ジェフティ(Z.O.E)

登録日:2012/05/17(木) 00:24:54
更新日:2023/10/18 Wed 17:00:35
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おはようございます。戦闘行動を開始します。



動けぇええええええ!!





ジェフティとはZ.O.Eシリーズに登場するオービタルフレーム(本作のロボット規格の一つ、以下OF)。
名称は古代エジプトの知恵と書物を司るトト神から。
第一作・ANUBISでは主役機であり、TVアニメ「doroles,i」では登場はしないがノウマンに存在を語られている。

●開発経歴
ノウマンことリドリー・ハーディマンの父リコア・ハーディマンの立案した「アーマーン計画」の中核であり、
軍事要塞アーマーンの始動キーとしてアヌビスと共に開発。故にアヌビスとは兄弟機に当たる。
一方、設計思想は機動戦・白兵戦重視。原初のOFイドロの生き写しとも言え、武装・性能はこちらに酷似している。
木星のコロニーアンティリアで極秘に建造されるが連合宇宙軍側に漏れ、2172年のコロニーアンティリア事件に繋がる。

●機体性能
  • 基本
「本来」の性能はアヌビスと同等。
カラーリングは青とメタリックブラウンが基調。年代経過によるものかANUBISではやや薄い色合いになっている。
有人用OFは戦局を変える可能性があるとは「TESTAMENT」のユキトウの評だが、
「ダイモス事件」を引き起こしたイドロの生き写しらしく有人用OFの中でも性能は群を抜いている。
本来の能力を発揮出来ない状態でもLEVはおろか、無人OFでは物量戦でないと勝負にならず、
後発の新型機であるアージェイトやネフティス、インヘルトとも対等以上の戦闘が可能。
運用目的の違いこそあるが拠点攻撃用大型OFすら単騎で撃破してしまう程。
基本武装は先祖たるイドロと同じく、ビームガン兼用の可変エネルギー剣「パドルブレード」、指先から放つ追尾レーザー「ホーミングランス」、エネルギーシールドのみ。
また、桁外れのパワーを生かしてオブジェクトや敵機体を直接掴んで鈍器代わりに振り回し、果てはジャイアントスイングでぶん投げる。
エネルギーを一時的に増幅するバースト機能があり、これによって広範囲斬撃や大型エネルギー弾の使用も可能。
この機能を応用して被弾したLEVを修復することも可能。
また、神話に準えてかサブウェポンによる攻撃手段の拡張性が非常に広い。
これは「背面の空間に武装・弾薬を格納する」ベクタートラップ機能によるもので、瞬時に武装の取出・格納が可能。
ちなみにベクタートラップ機能は多くのOFが搭載しているが、ジェフティほど大量の武装を搭載するのは稀。
収束・拡散ビームや実体弾に痺れトラップ武装等、果ては拠点攻撃用のベクターキャノンの単独運用まで可能。
ベクタートラップは物体の体積を圧縮できるが質量を軽減できないため、ジェフティはすべての武器を担いで戦っていることになる。

戦闘・操縦支援AIとして独立型戦闘支援ユニット「ADA」を搭載。
これにより訓練を受けていない民間人でも、とりあえず戦えるほどの操作性を実現している。

余談だが、長距離航行用の簡易巡航形態もあるが、
この時コックピットが勃起する。
デザイナーの新川洋司氏曰く「股間にあるから″コック″ピット」とのことなので多分故意犯。

尚、本来の性能を発揮できないのは無印で本来のランナーであるアランが、
アーマーンでの自爆ルーチンをADAに組み込んだ際、機体プログラムも初期化された為。迷惑なことしやがって。
このためゼロシフト(後述)の他幾つかの機能・性能が制限されており、同等の性能を持つ兄弟機であるはずのアヌビスに勝てない。


