発覚した。
ただしヤンデレめいた部分がある為多少受け入れ難い部分が………。ジュウコンダメ、ゼッタイ。北上と重婚して(ryとか考えた提督、そこに正座な
とにかく、情が深い深すぎる人ということである。

北上さんと同時期に時報も追加。提督そっちのけで北上さんのところに手料理を持っていくこともある。おい、仕事しろよ。
しかしついで扱いではあるが提督にも手料理を作ったり、てきぱきと提督業を手伝ってくれたりもする。あれ、北上さん絡まないと普通にいい子じゃね?
提督が頭を抱えだした時には風邪を心配して薬を探したり。まあ十中八九原因は大井さんの暴走の気苦労だが。
北上さんに帰るように促された次の時報で「提督ただいまー…」と気安い挨拶をするなど、実は結構提督に好意的なのではないかと思われる部分も。
ちなみに提督も大井っちの腹黒を知っているようで、昼食にオムライスを出された時には毒の混入を疑っていた。結局昼には何も入っていなかったが…
一方で北上の時報では提督は「大井は根はいい子」と認めていたりもする。

アニメ版では相変わらず北上といちゃついているが、他の艦娘と仲良く…というか
会話するだけで嫉妬し機嫌が悪くなる。何してけつかる!



木曾

CV.佐倉綾音
5番艦。だが他の姉妹と図鑑ナンバーが離れており、姉妹艦だと知らない人もいたりする。
(公式や二次創作で球磨・多摩コンビのツッコミに回ることも多いので大抵は気付くだろうが)
「木曽」ではなく「木曾」なので要注意。
他に比べて普通過ぎるキャラで、一人称は「俺」で右眼に眼帯をしている。
そのくせスカート穿いている(球磨と多摩はズボン)とか、「スキンシップも大事だな」とか言ったりするので「軍人キャラ」ではあるものの「隠れ提督LOVE勢」とも噂される。
艤装周りも基本は球磨多摩準拠だが魚雷は腰に吊り下げている(艦これアーケードでは「魚雷手投げ勢」である。)などの違いがある。

ちなみに見た目や佐倉氏の声の男前っぷりから、特に女性提督に人気な艦娘の一人。そのかっこよさから『おっぱいの付いたイケメン』と言われることもしばしば。

ともすれば容姿の属性がダブっている天龍の様な厨二キャラにも見えるがそんなセリフは特に無く、
当初はバトルジャンキーキャラに設定されていた事もあったが、記念掛け軸で球磨・多摩の巻き添えで「キソだキソー」と言わされたりと、どんどん苦労人ポジションに(あの姉4人じゃね…)なっていたが、
まさかの改二で「重雷装巡洋艦」に。史実では計画はあったものの最終的にそんなことはなかったぜ、なのだがロマン枠の採用か。
能力値は軽巡の枠に比べると強いが北上・大井に比べて雷装は低く、むしろ対空とかそういう部分が伸びるので、
「先制雷撃できる軽巡」として運用するのが一番か。
とはいえ、夜戦火力はやっぱり高いし、対空数値は北上大井より20以上高くなる。
場合によっては、先制雷撃か夜戦連撃のどちらかを放棄するが、対空カットインで防空役をこなしつつ、もう片方のどちらかで2つの役割を持たせるという運用も考えられる。
…まあ、そこまでやってもカットインの威力は大したものではないので素直に大井北上を投入するには早い所で起用するのが最善か。
実は対潜も最大82とけっこう高いので、対潜掃討マップで甲標的+三式ソナー+三式爆雷で巡洋艦を排除させつつ先制爆雷で潜水艦を殺すというのもあり。
イベントで対潜が大きく求められるMAPはだいたいE-1なので、札が付くと大井北上は不便というときに便利である。
大井北上はケッコンしてないと対潜が最大79で止まるためシナジーのあるソナー+爆雷+甲標的が出来ないので、ケッコンしてないなら木曾の独壇場である。
更に2017年11月29日のオンアップデートにより多摩と同じく、中型バルジ及び北方迷彩(+北方装備)が装備可能に。
これにより北上・大井よりもより生存能力が高くなるという新たな差別化を得た。

改二になってから妙なオーラや上着、中破時に外れた眼帯の下からは左目とは違う色の目(オッドアイ)、なぜか持ってる軍刀とやたら厨二キャラっぽい外見にも磨きがかかったが、内面は全然やっぱり厨二ではない。
マント、眼帯、軍刀の組み合わせが海賊のガンダムを思わせることから、『キソケドゥ・ナウ』とか言われることも。

