ヴァンデモン

登録日:2011/03/20 Sun 01:21:15
更新日:2023/12/22 Fri 12:19:32
所要時間:約 7 分で読めます





真紅のマントをなびかせて夜空を舞う、闇夜の支配者!


『ヴァンデモン』とは、『デジタルモンスター』に登場するキャラクター。


【基本データ】

世代 完全体
タイプ アンデッド型
属性 ウィルス種
勢力 ナイトメアソルジャーズ
必殺技 ナイトレイド
無数のコウモリを操って、敵に奇襲をかける。
得意技 ブラッディーストリーム
血のように赤い電撃のムチで攻撃する。
デッドスクリーム
両手からコウモリのような光線を出し、相手を石化させる。
向こうの方が後ではあるが実は究極体のガルフモンの"必殺"技と同名。
クラウドミニオン
右手から渦を発生させ、相手を飲み込む。
ブラッドパンチ
悪夢の毒電波(ナイトメア・ウェーブ)
漫画オリジナル技。強力な毒電波を発し、敵に幻覚を見せる

【概要】

PSソフト『デジモンワールド』で初登場。
名前の由来はヴァンパイアとアンッド。

一見貴族の男性風だが、よく見ると軍服のような服を着ている。
一度死んだ狂暴なコンピューターウィルスが、闇の力によって強大な力を持つアンデッドデジモンのとして復活した姿。
元々、データを吸収しては破壊する凶悪なウィルスで、その破壊したデータを悪質なコンピュータウィルスとして復活させる能力を持っていた。
非常に残忍かつ狡猾な性格の持ち主で、このデジモンを駆逐するのは非常に難しい。
しかし、そのパワーも夜間でないと発揮できず、昼間はパワーが半減してしまうといわれている。

ただ、現時点では『アンデッドデジモンの王』という肩書にも関わらず、『吸血鬼デジモンの王』と呼ばれる魔獣型デジモンが現れたり、タイプ:アンデッド型で究極体が現れたり……。
まあ、どの世界でもインフレは仕方ないということか。
ただ、後者に関してはその対象が、感情や知性がないスカルマンモン、通常は発生し得ないデクスドルゴラモン、直系の進化形態であるネオヴァンデモンの3種のみ*1なので、ギリギリ体面を保っていないこともないかもしれないが。

その一方で、悪役ながらかなりの人気を誇るデジモンでもある。
デジモンアドベンチャーに登場した敵キャラのみのランキングでは、ダークマスターズを押さえ一位となったこともある。

英名は“Myotismon(ミオティスモン)”。
“Myotis”はコウモリの中でもホオヒゲコウモリ属に分類される種を指し、“mouse-eared bats”(ネズミの耳~)とも呼ばれるように長くて尖った耳が特徴である。
あえて、“Myotis”という単語が選ばれた所以は彼のマスクや襟元のシルエットがそのように見えることからであろうか。


【派生種】

◆ヴァンデモン(X抗体)

世代 完全体
タイプ アンデッド型
属性 ウィルス種
必殺技 ヴァンパイアセオリー
敵をマントで包み込み蝙蝠に変えてしまう。
ブラッディドレイン
マントの爪を突き刺しデータを吸い上げる技
ヴァンデモンがX抗体を取り込んだ姿。
顔や体は義体であり、腕もあるように見えるがダミーである。
胸部の巨大な仮面状の物体が本体かと思いきや、本体はマントにある。

デジコアの内部構造が強化され、昼間でもフルパワーを発揮することが可能になったという。


◆ヴェノムヴァンデモン

貴族の仮面をかなぐり捨てて、暗黒の支配者へと変貌する!
英名 VenomMyotismon(ヴェノムミオティスモン)
世代 究極体
タイプ 魔獣型
属性 ウィルス種
勢力 メタルエンパイア、ナイトメアソルジャーズ
必殺技 ヴェノムインフューズ
敵デジモンの体内に破壊型コンピュータウィルスを注入し、構成データを全て破壊して機能を停止させる。
得意技 タイラントサベージ
カオスフレイム
インフェルノ
アニメ『デジモンアドベンチャー』で初登場した、ヴァンデモンから進化した魔獣型の究極体デジモン。
同作品に登場した最初の究極体デジモンでもある。
育成ゲームでは『デジモンペンデュラムVer.5.5 メタルエンパイア』で、ムゲンドラモンと差替えの形で登場。
メタルエンパイアの他の究極体枠がウォグレ&メタガルなので、お台場の決戦をイメージしたのであろうか?
なお、ヴァンデモンは『Ver3 ナイトメアソルジャーズ』の所属なので、この時点では直接は繋がらなかった*2