  • ジェフティVer2
「ANUBIS」の荒野乱戦後、ロイドが与えたプログラム「ゼロシフト」が着床、覚醒した状態。こちらが本来のジェフティの性能を「引き出した」形態。
大幅な変化として機体の耐久性(ダメージ3割減)・攻撃力の上昇(2倍)やバリア常時展開・サブウェポンエネルギー効率の向上(2倍)の他、
サブウェポンとしてしか使用できなかった腰部のウィスプが常時展開され、攻撃・防御に連動するのも特徴。
最大の変更点がウーレンベック・カタパルト(星間航行用施設、dolores,iで具体的に描写されている)の理論を応用したゼロシフト機能。
これは発動に若干の溜めを要するが亜光速移動して瞬時にロックオン対象の背後に回るというとんでもない機能であり、
しかも直接標的に当たれば体当たり扱いで攻撃も可能。溜めすらバリアでダメージ軽減されるから弱点になってないわけで…。
このゼロシフトによってアヌビスとようやく肩を並べる性能になったと言える。

  • ダメージド
厳密には形態の一つではなく、文字通り大破した状態のジェフティ。
ANUBIS終盤、アーマーンからの空間圧縮による直接攻撃でVer2が被弾したことにより多くの機能を失っている。
パドルブレードの射撃機能やシールド、ホーミングランスまで使用不能。
更にベクタートラップ機能破損により内蔵プログラムであるゼロシフトを除いた全サブウェポンを失っている。
使えるのはダッシュ、ブレード、グラブ、バースト、ゼロシフトのみ。
フォボスに向かう圧縮空間内にてこの状態でアヌビスと戦うことになる。
こちらは装備の大半を失い、向こうはむしろ衰えることもなく先ほど与えたダメージ全快というなかなか泣けてくる状況になる。そして、この戦場でノーマルのアヌビスと決着となる。
…あれ、つまり戦闘力的に、ダメージドジェフティ=アヌビスじゃね?道理でVer2での戦闘がダメージドの時に比べて楽だと思ったよ。

  • ネイキッド
ダメージドジェフティがアヌビス撃破と同時にメタトロンを奪ったことにより、基本機能共々復元し本来の性能を完全に「解放」した形態。
装甲の無い文字通りの「裸」。ただし、本来のフレームと形状が異なっており、肩部アーマーの発光ユニットも浮遊している。
この形態はでは素のジェフティどころかVer2すら遥かに凌駕する攻撃力(なんと20倍)・防御力(ダメージ5割減)を持ち、
特に攻撃は1撃で相手は死ぬ。バーストするだけでラプターを粉砕し、ボスクラスすら数発で沈む壊れっぷり。ただし周回プレイ時はこの強さが仇となることも・・・。
グラブ時のジャイアントスイングが出来なくなったが、代わりに長い舌(?)を出しディープキスする。というか某初号機のように大口を開けてムシャムシャ食べる(ように見える)。その間ENGゲージが回復する。
その上ザコ敵の中には某第10使徒に似ている奴がいる。偶然だろうか?
しかし、アヌビスもアーマーンとの一体化により超大幅強化されており、正に最終決戦用の形態。

※ちなみにANUBIS周回プレイ時にどの形態でスタートするか選択可能。
ダメージド・ネイキッドにもサブウェポンを載せることが出来る上に両者ともサブウェポンゲージが無限になっている。


●サブウェポン解説(このページではANUBIS準拠で解説します)
  • ゲイザー
敵機を一定時間拘束する投擲武器。
ボタンを押す強弱で「ばらまき」か「ロックオン対象に向けて集中」かを使い分けられる。
敵機もしくは地形に付着するとトゲのような細く短いビームを出し、近づいた敵機を巻き込んで拘束できる。
ウィスプをゲットするまでの間、敵機を掴むための布石として重宝する。
荒野乱戦で大活躍。というか使わないと味方がどんどん死んでいく。

  • ガントレット
発生の速い実弾武器。
敵を吹き飛ばして壁に叩き付ける事で追加ダメージを与えることができる。
ラスボスをハメ殺しできる唯一の武器。

  • コメット
ガード不可能なエネルギー弾。
ボタンを押す強弱で速度と誘導性能が変化するが、異常なほど誘導性能が高い。
単発式だが一度発射されると消滅するまでどこまでも敵を追いかけていき、ほぼ確実に当たる。しかし一部の雑魚敵がまれに避け続ける事がある。
強力な武器だが、さらにチートなホーミングミサイルが手に入ると出番が激減してしまう。

