アーチャー(Fate)

登録日:2009/05/29 Fri 22:44:21
更新日:2024/03/18 Mon 22:40:30NEW!
所要時間:約 29 分で読めます






了解した。地獄に落ちろマスター



Fate/stay night』をはじめ、Fateシリーズに登場するキャラクター。



◇概要


白髪と褐色の肌、赤い外套が特徴的な男性。
性格は冷静沈着だがキザな皮肉屋でもあり、度々皮肉混じりな発言を相手に突きつける。
だが根はお人好しであり、時々拗ねて子供っぽい一面を見せる。


●目次

Fate/stay night

第五次聖杯戦争における弓兵のサーヴァント。マスターは遠坂凛

◆データ




◆人物(stay night)

第五次聖杯戦争において、遠坂凛に召喚されたアーチャークラスのサーヴァントであるが、
乱暴な召喚で記憶が混乱し、自分でも真名を思い出せないと語っており、当然マスターである凛も真名を知らない。
また、聖杯戦争に召喚されたサーヴァントでありながら、聖杯にかけるほどの大層な望みはないと語り、
もしも聖杯に願いをかけるのであれば、『恒久的な世界平和』を望むという。

英霊にもかかわらず、何故か家事が得意(本人は否定)で、紅茶を美味しく淹れたり、料理も美味いと多芸で仮に執事のランクがあるならA+。

「弓兵」クラスのサーヴァントではあるが、本人は主に双剣での接近戦を好み、弓矢を使うことはほとんどない。
中華系の夫婦剣、ギリシャ神話の盾やケルト神話の剣など、統一性も何もない様々な宝具を使うだけでなく、
普通のサーヴァントであればまず使わない壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)を積極的に使うなど、元々人の常識を超越したサーヴァントの中でも極めて異端な戦法を取る。

衛宮士郎を嫌っているようで、彼の理想である「正義の味方」を「掃除屋」と吐き捨て否定するなど手厳しい態度を取り、
士郎の側もそんなアーチャーを嫌っているため、顔を合わせると大抵険悪な空気になる。
その一方で誰にも理解されなかった彼の魔術の特異性を把握しており、適切な助言を行うといった奇妙な一面を持つ。


◆プロローグ

『Fate/stay night』のプロローグは凛視点であり、プレイヤーが最初に目にするサーヴァントはセイバーではなく彼。
召喚されて早々に凛の乱暴な召喚の影響で上空から家に叩き落された為に、非常に不機嫌そうな顔で座り込んでいた。
当初は召喚方法の乱暴さから凛を未熟者と判断し、聖杯戦争から遠ざけようと皮肉混じりに「戦いは自分に任せておけ」と忠告するが、
その言葉にキレた凛に令呪をもって「自分の指示に従え」と命じられてしまい、彼女の指示に従って聖杯戦争を戦うことを余儀なくされる。

しかし、自身にかけられた令呪の効果で凛が魔術師としては突出した実力の持ち主であることを察し、
凛を未熟者と侮った自分の判断が誤りだったと素直に謝罪。
彼女を自分のマスターとして認め、サーヴァントとして彼女の力となることを約束する。

そして、単独行動をしていたランサーと遭遇し、凛のサーヴァントとして彼と戦う。
これが、第五次聖杯戦争の最初の英霊同士の戦いとなった。
その戦闘は凛や彼女の視点から見るプレイヤーからしても人知を超えたレベルの戦いであり、サーヴァントという存在の規格外さを知らしめた。


◆真名

※以下、アーチャーの真名(『stay night』最大のネタバレのため注意)

































真名は「エミヤ」正義の味方を目指した主人公・衛宮士郎のなれの果て
生前は己の理想である『正義の味方』になる為に修練を続け、人助けに奔走し、
そんな中、ある事故にあった約百人の命を救う為に『世界』と取引し、死後は『守護者』となる契約をした。
彼はその人生において世界の危機をも救ったことがあるといい、ついには英雄とすら呼ばれたが、
助けるだけ助けて見返りは求めないという彼の行動方針は、やがて人々から気味悪がられ、恐怖されるようになり、
裏切られ続ける日々の中で、最期は救った筈の人物に罪を被せられ、処刑された。
しかし、それでも彼に後悔はなく、満足げに死んでいったという。

死後は生前に交わした『守護者』になる契約に基づき、更に多くの人間を救う事を望んだ。
生前は己の力が足りなかった為に“多数を救う為に少数を切り捨てる”やり方をせざるを得なかったが、
英霊の力ならば“誰もが幸福な世界”を実現出来ると信じていた為に、彼はその契約を結んだのだ。
だが、彼が死後就いた『守護者』とは、彼の願った「人を救う」などという役割ではなく、
人類の滅亡を回避する為にその起因となった加害者と被害者を皆殺しにし、起きた事をなかった事にする「掃除屋」に過ぎなかった。
何の因果か、この様な「大のために小を切り捨てる」方法は養父・切嗣と同じである。
信じ続けた己の理想にすら裏切られ、拒絶する事も許されずに虐殺を続けた末に彼の信念も遂に磨耗し、
やがて彼はかつての自分を憎み、自らの手で殺す事で自身の消滅を望むようになった。
延々と守護者の役目を果たしながら、凛の召喚によって遂に第五次聖杯戦争に参加する機会を得た彼は、
過去の自分である衛宮士郎を見定め、自身と同じ道を行くのであらば殺害を目論んでいる。

