クロキ・アンジュ

登録日:2013/12/17(火) 19:22:34
更新日:2023/11/01 Wed 20:47:14
所要時間:約 8 分で読めます





宜しく…お願いします……先輩



クロキ・アンジュとは、『銀河機攻隊 マジェスティックプリンス』の登場人物。
CV:渡辺明乃


中盤からザンネン5チームラビッツに参入した6人目であり、いわゆる“追加戦士”。
年齢は15歳。階級は少尉。認識番号はMS012-21-17。性別は不明。
初めて喋ったのは第5話だが、作品への初登場は第2話。その後も度々モブとして姿を見せ、第13話より正式にチームラビッツに加入する。
脚本家いわく「チームラビッツを見る外側からの目というポジション」。


中性的な美形で一人称は『私』。
控えめで大人しく非常に内向的な性格をしており、かなり気弱でオドオドしている。
そうした性格に加え、ある“欠点”のせいでラビッツの面々とは微妙な距離感があった。
しかし、タマキからは「元気で面白い子」と気に入られ、イズルとスルガも若干戸惑いながら仲良くなろうと積極的。
因みに、エリート思考の強いグランツェーレ都市学園の生徒らしく、物腰は弱いが戦闘に関するプライドは高い。


特性的にはラビッツの5人の得意分野を1人で兼ね備え、さらに上回っているという凄まじい逸材。
戦略シミュレーションではアサギを、銃器に関する知識ではスルガを、そして重力耐性はタマキをそれぞれ凌駕する。ケイを越えて余りあるパティシエ顔負けのケーキ作りの腕を誇るが、それはあくまで一般教養で身につけただけに過ぎず、本当の趣味は不明らしい。ケーキ作りの点は上回って当然だが、実は超感覚においてもポテンシャルはケイ以上(ジアート来襲をケイより先に察知していた)。
加入直後の模擬戦では彼(彼女?)らしからぬ攻撃的な動きを見せてイズルに圧勝するなど、パイロットとしても非常に優秀。一方、模擬戦後には不可解な様子が見受けられた。

グランツェーレ都市学園でも顔を合わせる機会はあった筈だがこの時点ではラビッツとの交流はなく、ラビッツが活躍するようになってから5人を眺めるのみ。
生徒の中でも彼(彼女?)だけ白い航空服のような制服を着ており、合流後もGDFの正式な軍服は着用せず、学園在籍時からの服をそのまま使用している(追加戦士は既存メンバーと私服デザインがやや異なるのもお約束)。
設定画によると、上着の下はチョッキとマフラーをして貴族のような出で立ち。
どのような学園生活を過ごしていたかは不明だが、「ぼっちだった」とはスタッフの弁。


ウルガルとの戦いが激化する中で乗機BLACK6の完成に伴いゴディニオンに着任、そしてオペレーション・イオウトーにおいて正式に初出撃。
物語が進むにつれてラビッツの仲間やチームドーベルマンなど多くの人間と交友関係を広げていき、徐々に確固たる信頼で結ばれていく。
幾多の死線を共に潜り抜け、ザンネンな“欠点”さえ受け入れたイズル・アサギ・ケイ・タマキ・スルガと一丸となってウルガルの侵略に立ち向かったその姿は紛れもない“6人目のラビッツ”であった。


これから…その……お願いします…

追記修正をっ





























豚の部下もみんな豚だ

編隊を組むのはみんな変態だっ!!



その実体は“人格ザンネンルーキー”である。
普段はコミュニケーションが不得意ながらも礼儀正しく穏やかなのだが、アッシュに搭乗して何らかのスイッチが入った途端、それまでの大人しい性格から一転、凶暴で口汚い言葉を連発する攻撃的な人格にザンネンな変貌を遂げる。言ってみれば、こちら葛飾区亀有公園前派出所本田
この状態になると完全に言う事を聞かなくなり、フォーメーション無視は当たり前で、艦長の命令さえ全く受け付けない。
一応、本人としては自分の性格が妙になっていることは自覚しており、元に戻る度に深い後悔を繰り返している。克服しようと努力していた。

