第六駆逐隊(艦これ)

登録日:2013/12/20 Fri 01:01:43
更新日:2024/02/20 Tue 11:21:50
所要時間:約 6 分で読めます




ここでは『艦隊これくしょん -艦これ-』における第六駆逐隊について解説する。

絵師:やどかり
声優:洲崎綾


概要

艦隊これくしょんに出てくる駆逐艦の括りの一つ。
史実で実際に「第六駆逐隊」を編成しており、ゲーム中でもこの4隻のみで達成するクエストが存在するため他の駆逐隊に比べて知名度が高い。
また他の駆逐隊や同型艦と異なる点として、姉妹艦がすべて絵師、声優共に固定されている点も特筆事項か*1
4人まとめて動かすことが簡単なので二次創作では島風雪風などと同じくらいの勢力を持つ。
それこそ駆逐艦の数が揃っていなかったサービス開始1年目の頃は駆逐隊としての人気は圧倒的で、数年かけて第四駆逐隊、第十六駆逐隊、第十七駆逐隊等の面々が集まったり第七駆逐隊、第八駆逐隊、第十一駆逐隊、第十八駆逐隊など初期からいた面々の再評価が進んできた現状でもその牙城は揺るがない。

「特Ⅲ型姉妹」「暁型姉妹」と呼ばれることもあるが、駆逐艦は他の艦種と違い同型艦が姉妹と明言されていないことが多い。
また姉妹にするにしても、着工と竣工がずれるため、誰が一番長姉なのかよくわからない(多くの場合、着工を基準にしているが)。
着工を基準にすると暁>響>雷>電、竣工を基準にすると雷>電>暁>響になる。
まあ絵師も声優も統一されている特Ⅲ型に関しては姉妹としてもいいと思う。

ゲーム中ではステータスは並なのだが、ニコニコ動画などへの露出の機会なども多いためにファンが多く、ファンが多いために二次創作が増え、露出の機会が増えるという流れができている。
あと、ロリ姉妹だが錨や魚雷を普通に持っていたりする。まあ元が軍艦なのだからパワーがあるのは当たり前か。

コモン駆逐艦なので入手は非常に容易。普通に建造や出撃をしていれば普通に手に入るだろう。
暁が一番艦共通の比較的出にくい傾向があるという程度。

ヴァイスシュヴァルツ、漫画『水雷戦隊クロニクル』並びに『艦これなのです!』、アニメ版といったメディアミックスには彼女らがこぞって投入される等大きくプッシュされているのだが、その一方ゲーム版ではシーズンボイスにあまり恵まれているとは言えない*2。その後2016年バレンタインボイスが新録され、懸念は払拭されつつあるのは喜ばしい事である。

暁(あかつき)

「頭をなでなでしないでよ!もう子供じゃないって言ってるでしょ!」

特Ⅲ型駆逐艦1番艦(ネームシップ)。あまり単独で二次創作に登場することはない。4人まとめてか響とペアになる。
ネームシップなので他より若干出現率が低いためにネタになってないだけで、好きな人はめっちゃ好きだったりする。
かつては4人の中では影が薄かったものの、第六駆逐隊自体がかなり艦これの中では目立っているので、基準がおかしいだけだと思われる。
他3人がキャラ強すぎるし。球磨型軽巡における木曾みたいなポジションだと思えば。
いつしかその台詞から「背伸びしたがっているロリ」という点がクローズアップされるようになり、
二次創作やメディアミックス界隈では大人っぽく振舞おうとして空回りするキャラが定着、現在は他の姉妹に負けない人気を博している。

一人前のレディーとして扱って欲しいらしいがどっからどうみてもロリ。
頭なでられて「子供じゃないんだから」と主張するがどっからどうみてもロリ。
ある意味一番第六駆逐隊の中では子供である。お姉さんなのに…。だがそれがいい。

