仮面ライダー 正義の系譜

登録日:2011/10/20 Thu 16:02:25
更新日:2024/02/01 Thu 20:49:27
所要時間:約 5 分で読めます





「俺の…俺達の名は……」

「仮面ライダー」



『仮面ライダー 正義の系譜』とは2003年に発売されたPS2のゲーム作品である。

当時はまだ現在の様に昭和ライダー作品との関わりが薄かった平成ライダーとの本格的なクロスオーバーが本作の売り。
シナリオは昭和ライダーシリーズの設定とアギトの設定を上手く繋げた点が特に評価が高い。
更に主役四人と期間限定で使用出来る仮面ライダー2号の五人は当時彼らを演じた俳優本人が演じており、
各ライダーの変身シーンや必殺技も原作を忠実に再現しているなど、スタッフの仮面ライダー愛がこれでもかと詰まっている。

しかし、戦闘や探索に関しては『バイオハザード』シリーズとかなりシステムが似ているため、
近距離での殴り合いがメインの仮面ライダーとの相性は最悪として、戦闘システムだけはクソゲーという声もかなり多い。
実際に開発も『バイオハザード』に参加したことのあるスタッフの手で行われたのだが、なんでもこれはパブリッシャーであるバンプレストからの「シリーズ当初のような怖さを表現するために、バイオハザードのようなシステムの仮面ライダーゲームを作って欲しい」という要望を受けてのものだったという。
また、マップの視点切替に合わせたトラップがやけに多く、しかも視点切替で敵がすぐ復活するため、
視点変更→トラップでノックバック→視点変更→トラップと敵が復活…というパターンに陥りやすい。
他にもアイテムなどのオブジェクトの判定が異様に小さく、キーレスポンスが良くないのも合わせて「見えているのに拾えない」ことがあるなど、問題点は多い。

またロードが若干長いため、戦闘のテンポが悪くなる点がある。


【あらすじ】

悪の気配を感じ取り、それぞれの時代で全く同じ発電所に訪れていた四人の仮面ライダー。
そんな彼らの前に現れるのは蘇ったショッカー怪人達。
四人はショッカーが目論む計画を阻止するべく、時代を越えて共に立ち向かう。


【登場人物】

・1972年編


1972年編のメインキャラ。
時間軸としては1972年11月、ゲルショッカー出現から1ヶ月後の、ゲルショッカー編では比較的ハードな戦いが少ない時期である。
原作では出会わなかったゾル大佐を相手に、彼の企む「怪人軍団製造計画」を阻止するために立ち向かう。
また4ライダーの通信パートでは初代として一向の纏め役のみならず、IQ600を生かしてブレーンとしても活躍する。
後に風見をV3に改造する張本人なわけだが、この時点での彼にとって風見はただの後輩でしかないので
「どうしてお前が仮面ライダーに!?」と驚く、というなかなか新鮮味のあるシーンが見られる。
俺たちは、同じ道の上にいる。



1972年編のパートナーキャラ。
ゾル大佐の罠にかかった本郷猛を救う為に登場。と、南紀編や最終回でもお馴染みのあのテイストである。
イベントでの本郷とのダブル変身やライダーダブルキックはファンなら感動物。
相棒達の中では唯一プレイヤーが操作出来るオリジナルキャストの仮面ライダーである。


・1974年編


1974年編の主人公。
時間軸としては1974年1月、少なくともサイタンク(クリスマス)撃破後で、お正月(シーラカンスキッド)があるかないか…くらいの時期と思われる。
自分を改造する前の本郷との通信では諸々の事情に配慮してか、自分が改造された事に関しての話を早々に打ち切った。
本編でも面識のある死神博士のコバルト爆弾を用いた「地殻変動計画」それにより激変した地球環境化でも活動可能な戦闘員を製造する「強化改造計画」を阻止すべく奔走。
単独パートである3章は怪人4戦+バイクパート+計画1つ破壊と、とにかくやる事が…やる事が多い…
苦悩する結城に最後にかけた言葉とは…



1974年編のパートナーキャラ。
デストロンの真相を知りV3と共に戦うことを選んだ時期で、かなり打ち解けた筈なのだが、その情の深さゆえに今作の彼はある事情からつっけんどんな態度を取る。
戦闘シーンこそないもののいち早く登場し、「科学者」という設定に焦点が当たり、重要な役どころである。
オリジナルの中の人が既に故人である為、当然ながら声が違う。代役を務めた滝下氏はその後各種ゲームで仮面ライダーカブトの代役なども務めたが、残念ながらこちらも若くして急逝された。
悪と戦うために必要なのは…?


