アガメムノン級宇宙戦艦

登録日:2012/04/15 Sun 23:48:29
更新日:2024/04/06 Sat 10:10:16
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アガメムノン級宇宙戦艦


機動戦士ガンダムSEED」シリーズに登場する、地球連合軍の宇宙戦艦。
「アガメムノン」はギリシャ神話に登場する将軍の名に由来し、以降の同型艦も軍人の名前が艦名に用いられている。
大西洋連邦所属艦は特にアメリカ人の名前が多く採用されている。


全長:300m
武装:
対空機関砲
大型ミサイル発射管×8
225cm2連装高エネルギー収束火線砲 ゴットフリートMk.71×2


地球連合軍が建造した宇宙戦艦。
「宇宙空母」「宇宙母艦」とする資料もある。

船体は大きく膨らんだ二等辺三角形型。曲線美な意匠は軍艦よりも客船に近い。
MAの運用能力に優れており、同軍でも最大級とされているその大きさを活かして多数のMAを搭載可能。
両舷には発進用リニアカタパルトが設置されている。艦後部には着艦用のハッチがある。

その他にもアークエンジェル級にも採用された225cm2連装高エネルギー収束火線砲「ゴットフリートMk.71」や対空機関砲などの武装を装備しており、
個艦でもある程度の戦闘能力を持つが、砲戦能力は純粋な戦闘艦として建造されたネルソン級宇宙戦艦に劣っているらしく、
実際砲門数で言えばネルソン級の方がずっと多い。

艦体は基本的に青色で塗装されている。
アルテミスに配備されていた一部のユーラシア連邦の所属艦は茶色で主砲が確認できていないタイプであったが、
ユーラシア連邦所属艦も多くは青色で塗装されており、後述するオルテュギアも青色である。

主に地球連合軍の大規模艦隊の旗艦や空母群の母艦として運用されることが多い。



○同型艦


◇ルーズベルト

血のバレンタイン」を引き起こした核武装メビウスの母艦。
ガンダムエースで連載された漫画版「;Re」にもそれらしき艦が登場しており、
艦長はウィリアム・サザーランド、核攻撃部隊「ガーディアンズ」を搭載していた。
艦名の由来はアメリカ合衆国第26代大統領セオドア・ルーズベルト、もしくは第32代大統領フランクリン・ルーズベルトと思われる。


◇メネラオス

第8艦隊の旗艦。
本艦隊では唯一配備されていたアガメムノン級となる。
デュエイン・ハルバートン提督が指揮を執り、アークエンジェルの地球降下を援護した。
特攻してきたローラシア級ガモフを砲撃戦の末に撃沈するが自らも甚大な被害を受け、最後は地球の引力に捕まり轟沈した。
艦名の由来はギリシャ神話の英雄メネラオスと思われる。


◇ワシントン

プラント攻撃の為に投入された第六、第七機動艦隊の総旗艦(どちらの艦隊の所属かは不明)。
ボアズ攻防戦や第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦で運用されたが、ジェネシスの一射目を受けて他の艦共々轟沈した。
艦名の由来はアメリカ初代大統領ジョージ・ワシントンと思われる。


◇ドゥーリットル

核攻撃隊「ピースメーカー隊」の母艦の一つ。艦長はウィリアム・サザーランド大佐。
ピースメーカー隊を指揮していたが、イザーク・ジュールデュエルが発射したグレネードランチャーがブリッジに直撃して沈んだ。
艦名の由来は二次大戦中の米軍人ジミー・ドゥーリットルと思われる。
ドゥーリットルは初の日本本土空襲を指揮した人物でもあり、プラントへの核攻撃隊の母艦の艦名に付けられた名前としては何とも皮肉。


◇クルック

◇グラント

共にエルビス作戦参加艦。
どちらも直接は登場せず、ジェネシスの第一射で沈んだらしくワシントンと共に名前が挙がるのみ。
艦名の由来は南北戦争にて北軍で活躍したジョージ・クルック将軍と、その上官にして後の第18代アメリカ大統領ユリシーズ・グラントと思われる。


◇マグサイサイ

エルビス作戦参加艦。
辛くもジェネシス第一射を生き延び、再攻撃時は第48及び第211航宙師団の指揮を執った。
艦名の由来は第7代フィリピン大統領ラモン・マグサイサイだろうか。