なお大井からは雷巡の数には入れられていない様子である。ゲームオリジナルな雷巡化を想定していないだけで、別に木曾をハブってるわけではないと思うが…。

2013年12月24日のアップデートで長門、那珂ちゃんと共に期間限定ボイスが追加されるなど優遇気味(改二が追加されたばかりで流行っていたというのもあるだろうが)。
甘いものが苦手なのかクリスマスケーキについて「甘すぎるっ!」と叫んだりしてる。ちょっと落ち着け。

深海棲艦に対して「お前らの指揮官は無能だな!」と言い放つものの、深海提督が存在するのだろうか?演習でもこの台詞で戦うため「相手の提督は無能」と平然と言い放ち、
他の提督をdisりつつ雷撃で艦娘を沈めていく、無情な木曾が見られる。一歩間違えればリアルファイトものである。

なお、球磨型軽巡洋艦姉妹で唯一(そしてCV佐倉綾音の艦娘で唯一)アニメに出演できず、ハブられてしまった。何故だ…。
一方、北上と大井のアニメでの扱いに不満を持つ層も多くいたため、出なかった事を勝ち組として喜ぶ向きもあるが、無用な火種になる事は避けたいところ。

2022年11月のアップデートで初の限定グラが実装された。実に9年7か月目、木曾改二の実装から数えてもなんと8年11か月ぶりである。
これでUGUME氏担当の球磨型全員に限定グラが実装された。苦節9年目、10年目を迎えようというところでようやくである。
ちなみに描き下ろしが多い分見逃されがちなのだが、実は北上が13年6月の改二実装以来追加グラがなかったりする。

ゲーム内の重雷装巡洋艦について


特徴を簡単にまとめると

  • 基本的な特性は軽巡洋艦に準じる(射程中、対潜攻撃あり)
  • 偵察機、探照灯を装備できなくなる
  • 改二では3スロット、大井北上は改の時点では2スロット
  • 甲標的を装備することで先制雷撃が可能になる(潜水艦と違い、装備していないと打たない)
  • 雷装が全艦中最高クラス。火力もそこそこあるため、夜戦火力が無茶苦茶強い

昼戦では先制雷撃で手数を増やしつつ、夜戦では圧倒的な威力で確殺するスタイルとなっている。


昼戦


先制雷撃は航空攻撃と違い、割りと高命中高威力のため、敵の数を減らす手段としてかなり効果的。
駆逐・軽巡くらいならほぼ一撃で撃沈。重巡でも中大破ぐらいにはしてくれるだろう。

複数艦で運用すれば、本数が増えるためさらに期待できる。
一方、雷撃が同じ艦に集中した場合は、戦艦を撃沈してくれたりすると万歳ものだが、逆に同じ駆逐に集中してしまってオーバーキル、というのは雷巡あるある。

ちなみに、魚雷を装備して雷装を伸ばせば、先制雷撃の威力も増す……のだが、
大井と北上に限っては、改二で雷装の改修が最大になっていれば、甲標的を1つ装備した時点で、昼戦単縦陣同航戦の火力キャップを越える威力となっている。
無論、反航戦やT字不利の場合や、中破している場合にはそれ以上の雷装も影響するが。
アップデートによって改修済みの魚雷を2積みしなければ新キャップに到達しなくなったが、そもそも艦娘側で雷装150を超えられる艦の方が少ない
むしろ、魚雷2積みする事によって昼雷撃の威力を上げられる利点が生まれたとすら言える。

砲撃戦では、他の軽巡と大差ない程度の火力。
偵察機を装備できず連撃ができない分、そんなに期待はできない。
「水上機?いらないねぇ、そんなものは」
それでも撃ち漏らした小型艦を掃除してくれることも。


夜戦

雷巡の真骨頂。
火力と雷装、その両方が攻撃力に加算される夜戦では、全艦中でも最強の夜戦火力を発揮する。
カットインせずとも連撃ですら、大抵の鬼・姫をノーダメージの状態から一人で落とし得る。
雷巡が中破しておらず夜戦攻撃できる、それだけで敵のボスを倒せる望みがある。
運がそこそこある北上のみ、魚雷カットインも狙える。まるゆを投入しないと確率が不安なものの、発動に成功すれば相手は確実に死ぬだろう。

とはいえ、いかに高威力だろうと、狙った標的をぶち抜けなければ意味がない。
随伴艦にかばわれないよう、雷巡の攻撃前に旗艦以外を落としきっている状況を作れば理想的。
そのため雷巡の位置は、他の艦が先に随伴艦を倒した後に攻撃できる、最後尾がセオリー。



ピーキーだが間違いなくフィニッシャーとして活躍してくれる、かなり強力な艦種だ。


ボス前羅針盤「雷巡はこの海域出禁だよ、今までご苦労さん」

敵影を見ず。本作戦完遂失敗。 出撃終了!