後に時報が追加されたが、やっぱりというか予想通りというか、子供っぽい台詞が満載。
寝坊したり、お子様ランチ(旗付き)を『子供扱いするな』と言っておいて嬉しそうに受け取ったり、
『これからはレディーの時間』とか言っておいて一時間後に爆睡してたりする。
しっかりとカレーを作ってみせる料理スキルを見せ付けるが、司令官からすると甘口らしい。
本人としては「これでも、ずいぶん辛くした方なんだけど……」だそうな。
あまりの子供っぷりに『娘にしたい』と思う提督が続出したとかなんとか。また、『!すでのな』に匹敵する名言『!かすんぷ』を披露した。


2015年5/29のアップデートで暁改二が実装された。
新たに探照灯をこちらに向けうおっまぶしっ、誰を参考にしたのか、精一杯の一人前のレディーなポーズを取っている。ドヤッ
性能は大幅に強化され、駆逐艦随一の索敵能力と夕立改二、綾波改二に次ぐ火力を得た。
当時はしばらく対空・対潜寄りの改二が続いており、久方振りの火力型改二駆逐艦であった。

ちなみに彼女の攻略wikiのページのコメント欄は艦これ攻略wikiでもトップクラスの危険地帯()だったりする。気をつけよう。

響(ひびき)

「ほぅ、これはいいな…Спасибо」

特Ⅲ型駆逐艦2番艦。
言葉の端々にロシア語を挟むクールービューティーロリ。
基本的にクールだが提督に冷たいわけではなく、どちらかといえば世話焼き。
そして戦闘の時には静かに闘志を燃やす。 Ура!
潜水艦の伊8さんとは仲がいいようで、ライ麦パンもらったりしてるが独ソなのに喧嘩しないんだろうか。まあどっちも帝国海軍艦だけど。

第六駆逐隊の中では一番早く改二が実装された…が、
「響改二」ではなく、戦後ソ連に賠償艦として引き渡された後の「Верный」(Verniy、ヴェールヌイ。信頼できる の意)と名前が変わる。
このため、実装当初は改造してしまうと「響」が必要なクエストの条件を満たせなかった(現在は修正済)。
まあ改造レベルが70なのでだいたいそれまでにクエストやっているであろうから問題はないか。
むしろひとりだけ成長してしまい4人を並べるとまとまりが悪くなってしまう点から敬遠し、響のままにしておく提督もいた。
ヴェールヌイと打つのが面倒、ステータス画面での表示が先頭の三文字Верなので提督たちからは別府と呼ばれることもある。
あくまでキリル文字の「р」はアルファベットの「r」相当であって「p」ではないのだが、日本はキリル文字になじみが薄いので仕方ないかもしれない……。

史実では第六駆逐隊で唯一生き残り、戦後も活躍していた艦であるため、シリアスなネタでの登場も多い。
なお、台湾に渡った雪風と違ってソ連での具体的な活躍や艤装はよくわからず、改二になった時に何も装備を持ってこなかったりする。
1948年に練習艦となり一線を退き、1970年に標的艦として沈められたことが分かっている。(老朽軍艦の処分としては普通なので、天寿は全うしている。安心しよう)
ウラジオストク沖のカラムジナ島に沈んでおり、現地まで行って潜水すれば響を見ることも可能。

