タンク(AC)

登録日:2012/02/27 Mon 22:18:45
更新日:2024/03/23 Sat 23:47:54
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いいか、みんな
     (゚д゚ )
     (| y |)

タンク一つではなにもできない。
しかし、重武装を用意して
タンク ( ゚д゚) 重武装
  \/| y |\/
 
これらをくっつけると
  ( ゚д゚)タンク+重武装
  (\/\/

ガチタンとなるのだ
  (´神`)点
  (\/\/


概要

タンクとはARMORED COREシリーズ(以下AC)に登場する脚部パーツの一種である。
タンクの名の通り脚がキャタピラになっており、積載量が多く色々な武装が積める。

シリーズが進むに連れてキャタピラ以外にもホバーなどの推進機構が登場しているが、大雑把にいうと
  • 装甲が厚い
  • 積載量が多い
  • 「構え」が必要な武器(主にキャノン系)を構え無しで使える
  • 動きが遅い
という特徴を持っている。
なので、 基本火力満載で殺られる前に殺れ というスタイルが多い。

しかしちょっと待って欲しい。
タンクの魅力とは火力ごり押しが全てではない。




タンクACの種類

それでは魅力溢れるタンクACの世界を一部紹介しよう。

ガチタン(AC)

「ガチガチに固めたタンク」略してガチタンと呼ぶ。
硬い・強い・遅いを極めた原点にして頂点たるタンクの姿である。リンク先を参照して欲しい。


正統派タンク

N系までのお約束のタンク脚が2つある。
一つは超安価・超重量という両極端なスペックを持ったタイプ。
これはタンクと呼ぶにはかなり奇抜な風貌だが、安価な事が多くミッションで修理費を抑えられたり財布に優しい。
もう一つは見た目からしてタンクな正統派の中の正統派タンク。安いお値段、高い防御力、軽くなった重量のバランスタイプ。

どちらも積載量に優れており、両肩にグレネードランチャーを余裕で積める。
実弾防御が異様に高いが、エネルギー防御はちょっと不安な傾向にある。それでも低くはないが。


ホバタン

ホバータンクの略。軽くなったタンクみたいな存在。
平時のエネルギー消費が多く、正統派タンクより実弾防御がけっこう劣る。
また軽い分動きも早くはなっているが、それでも中量二脚などと比べるべくもなく遅い。
…そんな中途半端な存在だが、エネルギー防御力が優れていたり、下がってもなお十分な実弾防御力を持つ。
装備を絞ればキャノン武器で空中戦もお手の物。

3系ではTRIDENTと呼ばれる丸っこいタイプが極めてバランスのいいホバタンとしておすすめされる。
ただポータブル版で特徴の一つだった低燃費が没収。なんてあんまりな仕打ちだ!

N系では…後述するクレホバが大暴れした。

なおホバタンはその名の通りホバー移動をするのだが、ホバークラフトのように常時浮いているわけではないので水中には沈む。そちらはフロート脚の領分である。


動く要塞タンク

ACシリーズの伝統、最強の実弾防御と積載量を併せ持つパーツ。
見た目も文句のつけようがなくタンク。説明からも「要塞」呼ばわりされるほど。
さきほど説明したガチタンの素材であり、軽量機が相手だと動く棺桶と化してしまう事もしばしば。


軽タンク

軽いタンクを組みOBからの奇襲を狙うタンクの運用方法。
ガチタン素材でも軽めに組むという選択肢があるのだ。
4系列以外では、他の脚部と違い唯一空中でも構え武器が自由に使えるという事で差別化して運用しよう。

普通のタンクと違いある程度攻撃を回避する事が可能となる。
攻撃の反動を生かし敵の攻撃をかわすと言う芸当もできる。

空中からの重爆撃が可能になるがOBの挙動とEN管理に慣れないと鉄屑と化すので注意。また、着地硬直が無いので積極的にブレードを狙うのもアリだろう。

軽タンクとは書いているがタンクなので結構重くて硬い。



作品毎のタンク


初代~MoA

硬い、積載が多い、安定性が高い、キャノンを制約なしに撃てるというメリットと、重い、機動力が低い、地上ブーストができない、EN武器が天敵というデメリットはこの頃から確立されている。
初代系独特の要素として、機体の全高が低くなるため空中斬りを比較的食らいにくいという利点があったが、一方で脚部のパラメータではなく機体の有効重量で旋回速度が決められていたため、後の作品とは異なり旋回でも大きな不利を背負っていたという欠点も。