獣の下半身と甲虫のような外殻の上半身を持つ魔獣であり、ヴァンデモンの真の姿。
ただし、本能のままに破壊と殺戮を行うことしか考えていない野蛮さしかないため、紳士的に振るまい、理性や知性を重視するヴァンデモン自身はこの姿を嫌っている。

必殺技は下腹部の眼から発射する『ヴェノムインフューズ』だが、発射位置の関係上(一部イラスト等が)ちょっと下ネタに見えかねない。

育成ゲームでは前述の通りメタルエンパイア所属のデジモンとして初登場している。
だが、カードゲームではヴァンデモンと合わせるためか、あるいは単純にイメージを優先してか、ナイトメアソルジャーズ所属のデジモンとして登場している。
PSソフト『ポケットデジモンワールド ウインドバトルディスク』のOPムービーで、摩天楼の中に更なる巨体を晒し
闇の中にサーチライトで照らされている姿は一見の価値あり。


◆ベリアルヴァンデモン

地獄の炎を双肩に宿す、豪壮なる翼の魔王!
英名 BelialMyotismon(ベリアルミオティスモン)
世代 究極体
タイプ 魔法型 魔王型
属性 ウィルス種
必殺技 パンデモニウムフレイム
両肩の 聖体砲 生体砲「ソドム」と「ゴモラ」から発射される超高熱線。
メルティング・ブラッド
「ソドム」と「ゴモラ」からあらゆるものを溶解する赤い霧を発射する。
得意技 ハウリング・ブラッド
マインドイリュージョン
ヴァンデモンの最終形態と言われる、魔王型デジモン。
ヴェノムヴァンデモンとは違い、知性も兼ね揃えており、全ての面でヴェノムヴァンデモンを超えることに成功した。
残虐非道で冷酷な性格を持ち、自らの欲望のためには手段を選ばないという。
体色も、赤と黒を基調としたヴェノムヴァンデモンとは対になるような、白と青のカラーリングになっている。

七大魔王のメンバーが全員判明する前は一角としてカウントされていた事もある(ベリアルだからか)。
しかし、それを根に持たれたのか、バルバモンにディスられるハメに……。

ちなみに、デザインの元ネタは「テッカマン」と言われている。
必殺技も同じくショルダー(肩)から撃つという共通点がある。
また『ソドム』『ゴモラ』は旧約聖書に登場する堕落し神に滅ぼされた街のこと。


◆ネオヴァンデモン

英名 NeoMyotismon(ネオミオティスモン)
世代 究極体
タイプ アンデッド型
属性 ウィルス種
所属 ビッグデスターズ
必殺技 ギャディアックレイド
闇のエネルギーを集約し、胸の月が満ちたときに放たれる技。
敵は周りを全て闇に変えられ、その先から一筋の閃光を見るが、そのは希望ではなく終焉の光である。
英語版での名称は“Doom Cannon(ドゥームキャノン)”。
ギガギャディアックレイド
ギャディアックレイドの強化版といえる技で、アニメではダークネスモード時に披露した。
英語版での名称は“Giga-Neutron Blast(ギガニュートロンブラスト)”。
得意技 ナイトメアレイド
デジモンの精気を好む使い魔「イビルビル」を召喚し、多く敵に向け放つ。
この技を受けたデジモンは見るも無残な姿になってしまう。
アニメではデジモンのデータを吸い取る技になった。
英語版での名称は“Nightmare Leeches(ナイトメアリーチーズ)”。
ブラッディストリームグレイド
両腕を自在に伸縮させ敵を捕縛し、情報を全て吐かせた後その爪で引き千切る。
英語版での名称は“Blue Obliteration(ブルーオブリタレイション)”。