姉である暁に先立って、時報ボイスが実装される。ちなみに響および改ではなく、Верный限定。
「私は任務中に眠くならない」と断言し、実際に疲れていたり眠ったりする様子はおくびにも出さない。
遠征を出すように促したり、残った艦を自分から引き受けたり、「演習してこようか」と聞いてきたり、
「引き続き、訓練だ。疲労の溜まっている艦は休ませよう」と無理はさせず、反省会を開き、司令官に一言を求めたりetc...
……などと、とにかく「デキる秘書官」として活躍する姿が見られる。
一方で、訓練が厳しいと注意され、「それは済まなかった」と素直に謝るなど、完璧という訳にもいかないらしい。
司令官との触れ合いも掘り下げられ、
「マルサンマルマル。眠かったらどうぞ。私の膝を貸そうか」
と、あっさりと膝枕をしてくれる距離の近さを見せる。
「マルロクマルマル。司令官、悪いがちょっと重い…」と言っていることから、単純に考えて三時間ほど膝枕をしてくれていたらしい。
「今日のランチは…ハイ、これ。ピロシキだ」「今夜はボルシチでどう? 私のは美味い」というように料理上手。
一方で「司令官、カレーは…ちょっとわからない」と、暁も作れるカレーが作れなかったりとある意味意外な面も。ロシア特化なのだろうか。
「ボルシチ、皆も喜んでくれた。嬉しいな」と、素直に喜びを示す彼女に、どこか安心する。

二次創作においてはしれっと変な事をやっていたりどえらい事を考えたり口走ったりと自由すぎる振る舞いをしている事も(所謂『フリーダム響』)。
またアニメ第6話においてはなぜだか夕張に作ってもらった鍋を被っていたりしている(『鍋響』)。これも二次創作の影響だろうか。

アニメ化に際し、キャラソン集である『艦娘乃歌』にソロで名を連ねるという、割とびっくりな出演を果たす。
気になる曲名は『どこまでも響くハラショー』。
……ネタにしか思えない名前から、一体どんな曲になるのかという意味でも注目を集めた。

蓋を開けてみれば、ロシアっぽいイントロから開口一番に「ハラショー」。
草が生えそうな流れではあるものの、歌詞に耳を傾けてみれば意外にもシリアス。その一方で多用されるハラショー。
明言こそされていないが、どことなく郷愁と儚さを感じさせるその内容から、「響というよりВерныйの曲じゃないか?」といった声も挙がっている。

後にソ連海軍のガングート・タシュケントが実装された事で、それらと絡む事も多くなった。
特にガングートの時報で彼女と思しき艦娘が登場しており、その際のガングートからの呼称から「(同志)ちっこいの」の愛称で呼ばれる事も増えて来た。

雷(いかずち)

「そうそう!も~っと私に頼っていいのよ!」

特Ⅲ型駆逐艦3番艦。
新ジャンル「 ロリおかん 」を開拓するロリっ娘界のホープ。
角川だけに公式でもネタにされた(「雷は私の母になってくれたかも知れない女性だ!」)。どこのシャアだよ…まあ枢軸国とジオンには似たような部分があるが。*3

司令官の前で背伸びをする少女…をイメージしたと思われるのだが(司令官に注目を求めるセリフなどからそれがうかがえる)あまりに世話を焼いてくれるので否が応でも「母親」っぽさが感じられる。
ゲーム内の提督にはあくまで前述のイメージのように子供扱いされているようで、健気なアピールをスルーされて憤ることも。しかし現実の提督達は軒並み骨抜きにされているのであった……
その魔性のロリっぷりは「ダメ提督製造機」と揶揄されるほどで、ダメ提督になっても受け入れてくれそうな包容力を持つ彼女に母性を求めるダメ提督は着々と数を増やしつつある。
「ダメ提督って言われた? 大丈夫よ司令官!私がいるじゃない!

妹と見た目も漢字も似ているので間違えやすいがこれは史実ネタ。
同型艦で外観では分かりにくい上に書類上でも頻繁に間違えられ、荷物も間違って届くために交換会がしばしば行われていた。
このために雷と電はしばしばコンビで扱われたりもする。帽子かぶってないコンビとかでいいんじゃないかな。暁と響は帽子かぶったロングストレートコンビで。


電(いなづま)

「戦争には勝ちたいけど、命は助けたいって…おかしいですか?」

特Ⅲ型駆逐艦4番艦。
艦これを始めるときに初期艦娘として選べるうちの1隻。初期艦の中では一番人気で、なんと4割もの提督が彼女を初期艦に選んでいる。
大人の女性を目指すために牛乳を飲んでいるそうな。
成長したらヴェールヌイっぽくなるんだろうか。何気に改二フラグが立ってる気がしたが、未だに改二がくる気配ないどころか暁が先に改二になるという…