また、ミッションにおいてはコスパに優れた序盤のお供であったり、アリーナでは地下駐車場呼び出しとのセットプレイに使われたりといったテンプレも早くも確立されていた。

全体としてはやや冬の時代
ちなみに、MoAでなぜか装甲を下げられている。


2~AA

前作から一転最強クラスの脚部に変貌する。

まず、旋回速度が脚部の独立したパラメータに変更され、タンクは全体的に高めの数値が与えられたというのが大きなポイント。
そして最大の追い風は何と言ってもオーバードブースト(OB)の追加。
元々横方向の機動力の低さが最大の泣き所だったが、OBの追加でそれが一気に解消された。

唯一EN武器に弱いのはそのままだが逆に言えばそれ以外には目立った欠点がない。
ミッション、アリーナでももちろん様々な場面で安定して活躍する。


3~SL

2系ほどではないが対戦では依然として強脚部
ミッションではやたらと狭苦しい屋内系ミッションが増えたこともあり、その装甲がさらに重宝される。

一方で武器に関する新要素が少々向かい風。
まず、肩武器にオービットキャノンという新カテゴリが追加される。
要はファンネルだが、これがタンクにとっては文字通り天敵といえる代物であり、対戦においては常にこの武器の存在を念頭に置かなければならなくなったほど。
さらにW鳥の登場。火力の上昇は言うに及ばず、鈍重なタンクにとっては熱暴走が狙われやすくなったのが痛手。

またゲームスピードの上昇に対し、視認・照準システムがどうにも追いついておらず、サイトが狭い各種キャノンは敵を捕らえること自体が非常に厳しくなってしまっている。
それでもチェインガンをはじめとしたいくつかのキャノンならミッションでは輝けるものの、高速戦が主体となった対戦環境ではほぼカテゴリ自体が産廃化。
生き残った僅かなキャノンも用途はほぼ開幕撃ちきりであり、タンクでありながらキャノンを積んでいないこともザラとなった。

SLになると超高性能OBコアこと008の登場により状況はやや改善。
タンクが2系よりも飛び回るようになり、オービットキャノンは厄介ではあるものの天敵というほどではなくなった。

余談だが、ガチタンに左盾を組み合わせることでマシンガン程度のダメージならほぼ無効にできるという小ネタがある。
…対人戦では普通に熱暴走で対策されてしまうが。


NX~LR

非常に移り変わりが激しい。

NXでは最強クラス。大正義の軽グレ+ホバタン。ミッションでも引き続き安定の活躍っぷり。
NBでも強脚部
FFでもその特徴的な仕様から最強クラス
そしてLRでは類を見ないほどの産廃化
これまで高い値を維持してきた旋回速度がここに来て没収され、当たり判定細分化&部位破壊システムで頭部が非常に壊されやすくなるなど致命的な弱体化を受ける。
対戦では論外、ミッションやアリーナですらろくに使われないほど落ちぶれた。

  • 登場脚部
CR-LHT92
クレスト製ホバータンクなことから「クレホバ」の通称を持つ。
NXではタンクとは思えない程の機動性があり、軽グレと組み合わせて猛威を振るい、初心者も更にタンク乗りになりやすくなった。
しかし猛威を振るいすぎたせいかシリーズが進むにつれどんどん弱体化されてしまう羽目に。

AC4~ACfA

さらにゲームスピードが上昇して当てるのが難しい。
さらにキャノン系がどの脚部でも構え無しで撃てるのでアドバンテージが一つ減った
しかし、オートサイティング、QTによる旋回力の上昇、格納武器の制限無しでそこまで不遇な訳では無い・・・かも。
タンクだろうが何だろうがビュンビュン飛ぶようになったので地走するロマンが減ったという声もある。


ACV

飛び回っていた前作から一転、地走主体のタンクらしいタンクとなった。
TE防御型だが弱点属性のKE・CEもそれなりの防御値を確保しやすいのはタンクならでは。
殴り合いなら最強で相手にいるときの存在感が半端じゃない。
…のだが、ゲームスピード低下の中でも特に機動力が落とされた事や諸々の変更により気を抜くと包囲や引き撃ちで何もできない内に削り殺されるように
地形の利用や味方との連携など、戦術を練らないと活躍は難しい。