アニメ『デジモンクロスウォーズ ~悪のデスジェネラルと七つの王国~』(クロスウォーズ第2期)で初登場。
「ビッグデスターズ」の月光軍団将軍(モチーフは月曜日)。

敵対する勢力を痕跡残さず抹殺することを目的としており、アンデット型デジモンの軍を各地に潜ませ不穏な動きをしたデジモンを次々と抹殺している。
常に暗闇に潜み生きたことから感情を忘れ、殺戮すら好きでも嫌いでもない生活の一部となっている。
ただの下で死にゆくデジモンの消滅を見ることは唯一の充実と感じている。

これまでのヴァンデモン系と比べてスマートな体になっていることも特徴。

クロスウォーズからの新種であるため、世代・属性は存在しなかったが、2020年10月2日に世代・属性が判明した。
設定の追加後はバイタルブレス対応のDimカード「ダイナスティオブザデビル」にてヴァンデモン系の究極体として登場している。


【関連種】

◆ボルトバウタモン

世代 究極体
タイプ 魔人型
属性 ウィルス種
「デジモンワールド -next 0rder- INTERNATIONAL EDITION」で登場したピエモンとのジョグレス体。
設定上はダークエリアに満ちる怨のデータから生まれ出た“深怨なる手”が、ピエモンにヴァンデモンを強制的に吸収させたデジモン。

詳細はピエモンの項目にて。


【関連作品でのヴァンデモン】

PSソフト『デジモンワールド

記念すべき初登場作品。

「闇貴族の館」に引きこもって研究に夢中になってたら空腹でぶっ倒れていたのを主人公に発見された。
食事などはいつも部下任せらしく、外のデジモン達同様に部下も何者かに記憶をあやふやにされて命令を聞かなくなっていた。
アニメとは正反対にのんびりした性格の温厚な紳士で、主人公にも終始協力的な良い人。
部下と共に闘技場に顔を出すようになるが、ストーリー後半になると行方知れずになってしまう。
実はデビモンによって闇貴族の館の地下に囚われていた。さらにコレクションとして作っていたスカルグレイモンに魂が吹き込まれて暴走してしまうという事態を招いてしまう。

PSソフト『デジモンワールド デジタルカードバトル』

バケモンやデビモン、スカルグレイモン等を部下に持つセブンズリーダーとして登場。
今作では闇のデジモンは悪ではなく、彼もまた善玉側である。

単純だが一途な性格で、友人のメラモン曰く「キザだがいい奴」。
ロゼモンとは恋人関係で「マイスイートハニー」と呼んでいるが、尻に敷かれている様子。

 『彼女は私にとっての太陽だ・・!いや、太陽はまずいかな…』

突然失踪した恋人のロゼモンとの思い出が残るファイル島をバグカードで消し去ろうとするが、それは主人公が用意した偽物だった。
カードが偽物と知るや、逆ギレして主人公に勝負を挑む。
ロゼモンに代わってファイル島の主となったババモンを敵視しており、同行する主人公共々一連の事件の首謀者と勘違いしていた。
…が、そこに突如現れたロゼモン(呆れて正体を現したババモン)に真相を知らされると態度を一変

 「少年よ。私はいつでも君の味方だ」

協力を約束して帰って行った。

カードとしては暗黒属性の完全体。
しかしそれにしてはHPが低く、わずか1000しかない。これは完全体としては全属性で最低の数値で、レベルⅣ(成熟期)でみてもオーガモン(1000)やグルルモン(990)と並んでしまうレベル。
その一方、×攻撃「ブラッディST」が特殊効果「すいとる」(与えたダメージ分だけHP吸収)の効果持ちにしては高めの攻撃力(300)を持つ。
カードの援助能力も『戦闘で死んだら、HP300で復活する(勝負は負け)』と、“吸血鬼”、“アンデッド”らしい性能になっている。
×攻撃を強化して相手の体力を吸い取りながら戦うのが基本だろう。
低いHPも「相手よりHPが少なければHP700回復」という効果の大回復フロッピーを多めに用意すればある程度フォロー可能。