とはいえ、死後英霊(守護者)となり、より高次元の英霊の座に記録されたことで、
既に「英霊エミヤ」と、その生前である「衛宮士郎」は別人となっているため、
例え自身の元となった人物を殺したところで、英霊としての自身を消せる可能性はほぼ存在しないことは当人も自覚している。
それでも英霊エミヤはその可能性に賭けなければ自らを許容出来ず、
「自分の手で自分を殺す」という矛盾と歪みによって或いは起きるかもしれない自らの消滅の可能性に賭けている。
この行動を本人はただの八つ当たりにすぎないと口にするものの、
その内にあるのはかつて己の理想の為に奪ってきた命に対する自責の念と、それに対して自分が行える唯一の贖罪という罪悪感である。


奈須きのこ曰く
「アーチャーが自分殺しを行おうとしているのは自身の救いの為や八つ当たりなどではありません。
士郎が今後正義の味方の名の下に生み出すであろう犠牲者を生み出さない為、そして過去の自分を殺す事が罪人である自分が出来る唯一の贖罪だと思っているからです」

ゆえに本人自身に過ちと認めさせねばならず、ただ殺すだけなら何度も機会があったが実行に移さなかった。

触媒は凛のペンダント。
生前、死にかけた自分を救ってくれた、顔も知らない命の恩人の持ち物を、
アーチャーはその生涯はもちろん、英霊となってからも肌身離さずに持ち歩いていた。
つまり、第五次聖杯戦争のアーチャー召喚に関しては、英霊側が召喚者に繋がる触媒を持っていたという極めて稀なケースであり、
今回に限らず、よほど対象の英霊と強い繋がりを持つ触媒を用意しない限り、遠坂凛が召喚するサーヴァントはアーチャー(エミヤ)となる。

また、アーチャーの真名が判明するのは2周目以降に解禁される凛(UBW)ルートの中盤になるのだが、
実は1周目のセイバー(Fate)ルートの序盤から、

  • 治療の際にペンダントを士郎の所に置いてきてしまった凛にアーチャーが「拾ってきた」と渡すが、士郎の手元に件のペンダントは残ったまま*1
  • 士郎は元弓道部員で、弓道に関しては申し分のない腕前の持ち主
  • ランサー戦でアーチャーはどこからともなく剣を取り出しては使い捨てる戦法を用いていたが、士郎も「投影」で一時的に剣等を作製できる
  • 士郎がアーチャーを生理的に嫌う一方で、彼の言葉に妙な納得を覚えたり、彼の言葉の続きがわかってしまう
……などなど、かなり伏線は張られていたりする。


記憶喪失というのは半分嘘で半分本当。召喚当初は本当に記憶が曖昧で、凛の事も覚えていなかった。
一晩経った事で記憶が戻り、漸く目的を可能とする機会を得たと確信。己の悲願を達成させる為にあえて記憶喪失のままという事にしていた。

凛の名前を聞いた時に、磨耗したはずの記憶がフラッシュバックの様に過ったとか。
「では凛と────ああ、この響きは実に君によく似合っている。」
このセリフは狂おしい程の親愛の情が籠っている。

衛宮士郎としての記憶は焼ききれて磨耗しており、生前の事は殆ど覚えていないという。
しかし衛宮切嗣によって自身が助けられ、正義の味方を目指すキッカケとなった光景は覚えていると語っている。

ちなみに、プロローグで本編と同じ構図の士郎とセイバーの出会いのシーンが描かれるが、実はプロローグの方はアーチャーの回想である。

『昔、ある出会いがあった。
 おそらくは、一秒すらなかった光景。
 されど。
 その姿ならば、たとえ地獄に落ちようとも、鮮明に思い返すことができるだろう。』

この光景は彼の記憶に美しいものとして刻まれた一枚絵のようなもので、彼にとってセイバーとの出会いの光景は自身の記憶よりも尊いモノだったのだ。

◆戦闘力

劇中世界から見て未来に生まれる英霊であるため、知名度補正は当然ながら全くない。
英霊としての格も自身の力では足りず、守護者となる契約によって組み込まれた末端の英霊の為に、
揃いも揃って神代の有名どころばかりが召喚されている第五次聖杯戦争においては、他のサーヴァント達に英霊の格で言えば数段劣る。
その為に「EXTRA」やその他作品では「英霊としてはそこまで強力ではない」と紹介される場面も。

それでも平均的なサーヴァントは優に上回るレベルのようで、並のサーヴァントとほぼ互角だという死徒二十七祖を相手にしても圧勝出来ることが挙げられている。*2
EXTRAでは少しパラメーターやスキルなどが上昇しているが、EXTRAマテには無銘として呼ばれたことで筋力と幸運が上昇したと書かれている。

宝具は所持していないが、実質宝具として扱われるまでになった固有結界無限の剣製(アンリミテッド・ブレイドワークス)』と、そこから零れ落ちた『投影』を駆使して戦う。
前述したように、劇中でアーチャーは複数の宝具を用いているが、その全てが投影魔術で作り出した投影品で、
固有結界の性質上、投影した宝具はオリジナルよりもランクが一つ下がった劣化コピーであるとされる。
普段は二振り揃うことで武器と宝具としてのランク、及び防御力と対魔術が向上し、投影の負担も低い『干将(かんしょう)莫邪(ばくや)』を愛用。
『無限の剣製』とそこから取り出す宝具自体は、他の(固有の宝具を持つ)サーヴァントにとっては多少厄介程度のもので必殺足り得ないとされるが、
アーチャーは培ってきた「技量」と「経験」、投影した宝具を適時・適切に用いる事によって、他のサーヴァントと渡り合っている。

