登録日：2012/06/09 Sat 22:34:58
更新日：2024/04/13 Sat 20:49:27
所要時間：約 6 分で読めます
□概要
本編中で俗に
神格武装と呼ばれる、「特殊な固有能力を持つ武装」に分類される武装の中の一種。
神格武装の中でも特に強力な力を持っており、
大罪武装が登場する以前は聖譜顕装が各国のパワーバランスの一端を担っていた。
大罪武装が七つの大罪の基礎であるである八想念をモチーフとしているのに対し、聖譜顕装のモチーフはキリスト教概念における七つの功徳である「枢要徳」。また、聖譜そのものが「旧代(ウェストゥス)」と「新代(ノウム)」の二種類存在するため、聖譜顕装も一つの枢要徳に対し二種類が存在し、計七組十四個の聖譜顕装が存在する。
アニメでは普通に「聖譜顕装」と呼ばれるが、原作では〈テスタメント・アルマ〉とルビが振られている。
□特徴と欠点
各国のパワーバランスを担っていただけあり、大罪武装には及ばないもののどれもが他の神格武装とは一線を画す程の能力を持つ
大罪武装同様、単純な破壊を引き起こす武装はむしろ少なく、使用者の能力を引き上げるものや敵に対して致命的な異常を引き起こすものが多い。また、大罪武装に比べると防御依りな能力が多いことも特徴の一つ。
聖譜顕装の使用には使用国の地脈をエネルギー源としているがこれには利点もあり欠点もある。
まず利点としては大罪武装に比べ、ある程度の連続的な動作が可能であること。
悲嘆の怠惰に代表されるように、大罪武装の超過駆動の使用には内蓄された
流体の大多数の使用が前提となる。無論、流体量がMAXでないと使えない訳ではないが、その威力の減衰は免れない。
また大罪武装は、使用する流体はちまちま溜めなければならないという欠点を持つ(都市破壊級武装であるため、使用する流体量もまた多量に必要)。
それに対して聖譜顕装は使用する流体が少なく、地脈から自動的に流体を引き上げて発動するため、連続使用が可能となるのだ。
しかし、この地脈依存は欠点も持つ。使用には所有国の地脈が必要――
つまりその聖譜顕装の所有国の領地内でなければ発動出来ない。そのため侵略に対する防衛戦には力を発揮出来ても、進攻には使えない、まさしく専守防衛のための武装となっている。
……のだが、ちょっとした技術で他国でも使えるようになった。
その所有地の地脈から楔石を打ち込んだりして延長コードのごとく地脈パワーを引っ張り使用する。完全に力を使えるわけではないが、それでも使えるようにはなった。
□それぞれの聖譜顕装について
聖譜顕装は聖譜所有国である七つの国に二つずつ配られている(と、いうより聖譜顕装自体が、もともと聖譜を守るために存在する)。本項ではそれぞれの聖譜顕装について簡単に説明する。
○第一聖譜「信仰(ファイデス)」
所有国:K.P.A.Italia→P.A.Oda
聖譜顕装:天渡りの信仰(カプト・ファイデス)
所有者:？？？→
御市の方
効果:信心有る限り、使用者は病や負傷で死ななくなる
使用者を不死化するという効果を持つ聖譜顕装。天輪型。
本来はK.P.A.Italiaの聖譜顕装であるが、木津川の戦いでK.P.A.Italiaを倒して聖連を掌握したP.A.Odaが
オリンピアから貰い、現在は御市の方が使用している。
所有者:なし
効果：一定範囲内の言語を無効化する
11下にて模造されたものが登場した顕装。作中では「幸福のオリンピア」が装備していた。
言語を無効化するため、人為的な術式・加護、思考の言語化すら封じる。
○第二聖譜「希望(スペス)」
所有国:上越露西亜
聖譜顕装:肩越しの希望(ブラキオス・スペス)
所有者:
上杉・景勝
効果：与えられた運動を別の方向に転向する
平面でも地滑りを起こせるようになるため、主に平時での整地作業に使われていたという。
共に効果と持ち主は11下にて判明。
両方を組み合わせることにより「自陣が平和的に過ごすことで、敵を強制的に平伏させる」兵器と化し、作中では本来の持ち主の「幸福(瓦解)」バージョンの手でオリジナルの上越露西亜軍に猛威を振るった。
○第三聖譜「慈愛(カリタス)」
所有国:M.H.R.R.(神聖ローマ帝国)
聖譜顕装:意欲の慈愛(アニムス・カリタス)
所有者:巴御前
効果:一日一回、負傷したものを完全に回復させる
左腕用の盾の形状をした、巴御前の所有する聖譜顕装。その効果は指定したものの完全治癒。
ぶっちゃけエクス○ーションだが、一人に対し一日一回しか使用出来ない他、疲労や失った血は回復不可。
所有者:柴田・勝家
効果:使用者に対する「攻撃」や「防御」の敵対動作を一瞬だけ停止させる
相対者の動きを止める聖譜顕装。タワーシールド型。