アニメデジモンアドベンチャー

『何故選ばれし子供たちと一緒にアイスクリームを食べている』

『眠らせておけ。(首実験にかけた子供たちを)後でじっくりと味見する』

『雑魚が…邪魔しおって!』

CV大友龍三郎
デビモンエテモンに続く第3のボスとして登場。
人間界とデジタルワールドを統合し二つを闇へと塗り替え、全てを統べる王となる野望を持っていた。
吸血鬼らしい外見をしており、そこそこの端正な顔立ちである。
直属の部下にはピコデビモンとテイルモンのほか、ファントモンバケモンデビドラモンなどが中心。
これに、テイルモンがスカウトした部下たち(ウィザーモンマンモンデスメラモンレアモンなど)が合流して一大勢力となった。

登場当初は現実世界への侵攻の準備で忙しくしており、部下のピコデビモンを使って子供たちの紋章が輝かないようにさせていた。
その後、部下のテイルモンが各地でスカウトしてきたデジモンや、元々の部下達を引き連れて現実世界へのゲートを開き、現実世界へと侵攻。
部下達に光の紋章とタグのコピーを与え、8人目の子供を抹殺しようと行動を開始する。

しかし現実世界での日光はあまりに強く、ヴァンデモンは激しく苦しんでしまい、動けなくなる。
そのため日中は地下に作った隠れ家にひそみ、日が沈んでから夜道を歩いていた人間の女性の血を吸って力を蓄えていた。

冷酷な性格で、ヤマト&タケルと仲良くなったバンプモン&ゴツモンコンビ、リリモンに無力化されたダークティラノモン、テイルモンを庇ったウィザーモンを躊躇なく殺害するなどの行動も多く、度々、子供達の逆鱗に触れた。

テイルモンがヒカリのパートナーになった後あたりにはフジテレビを中心に弱点の日光を遮り、自身の力を高める霧の結界を展開。
子供達との決戦では、同じ完全体であるメタルグレイモンたちが数体がかりで立ち向かってきても軽くあしらえるほどの強さを見せた。
ただし防御力が向上こそしたものの、ナイトレイドなど攻撃力はあまり向上していないようである。

しかし、天敵であるエンジェモンの出現に加え、ヒカリにデジヴァイスが渡る事は防げず、「しまった!」を連発している内に皆の力を一つに合わせたエンジェウーモンのホーリーアローによって倒された。



かに思えたが…

Pm_______
_ 6:06 06 __
┃ ┃ ┃ ┃ _

上記の時刻を迎えると共に、生き残った部下たちを吸収して究極体ヴェノムヴァンデモンとして復活する。
設定画では身長200mほど書かれるなど、怪獣映画も顔負けなサイズ*3を誇り、それに比例してパワーや防御力も桁違い。
必殺技「ヴェノムインフューズ」は下腹部の目と、頭部の両目の両方から出せる。

「エサダ……エサダ!!」
「オメエラガオレ様ヲ滅ボスダト? ケッ!」

霧の結界の中という地の利があるとはいえ、知性を失ったことと引き換えに得た強大なパワーで、完全体はもちろん、二大究極進化したウォーグレイモンメタルガルルモン全員と渡り合う実力を見せる。
だが、ウォーグレイモンのブレイブトルネードで貫通させられた腹の穴から本体が露呈。
また太一たち選ばれし子供8人の紋章の力によって拘束された上、ウォーグレイモンによって本体にフジテレビの展望台をシュート*4
そこにガイアフォース&コキュートスブレスの二大究極技を受け、遂に撃破された。


漫画デジモンアドベンチャー Vテイマー01

幻夢のタグを護る完全体。
悪夢の毒電波(ナイトメア・ウェーブ)で城に迷い込んだデジモン達の精神を触んで思いのままに操る。
その技で100%コンビの絆を破綻させてゼロタイチを始末させようとしたが、解毒用データを製作されてしまう。
最期はタイチとゼロマルの信頼の前に、頭部をブイブレスアローで打ち抜かれて敗北。