また、前述したように『弓兵』の英霊たるアーチャークラスでありながらも、当人は双剣による接近戦を好み、
その剣技は剣の英霊たるセイバーをして、清廉さを思わせる見事な剣と讃える程。
能力制限されていたとはいえランサーを相手に互角以上に渡りあい、ギリシャ最強の英霊たるバーサーカーをして、
「得難い難敵だった。惜しい事を、もし自らに理性があれば互いに存分に剣技を繰り広げ、より素晴らしい闘いになっただろうに……」と最大級の賞賛をされた。
特に守りに関しては『鉄壁』と称されるほどに優れているという。
その剣はセイバーのような才に満ち足りた剣とは対極にある、凡人が血の滲む努力の末に辿り着いた剣とされる。

コンマテ3によると第五次聖杯戦争時点で千を超える宝具を貯蔵していて、様々なサーヴァントから宝具と戦闘技術を習得しているとのこと。


◆人物関係

生前の知人達に対して何らかの思いを持っている様子。
また、生前の聖杯戦争の経験もある程度は覚えているが、殆ど磨耗しているうえに詳細の多くは不明である。


生前の世界における相棒。
召喚後、セイバーを視認した時は体中に電気が走ったかの様に硬直している。

今でもセイバーには特別な感情があるようで、度々気にかける発言をしている(凛は皮肉混じりではあるが、セイバーを気にしての発言・忠告なんじゃないかと考察していた)。
またUBWルートでは、「君こそまだ間違えた願いを抱いているのか?」と発言したり、
士郎がアーチャーの気持ちを代弁して「お前を救う事がオレには出来なかった」と語っていたりと、後悔の念や大切に思っていると伺える発言している。
だが、例えセイバーでも目的の邪魔になるなら容赦なく排除するリアリストでもあるようで、
作中では下手すればセイバーを巻き込む広範囲攻撃を行っており、自身の前に立ち塞がった際には切り捨てようとした場面がある。
とはいえ、過去の自分がセイバーを庇う行動を読んでいた節もあり、結局それ等は全てセイバーには傷一つつけることがなかった。

他作品でも円卓の騎士などと対面した際にはセイバーの事を口にしたり、サンタオルタなど普段とかけ離れた奇行を行う彼女になんとも言えない曖昧な表情で沈黙して困惑したりなど、
敬愛やら友愛やら色々と入り混じった複雑な感情を持っている様子である。

養父である衛宮切嗣の実の娘にして義姉。
イリヤには負い目を感じている様で、Fateルートではその気になれば出来たと思われるが殺すことはなく、
HFルートでは彼女に対して申し訳無さそうな目をしていた。

生前の世界における幼馴染にして姉貴分。
藤ねえこと藤村大河は今でも大切に思っているようで、UBWルートでキャスターに人質に取られた際は彼女の命を何よりも心配しており、
この際に「──無事か!?」という台詞を発しているが、実はこれは凛ではなく大河の安否を確認する為の言葉と解説されている。

生前の世界における後輩の少女。
桜は彼女のルートであるHFルートまで聖杯戦争に関わらないため殆ど触れられず、そのHFルートでは世界の危機から士郎に殺す様に忠告する場面がある。
生前に間桐家の内情を知る事もなかった様で、アーチャー自身も個人的な肩入れをする気はないとコメントされている。*3
ただ、HFルートにおいて、士郎が彼女の為に『正義の味方』ではなく『桜の味方』になる事を選んだ際には、
あの衛宮士郎はもう別人である事とその前途多難さを感じながらも「自分にもそんな可能性があった」事は感慨深かった様子で、
凛を裏切ってでも殺そうとしたUBWルートとは対照的に、左腕を失い瀕死だった士郎に自身の左腕を移植させてその命を助ける助力を行った。

桜を大切に思っているのは変わらないようで、CCCではそれなりに絡む場面もあり、彼女の面影があるアルターエゴ達に対して思う所がある様子。


◆活躍

Fateルート

セイバーを目にした為に驚きから膠着してしまった隙をセイバーに突かれて重傷を負い、長期離脱。
復帰後、凛と共に攫われた士郎の救出に同行。バーサーカーから凛と士郎とセイバーを逃がす為に殿を務め、決死の足止めも行うも力及ばずに敗北。
しかし、バーサーカーの12の命の内の6つを奪っており、士郎とセイバーの後々の勝利に貢献した。


UBWルート

中心人物として大活躍。序盤から士郎に接触し問答の末に過去の自分と同じ道を行くと判断し、抹殺を決意する。
中盤にて凛を裏切って契約を断ち、終盤で遂に士郎と激突する*4

契約を断ったアーチャーは魔力供給源がなく、『単独行動』の恩恵があっても能力が10分の1以下になるほどの弱体化をしていたが、
それでもかつての未熟な自分である士郎相手に一切遅れを取ることなく、ほぼ一方的に彼を痛めつける。

その戦闘の最中、士郎の理想を切嗣から借りた『借り物の理想』と断じ、その借り物だけで正義の味方になろうとする士郎の姿勢を『偽善者』と弾劾する。
しかし、未来の自分から徹底的に自分を否定され、自分でも半ば「その通りだ」と納得さえしつつも、士郎は決して折れることなく戦い続け、
その姿を敵として改めて直視したアーチャーは、理想を目指し続けていた頃の自分を思い出してしまう。