止められるのは「敵対的な動作」をした「一瞬」だけだが、達人級の相対になると、攻撃のタイミングがずれたりとその一瞬が命取りになる。
○第四聖譜「賢明(プルデンティア)」
所有国:六護式仏蘭西
聖譜顕装:聖骸の賢明(コルプス・プルデンティア)
そのまんま「光に攻撃力を与える」武装。円盤型。
通常ではあまり役に立たないが、太陽王で種族としての神であるルイ・エクシヴは常時「光」を加護として纏っているため、その破壊力は絶大なものとなる。
使用者:毛利・輝元
効果:敵対者は、何をするかを己の能力範囲内で告げなければ行動出来なくなる
行動制限の聖譜顕装。円盤型。
「何をするか」を口に出して言わなければ行動出来なくなる。
また、能力範囲内――つまり、術式等ではなく、自分のもともと持つ能力の範囲内以外の行動は「賢明ではない」とされ出来なくなる。ただし、他人に対する術式使用は可能。
○第五聖譜「正義(ジャスティア)」
所有国:
英国
聖譜顕装:巨きなる正義(ブラキウム・ジャスティア)
使用者:フランシス・ドレイク
効果:英国の正義を乱そうとするものは、必ず失敗する
英国の正義を乱す、つまりは「使用者を攻撃しようとする者」はその攻撃が失敗するという効果を持つ、ガントレット型の聖譜顕装。効果範囲は基本的に直接的な攻撃行動に限られるが、自動的にアップデートし、副次的な攻撃も一度くらったものなら失敗するようになる。
最悪呼吸すら出来なくなる。
使用者:ロバート・ダッドリー
効果:戦場に存在する武器を遠隔操作する
ありがちだが厄介な、行動支配の効果を持つ聖譜顕装。ガントレット型。
数十メートルの範囲内にある武器を操作出来、武器を持つ人間の行動もある程度操作できる模様。
ちなみに最初はこっちが「新代」の可能性もあったが、後にアニメ2期時の作者コメンタリーとEncyclopediaにてこれも旧代と確定した。
使用者:不明
効果：戦場に存在する武器を遠隔操作する
使用者:不明
効果：英国の正義を乱そうとするものは、必ず失敗する
11下にて模造されたものが登場した顕装。
旧代とは役割が逆となっており、作中では敵方にいた「幸福(瓦解)のエリザベス」が王賜剣を自在に操作した。
○第六聖譜「勇気(フォーティチュード)」
所有国:P.A.Oda
聖譜顕装:聖骸の勇気（クルース・フォーティチュード）
使用者：竹中・半兵衛
効果：使用者の麾下にある者達は、日に一度、勇気ある行動を示した際、その防御力が無限になる。
防御力が非常に上がるが竹中半兵衛は新人を鍛えることに使用した。
使用者：なし
効果：効果範囲内では攻撃しか出来なくなる。
11下にて模造されたものが登場した顕装で、作中では「幸福(瓦解)の羽柴・藤吉郎」が使用した。
攻撃以外のあらゆる行動を攻撃へと変更させるため、旧代の防御力無限と合わせると猪突猛進してくる敵を易々と受け止め倒すことが可能になる。
○第七聖譜「節制(テンペランティア)」
所有国:
三征西班牙
聖譜顕装:身堅き節制(クルース・テンペランティア)
使用者:弘中・隆包
効果:敵対者の「時間」を倍に引き延ばす
防御の聖譜顕装。大剣型。
時間の倍化からくる速度の減衰により、攻撃力を本来の二分の一とすることが可能。
使用者:ディエゴ・ベラスケス
攻撃:敵対者の能力を、使用回数分だけ分割減する
防御の聖譜顕装。大剣型。
攻撃を回数分だけ分割減――例えば、射撃攻撃による五連射の場合、一つの射撃の威力が本来の五分の一になる。
また、この効果は身堅き節制・旧代と相乗可能なため、両方使えば威力を十分の一まで下げる事が可能。
ただしその性質上、強力な単発攻撃に非常に弱い。
□備考
- その性質やモチーフから、大罪武装のテストベットだと思われるが、詳しくは不明。
- 出所もよく解っておらず、これらの聖譜顕装に関しては30年前、各国の総長がどこからともなく持ってきたらしい。
- 11下では竹中・半兵衛の推理として、「『運命』に『道徳』を教えるためのもの」「次代の三種の神器候補だったのでは？」という説が提示されていた。
追記、修正お願いします。
- あり、前勇気載ってなかったか？気のせい？ -- 名無しさん (2014-03-21 19:58:43)
- ぶっちゃけ大罪よりよっぽど厄介だよね。自国内でしか使えない縛りも諸国漫遊してる武蔵相手ならあんまり目立った欠点ではないし -- 名無しさん (2016-07-14 19:31:11)
- 「巨きなる正義」はドレイクのもダッドリーのも両方旧代の左右になって新代は未登場になりました -- 名無しさん (2018-07-07 09:42:13)
最終更新：2024年04月13日 20:49
