ポッペン星人 ハイマル

登録日:2011/11/09 Wed 20:40:20
更新日:2024/04/18 Thu 20:32:04
所要時間:約 4 分で読めます





2体のロボのデータは、このハイマルさんが取らせてもらいましたよ!

次に会う時に逃げ出すのは、貴方達ですよぉ!

ポッペン星人ハイマルとは、特撮テレビドラマ『特捜戦隊デカレンジャー』に登場した敵キャラクター。

声:龍田直樹
スーツアクター:村岡弘之


データ

身長:219cm
体重:86kg
出身地:ポッペン星
罪状:怪重機密造及びそれを利用した器物損壊罪
ジャッジメント:無し(現行犯逮捕)
登場エピソード:Episode.36「マザー・ユニバース」


概要

住民は皆特許を持っているとされるポッペン星出身のアリエナイザー
かつて宇宙警察科学捜査研究所に所属していた科学者で、白鳥スワンの同僚だった男。
三日月と惑星を合わせたかのような頭の形をしており、顔面にはピンクと白の縞模様が描かれている。
かなり優秀な科学者であったのだが、自分よりも遥かに天才のスワンに異常なまでのライバル心を抱き、嫉妬・逆恨みの末に宇宙警察を辞職した。

一人称は「ハイマルさん」
どこか間の抜けた敬語で話し、また中の人の声質と相まってコミカルな印象だが、上述の通り自己顕示欲と承認欲求に飢えている野心家。
自分の才能を誇示する為なら、町を危険に晒す事も厭わないような自分勝手な人物である。

宇宙警察を辞職後、エージェント・アブレラに教唆されたハイマルは彼に協力してアリエナイザーへと身を堕としてしまった。
スワンへの挑戦として、彼女が開発したデカレンジャーの巨大戦力を倒すべく、自身が開発したハイマルリアクターを搭載した怪重機フランケンザウルスを作り上げる。


怪重機

いずれも遠隔操作で操った。

デビルキャプチャー6

全高:48m
全幅:60m
重量:5000t

ご存知デビルキャプチャーシリーズの6号機。
黒い機体カラ―を持ち、武装は1号機と同じ。
市街地に突如として現れたが、デカレンジャーロボとデカバイクロボにあっさり倒された。
…しかし、その役目はデカマシンのデータを収集する為の当て馬であり、この時に取得したデータを基に、恐ろしい怪重機が生まれてしまうのだった…。

フランケンザウルス

全高:53m
全幅:34m
重量:6800t

シュモクザメのような左右に長い頭を持った、恐竜型の怪重機。
その体には、デカレンジャーが今までに戦った怪重機のパーツが至る所に取り付けられている。
具体的には、
  • ファンクラッシャーのファン型腹部
  • デビルキャプチャーの鋏が先端に着いた尻尾
  • 身軽なシノビシャドーの下半身
  • ドリルを持つテリブルテーラーの腕
  • 高速タックル用ブースター搭載のゴッドパウンダーの肩
  • ミサイルを発射するミリオンミサイルの胸
を搭載している。
ジャスミン曰く「ごちゃまぜ君」
言い得て妙である。

しかしその性能は馬鹿にできず、圧倒的な戦力差でスーパーデカレンジャーロボを圧倒し、跡形も無く完全に粉砕・爆破した
スワンの不在でデカマシンとデカバイクが不調だったとはいえ、単発エピソードで戦隊側の巨大戦力を倒してしまうというのは、初の出来事である。
必殺技は、ゴッドパウンダーブースターで加速し、体を高速回転させて敵に突撃する「フランケンハイパークラッシュ」


なお、辛うじてデカレンジャー達はスーパーデカレンジャーロボの爆発の寸前に脱出している。


ハイマルリアクター

ハイマルが開発した自慢のエネルギー増幅装置で、フランケンザウルスの動力源。
全ての怪重機のパーツを完全にコントロールし、その能力を完璧に発揮させる破壊力を生み出せるが、
非常に危険な物質で暴走すれば場合によっては地球の半分を吹き飛ばす程の爆発を発生させる。

ハイマルリアクターの危険性から、デカウイングロボはフランケンザウルスに対して迂闊に攻撃出来なかった…。
操作によって自爆装置としても機能するものの、本人もあくまでも最終手段として温存していたが、アブレラのコントロールでエネルギーが暴走させられ…。


劇中での活躍

後に、スワンが地球に帰還。
単独でハイマルが潜伏している洞窟に赴き、ハイマル(とアブレラ)と対峙する。
その際ハイマルはスワンに対して、彼女に抱いた劣等感をぶちまけた。


スワンのロボなんかよりハイマルさんの怪重機の方がよ~っぽど凄いんです!

これまでハイマルさん散々頑張ってきたのに……

スワン、いつもお前はハイマルさんの前を走っていた、目の上のたんこぶだったんですよ!