かつて誰にも譲らないと誓った理想。
例え、自分が偽者だったとしても目指したモノの美しさは変わることはないと信じ続けていた時の自分の姿を。

決して、間違いなんかじゃないんだから…!
「酷い話だ…。古い鏡を見せられている。───こういう男が居たのだったな」

そして、胸に士郎の剣の一撃を受けたアーチャーは静かに、自らの敗北を受け入れた。
その直後にギルガメッシュの奇襲から士郎を庇って深手を負い、更なる追撃を食らい退場したかに見えたが、
実はそれ以降も辛うじて現界を保っており、クライマックスでは士郎と凛をフォロー。
見事彼らを勝利に導き、その後の凛との最後のやり取りでは、昔の彼を思わせる少年のような笑顔を見せながら消滅した。

「答えは得た。大丈夫だよ遠坂。オレも、これから頑張っていくから」

尚、答えを得たがそれは召喚されている間まで、英霊の座で記憶の閲覧こそ出来るが再び召喚されれば彼から記憶は失われてしまう。
やり直しを望み続け数え切れない程の後悔の中で彼はこの結末を恨み続けるとされる。しかし最期には全ての結果を受け入れていた。

それでも───俺は、間違えてなどいなかった───


HFルート

聖杯戦争中に突如出現した黒い影を目視した瞬間、私怨を優先できる状況ではないと判断しマスターである凛を守る事を優先する事を決意。
更に、士郎が桜を守ると決めた心情を理解出来た為、士郎には警告だけ行い、改めて私怨を抑え込んだ。*5

そして中盤、謎の黒い影の攻撃から凛を庇って霊核を破壊される致命傷を負い、消滅が避けられない窮地に陥るが、
自分と同じく黒い影の攻撃で片腕を喪い、こちらも瀕死になった士郎を救うべく、自らの左腕を彼に移植させる事で彼の命を救う決断をする。
その直前、意識を失っていた凛の髪を優しく梳きながら「ここまでか……。 達者でな、遠坂……」と、皮肉屋の彼らしくない親愛に満ちた声で凛に別れを告げていた。*6

尚、アーチャーの魂は近くにいた小聖杯のイリヤが回収しており、この際にイリヤはアーチャーの正体に気付いたと思われる。*7

ここでアーチャー本人は退場となったが、その左腕は士郎の戦力となり、イリヤを助ける際や最終決戦で用いられている。

“────ついて来れるか”

ついてこれるかじゃねえ…てめえの方こそついてきやがれ!!


◆余談(stay night)

  • 人気
Fate人気投票は常に第三位にランクインし、男性キャラなら型月トップ人気。
最近のTYPE-MOON人気投票でも3位で、Fateメンバー内では2位。とうとう凛すら上回ってしまった。
なので凛ルートをアーチャールートと言うことも。
その人気の為か待遇は良く、アニメ第14話は専用EDが流れた。

奈須きのこ曰くFateの裏主人公はアーチャーでもあるとか。

  • アーチャーの生前
『stay night』のどのルートの士郎とも異なる、「エミヤとなった衛宮士郎」の人生がどのようなものであったかは不明。
公式では「どのルートもエミヤになる可能性はある、ただ基本的に可能性は限りなく0に近い」と発言されている。
「凛が側にいる限りはエミヤとなる事はない」とも。
後の公式によると「セイバーと共に聖杯戦争を勝ち進むも彼女の事を理解はすれど、救う事は出来ずに聖杯を破壊して別れた。」と語られており、
没になったという「セイバールートのグッドエンド」が近いらしい。
凛ルートは「『正義の味方』についての士郎とエミヤの相剋」、桜ルートは「士郎が桜の味方になる」物語のため、
消去法から言ってもセイバールートに近いものだったと言えるだろう。

  • UBWルートの終盤
ギルガメッシュの奇襲によって消滅したように見えたアーチャーは辛うじて生き延びていたのだが、その後の立ち回りが色々と凄まじい。
まず魔力切れで能力1/10以下の状態で最初のバビロンで全身串刺し、実はこの時既に霊核が半壊する程の手傷だったという*8
続く2回目のバビロンで士郎を庇い直撃を食らって消滅したように見えたが、これは空蝉によって回避し、
さらに土遁の術のようなものを使い地中に退避したとの(苦しい?)説明がなされている。

にもかかわらず士郎を庇ってのローアイアス、更に凛脱出の援護の為の数百本の剣射出*9と、
どこから魔力持ってきたと言わざるを得ない程の暴れっぷりの為によくツッコミが入る。
実はアインツベルンの森で獣を狩り生き肝を喰らう事で魔力を補充していたようで、そこまでして現界を続けようとしたのは凛を勝利させる為だったとか。

さらに、実はアーチャーは各地に人知れず礼装を用意して隠しており、それを回収して回ることでも回復をしていたとのこと。
とはいえ単独行動BどころかAですら主なしでの宝具使用は不可能であり、それはコンマテ曰く本人自身の生存能力の高さにもよるものらしい。
だがそれでもギリギリの状態であり、それでも消滅を免れたのは彼の凄まじいまでの意思の力があったからとの事。
インド屈指の英霊やギリシャ最強の英霊たるバーサーカーも意思の力で色々とやらかしている為にファンからは「ISHI」とネタにされているが、彼もまた並外れたISHIの持ち主だった模様。



Fate/hollow ataraxia

凛の「誰にも橋を渡らせてはいけない」という命令から、弓兵として本領発揮。
約4km離れたビルから超遠距離射撃をもって、ランサーライダーにすら、橋の突破を許さなかった。
その為、剣による接近戦より弓兵に徹した方が脅威ではないかとファンから指摘される時も。
しかし、士郎とセイバーの令呪を用いた奇策によって敗れた。