ACVD

ブースターの出力が強化され、タンク以外の脚部の機動力が上昇。これにより相対的に機動力が低下してしまう。また、現環境を取り巻くテンプレアセン達との相性が非常に悪いのも逆風。
超強化された物理ブレードMURAKUMOや武器腕ヒートキャノン等といった弱点武器も増えてしまい前作以上に不遇
だが高火力は健在なため味方との連携で化ける。

弾速1000超えキャノン?無い!そんなものは無い!
(一部のパーツや構え武器は個別に弱体化を受けた)

ACⅥ

久々の作品なだけあってか様々な仕様変更を受けている。

  • 地上でのブースト移動速度上昇
表示されるブースト移動速度に別途でボーナスが入るらしく、地上では前作までと比べてかなりの速度で動ける。
一方空中での移動速度は据え置きであり劣悪なことに変わりない。

  • クイックブースト直後に方向転換を行うとドリフトターンが可能に
方向転換が遅いという弱点の解消が可能。
相手の偏差射撃もかわしやすい。

  • 機体の旋回速度=カメラの移動速度に
前述したドリフトと合わせることで「軽量機に振り回されて一方的に攻撃される」展開がほぼなくなった。

今作ではスタッガーシステムを主軸とした近接戦が主体となっているが、前述した仕様変更のおかげでタンクでも十分な近接戦が可能となっている。
むしろ強力な構え付き武器を構え無しで撃てるので、下手な脚部より近接戦が得意となった。
ただし備えつけのブースターは近接攻撃への補正が悪い傾向にある為、近接武器の扱いは苦手。
ブースターの近接適性が関係ないレーザーランスのチャージ攻撃を使うか、ブーストチャージに頼った方がいいだろう。

今作のタンクはパーツ間の性能差異が激しく「タンク」と一括りにしづらい状況にあるが、多くのレイヴンで「車椅子は強脚部」という認識がある模様。
対戦環境では軽タンホバタンはその特異性を活かした戦術でメタの一角にいるとされている。

  • 登場脚部
LG-022T BORNEMISSZA
従来のガチタン枠を担う正統派タンク脚。
全脚部中最高のAP、耐弾防御、姿勢安定性能、積載上限を誇り、地上なら走行性能も悪くない。
しかもEN負荷もタンク脚中最低なのでジェネレーターを吟味すれば負荷の高いEN武器も扱える。
壁超えクリア後入荷と早めに買えるのもありがたい。

VE-42B
従来のホバタン枠を担うブースト&滞空特化タンク脚。
地上の移動速度はタンク中最低だがブースト性能が高く、QBやABを活かした戦闘に適性がある。
さらに落下速度が非常に遅く、一部のジェネレーターと合わせると無限滞空が可能。
ただしEN負荷は全脚部ワーストなので、EN武器への適性は最悪。

EL-TL-11 FORTALEZA
従来の軽タン枠を担う…担っているはずの高速地走タンク脚。
レイヴンからは「軽タンク」「車椅子*1」別の界隈では「ヒマリタンク*2」などの愛称で親しまれている。
タンク離れした移動速度を誇り、下手な軽量二脚程度なら振り切りつつチャージショットや構え必須武器を扱える。
APも中量二脚程度はあり、安定性能は重量二脚並と防御性能も悪くない。
反面積載は中量二脚に毛が生えた程度しかないため、速度も考慮すると持てる武器が限られるのが弱点。
また、地上での機動力が非常に高い代わりに空中での機動力が劣悪で、浮いた途端に動く棺桶と化す。とにかく地上を走る立ち回りを求められる。
平たく言ってしまえば過去作に存在したフロート型脚部を復刻したような脚だが、タンクと統合された結果当時の欠点だった装甲、安定性、積載が全て改善されており、実態としては双方の良い所取りをしたという脚になっている。
あまりに暴れ過ぎたせいか、Ver.1.05にてがっつりナーフされた

著名なタンク脚使い


  • ジン(MoA)
フロムアリーナのランク1にして代表取締役社長の神直利氏が構成したガチタンAC「総監督マシーン改」を駆る人物。
タンクながらよく飛ぶ上に近付けば月光、離れればグレキャをぶっぱなしてくる難敵。