また、ネオがホーリーエンジェル城に侵攻した際に、ヴェノムヴァンデモンも登場した。
ホーリーエンジェル城の戦闘隊長パンジャモンと戦うが、完全体ながらも究極体ボルトモンをたやすく討ち取るパンジャモンはそう簡単には倒せず、苦戦。
一時はパンジャモンに倒されるかというところまできたが、その瞬間ネオの擁するアルカディモンが背後からパンジャモンを奇襲し、返り討ちにする。
しかし、倒れたパンジャモンにとどめを刺そうとしたところでエアロブイドラモンに進化したゼロが乱入。
すでにデスモンオメガモンを筆頭に数多くの究極体を倒してきたゼロにとって、もはやヴェノムヴァンデモンさえも敵ではなく、最初の一撃で頭を破壊され、腹から出てきた本体(アニメ版と同じデザイン)もパンチ一発で打ち抜かれて粉砕された。


PSソフト『デジモンワールド デジタルカードアリーナ

カードバトルのヴァンデモンとデジモンアドベンチャーのヴァンデモンが別個体として同時に存在。
二人のヴァンデモンが登場することになるが、特に会話等はない。

メインストーリー最終ステージ『ムゲンタワー』ではヴェノムヴァンデモンが登場。
無限タワーは舞台となるデジランドに突如現れた暗黒の塔で、いつしか暗黒デジモンが住み着き暗黒の波動をまき散らしているという。
(なお、ギガエリアのマップ中央にデカデカと映っているのに、主人公はメタルグレイモンと会話するまで気づかなかった模様)

(何故か知性がある)ヴェノムヴァンデモンと会話すると、アリーナが開催される。
曰く「この世界に必要な闇を運んできたのだ」「形あるものはかならず滅びる……」「だからこの世界に終止符を打ちに来た」

そして、アリーナ最終戦の相手として主人公の前に立ちはだかる。
使用デックは暗黒単色の「魔王降臨デック」。
「謎に包まれた暗黒デック。」とのことだが、特に奇抜なカード等は入っていない、普通のデック。
そして、彼に勝利することで、ついにデジランドに平和が訪れるのであった。

「おまえがいかにがんばろうとも、闇をぬぐいさることはできないのだ。クックックック…」
「つまり、おまえのやっていることはたんに答えをさきのばししているだけなのだ。」

しかし…
「つまり、……おまえのやっている…ことはたんに…答えを……だけなのだ…」
「つまり、……おまえのやっている…ことはたんに…答えを………」
「クックックック…クケ…ック……クケ…クケッ…ケ…ケッ…」

「……なんだ??同じことを言っているぞ……?」
直後、外部からアクセスした「やつ」に体を乗っ取られてしまい……。

カードとしてはヴァンデモンが引き続き登場。
基本的には前作と同様の性能だが、HPと援護効果の数値が少し強化されている。さすがに低すぎたか……。
また新規追加された「レディーデビモン」「ファントモン」もHPが同レベルなので、周囲の低さにまぎれた感もする。

ヴェノムヴァンデモンもカードとして登場。
ヴァンデモンとレディーデビモンの特別合成でのみ入手可能。
○攻撃力が900越えと、全デジモン中でもかなり上位の威力になっている。
ただ、必要進化Pが60と高めなことがネック。
これはムゲンドラモンと同等の数字なので、採用においては彼がライバルとなるであろう。

また、特殊効果は「対自然×3」
ただ、同じ自然キラーには必要進化P50と少し軽めなスカルグレイモンがいるため、よく考えて投入したい。


アニメ『デジモンアドベンチャー02


3年前の戦いで太一たちに倒されたと思われていたが、デジタルワールドに戻る太一たちの姿を見て「デジタルワールドに行きたい」という想いを露わにした及川悠紀夫の気持ちにつけ込み、3年もの間名前を言ってはいけないあの人のごとく及川の心に取り憑いて生き延びていた。