迷シーンに釣り勝負があり、高級ロッドに、品切れの十六個のボールベアリング、電動操作の巻き上げ式リールのフ○セスーパーオートメーション。
「本物を買えば」総額二十万三千円にもなる釣り竿を全部投影して、はしゃぎながらランサーを圧倒するキャラ崩壊ぶりを見せ付けた。


「フィィィッッシュ!!イィィヤッホォォォ―――!!」

「なあランサー、別にこの港の魚を釣りつくしても構わんのだろう?」


奈須きのこはこのネタはSNの頃からやりたかったらしいが、今は黒歴史とか…。



Fate/EXTRAシリーズ

◆Fate/EXTRA

赤セイバー狐耳のキャスターと共に、主人公のパートナーサーヴァントの一人として登場。
彼をパートナーとした時の難易度は「Normal」とされ、育て方にもよるがセイバーほどの体力や通常攻撃力はないがキャスターほど脆くもない、まさしくノーマルなサーヴァント。
「投影魔術」を駆使した戦闘が基本だが、「投影準備」を重ねないと強力な投影は出来ず、こまめに準備してここぞという時に使う、ややテクニカルな運用が求められる。

SNからの続投組ということもあり、シナリオでは凛やランサー等とのイベントで思わずニヤリとしてしまうような台詞を言うことも。
パートナーサーヴァントとのイベントでは、SNでは詳しく語られなかった『エミヤとしての人生』も語られる。
凛とは共にロンドンには行ったが、さほど長い期間一緒にいた訳ではなく、恋人と言える程の関係ではなかったようだ。

真名は『エミヤ』でなく『無銘』。
出自も異なっており、此方はムーンセルと契約をして代償に死後は正義の味方の概念が形どった者としてムーンセルに使役されているという。
尤も真名は違えど同一人物であり、ビジュアルファンブックの解説で無銘とエミヤは正真正銘同一人物と語られている。
しかし、EXTRAマテには無銘とエミヤはほぼ同一存在であって同一人物じゃないとあり、公式でも扱いが別れているが詳細は不明。

「帰ってきた!ブロッサム先生 狐虎編」によると、
「アーチャーは抑止の輪側の英霊だけど今回は英霊の座から喚ばれたから抑止力の奴隷になってない」との事。Fate本編と若干性格等で差異があるのはそのせいなんだとか。
スキルも心眼(偽)となっている(説明文が同じなため誤植の可能性あり)。

本編より性格が丸くなった印象を受けるのは、「EXTRA」では士郎が不在であり、自分殺しの願望から解放されているからだとか。
また正義の味方を否定的だった「stay night」の時とは違い、自らを「正義の味方」「正義の体現者」と特に気負うこともなく名乗っている。
本人によると、主人公の影響で「以前の自分なら憎むだけの事だったが、自分でも信じられない話だが今はアレはアレで悪くない人生だったと思えている」との事。
しかし、自らは「正義の味方」ではあっても「英雄」ではなかったと語り、自らの所業を悪と断じている。

宝具は変わらず、「無限の剣製」で使用時には『エミヤ』のアレンジ曲が流れる。


Fate/EXTRA CCC

パートナーサーヴァントの内の一人として登場。
なのだが…なんとその新コスチュームは裸ジャケット。
当初は本人も不本意だと語っていたが、ちょっと褒めると「実はこんな格好をしてみたかった」とノリノリになり出す。ちょろいもんである。
ちなみにキャラクターデザインのワダアルコ氏は他のキャラの方がぶっとんでいたためにデザイン完成時は「まだマシになった」と思っていたが、後で冷や汗が出たとか。
そのコメントが書かれているマテ本には、「いかんでしょ…」とワダ氏を責めるかのように冷や汗をかいたアーチャーのラフ画も掲載されている。
海パン一丁になると自分の鍛え上げた肉体の自慢を始める。

男主人公の場合は兄貴分として、女主人公の場合は主人公(おんなのこ)の好意に気付けない朴念仁としての側面が強く出ている。
真摯な眼差しで女主人公を魅力的な女性と褒めつつ、こんな時だがシャワーを浴びたいと言って、女主人公をドキドキさせ、




メルトリリスの毒蜜が礼装にかかったとかで、(ばかじゃないの ばかじゃないの ばかじゃないの)

アーチャーは念入りにシャワーで体を洗浄した(ばかじゃないの ばかじゃないの ばかじゃないの)


今は私服に着替えている(ばかじゃないの ばかじゃないの)

礼装が乾くまで、しばらく休憩させてほしいとの事だ。(ばかじゃないの ばかじゃないの ばかじゃないの ばかじゃないの)


結果、少しの間殺意を抱かれたりとネタの方面もなかなか強化されており、


「法律に反しないかぎり、男女交際は積極的に行うべきだ。
人間だって動物なんだから、そこは仕方ないだろう」

「可愛い子なら誰でも好きだよ、オレは」


だのと堂々と言い放っておきながら、自身の女難を嘆く。どう見ても自業自得です。本当に(ry
しかし、恋人が出来たとしても皆数ヶ月で別れてしまうらしい。
サバイバーズ・ギルトを抱える彼は幸せな日々を過ごすことに罪の意識を感じるらしく、
付き合った女性もまた彼の内面を感じ取って「この人は自分の手には負えない」と感じて別れ話を切り出されてしまうという。
更に厄介なワケありの女性ばかりで甘い経験も一度もない模様。

また生前に苦い経験でもあるのか敬遠するタイプに力ある魔術師を挙げていて、
「聖杯戦争に参加した選ばれた力のある魔術師なんてオレが一番敬遠する人種だよ。助ける事も認める事など有り得まい。」と辛辣に語っている。
故に記憶を失った状態で主人公と再開した際は聖杯戦争に参加している以上、魔術師であろう主人公に自分が協力するとは思えないと洩らしていた。