◇ハインライン

エルビス作戦参加艦。
こちらは艦隊再編時に第15空母群の残存艦を第3空母群に編入する際の集結地点となっていた。
艦名はアメリカのSF作家ロバート・A・ハインラインと思われる。
地球軍というよりザフトに近い命名規則*1に思えるが、一応ハインライン氏は若い頃は海軍士官だったことがある。


◇オダ・ノブナガ

「SEED MSV戦記」に登場。
プラント攻撃艦隊の所属艦。
第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦に参加し、ミハイル・コーストのジンハイマニューバ部隊からフルボッコにされて撃沈。
艦名の由来は日本人なら誰もが知る織田信長であろう。


◇オルテュギア

◇オルテュギア改

「X ASTRAY」以降に登場。
ユーラシア連邦の所属艦で、カナード・パルス率いる特務部隊「X」の母艦。
スーパーコーディネイターであるキラ・ヤマトやニュートロンジャマーキャンセラーの捜索を行っていたが、紆余曲折あって軍を脱走。
現在は傭兵部隊「X」の母艦となり、艦首部に陽電子リフレクター発生装置を増設する改装を受けた。
艦名の由来はギリシャ神話に登場する女神レトの妹オルテュギアと思われる。
唯一命名則に則っていないアガメムノン級である。


◇マッカーサー

「SEED MSV戦記」に登場。また、「SEED DESTINY」冒頭でもそれらしき艦が登場している。
停戦条約である「ユニウス条約」の締結の際に運用された艦であり、事務レベル協議も全てこの艦内で行われた。
地球連合の代表達を乗せてユニウスセブンへ向かった。
艦名の由来は二次大戦中の米軍人ダグラス・マッカーサーと思われる。
因みにマッカーサーは戦艦ミズーリで行われた「ポツダム宣言」調印にも同席している。



■アガメムノン級MS搭載型

アガメムノン級を改装し、MS運用能力を向上させた艦。
船体中央部を横に割る様にしてアークエンジェルと同様のMS用のカタパルトを増設しており、MS運用能力が更に向上している。
それ以外の面では改装前との性能差は、恐らく大差ない。

○同型艦


◇ネタニヤフ

核攻撃隊「クルセイダーズ」の旗艦。
極軌道からプラントへ核攻撃を行おうとデブリ帯に身を潜めて奇襲するが、
新兵器「ニュートロンスタンピーダー」を搭載したナスカ級によって積んでいた核ミサイルを暴発させられて撃沈した。
艦名の由来はイスラエルの軍人ヨナタン・ネタニヤフと思われる。


◇マイネンフェルト

◇メートランド

どちらも「DESTINY MSV戦記」に登場。また、「SEED DESTINY」にもそれらしき艦が登場している。
地球連合軍の所属艦。艦載機としてザムザザーやゲルズゲーといったMAを搭載。

メサイア攻防戦にてオーブ第2宇宙艦隊と合流し、レクイエムの破壊に向かったが、
敵部隊の攻撃でマイネンフェルトは撃沈し、メートランドも戦線離脱を強いられている。
マイネンフェルトの由来は不明、メートランドの由来は18世紀のイギリスの軍人トマス・メートランドと思われる。



■アガメムノン級MS搭載型(C.E.75)

劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』にも引き続き登場。
近代化改修が施され、対空機関砲が追加されて対空防御力が強化された他にゴッドフリートは小型モデルに換装されている。

○同型艦


◇ベオウルフ

劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に登場。
ファウンデーションの蜂起に際して連合軍の宇宙艦隊旗艦としてレクイエム破壊に出撃するが、ファウンデーションに呼応したザフト反乱部隊に行く手を阻まれている内にレクイエムの掃射を受けて艦隊諸共消し飛ばされてしまった。
名前の由来はイギリス最古の英雄ベオウルフ(ベーオウルフ)だと思われる。

ちなみに艦隊の根拠地は前々大戦のグリマルディ戦線で有名な月のエンデュミオン基地。
かつてサイクロプスで自爆した基地だが、いつの間にか復旧していたようだ。







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最終更新:2024年04月06日 10:10

*1 実際にプラントにはハインライン設計局がある。