ユリウス・ベルキスク・ハーウェイ

登録日:2011/12/19(月) 11:35:29
更新日:2021/06/07 Mon 18:28:25
所要時間:約 8 分で読めます




Fate/EXTRA』及び『Fate/EXTRA CCC』の登場人物。


月海原学園の教師。葛木宗一郎と名乗っている。
無口かつ冷静で、およそ常人のものとは思えない殺気を纏った男。
生徒指導と倫理を受け持っているが自身はヴィジュアル系バンドのボーカルのような黒いコートを羽織っている。

お前のような生徒指導がいるか。

残念ながら『奥様は魔女』では無い。









「排除するッ…貴様だけはッ……」


以下ネタバレ注意



略歴
ハーウェイの裏側を担当する暗殺者。レオナルドの異母兄。

本来、予選は月海原学園の生徒としての役割をムーンセルから振られるが、セラフのシステムに介入し、「葛木」の姓と教師という立場を手に入れる。
それだけでなく、他にも数々の反則を駆使して実力のある他のマスター達を暗殺し葬り去る「放課後の殺人鬼」として暗躍する。

主人公(Fate/EXTRA)は三回戦終了後、遠坂凛ラニ=Ⅷが対戦することを知る。
その場に居合わせたユリウスは彼女らが実力伯仲・互いに切り札を隠せないと考え、視聴覚室に設置していた工房からアリーナへハッキングし、戦闘状況の投影を試みるも失敗。
たまたま立ち寄った主人公と入れ替わりになる。結果的にはこの行動が主人公を救うこととなった。

主人公とは第五回戦にて対戦。アサシン(EXTRA)と共に、圧倒的な実力差を見せ付ける。
しかし、宝具を開帳した味方サーヴァント(赤セイバーアーチャー(Fate)キャスター(EXTRA))の前に敗北。
他のマスターと違い、最後までセラフに抵抗したが消滅した。





と思われていたが……


七回戦1日目、暗殺後保存してあったバーサーカーのマスターの腕を移植して令呪を取り戻し、ムーンセルから与えられた死すら乗り越えて復活。
その凄絶な状態から、味方サーヴァントに『見苦しい』と言われるも、レオの最後の障害となった主人公を排除するために再び戦闘を挑むも、再び敗れた。

最期の戦いを通じて、自身の根源が何か思い出し、選択肢しだいでは主人公を『友』と呼び、面倒な男に付き合わせたなと謝罪し、消滅していった。
それがどの程度救いになったのかは彼にしか分からない。



◆人物
殺気と威圧感を周囲に振り撒く黒服の青年。レオの兄にあたるが、ユリウスの方は庶子であり、ハーウェイの家督には縁がなく、本人も興味はない。

ハーウェイに敵対する者を葬ってきたが「オレに、殺しを愉しむ趣味はない」と述べるように、殺人を楽しむ殺人狂ではなく、ただ義務としてそれを遂行してきた職業的暗殺者。
聖杯戦争(Fate)においても極めて冷酷に、あらゆる手段を選ばず暗殺を遂行していく。

聖杯戦争には“レオを勝たせるため”“護衛”として参加。
行動も一貫してレオの脅威になりうるマスターを陰で排除していく。
“弟のため”と言いながらレオには特別な思い入れはない。あくまで“義務”で行動する。レオの優勝は即ちユリウスの死でもあるが、それも承知の上。
レオも同じく彼に“兄”に特別な感情を懐いてはいなかった。

――その根幹となっている行動原理は、彼が暗殺したレオの母親と最後に交わした約束にある。


どうでもいいが、かなり低身長。
下手したら女主人公位でNPCからもネタにされる…
漫画版『Fate/EXTRA』の設定では女主人公の身長は155cm。hydeとほぼおなj…オヤ、タクハイビンカナ……

ユリウス本人は作中気にしているような描写はないのが、よくプレイヤーからはネタにされる。
これはユリウスの記憶に出てくる数々の人体実験のせいでは無いか? と言う説がある(レオも幼い頃から受けたような会話があるので)。
そこで規定値に満たなかったため家督を継ぐ権利を失った、と考えられる。
また寿命もかなり短く25歳までには亡くなると推測されている(つまり、もう殆ど余命はない)。


◆魔術師(ウィザード)として
凄腕の暗殺者。遠坂凛からは「殺し屋」、ラニからは「黒蠍」と呼ばれる。

対戦場の覗き見、マスターの暗殺など数々の反則を行うが、ユリウス自体は霊子ハッカーとしてそこまで実力は高くなく、
地上にあるハーウェイのコンピューターのバックアップを得て反則を行っていた。

契約したサーヴァント。真名は該当項目参照。

必勝を誓うハーウェイ家が聖杯に干渉して得た英霊。ユリウスの記憶によるとレオが三歳の頃に見繕ったらしい。

主人公のサーヴァントが一撃で倒れなかったことを知り、強敵に出会ったと喜ぶ武人らしい性格だが本人は『殺人者』と自認している。
また、校内を勝手気ままにブラついたりユリウスが「六回戦に遊ばれては困る」と言っていたことからわりとフリーダムに振る舞っていたのかもしれない。

本来、彼はランサーで老年期の姿で召喚されるがユリウスとの相性から若い姿となった。
曰く『年寄りに槍は堪える』とのこと。なお、どのような姿で召喚されても性格は晩年のもので固定される模様。
バーサーカー適性も持っているようでアーチャーが『全盛期は狂戦士のソレ』と述べており、それなりに相性はよいと思われる。