個別ルートに入ると(EXTRAの時間軸における)生前の彼自身が、目を覚ました主人公の本体と民間人用ボランティア団体のサバイバル教官として出会う。

また、ムーンセルが観測した時間軸の再現という形で、SNのそれを再現した凛とのパートナーとして現れる。
サーヴァントとして経験してきたものが違うためか、若干声が重々しい。
曰く『守護者』ならこの手の衝突もあるとのこと。

そしてCCCルートでは彼が生涯、死後ですらも追い求めていた、子供の頃に誓った願いが本当の形で成就する事となる。
主人公に生前は叶わなかった夢を果たさせてくれた事に感謝をつけて別れを告げて去っていた。
CCC発売前に語られた奈須きのこの「このCCCはFateのある人物の結論でもある」という発言はこの事と推察される。


Fate/EXTELLA

アルテラと入れ替わる形で主人公のパートナーではなく、サブサーヴァントとして登場。
赤セイバー軍の武将の一人となっているが、赤セイバー曰く「いつの間にか自軍の将となっていた」とのことで、
ガウェインアサシン先生、ランサーと異なり、見覚えはあるが聖杯戦争で戦った記憶はないという。

実は『EXTELLA』とは別の編纂事象からのストレンジャー。そちらの世界においては主人公の同位体である女主人公のサーヴァントであったが、アルテラに敗北した。
しかし、「消滅」するはずだった無銘は『EXTELLA』の世界に「移動」し、自らの世界で見た破滅を回避するために主人公に協力している。
その為、並行世界へと自由に移動できるアルキメデスの事は最初から全く信用していない。
その正体までは掴んでいないものの、信頼していい相手ではないと直感しているのである。


Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ

クラスカード:アーチャー』として参戦。
限定解放(インクルード)では「黒い洋弓だけで矢が無い使えないカード」扱いだったが、黒化セイバー戦でイリヤ夢幻召喚(インストール)に使用。
干将・莫邪をはじめ、シリーズファンにはお馴染みの投影宝具を用いた他、なんと『約束された勝利の剣』すら投影。
劣化しているとはいえ、本家セイバーの約束された勝利の剣に押し勝った。

「2wei!」以降はクロエ・フォン・アインツベルンの核として使用されている為、イリヤや美遊は使用不可。
「3rei‼」でもそれは同様だが、過去編において「並行世界の衛宮士郎」こと美遊兄が間桐桜から託された屑カードを、自身を触媒に英霊の座に繋げ、
その世界の第五次聖杯戦争に参加した際に使用したカードであることが語られた。
また、士郎は「自分自身のカード」ともいえるこのカードを使い続けた代償として、カード無しでも力を行使できるが、
存在が英霊エミヤに置換されており、途轍もない速度で寿命が削られて行っている。
そのせいか髪は一部が白髪になり、皮膚は所々焦げ付いて浅黒くなっている。

アーチャー自身が美遊兄をどう思っているかは不明。*10
しかし、大盤振る舞いともいえる程大々的に力を貸しているので、そう悪く思っている訳ではないのかもしれない*11


Fate/Grand Order

エミヤ名義で参戦。酷いネタバレだがUBWアニメも放映したし、セイバーシリーズの真名も垂れ流しだしでしょうがない。
レアリティは☆4(SR)で、チュートリアルガチャで確定で出てくるサーヴァントのうちの一人である。


◆人物(FGO)

期間限定イベントやマイルームでは、いつもどおりのアーチャー。
これまでのシリーズでセイバー共々物語を描き終えたこともあり、もっぱら助言役やキッチン担当での登場がほとんど。

マイルーム会話では青色のランサー金ぴかに嫌悪感を示していたり、相変わらずの家事スキルを活用している様子がわかる。
特殊会話は金星の女神野生の獣などに反応。いずれもある程度依代に言及するような発言になっている。
千子村正に関しては自分とは真逆に一つの極限のみを追求した者として目に痛い話と、
見切りをつけた自分自身をやや自嘲気味に語りながらも畏敬の念を向けている模様。

未熟ながら世界を守ろうという意志が強い主人公に対しては色々と助言したり、世話を焼いたりしているらしく、
その主人公からはその姿勢を「オカン属性」と称されている。


ブーディカらと厨房に立って食事を作ったりもしており、子どもの姿のサーヴァントからは「厨房のおじさん」扱いされることも。
漫画『Fate/Grand Order 英霊食聞録』1話では、ブーディカ・タマモキャット・エミヤの3人が「カルデアキッチン組」と呼ばれた。
パールヴァティーにも和食を教えている。
なぎこさんがちびっこ組を扇動して厨房のお菓子強奪を謀った際には彼女にガチ説教をかましたらしく、
結果、生前は先生だったに違いないと誤解された。いや先生じゃなくとも怒るわ

なお、マシュからは「エミヤ先輩」と何故か先輩付けで呼ばれている。
後に魔神セイバーからも「(守護者の)先輩」と呼ばれかけたが、そちらは固辞していた。

派生形として腐っている自分も実装。
向こうからは自分は「腐っていない自分から見れば殺したくなる程に疎ましい存在だろう」と推測されているが、
当の本人はあちらの使用する二丁拳銃に興味津々な模様。


また、メタ的に言うと商業展開上仕方ないのだがカルデアには定期的に彼の関係者が追加されており、
特に2016年度中は義母妹っぽい姉のような妹その妹の分身にして同じ力使い
マスターwithウルクジャガ村先生が来るようになり、その後もマスターwith冥界別世界の自分の実妹同然の義妹等々と、
ただでさえ元相棒が増え続けるというのに、彼女以外の関係者も次々と英霊として職場見学…もといカルデアに訪れる彼の胃を心配するファンも多かった。