  • デコイ
ジェフティの分身を作り出し、消滅するまでの一定時間誘導を切ることができる。
デコイが生きている間、ジェフティはステルスのようなモヤのかかった状態になる。
この状態でテイパーを攻撃すると敵の攻撃と勘違いしてジェフティに助けを求めるという小ネタがある。
ザコ敵相手には強力だが、ラスボスには全くの無意味。

  • ファランクス
小型エネルギー弾を広範囲に大量発射する。
ボタンを押す強弱で拡散範囲が変わるが、威力が低いため使い道が少ない。
...と思いきや、モスキート(数で押してくる作中最弱の敵)の群れを掃除するのには案外役に立つ。
荒野乱戦ではADAが使用を進めてくるだけあって雑魚を手早く処理できるが、味方の近くで使うとまず間違いなく味方に当たるので使うなら敵陣の奥で使おう。

  • ベクターキャノン
ガード不可能で超威力な、漢のための超ロマン兵器。
発射準備に10秒位かかるし接地してないと使えないけど、超かっこいいから全然気にしない!!
荒野乱戦では絶対に使ってはいけない。味方を救助してきた努力が無駄になってしまう。
ラスボスへの最後の一撃にはこれを使うことを是非ともオススメする。
きっと素晴らしい爽快感を得られるだろう。

  • ハルバード
ボタンを押している間発射される、細めのゲロビ。
照準はマニュアル操作になってしまうが、高威力なため閉所では特に有効。
敵の中にはこの武器を使用する機体がおり、多段ヒットなので凄くうっとうしい。(しかも難易度によってはジェフティにはできない移動撃ちをしてくる)
特に複数体で使われると、たとえネイキッドジェフティであっても非常に危険。

  • ウィスプ
ロックオンさえしていれば、どれだけ離れている敵でも捕まえて手元に引き寄せることができる。
掴んだ後は、殴りつけるなりぶん回すなり投げるなり食べるなりお好きにどうぞ。
発射後、敵に命中するか帰ってくるまで無防備な状態になるのが欠点。
一部アイテムの取得にも使用する。

  • マミー
ボタンを押している間、全方向あらゆる攻撃を無効化できる超チート盾。
その上展開中はエネルギーを消費して体力を回復できるという優れもの。回復中ももちろん無敵。
なお、周回プレイでダメージドもしくはネイキッドを選択した場合ENゲージが無限なため、実質的に不死身となる。
なにこの化け物・・・
でもシャフトはかんべんな!

  • ホーミングミサイル
コメットの上位互換ともいえる、超チートミサイル。
ボタンを押す強弱で2~16個まで同時発射が可能。
消費エネルギーはかなり高いが、高威力でガード不可能なうえ自機周辺の敵を自動的に排除してくれる。
もちろん超誘導なので狙った獲物は絶対に逃がさない。しかしこいつも先述の雑魚敵に避けられる事がある。
地味に良質な板野サーカスを描いて飛んでいく。
こちらも荒野乱戦で大活躍。敵の数が多いのでマクロスシリーズもびっくりな爽快感を味わえる。しかしこのミッションは味方の数も結構多く、いくら自動誘導があっても運悪く射線上に飛び込んできた味方に当たる可能性があるので気を付けよう。主な使用タイミングは味方にゲイザーを投げたり掴んで移動する直前、ロックの邪魔になる敵を排除する時がいいだろう。

  • フローティングマイン(F.マイン)
自機の前に、敵の接近で自動的に大爆発する大型機雷を設置する。
設置した機雷を掴んで投げることもできる。
複数の敵機に密着された時に非常に便利。
後述のゼロシフトを併用することで、必中必殺の鬼畜兵器と化す。