更に間接的にをも操り、デジモンカイザーに仕立てる等、実質上の作中の黒幕として登場した。
3年間の鬱憤の為か、前作よりも残虐性が増し少々粗暴な感じになっていた。
ちなみに無印からの行動原理にはカイザー時の賢と共通点が多々見られる。

復活そのものがぽっと出のように見えるが、実際のところ一応伏線はいくつか存在している。
  • ヴァンデモンは人間のデータを吸収していた
  • 人間界で死んだデジモン(ウィザーモン)が成仏できずに彷徨っていた前例があった
  • カイザーが使ったイービルリングはホーリーリング(テイルモンの所有物)の反転版である
これらを考え合わせると、ヴァンデモンが本作の黒幕であったことはそこまでおかしいことではない…かもしれない(非常に分かりづらい伏線ではあるが)。

姿を現す際には、ヴェノムヴァンデモンとは異なり知性を保った究極体、ベリアルヴァンデモンの姿で現れた。

最終決戦では部下であるアルケニモンを心を読みながら拷問して残酷に殺害する。
続けて、涙目でアルケニモンの仇を討つと意気込むマミーモンをメルティングブラッドで溶解し、子供達に恐怖を植え付け、戦意を喪失させた。
(復活の際に使った世界は『意思を現実化する世界』。つまり、子供たちが恐怖してしまえばそれが現実となってしまいまともに戦えなくされるわけである)
だが、ただ一人心を折られなかった大輔によって子供達は戦意を完全に取り戻し、復活に利用した世界の力を逆に利用されて、劇中で登場したパートナーの全進化形態フルボッコされた挙げ句に、インペリアルドラモンDM・FMのダブルポジトロンレーザーを喰らい、デジタルワールドに逃走。

巨大化を果たすも、仮にも本作のラスボスで、しかも前作で子供達をあれだけ苦しめた相手と同一人物(デジ物?)とは思えないような小物臭を発し、遂にはインペリアルドラモンFMの(初)ギガデスによって撃破された。

もしかすると、前作で死亡した際の形態が「理性がない」とされるヴェノムヴァンデモンだったのが悪影響を及ぼした…のかもしれない。

ちなみに最終回の逆転共々、全て大輔一人の戦意を折れなかったせいで逆転されている。
大輔は3年前にヴァンデモンに囚われた子供の一人であることを考えると色々な因果を感じさせるものである。

なお、森川氏が複数のキャラを演じているため、キャスト表記されたのは最終回前のみ。


アニメ『デジモンクロスウォーズ~悪のデスジェネラルと七つの王国~』(第2期)

CV:黒田崇矢日本語版。シリーズ初出演)、ニール・キャプラン(英語版)

関連種であるネオヴァンデモンがバグラ軍新幹部のデスジェネラルの一人である月光のネオヴァンデモンとして登場。
登場話数は第3話(通算第33話)から第4話(通算第34話)、第20話(通算第50話)から第21話(通算第51話)。
一人称復活前は主に「私」を使用していたが、復活後は「俺」も使用。

ヴァンパイアランドの将軍。霧の結界により、ヴァンパイアランドを朝の来ない世界にしていた。
「月光(げっこう)将軍」または「月光のネオヴァンデモン」と呼ばれ、基本カラーは紫、属性は闇、紋章は三日月のエンブレム(バグラ軍のフラッグおよび量産型ダークネスローダーのマークも同様)、紋章の位置は胸に配置。配下は公式設定とは違い堕天使型デジモンで統一されている。

チョコモンから進化したロップモンをの使いと称し、配下であるレディーデビモン達とデビモン達を使いロップモンたちを浚い、体内に取り込む事でを超越していた。
さらにレディーデビモン達とデビモン達やキリハのメタルグレイモンを量産型ダークネスローダーによる強制デジクロスで吸収し、タイキを追い詰めた。
ロップモンたちの犠牲により不死の力を失ってしまったことに加え、新たに誕生したシャウトモンDXに敗北し量産型ダークネスローダーを破壊されるも、身体の大部分を失いながら頭部だけの状態で生き延びており、