  • 1988年編


1988年編の主人公。
時間軸としては1988年8月、シャドームーン復活後〜直接対決直前からの参戦。
同じ名前を持つブラック将軍の企む毒ガスを用いた「人間溶解殺戮計画」を阻止する為に立ち向かう。
採掘場、灯台、海岸と何かしら1度は外に出るマップのある他3時代に比べて専用マップが「地下坑道」だったり、基本的に道中は一人であったり、本編終盤の雰囲気を再現するかのように孤独だが、終盤の1988年では…
また、ラスボスの邪眼から彼の持つキングストーンを狙われているという因縁がある。
彼のシナリオが始まって最初に喋るセリフは「これはゴルゴムの仕業か?」であった。


秋月伸彦/シャドームーン

1988年編のパートナー(と言っていいものか)
BLACKと同様に邪眼の闇の気配を感じ取り、発電所に訪れていた。
ライバルであるBLACKとの世紀王同士の戦いに割り込んできた邪眼を敵視しており、キングストーンを奪われかけたBLACKを結果的に助ける事になった。出番は少ないが自分達の固有要素である世紀王やキングストーンが物語の核心に深く関わっているので存在感は抜群。
余談だが、中の人はオリジナルキャストではないが(後の桐生ちゃん。ブラック将軍と兼ね役)、本編よりクールで落ち付き払った様子はある意味では必見。
争う運命は変えられないのだろうか…?


・2004年編


津上翔一(本名:沢木哲也)/仮面ライダーアギト

2004年編の主人公。
時間軸としては2004年4月、アギト本編での闇の力率いるアンノウンとの戦いを終えてから3ヶ月後という時系列からの参戦。
地獄大使の企む「日本列島沈没作戦計画」その拠点となる海底基地建設を阻止する為に立ち向かう。
セミミンガに変身した姿を「仮面ライダー」と言われ、先輩ライダーと出会った事で、自らを「仮面ライダーアギト」と名乗る様になる(これは『アギトの力を持つ者=仮面ライダー』と解釈している為だが、『アギトの力』を『光の力』とすれば強ち間違いではなかった事が最後にわかるようになっている)
原作同様フォームチェンジ能力も再現されているが、原作と違いバーニングフォームシャイニングフォームのみ。
まぁこの2つが自在に使えれば、他形態をわざわざ繰り出す必要も無いとは思われるが。(日光がない状況でどうやってシャイニングになるのだろうか…)

ちなみに2004年編の舞台はアンノウンとの戦いが終結してから3ヶ月後とされているが、
アギト本編の時代設定はTVシリーズでは放送時期と同じ「2001年」とされており、年度を跨いで2002年に決着が付いている以上、原作とはおよそ2年のズレが生じている。
ただし、攻略本の年表では『正義の系譜』世界観に、映像作品ではパラレル扱いだった『仮面ライダークウガ』と地続きであることを示した記述があり、クウガが放映年通り「2000年〜2001年」初期設定で仄めかされている「アギトはクウガの2年後」という設定を反映させアギト本編が「2003年〜2004年(1月)」舞台という解釈となるため、辻褄は合う。



2004年編のパートナーキャラ。
アギトの窮地に駆け付ける。出番は少なめだが、ヒールクロウで怪人を撃破したりした。
エンディングでは他の時代の「光の力」で戦う仮面ライダーと出会った事で翔一が見出だしたアギトの力を持つ者としての答えに希望を得た。
こちらもオリジナルとは中の人が違う(本作のゾル大佐と兼ね役)




【敵キャラクター】

邪眼

本作のラスボス
かつて創世王になれなかった世紀王の成れの果てであり、アギトが戦った闇の力に呼応して復活。
ダブルライダーに倒されたショッカー怪人やゲルショッカー怪人を蘇らせ、新しい身体での復活を目論むが、
最後は四人の仮面ライダーが繰り出したライダーキックで爆散した。声はジェネラルシャドウの方。
「光の力」を「人の持つちっぽけな力」と見下しながらも欲している様子を見せる。







幹部に関しては各リンク参照。


【登場怪人】



ゲルショッカー戦闘員

























シードラゴンI~III世




怪人達に関しては各リンク参照。


【余談】

二周目以降の変更点

  • 旧1号編の追加
新1号と旧1号(正確には桜島1号)の変更が可能になる(外見のみだが)。
旧1号の場合、時代が1972年の正月になる(桜島決戦の辺りだと思われる)。2号も旧2号に変化。

  • 邪眼究極体の出現

…遊びにしか過ぎぬ

完全体を倒すと出現するスマートになった姿。動きも素早くなる。



「闇が人類を覆うとき」

「光もまた輝く…」

「この世に悪のある限り…」

「正義の系譜に終りは無いんだ!」



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最終更新:2024年02月01日 20:49