  • ゼロシフト
本作を代表するサブウェポン。
ロックオン対象の背後に瞬時に回り込む超チートシステム。
発動と同時に方向を入力することで緊急回避にも使える。
ただしワープではなく、あくまでも亜光速の超高速「移動」なので、敵の射線上に飛び込んでしまうとダメージを受けてしまう。
そして誘導を切ることができない模様。この世界の誘導システムは一体どうなっているんだ。
劇中ではジェフティがこのシステムを取得して、初めてアヌビスと互角な性能となった。
最終決戦ではこのサブウェポンを駆使してドラゴンボールも真っ青な超高速戦闘を繰り広げる事になる。

※以下は初代Z.O.Eのみの武装やモジュール
  • ジャベリン
槍状の武器を投擲する。投げた槍は放物線を描いて落ちる。ラプターの通常ショット。
追尾性は皆無で非常に当てづらく威力も高くない。
清々しいまでに役に立たないサブウェポンであり、街エリアで使おうものなら市街地破壊兵器にしかならない。

  • スナイパー
実弾の旧式スナイパーライフル。エネルギーフィールドの影響を受けずに遠距離射撃が可能だが、OF相手にはほとんど通用しない。
狙撃銃といえば一般的には「命中すればダメージが大きい」設定にされることがほとんどだが、本作では本当にダメージが低い。

  • バウンダー
バーストショットのようなエネルギー弾を投擲する。ラプターのバーストショット。
弾は地面や壁にぶつかると跳ね回り、何度も敵に向かって飛ぶ。
狭い場所で真価を発揮するサブウェポンだが…

  • ラプターコントロール
活動停止しているラプターをハッキングし、リモートコントロールが可能になるプログラム。
有人機では進入できないエネルギーフィールド内のジェネレータを破壊するために使う。
コントロール中に対象が破壊された場合ADA側にも重大なダメージを負ってしまう(ゲームオーバー)。
しかもプログラムはウィルスプログラムに感染しており、このせいでレオたちは窮地に陥ってしまう。
この際のバグり方はプレイヤーが見るUIにも影響が出ており凝っているのだが、一撃でも当たれば即死の状態で進めなければならずそれどころではない。
ADA復帰後は削除される。


●劇中の活躍
  • ZONE OF THE ENDERS
レオ・ステンバック(とセなんとか)が搭乗し、コロニーアンティリア脱出の為に奔走する。
…が、市街地防衛やらADAのウィルス感染やらで足止め(というかお使い)を喰らうことが多い。
ちなみにこの頃のサブウェポンはどれもいらない子で基本武装のみで十分戦える。
というかメタトロンコンピューターから取得も一々面倒なので無視して良いくらい。

  • ANUBIS ZONE OF THE ENDERS
カリストの鉱夫ディンゴ・イーグリットが投棄されていたジェフティの発見と同時にバフラムからの襲撃を受け、搭乗するハメに。
ディンゴ自身もノウマンと因縁があり、その中でアーマーン計画の全貌も遂に明らかになり、その両方に決着をつけるべく飛翔する。
ジェフティの本領発揮。ゲームシステムのテコ入れによる攻撃方法の多彩化や、サブウェポンが実用(寧ろ無いと困る)レベルまで強化された。
また、Ver2覚醒後のADAの「とっとと片付けましょう」も相まって非常に頼もしい機体と化している。

ちなみにカリストに投棄したのはレオ。これは連合宇宙軍側に解体されそうになった為。
詳しい経歴は外伝の小説に記載されている。

●立体化
過去にガレージキットが発売されていたが、その後ファンから立体化を切望されていたものの機会に恵まれなかった…。





2011年にリボルテックで遂に念願の立体復帰。
付属のレーダーパーツにはウィスプを固定可。Ver2も再現可能という心憎い出来。多くのエンダーが歓喜した。
後にANUBISカラー版(ホーミングミサイル付属)が発売され、更に超浪漫兵器ベクターキャノン付属版、そしてネイキッド・ジェフティも発売された。
また、合わせたかのように2011年12月にコトブキヤからプラモが発売されている。






私は…総てを…追記・修正する為に…創られた…


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最終更新:2023年10月18日 17:00