落ち着いた伝統的な「はわわわっ」「なのです」なロリ。
沈んだ敵も助けたい(史実でも姉の雷と協力して敵艦の乗組員の救助を行っている)というほど優しい性格だが、少し臆病。
雷と電、よく似た漢字のために史実でもよく間違われたということを意識してか、「誰かと間違ってないですか?」と聞いてくることも。

だが、一方では二次創作において「ぷらずまちゃん(プラズマちゃん、ぷらずまとも表記される)」なる闇人格を形成していることが多い。
公式はよく非公式ネタを拾って公式認定するが、さすがに発言が黒すぎるためかこれは公式化してない。
ただAAもあるのでよく見かけるかと。「沈んだ敵も助けたいのです」「沈んでない敵は?」「まずは沈めるのです」
人命救助を口にするのは、スラバヤ沖海戦で雷とともに敵である英海軍の兵を大量に救出した史実に基づく。(この救出劇は雷の方が取り上げられることが多いが)

「なのです」「〜するのです」が基本語尾だが、これは長姉の暁も使っている時がある。もしかしたら特Ⅲ型共通語尾なのかも知れない(あまり響と雷に合いそうにないが)。
外見はよく似ているが、性格は好対照な雷としばしばコンビ扱いされ、雷のお姉ちゃんっぷりが輝く。暁は泣いていい。ちなみにコンビ名は「雷電」姉妹とされることが多い。
雷の他には深雪との衝突芸や、人気艦娘つながりで島風と絡むこともある。


アニメでの活躍

アニメではほとんど毎回、しかも4姉妹全員が出演している。
第6話でメイン回を貰い、内容は基本的にギャグテイストだったこともあり、安心して4人に癒された提督もいるのではなかろうか。
担当声優の負担軽減のためか、響が『ハラショー』しか言わない(タイミングも意味不明)ことが多く、
アニメから入ったファンには響が不思議ちゃんに見られている節がある。





хорошо、追記は力を感じる。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 艦娘
  • Верный
  • 第六駆逐隊
  • 洲崎綾
  • ロリ
  • このロリコンどもめ!
  • 駆逐艦
  • レディー
  • 艦これ
  • 艦隊これくしょん
  • ロリおかん
  • !すでのな
  • !かすんぷ
  • !ばーしぱす
  • 駆逐艦娘
  • まったく、駆逐艦は最高だぜ!
  • !ばーしぱす
  • ハラショー
  • 不死鳥

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年02月20日 11:21

*1 他は統一されてなかったり意図的に一つだけ変えられたりする

*2 ボイス自体は一応あったのだが季節と関係ない物であり「(この為に新たに収録されたものではない)没ボイスの流用ではないか」という説が出てしまう程であった。同様の事例が春雨、最上、正月の大鯨/龍鳳・伊401でも発生している

*3 ちなみに意外かもしれないがシャアは雷に母性を感じない可能性が高い。『逆襲のシャア』で顕著なのだが、シャアは自分から頼るようグイグイ迫ってくる少女には全くときめかないし、うんざりすると都合よくあしらって戦闘マシーン扱いしてくる。

*4 暁:第三次ソロモン海戦にて米艦隊に探照灯照射、軽巡アトランタ等から集中砲火を受け轟沈

*5 雷:米潜ハーダーの雷撃により誰にも見取られる事なく撃沈され、乗組員全員戦死。日本軍記録では行方不明

*6 電:米潜ボーンフィッシュの雷撃で響の眼前で轟沈

*7 1話に綾波もしくは敷波が歩いている場面と出撃シーンで吹雪型(特I型)の名札が出てくる場面、10話の背景に綾波と初雪らしきモブが確認できるのみである。朧・曙・漣・潮の第七駆逐隊に至っては影も形もなかった