ただし、確かに口汚いが一人称は『私』を継続しており、品性は保たれているのか罵詈雑言の内容もそれほど下品ではない。
AV鑑賞会で何故かこの凶暴モードが発動した際も、妙に哲学的な比喩で興奮を語っていた。性ではなく生存本能を刺激されると称していたので、具体的な性別は結局判明せず。

圧倒的な実力の反動でラビッツの5人を見下し、無茶苦茶な戦い振りで高笑いする姿はまさに戦闘狂そのもの。
もっとも、娯楽を拒否して「戦う為に生まれた」と豪語していた割にまるで編集者のように的確な指摘を下し、漫画製作の用語にも詳しい。
一方で漫画そのものに対する愛情はなく、イズルの原稿をつまらないと吐き捨てて破り捨てようとした所を、ケイにビンタされ防がれている(その衝撃で元に戻り、非常に反省)。
この一件を根に持たれていたのか、一時期なにかにつけて素の状態でもケイからの風当たりが厳しく警戒されがちだった。もっとも、最終決戦前夜では完全に和解して打ち解けている。


初出撃でクレインに重傷を負わせるなど色々な意味で衝撃的なデビューとなったが、流石にジアートは相手が悪すぎて一蹴され、その後も連携や後先を全く考えない性格に基づいた猪突猛進な戦闘スタイルが仇となりピンチに陥る場面が見受けられた。
追加戦士伝統の弱体化かと思われたが、元々の基本スペックの高さに加えてフォーメーションがとれるようになった彼(彼女?)の頼もしさは異常であり、最終決戦ではフルバーストの乱れ撃ちで敵部隊を次々と駆逐・ルティエルの機体を捕縛・アサギの進路を強引に切り拓くなど、数々の見せ場を披露。
ウルガル最強の将ドルガナにも苦戦しつつ、チャンドラとの急増凸凹コンビで撤退に追いやっている。


ただでさえスーパー戦隊なら殉職しやすい“6人目”というポジションな上に、多重人格者・暴走癖・OPでチームドーベルマンと一緒にいる・妙に仲間からクローズアップされた決戦前夜など、数々の不穏な空気を漂わせ死亡フラグの塊だと言われることもあったが、それらをはね除けて無事に生還した。


グランツェーレ都市学園に在籍する記憶を消されたMJP第三世代は全員コードネームであり、その点はラビッツも同様である。
そして、彼(彼女?)の場合は『アンチ・ジュリアシステム』の略式名称。
これは「乗っててアッシュに自我を奪われるなら、最初からアッシュの人格をパイロットに仕込んでおけばいいんじゃね? 乗り換えも出来るし」という発想に基づく、アッシュとパイロットの相互補完を否定して戦闘力の向上のみを追求する計画に基づいた、平たく言えばアッシュの為だけに産み出された生体パーツである。

“…………という噂があるが、真相はMJP上層部のみぞ知る“という設定。


監督によると、アッシュに人格を“喰われる“現象をイズルは無自覚だがアンジュの場合は理由こそわからないものの自覚しており、それが終盤の体調の違いに繋がっていた。そうした点が幸いして最終決戦までには(あれでも一応)暴走をコントロールできていたらしい。実際、登場初期に比べれば罵声は控えめであり、アサギの指示も聞き入れてチームワークを発揮していた。
だが、逆にラビッツ以外とのコンビネーションは未だに難がある。


ザンネン5は監督が製作参加する前から大まかなキャラ設定が既に固まっており、その為6人目として既存メンバーにいなかった『宝塚系』のコンセプトを採用したとのこと。
因みに、肝心な性別に関しては放送終了後でさえ「全く考えていない。視聴者の皆様に委ねる」そうな。
メイン脚本家は「男の子なんじゃないかと」と語り、演じる渡辺明乃さんは「自分的には“僕”というつもりで演じています」らしい。


渡辺明乃さんはスーパーロボット大戦シリーズの熱烈なファンゆえかアンジュを「変な奴」と称しながらも非常に気に入っており、物語に本格参入直前にツイッターで話題に挙げたり、放送終了後の雑誌インタビューやイベントでも「また演じたい」と意気込みを語っていた。
余談だが、最終話における「デザートだかジェラートだかトメートだかポテートだか」という台詞の半分は彼女のアドリブである。