「私は死なない…。例えこの体が消えても…、」

と言った直後、タイキが密かにリロードさせたベルゼブモンによって踏み潰され、情けない断末魔を上げて消滅した。

「霧の結界」や「(通常時およびダークネスモードに見られる)腹部にあるもう一つの顔(四ツ目があり、本体というべきか?)」や「完全に倒されたと思いきやまだ生きていた生命力」などかつてのヴァンデモンを彷彿とさせる点も多い。

後にダークナイトモンがダークストーンとリヴァイブサーキットによって、デスジェネラル全員(ドルビックモンザミエールモン、スプラッシュモン、オレーグモン(後に離反する)、グラビモンアポロモン)を復活させたことで再登場を果たす。
体はダークナイトモンに操られており、心は抜き取られプリズンランドに追いやられていた。
七人のデスジェネラルが強制デジクロスしたグランドジェネラモンには左腕と翼が使用されている。
グランドジェネラモン敗北による体の消滅に伴い、「死んで蘇り、また死ぬか… ふざけた話だぜ…。」と言った後に心も消滅した。
アニメ『アドベンチャー』シリーズでのヴァンデモンの二度の復活を考えるとなんとも皮肉な台詞である。

ちなみに復活前の二つ名は「デスジェネラル」とテロップされていたが、復活後の二つ名は「月光将軍」とテロップされた。


アニメ『デジモンクロスウォーズ ~時を駆ける少年ハンターたち~

第24話(通算第78話)ではクオーツモンが物量で押す際にヴァンデモンが大量に登場。

序盤はクロスハートのデジモン5体に倒され押されるが、ヴェノムヴァンデモンやベリアルヴァンデモンに進化してからは逆に圧倒。

しかし、「時計屋のおやじ」の策略で伝説のヒーローたちが援軍として駆けつけてからは状況は一変。
かつてのアニメで散々苦しめたはずの太一や大輔らからドミノ倒しのように倒されたり、にまとめて殴られて爆散させれたりと、威厳も何もない酷い扱いを受けた。

挙げ句の果てに、番組終了後のミニコーナー「デジモン紹介コーナー」ではヤキイモンとデジクロスさせられ、マントの代わりに新聞紙を着せられたりと、無印での威厳なんて欠片も無いような状態にさせられてしまった。
ヴァンデモンは実際暴虐であった、だが考えて頂きたい。ここまでされる謂れは無い!


漫画『デジモンクロスウォーズ

本編では登場しなかったが、単行本第2巻のカバー裏に収録されているオマケ漫画ばぐら家の横顔」では関連種であるネオヴァンデモンがドルビックモン、スプラッシュモン、オレーグモンと共に登場し、本編に登場しなかったことを怒っていた(他のデスジェネラルであるザミエールモン、グラビモン、アポロモンは登場していない)。

続く第3巻のカバー裏ではお料理将軍・イタリアンのネオヴァンデモンになった。
本作では瞳のハイライトは独自のものになっている。


舞台『デジモンアドベンチャーtri.~8月1日の冒険~』

敵役として「ヴェノムヴァンデモンアンデッド」が登場する。
文字通りヴェノムヴァンデモン新形態だが、全体的なシルエットはほぼ変わっていない。
(角や肩の突起が折れている、腕は細長くなって突起が生えた…程度。正直「媒体によるデザイン違いです」と言われても分からない…)


アニメ『デジモンゴーストゲーム

「我はこの世を支配する、ヴァンパイア族の真祖たるべき者……ヴァンデモン……!」

CV:森川智之
第25話「紅ノ饗宴」にて登場*5
驚くことに、人間“アビエル京極”に扮し、大企業『スカルラット・ヴェント*6』(通称:エッセ・ヴ)のCEOを務めていた。
傲慢かつプライドの高い性格をしており、ヴァンパイアを伝説の物だと隅に追いやりながら、のうのうと生きる人類を見下し、「下僕」とまで呼んでいる。
(その理屈だと、この世界の各種吸血鬼伝説の正体はデジモンなのであろうか…)