提督「おいこの時の為に北上さんも大井っちと木曾さんを必死に育ててきたんだぞ!!(血涙)」

中枢棲姫・飛行場姫・集積地棲姫・戦艦棲姫・砲台小鬼×2「「「「「「雷巡サンイラッシャーイ」」」」」」
提督「バカにするのも大概にしやがれ!(憤怒)」(この編成の場合、戦艦棲姫にしか自慢の夜戦火力を活かすことができず、そして戦艦棲姫は随伴であり倒す意味は全くない

弱点


元々は軽巡のため、耐久・装甲にはあまり期待できない。
よって道中で中大破させられる危険性がかなり高い。
先制雷撃より前に攻撃される航空戦は、木曾を除くと対空が低いこともあり鬼門のひとつ。

昼戦では先制雷撃が確かに強力だが、それを終えると火力に期待できないため、夜戦までは活躍に乏しい。戦艦に飛んで行くとカスダメが多かったりする。
脆いこともあって、砲撃戦ではお荷物感を感じてしまうこともちらほら。
射程中なので、カタパルト空母勢や重巡の前に割り込みをかける形になってしまい空母や重巡なら撃破できた流れを切ってしまい
その上その標的から自身が反撃を喰らい大破、なんてこともざらにある。
射程短の阿武隈はここでは重雷装艦より優秀といえる。

夜戦では万全の状態で攻撃できればその火力を発揮できるが、
随伴艦が残っていると、狙った敵を攻撃できずどうでもいい敵をオーバーキルしたり、
そもそも夜戦攻撃までに中大破してしまうとダメージには期待できない。
攻撃できない大破は言うに及ばず、中破であっても雷巡にお呼びがかかる程の強敵相手では、フィニッシャーとしての火力が発揮できず、役割を全うできなくなってしまう。
前述の雷巡の位置を最後尾にするという戦法も、裏を返せば雷巡の攻撃前に敵の夜戦攻撃を許す可能性があるので、脆い雷巡を狙われるとこちらの攻撃前に被害を受ける危険性も孕んでいる。
この為、敵側が戦艦棲姫・空母棲姫といったボス格ばかりで昼戦での随伴の排除が全く見込めない場合、あえて先に攻撃させるのも手である。

また、装備が一般の軽巡同様3スロットしかなく、先制雷撃に甲標的が必須なため、基本装備は夜戦連撃の砲2つと甲標的でほとんど固定される。
魚雷カットイン装備という手もあるが、これは運を上げていないと非常に不安定な戦術となる。しかも魚雷カットインだと駆逐艦すらろくに撃破できない昼砲撃戦というハンデを背負うハメになる。
無論カットインにする利点がないわけではなく、昼戦の開幕閉幕雷撃の威力が上がるので、雑魚の戦艦・重巡級を撃破できる可能性が上がる。また、中破でもカットインが出ればある程度の火力は見込める。
なお、長らくのしかかっていたキャップの問題についてはアップデートによって夜戦キャップが300から360に、昼雷撃キャップが150から180に上昇した事で解消された。

夜戦装備を乗せる余地がないなど、その分他の艦の装備枠の負担となるため、何も考えずに投入すると艦隊のバランスがちぐはぐになってしまう。

さらに、いくら夜戦でも雷装値を無効にしてくる地上型の敵は、夜戦火力のほとんどを封じられてしまうため天敵。
雷撃が必ず陸上型以外に向かうので雑魚散らしには向いているが、陸上型本体にはまったくの無力。重巡に三式弾を装備させた方がいいだろう。
しかし、最近では雑魚も大和型以上の硬さだったり随伴も鬼・姫級だったりで、それすらも上手くいかないケースが出てきている。
開設!基地航空隊のE-7甲・姫6編成がまさにそれで、一番脆い駆逐古姫ですら装甲167の耐久195。よほどいい乱数が入らねば中破にすらできない
このような海域の場合、ボスを倒すフィニッシャーになり得る重巡・航巡・戦艦を押しのけてまで雷巡を使う価値は薄いだろう。