◆活躍

メインストーリー

  • 第1部序章『特異点F 炎上汚染都市 冬木』
なんとアルトリア・オルタに屈したことで聖杯の泥に飲み込まれ、狂化した姿で主人公達に立ちふさがる。
ただし狂化と言っても攻撃的な発言が目立つ程度で、言動自体はいつもとあまり大差ない。

TYPE-MOONエースでの読み切り漫画では該当シーンが大幅に脚色されて描かれており、燃える冬木で狙撃手として猛威を奮う。
最後には半身を失いながらも「聖剣」を投影して主人公を追い詰めるが、マシュ・キリエライトの宝具によって阻まれ、
最後っ屁で主人公を狙った一撃もキャスターに撃ち落とされて消滅した。
ちなみに、アニメ版ではキャスターとの一騎打ちに敗れて消滅している。

このように、メインシナリオ上ではシリーズでも珍しい純粋な悪役として描かれた。

イベント

何故か常連。
本能寺では長宗我部元親のポジションとして釣り野伏を披露。「フィィィィッシュッ!」の台詞が上手くハマっていた。
明治維新では真田幸村ならぬ真田エミ村として登場。おそらくは中の人が大坂の陣にて築いたかの砦をアレンジした『衛宮丸』という守城を召喚する能力を獲得、披露するのだが、
カッコ良さを優先して土嚢の部分に無数の剣を突き立てた為に防御力の低下を招くというぐだぐだっぷりを発揮した。
同郷の英雄ポジになれたのが嬉しいのかやけにノリノリ。オール信長総進撃でも同じくエミ村になるのだが、今度は一家総出で出演した
帝都聖杯奇譚では食堂の怪文書に釣られた結果帝都七本槍のひとり、福島エミノリとして登場する羽目に。
お供にエミノブという新種のノブを連れているが、アーチャーと同じ声で何喋ってるのかある程度わかるようにノブノブ言ってるというとんでも仕様なせいでマスターの腹筋を崩壊させた。

  • 「セイバーウォーズ」
Extraシナリオ本発売記念としてネロ玉藻と一緒に登場。すっかり2人の保護者と化していた。
なお菌糸類曰く、GrandOrderにおけるエミヤはExtra組と一緒にいる間は「無銘」として動くとのこと。

好敵手の一人であるロビンと釣り勝負をするために海に繰り出していたが、もう一人のアーチャーのせいで難破してしまい、ロビンとともにダビデの排除を狙う。
最終的にはサンタオルタに3人まとめてボコボコにされた挙句にアーチャーの天敵であるランサー(騒音公害)を投入され、オルタ曰く「カトンボのように落ちていった」とか。

  • 「ダ・ヴィンチと七人の贋作英霊」
贋作から英霊になったジャンヌ・オルタが贋作作りの騒動を起こした際は、ダ・ヴィンチちゃんの依頼を受け事態究明のため主人公の相棒として活躍。
フリーダムに暴れる贋作英霊達にツッコミを入れつつ、贋作使いとして事態の収拾に動く。
が、口を滑らせてカルデアの女性スタッフに(恐らく無自覚に)世間話もといコナをかけていることが発覚。何やってんの天然ドンファン……。

  • 2018年水着イベント「サーヴァント・サマー・フェスティバル!」
ホテルでキッチン担当をするつもりだったが、同人誌を作りたがるネロ玉藻に拉致されサークル『ムーンサイド・エトセトラ』として参加するはめになり、
「本とは芸術」なので出来映えが周囲から危ぶまれることに。
それでもエミヤがいればなんとかなったかもしれないが、エリザベートもそのサークルに加わったので同人誌はグロテスク(語源)により失敗確定となってしまった。
ジャンヌ姉妹達がサーヴァント達と共にバーベキューを開催した際は肉を焼く係を担当。
通りすがりのOLが肉を頬張るのに見覚えを感じつつも朗らかな笑顔で見守り、彼女から「チーフレッド」と呼ばれて不思議がっていた。


主役格として霊衣を貰って登場。
完全オフということでかなりラフな格好なのだが、そのせいか見た目が完全に昔の自分そのものである。
ストーリーでも構造解析から修理したり、魔眼対策に魔鏡を作りだしたり、米を炊き忘れて焦ったりと昔の自分みたいな行動をよくする。そしてジェネレーションギャップが刺さりに刺さった。
ジャンキーな料理といえばカツ丼、カレー、担々麺。ピザは自家製。そういうとこだぞ。

メインシナリオクリア後のおまけシナリオではどこぞの姉の尻拭いのために鮫釣りを敢行。
遂に自分をアングラーのサーヴァントと名乗り、どっかの岸辺でのはしゃっぎぷりを再現するかのごとく釣具を1式全て投影しノリノリで大物に挑む。
昔クルーザーに乗ってカジキ釣りをしたことがあるらしく、「何だかんだでこいつ人生エンジョイしてたのでは?」とツッコミが相次いだ。


◆ゲーム性能(FGO)

カード構成はArts3枚とArtsを得意とするキャスター寄りであり、スキル「魔術」によるArts強化も持つ。これは本人の本質が弓兵というより魔術師だからか。
回避スキル「心眼(真)」があるので生存性は中々で、生きてArtsを回してPT全体のNP効率を高めて地味に戦っていくスタイル。
攻撃モーションは干将・莫耶での斬撃。
弓は立ち絵では持っているが、戦闘では全く使わない。そのくせ自分の絆クエストでは「アーチャーとはその名の通り弓矢を主武装にする英霊だ」などと宣っていたが…
(元祖SNでは弓を使うアーチャーはまるでいなかったが、今回はアタランテなど結構な数がいる)