対戦時(五回戦)
1ターン目最初に必ず「周天、気を収める」を使用する。これは次ラウンドのみ攻撃力倍化というもの。
2ラウンド目の行動が分らない場合攻撃スキルで潰したほうが良い。

宝具『无二打』は4(n-1)+1ターン目の2ラウンド目に使用。
宝具は大ダメージのように見えるが、実は死ぬ事は絶対に無い。効果は『現在のHPの90%分ダメージ』なので10%分が残る。
ガード貫通宝具なのでこのラウンドは何かしらスキルを使い、次ラウンドで回復するといい。

ちなみに、キャスターの黒天洞ならダメージを大幅に減らせる。
しかし、彼女の「常世咲き裂く大殺界」のスキルの発動条件(HP30%以下)を比較的安全に満たせるので、あえて食らうのもOK。
「呪層界・怨天祝祭」→「常世咲き裂く大殺界」で大ダメージ+猛毒→次ラウンドで回復という流れが強力。

(七回戦・1日目)
ユリウスがバーサーカーのマスターを腕に移植し『マルチクラス』として復活。

バーサーカー化してるので无二打は使用しない。
バーサーカー化のせいか攻撃力は上昇しており1ラウンド目、宝具のかわりに彼の代名詞である『猛虎硬爬山』を毎ターン初手に使用する。
しかし、パネルも大幅に開いており主人公のサーヴァントも強くなっているはずなのでそこまで脅威では無い&footbote(初見は油断して1ターン目の初手は「周天、気を収める」だろうと油断して、猛虎硬爬山の直撃でピンチになる人もいる。)。
三周目以降、両儀式を倒しているなら『アトラスの悪魔』を使用するといいだろう。


Fate/EXTRA CCC
前作に引き続き登場。舞台は月の表側から裏側へ移った。
影に襲われ裏側に移った主人公、レオ、凛、ラニとは違い、気がついたら裏側にいたメンバーの一人。アサシンとははぐれたらしい。

使命を賭けた戦いから解放されて、はっちゃけたレオや天然ボケを連発してくるガウェインの補佐役になり、苦労している。

とはいえネタ要素がない訳でもなく、実は料理が全くダメダメなのが判明。
レオにカレーを頼まれたが、ドラム缶一杯に水と黒胡椒を大量にぶち込んで作り上げるという滅茶苦茶な調理を行っている。
無論、レオからは「カレーを知っていますか?」「アサシンがいないと何もできないんですね」と酷評された。
曰く、「オレにとってカレーとは粉末状のものであり、レーションにふりかけるものだった」とのこと。

前作と違い、味方サイドの立ち位置なので態度も割と軟化しており、此方を気遣うなどの一面を見せてくれる。


以下、ネタバレ










実はBBから送り込まれたスパイである。
中盤でマスターたちが自らの記憶を取り戻す場面では、他のマスターたちと同じように五回戦以降の記憶がないと嘘をついていたが、
五回戦において主人公に敗北し、既に自らが死亡している事も承知しており、主人公への復讐を目論んでいた。

そのため、BBから、ジナコを捕らえる事を命令された際は素直に従うなど裏で暗躍をしていた。

レオとガウェインのコンビがBBに敗れた直後、旧校舎に残っていたマスターとNPCを殲滅し、BB側の完全勝利に貢献する。

因みに味方サイドで唯一、カルナだけはユリウスの裏切りに気付いていた節がある。




以下、更なるネタバレ










実は二重スパイであり、初めから裏切っていなかった。
殺されたと思われていたマスターとNPCたちも実は生きており、最悪の事態を回避し、逆転の可能性を残すためにBBに協力するフリをしていた。

その後、主人公の危機を救う為に、BBが主人公を監禁していた空間に乱入。
作中、五回戦までに脱落したマスターは死ぬ寸前の状態から、BBに拾われて月の裏側にやって来ているのだが、
彼だけは七回戦の初日まで存命していた為に主人公と友になった記憶を保持していた。

本作において、男性陣はどれも印象に残る見せ場を見せてくれると言われるが、彼も例に洩れずに活躍してくれる。

主人公は五回戦までの記憶しか保持していない為に、何故宿敵であるユリウスがここまでして自分を助けようとするのか不思議がっていたが、彼本人は
「……は。それは、愚問だな。友人を助けるコトに、そう理由はいらないだろう」
「……そうだ。知らなかったか?お前はオレの唯一の友人なんだ。何もなかったオレが見た最後の光。それを――たとえお前が、まだ覚えていなくとも」と語り、
最後の力を振り絞って主人公を救い、逆転の為の手段を告げ、BBからの攻撃を庇い最期を遂げた。

CCCにおける黒幕の存在を察知しており、その可能性を主人公に示唆していた。
「いいか。AIはひとりでには壊れない。壊れたというのなら、そこには必ず、外からの干渉があったはずだ。
 岸波(主人公名)。オレではたどり着けなかったが、おまえなら救えるはずだ。
 暴け。そして見極めろ。あの愚かなAIが、なぜ、どうやって暴走したのか、その真相を――」
この最期の言葉は、CCCルートへの伏線となっている。



追記・修正は友の力になる事を決意してからお願いします。

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最終更新:2021年06月07日 18:28