  • 徳川一星(MoA)
公式大会で好成績を残したプレイヤーの機体と戦える「チャンピオンアリーナ」のランカーの一人。レイヴンの設定はプレイヤー自身が決められるというとても羨ましいシステムとなっている。
ということでそんな彼の設定はガチタンAC「ビッグ・ザ・将軍」で自ら出陣する徳川家の末裔というぶっ飛んだ設定。しかもチャンピオンアリーナ唯一のタンク脚使いだったりする。
そんな色んな意味でハジけたガチタン使いの正体は安達亨氏。……そう、SUSHI食べたいやボブネミミッミ等のマジキチアニメでおなじみのAC部の片割れである。
AC部の由来はそのまま「アーマード・コアをやりこむ部」。当時の安達氏はガチのレイヴンだったのだ。
ちなみにその戦術は「エリアオーバーギリギリに逃げて、指とミサイルで押し出し狙い」と真面目なタイプではなかった。
腕勝負では勝ち目が無かったという理由でこのアセンにたどり着いたとコメントしているが、それでも優勝したのだから只者ではない腕前だったことは確か。

企業のトップに立つ人物ながら、リンクスとしても活動する人物。
「当然の結果だ。撃ち負けはせんよ、当るのであれば」「コジマは、まずい…」など多数の名言が印象に残るプレイヤーも多い。
愛機の雷電は武器腕グレネードに最高の素敵性能を持つグレキャ「OIGAMI」を合わせた爆撃構成。
本来武器腕はタンクと相性が悪いのだが、それを感じさせない硬さと火力を併せ持つ。

  • チャティ・スティック(VI)
Radの頭目シンダー・カーラ謹製のAIにて腹心。
チャティ(おしゃべり)の名に反して必要最低限のことしか喋らないが、
カーラが上機嫌なことを伝える為にメッセージを送ったり、ミサイル攻撃を「花火大会」と称するなど並の人間より人間臭い性格をしている。
愛機のサーカスは軽タンクをベースにミサイルやバズーカなどの爆発物を載せた構成。

  • G4 ヴォルタ(VI)
レッドガンの愉快な「役立たず」の一人にして、相棒のイグアスと共に戦地でブイブイ言わせていたチンピラコンビの片割れ。
ランクそのものは中堅クラスだが、その実態は強武器とされる重ショと軽グレを搭載した本作屈指のランク詐欺。生半可な装甲で前に立てば一瞬で鉄屑にされる。
普通に強い上にミッションではイグアスも一緒に相手をしないといけない為、幾多もの621が「仕事を増やすんじゃねえ、殺すぞ」と彼より吐き捨てられる事となった。

  • シャルトル-ズ(VI)
ハクティビスト集団「ブランチ」の一員で、最強クラスの独立傭兵たるキングの相棒。かっこつけな彼に辛辣なツッコミを入れる姉御。
「見つめ合うと死ぬ女傭兵」という二つ名通り、正面の敵を焼き尽くす事に特化した超火力構築のホバタンを使う。
大グレ、バズーカ、ハイレーザー、拡散レーザーキャノンという一発でも貰えば大変なことになる武器のオンパレードであり、まさに"見つめ合って"はいけない存在。
上記ヴォルタと同じく、ミッションでは相方と協働して勝負を挑んでくるのでこれまた辛い。


関連パーツ


  • 大グレ
ACの象徴的武装であり、タンクの友。
両肩大グレは誰でも通る道。

余談

アーマード・コアの開発元フロム・ソフトウェア創設者の(´神`)こと神直利もタンクの愛用者である
MOAに神直利氏自作の総監督マシーン改が登場している

アーマード・コア フォーアンサーの登場人物、有澤隆文は神直利氏と同じ『社長』*3であり『ガチタン』使い更に声優の所属事務所がプロダクション・『タンク』である
この事から神直利氏はタンクにかなりの思い入れがあることがうかがえる



追記修正しないと社長砲に撃たれます


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最終更新:2024年03月23日 23:47

*1 競技用車椅子をヒントに開発されたため

*2 車椅子から発展してブルーアーカイブに登場する車椅子を利用するキャラクターから

*3 fA発売当時、神氏はフロムの代表取締役社長だった