宝具は「無限の剣製」。使用時にはきちんと「エミヤ」が流れる特別仕様。Buster属性で、防御力無視と敵の攻撃力ダウンの効果を持つ全体攻撃。
比較的スターが出るBuster属性かつヒット数がかなり多いので、スター発生率を強化できる「千里眼」とあわせてそこそこスターが出る。

総合的には地味ながら堅実に戦えるそれなりの性能だが、よく取り沙汰された問題点が、Arts強化スキルを持つにもかかわらず宝具がBusterであること。
Artsが最大枚数なので魔術が腐るというわけではないが、宝具に乗らないカード強化スキルは全体で見ても稀。*12

配信開始1周年に合わせて強化クエストが実装され、『魔術』がArtsだけでなくBuster・Quickもまとめて強化する『投影魔術』にパワーアップ。
どのカードを引いていても最大出力の攻撃を叩き込めるようになり、確実に強くなった。
さらに700万DL記念に実装された強化クエスト2をクリアすると『千里眼』が『鷹の瞳』に強化。
スター発生率UPが強化されただけでなくクリティカル威力UPも追加され、しかも高い倍率に関わらず3ターン持続する超強力スキルに変化した。
そのおかげで☆4アーチャートップの瞬間火力を手にし、単騎になれば宝具で星を大量生産→クリティカルアーツブレイブチェインでNP回収→再度宝具発動、スター大量生産…といった荒技も可能となった。
また、5周年記念のSN勢一斉強化勢の1人に選ばれ、なんと既に強化済みの『投影魔術』が更に強化されて『回路接続』に変化。
バフ値が向上しただけでなく、宝具タイプをArtsとBusterで選べるようになった。幻のArts「無限の剣製」が遂に使用可能に。
Busterだと星が出やすく、B始動ブレイブチェインを組め、追加されたArtsだとNPを回収しやすい。
ただ「鷹の瞳」のおかげでArtsでもそこそこ星が出る上、多段ヒットのため大量のNPを回収できるのでどちらかといえばArtsのほうがオトク。
とはいえ周りのサポーターの性質にもよるところが大きいので、状況に応じたカード選びを心がけるとよい。

最後まで育てるのはなかなか骨が折れるが、愛をこめて育てるとリターンはしっかりある男。

2016年11月2日のアップデートでバトルキャラ、モーション、宝具演出がリニューアルされた。
アニメで披露した高速移動からの斬撃が追加され、さらにEXアタックが『鶴翼三連』から『干将・莫邪・オーバーエッジ』に変更された。
何より、重要なのは弓を使ったモーションが追加されたことである。
しかも通常の矢だけでなく、偽・螺旋剣を使用した壊れた幻想、ホロウで披露した赤原猟犬も使用するという豪華仕様である。
また霊衣実装時にボイスが少し増え、「干将・莫邪」と喋ってくれるようになった。



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最終更新:2024年03月18日 22:40

*1 アーチャーは自身が元々持っていたペンダントを渡しており、UBWルートでは凛が二つとないはずの自身のペンダントを士郎から返すと言われたことで、アーチャーの正体に感づくシーンがある。

*2 但し、リメイク後の二十七祖とは話が違う可能性もある

*3 ただ、慎二が桜の事を暴露した時、桜が藤ねえと同じ日常の象徴だと思っていたアーチャーの心中は想像を絶するものと思われる

*4 その行動の結果、切嗣の娘であり、自身の“姉”に当たるイリヤを見殺しにしてしまった。

*5 仮にアーチャーがHFルートの士郎を殺しても、過去の自分と違う道を選んだ士郎を殺した時点で自分殺しによるタイムパラドックスが発生しない上、士郎を姉である凛のサーヴァントであるアーチャーに殺された桜が絶望し、桜を士郎が助けてくれるかもしれないと心の片隅で思っていた凛との関係に修復不能な亀裂が入る、という取り返しの付かない事態になっていた。

*6 ライダーは、その一部始終を見ていたという。

*7 尤も、本来人間にサーヴァントの身体を移植などすれば、そこから逆流する情報に耐えきれず死亡するとされており、士郎が生存したのは『移植元の英霊が自分と同一人物』というまず有り得ない理由によるものなので、ここで気付けなくとも、士郎が腕を移植後も問題なく生きている時点で気付いたかもしれない。

*8 HFでも霊核を破壊されてから腕を移植するまで生き残っている。これはコンマテ曰く霊核が致命的損傷を受けても生きていられる霊的特性があるとのこと

*9 アニメでは通常の矢になっている

*10 そもそもギルガメッシュ以外のカード英霊に自我があるかは不明。GMが用意した正規品ではない「贋作」である為、他のカードの特性が何処まで適用されるのかもわかっていない。

*11 たった一人の家族を助けようとした美遊兄を邪険にする程、薄情ではなかったと言える

*12 事前PVでは宝具もしっかりArts属性だった。変更された理由は謎。ただし、NP周りの仕様の関係からかArtsでヒット数が多い宝具を持つサーヴァントは普段のNP効率が劣悪なことが多いので、Busterにしたことでそれを回避したと言えるのかもしれない。また、前述のスター発生はArtsだと期待できず、与ダメージが大きいBuster始動のブレイブチェインを安定して出せたりとBusterである恩恵もそれはそれで存在する。