【BLACK6】
アンジュ専用機であり、量産計画を視野に入れたプロトタイプ(設定上では他にも4機の試作型アッシュが同時開発され、ラビッツを含めると合計10機の試作型アッシュが存在する)。
開発秘匿名称は“ヴァルチャー”。

一見するとスマートな細い機体だが、プラモデルなら実現不可能に近い無茶苦茶な機巧でキャノンや銃身が飛び出し、アンジュの二重人格を象徴するようにフォルムが大幅に変化する重火力武装型。かといって鈍足ではなく、高速重視のクレイン機に食らいつくなど機動力も非常に高い。基本的には四方八方に乱射しまくる乱れ撃ちが戦闘スタイルだが、携えた銃剣で接近戦にも対応可能。
その圧倒的な火力や見せ場から、タマキ役の井口裕香さん曰く「色々とズルい機体」。

量産化の実現を見越して徹底的な効率化が実施されており、ピットクルーも不要なほどオートマチック仕様。
各武装も個別にユニット化され換装の時間短縮が実現、機体を補佐するピット艦さえメンテナンススペースと発進口が一体化し、余分が省かれている。
ラビッツの5機が流線型のデザインなのに対し、直線的な造形なのもコスト削減と生産性の向上を図る為。
なお、最終決戦に駆けつけた量産型アッシュとの違いはカラーリングのみ。


その火力が仇となって余剰加熱でオーバーヒートしやすく、他のアッシュ5機と比べて長時間の戦闘はできないという弱点を持つ。
これにアンジュの暴走癖が拍車をかけてしまい、肝心な場面で機体が動かなくなり窮地に陥ってしまう時もあった。
短時間戦闘のみという点で、ある意味では最もウルガルのテクノロジーが色濃く出た機体である。

搭乗時のアンジュは終盤に至るまで基本的にラビッツの仲間を名前ではなく機体名称で呼び、自分を「どれだけこようと、このBLACK6様に!!」という台詞を言い放った時があるが、度重なる凶暴な面がBLACK6自身の人格だったのかは不明。



そんな渡辺さんの思いが通じたのか、遂にスパロボに参戦した。
二重人格に関しては「最初は礼儀正しいが一定以上の気力に達すると狂暴化する」という形で再現されている。
…と言いたいがシステム上最初から気力が溜まってることが多く、後半になると最初からクライマックスである。
また性別に関しては「無性」扱いであり、男性、女性に効果をもたらすアイテムが両方とも対象外となっている。
…のだが女性キャラだけが集められたボーナスシナリオでは普通に登場する。
曰く「どちらかわからないのでなあなあのまま連れてこられた」との事。

マジェプリキャラは戦闘台詞が非常に多いのだがアンジュもまた特殊台詞が多い。勿論素敵なほどまでに過激なものが揃っている。
例えばジルクスタン系パイロットには「今日でてめえらは失業だぁ!」なお雇い主であるシャリオに向けても言う
Dr.ヘルには「地獄の老人ホームに叩き込んでやるぜ!」ポセイダルには「終わりなんだよ、このアンチエイジング!」
ジオン兵には「てめえら、まだ負けたりないのかよ!」挙げ句アレクシスには「ゴキブリが寄生虫をやってんじゃねえよ!」とまで言い放っている。ひでぇ。
ただその罵声は基本的にはザンネン5メンツ以外の味方には向けられない。というか絡みがそれほどない。まぁ彼女の性格的に仕方ない事かもしれないが。





スルガ、追記修正を!

お、名前呼ばれた?

早くしろクソムシ!!

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 銀河機攻隊マジェスティックプリンス
  • チームラビッツ
  • ザンネン5
  • 6人目
  • 人格ザンネンルーキー
  • 貧乳
  • 渡辺明乃
  • 乗せるな危険
  • ブラック6
  • 二重人格
  • 多重人格
  • トリガーハッピー
  • 性別:アンジュ
  • モブ→レギュラー
  • クロキ・アンジュ
  • クロスアンジュ←ではない

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年11月01日 20:47