でもこれでハイマルさんを認めなかった世間の奴ら共々、やっと見返してやりましたよ!

誰かに認められたいハイマルにとって、同僚であったスワンは目の上のたんこぶであった。
自身に勝利する為に危険なハイマルリアクターを使用したハイマルに怒りを顕にしたスワンは、デカスワンに変身し、アーナロイドを相手に大暴れする。

その後、デカマスターデカブレイクの到着で、アブレラは退散するのだった。

ハイマルリアクターの暴走を止める為に、スワンはそろばんで膨大な計算を行い、ハイマルリアクターを無力化させる。
これを目の当たりにしたハイマルは、「これが本物の天才……!」と舌を巻くしかなかった。

ハイマルリアクターが無力化した事で、フランケンザウルスはデカウイングロボに宇宙に投げ出され、ファイナルバスターを受けて爆散した。


デリートすればいいじゃないですか!

ハイマルさんは、もうどうなってもいいです!!

ハイマル!バカッ!!

自身の開発したマシンが文字通り宇宙の塵になってしまったハイマルは、半ば自棄になって吐き捨てた。
更には崖から飛び降りて自殺しようとするも、それを見かねたスワンに平手打ちを食らわされてしまう。
結果的に死なずに済んだハイマルの下にドギーとテツが現れた。


ハイマル。お前とスワンのマシン、どこが違うかわかるか?

お前は、『自分の才能を誇示する』為にしかモノを作らない。

スワンは、いつも『誰かの為へ想って』作っている。

乗る人への想いがあるから、いつもマシンを大事にしている。大切なのは『愛』なんだよ。


ドギーからの言葉を聞いたハイマルは、何故自分がスワンに勝てなかったのかを理解した。
それはスワンが自身の力を見せびらかすためではなく、乗る人への想いがあったから。その違いが性能に出ていたのだ。
初めこそ項垂れたが、自分が犯した罪を償うために彼は立ち上がった。

ハイマルさん、完敗ですよ……!

こうして大人しく逮捕、テツに連行されたハイマルだが、その姿はどこか晴れ晴れとしたものであった。


【備考】

ハイマルは自身の劣等感から事件を起こし、宇宙警察地球署に多大な被害を齎した(スーパーデカレンジャーロボの破壊)が、コミカルな言動から、何処か憎めないキャラクターである。

出身星と名前の由来はロバート・オッペンハイマー。

スーパー戦隊シリーズに於いて、決戦や玩具展開が行われる新戦力の登場が絡まない単発エピソードで戦隊側の巨大戦力を完全に倒したのは、ハイマル(厳密にはフランケンザウルス)が唯一である。
Episode.36で初登場したデカスワンの玩具展開は、行われていなかったが、8年後の『海賊戦隊ゴーカイジャー』において、デカスワンのレンジャーキーがガチャポンで発売され、『ゴーカイジャー』本編にも登場した。

ちなみに、前話Episode.35「アンソルブド・ケース」でも宇宙警察の関係者が犯罪を起こして逮捕されているが、ハイマルが完全に自己中心的な理由だったのに対し、こちらは法に触れるとはいえ「未解決事件に巻き込まれ殺された娘の復讐」というある意味真っ当な動機であった。

続くEpisode.37「ハードボイルド・ライセンス」では、巨大戦は行われなかった。
これは単に怪重機等の巨大な敵が登場しなかっただけだが、スーパーデカレンジャーロボを失っているデカレンジャーには、ある意味好都合だったかも知れない。……次の回を考えれば
なお、デカレンジャーロボとデカバイクロボはEpisode38「サイクリング・ボム」にて修復されている。

声を担当した龍田氏は『百獣戦隊ガオレンジャー』にて正月オルグの声を担当しており、スーパー戦隊シリーズへの出演は3年ぶりとなる。また、翌年の『魔法戦隊マジレンジャー』では冥獣人シーフのガストンの声を担当した。


追記・修正は、誰かを想う人にお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 特捜戦隊デカレンジャー
  • スーパー戦隊シリーズ
  • アリエナイザー
  • 天才
  • 戦隊ロボに完全勝利 ←ただし不調
  • ハイマルさん
  • 宇宙人
  • 科学者
  • 龍田直樹
  • 戦隊悪役
  • 大騒ぎ
  • ポッペン星人ハイマル
  • 怪人
  • ひどい動機
  • 外道な犯人
  • 自信過剰
  • マザー・ユニバース
  • 村岡弘之
  • 嫉妬
  • 逆恨み
  • 敬語
  • 自己顕示欲
  • 承認欲求
  • 野心家
  • 自分勝手
  • ハイマルリアクター
  • 劣等感
  • フランケンザウルス
  • 憎めない悪役
  • 生存
  • 戦隊怪人

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月18日 20:32