そして、ついには潜水艦同様、羅針盤や編成の制限により、雷巡が多すぎる(もしくは編成する)と「戦闘回数が増える」「ボスに到達できない」最悪の場合は出撃自体ができない等といった弊害が生じるケースも現れ始めた(羅針盤による制限がかかる2015春E-6、2015夏E-3・E-6・E-7、2016夏E-4、雷巡2以上編成できない2015秋E5*1、編成自体が不可能な1-6、6-3、輸送護衛部隊での出撃等)。
また、出撃できるケースでも最終海域のボス旗艦が陸上型であったり、随伴に陸上型が複数いるという場合も三式弾を持つ重巡系や戦艦が優先される為雷巡が活躍する機会は少なく、積極的に出す意義がないという場合もある。

敵艦隊前線泊地殴り込み後の2013年6月の北上・大井の改二実装以降、夜戦火力トップは北上改二・大井改二の魚雷カットインから不変(雷巡の魚雷カットインで装甲が貫けないなら、多くの艦娘は特効の倍率次第になってしまう)*2であり、制限・禁止されてしまう仕様には「敵ばかり強くして、此方は一方的な縛りを付けるのか」「ただの簡悔*3だ」「(キャラゲーゆえ)性能を理由に嫁を最終海域に連れていけないのは不満しかない」と不評・批判を買ったものの「雷巡が生き残る事を祈るゲームになっていたので、規制は当然」と納得した層もおり、賛否両論である。

ただ「雷巡を入れる為には他の艦隊に厳しい制限がかかる」(セオリーとなる昼戦・機動部隊戦が主体のルートでは雷巡を入れると確定逸れとなり、雷巡を入れる為には戦艦flagshipや後期型eliteが待ち構える連続夜戦ルートを通らねばならない2015夏E-6が一例。当然夜戦火力である第2艦隊が消耗するのは避けたい為、あまり推奨されなかった)といったようなタイプの規制だと「ボスを倒す為の雷巡なのに、入れる為には対ボスの火力を大幅に減らさねばならない」となって完全に本末転倒であり、やはりいい顔はされなかった。

そんな不利な情勢もあるが、150を超える雷装から繰り出されるほぼ必中の開幕閉幕雷撃による排除力は軽巡のそれを遥かに凌駕し
夜戦での破壊力はほぼほぼ発動する連撃でも重巡がカットインで必死こいて出すダメージに軽々並び、ダイソンくらいなら弾薬の残り方もあるがやすやすと仕留めうる強大な力を誇ること、そこは2013年から変わらない。
あと、最終海域で雷巡縛りが一切ないイベントが年一ペースで来ているので育ててないとそれはそれで泣きを見る。
いつでもどこでも助けてくれるほどに使いやすくはないが、起用できる局面ならばまさにスーパーな活躍を見せてくれる重雷装艦を使いこなしてこそ一人前と言えなくもない。

2016秋年以降特定艦の威力が上がる補正がイベントに組み込まれると、結果的にその特定艦をメンバーに詰め込んだ方が火力が出る場合があるのでハイパーズを使うかどうかは微妙になっているが、開幕雷撃はやはり強力なので、ルートに障害が出ない限りは一人ぐらい入れておきたい。

悪名高いナ級Ⅱの対策という役割も出てきた為、敵の増強や特効の実装によって素のステータスが優位に繋がりにくくなった環境といえども、ハイパーズの役割はまだまだ残っている。

艦これアーケードでの球磨型

アーケードでの球磨型は改も含めて稼働初期段階で全員実装されていた。この段階では甲標的は実装されておらず、雷巡に改装したとしても
雷装値こそ高いものの、雷撃を主体とした運用の場合は改駆逐の陰に隠れる形で使用率も低い一面が目立っていた。

しかし2017年3月のアップデートにて大井&北上の改二と甲標的が実装され、ちとちよ甲を合わせた4名に甲標的の装備が可能となった。
これにより雷撃との同時命中によりダメージの底上げを実現したため、通常海域からイベント海域まで需要が増加する結果となり
アーケードの世界線においても大井と北上は、今日も鬼・姫討伐の心強い味方となっている。


あ、Wiki篭りさん!その手は何ですか?
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最終更新:2024年03月20日 11:30

*1 出撃に軽巡1・駆逐4が必須だった為。ちなみに戦艦・空母系統は編成自体ができず、ある意味それ以上に不遇だった

*2 弾着観測射撃・艦載機熟練度といったシステム改変や改二の増強、特効の実装と総合的な火力自体は上がっている事に留意する必要はあるが、やはり素の夜戦火力だと雷巡がNo.1という事実はずっと変わらない

*3 「簡単にクリアされたら悔しいじゃないですか(笑)」の略語。艦これ運営トップの田中謙介Pの言葉として定着しているのだが、実際に言ったのは(田中謙介氏も広報として携わっていた)FF11の河本信昭Dである