最終目的は「ヴァンパイアの千年王国を築くこと」であり、マタドゥルモン、サングルゥモン、ドラクモン*7などの吸血鬼デジモンを部下にしている。
なお、自身が化けているのと同質の能力でマタドゥルモン、ドラクモンは人間に、サングルゥモンはペットの犬「パチェパ*8」に化けさせている。

作中では、主に有名インフルエンサーの女性を狙って、新作商品の発表会に誘い出し、その場で吸血、及び洗脳することで自身の配下を増やしていた。
なお、洗脳の副作用(?)で、元々が清楚系であろうと派手好きなギャルないしはビッチにさせられるオマケつき。

サングルゥモンによる事前調査で、デジモンをパートナーにしている人間=瑠璃に目をつけ、次のターゲットの一人として会社に招待する。
そこで、彼女を配下に誘い幹部としての待遇も約束するが、当然、彼女は拒否。
なお、その際に自分の命令を無視して、瑠璃の血を吸おうとしたドラクモンを3話からあれだけ引っ張ったのにあっさり処刑するなど、プライドの高い一面を見せつける*9
一緒にアイスクリームを食べようとしたわけでもないのに…

その後、ビルの屋上にアンゴラモンや宙らを招き入れ、単身、勝負を挑む。
自信に違わぬ実力を持ち、世代差があるとはいえべテルガンマモンテスラジェリーモンの2体を一蹴。(テスラジェリーモンに至っては1発で退化に追い込まれた)
また、ガンマモンにコウモリを介してウイルスを仕込み、宙と感覚を共有させる、という技も見せつける。

宙の窮地に際し、ガンマモンはまたあわや暗黒進化……
となりそうなところ、宙の「一緒に乗り越える」という言葉でそれを押さえ、カノーヴァイスモンへ超進化を果たす。

最後は『ナイトレイド』と『ドラゴニア』の一騎打ちになるも技を打ち破られ敗北。
(ただ、すんでのところで無数のコウモリに分裂したような描写があるため、消滅していない可能性が高い)

なお、敗北を見届けたマタドゥルモン(とサングルゥモン)は彼をあっさり見限り去っていった。意外と人望なかったのね…。
また、結構な大企業の様だったエッセ・ヴだが、一夜のうちにCEOが謎の失踪を遂げてしまったことになる。
これはこれで新しい怪談・都市伝説になりそうである……。

演じる森川氏は過去作で、『アドベンチャー02』でマミーモンやヴァンデモンの亜種を演じている。


余談だが、商品のネーミングがいちいち厨二臭いと一部で話題に。
会社名は前述の通りであり、そのほかにも
  • イヤリング「深紅の退廃(グラナータ・デカデンツァ)」
  • スイーツ 「深紅の美女(ベラドンナ・デイ・グラナータ)」
  • ネイル  「鮮血のそよ風(エラロッソ・エオリカ)」
等々…
これは素なのか、もとは海外ブランドのたぐいなのか、はたまた人間社会のダメな部分を学んでしまったからなのか…



追記・修正は闇貴族の洗礼を受けてからお願いします。

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最終更新:2023年12月22日 12:19

*1 2023年現在

*2 進化条件がジョグレス進化なので、その片割れをヴァンデモンにすることは可能

*3 かのゴジラですら、100メートル強が関の山

*4 余談だが、展望台の直径は32m。ヴェノムヴァンデモンの体高200mを我々に近しい170cmに縮めたと仮定すると、球体のサイズは約27㎝になる。決して無視できるサイズではない。それを鼻先でヒョイと打ち上げるメタルガルルモンはすごいが…。

*5 OPではそれらしきシルエットは確認できていた

*6 “Scarlatto Vento”イタリア語で「緋色」・「風」をそれぞれ意味する

*7 3話で登場した個体。そのため、傘下に入ったのは最近と思われる

*8 吸血鬼伝説の色濃いルーマニアの諜報員「イオン・ミハイ・パチェパ」あたりからのネーミングであろうか?

*9 ドラクモンのCVは初代デジアドでピコデビモンも努めた宮田幸季氏。何の因果か、再び森川氏のヴァンデモンの手にかかることとなった