宝石剣ゼルレッチ(WS)

登録日:2012/06/07 Thu 00:43:48
更新日:2021/02/24 Wed 00:22:26
所要時間:約 6 分で読めます




「宝石剣ゼルレッチ」とはヴァイスシュヴァルツのシュヴァルツサイドタイトル"Fate/stay night"のカードの一枚である。



FS/S03-071
カード名:宝石剣ゼルレッチ
カテゴリ:イベント
色:赤
レベル:2 コスト:3 トリガー:0

相手に6ダメージを与える。 (ダメージキャンセルは発生する)

「 Es laβt frei. EileSalve───── (解放 一斉射撃)!」








なんら変哲のない直接的なバーンイベントである。D.C.にも類似イベントである『見事なカウンター』が存在するが、そっちのイベントは5ダメージである。
確かに6ダメージというダメージは大きく、もし入ったとしたら逆転することも可能ではある。だが、ダメージが大きければ大きいほど相手がキャンセルする可能性は大きくなるのがヴァイスの常。入ることは、相手の運が悪い、または圧縮率が悪かった時ぐらいしか入らない。
逆に考えれば相手のクライマックスを一枚削り取るカードとしても機能はするが、それにしても3コストはかなり重い。

特に同タイトルでの赤のレベル3である『凛&アーチャー』の持つバーン効果が非常に優秀であること。こちらの方がバーンとしても圧倒的に使いやすく、かつ出したときに1点回復を行える。

というわけで、実用性はかなり薄い、ピン刺ししてラストアタックに引いてきたらラッキー、程度のイベントカードである。







投影開始(トレースオン)―――――
倒してしまっても、構わんのだな?




















士郎「俺の前列は高パワーLV.3が三体、ストックも十分にあるし、クロックは1枚! 控え室にはCXが8枚かつ圧縮済みで、しかも手札には『処刑』と『ホラーは苦手』がある!

士郎「対するお前は、前列が揃っていたとしてもクロックはすでに5枚。しかも、その手札はわずか2枚だ。明らかに俺の勝利!

アーチャー「ふん……ドロー! 手札のCXをクロックにおいて2ドロー!

アーチャー「イベントカード『キュベレイの魔眼』を使う。この効果により、貴様のデッキトップから3枚見て、1枚デッキボトムに送る

士郎(クソッ……けど、CXを一枚落とされたところでどうってことないさ)

アーチャー「更に、『魔弾の射手 凛』の起動効果を発動させてもらう! この効果で、《マスター》持ちのキャラ2枚のレストにつき、1枚デッキトップに盛る
士郎「何!?


前列2枚レスト、後列2枚レスト


アーチャー「更に『裏切りの魔女キャスター』を2枚、レストしたキャラを圧殺してレスト! 更に、絆で『葛木 宗一郎』を2枚回収し、キャスターを圧殺してレスト!


キャスター2枚レスト、宗一郎2枚レスト



士郎「な……つまり、俺のデッキには……

アーチャー「さて、6枚のキャラがデッキトップにある。確定6点が入るわけだが……

士郎「けれど、お前の手札は残り1枚! 圧倒的に打点が足りてな…………はっ!

アーチャー「今頃気付くか……凛、とどめだ!

凛「避けないでよね。一撃で決めてあげるから!



Es laβt frei. EileSalve───── (解放 一斉射撃)!




士郎「ぐああああああああああ!









FS/S03-055
カード名:魔弾の射手 凛
カテゴリ:キャラクター
色:赤
レベル:1 コスト:1 トリガー:1
パワー:3000 ソウル:1
特徴:《マスター》・《宝石》

【永】 応援 このカードの前のあなたのレベル2以上のキャラすべてに、パワーを+1000。
【起】[あなたの《マスター》のキャラを2枚レストする]あなたは相手の控え室のカードを1枚選び、山札の上に置く。

RRR:避けないでよね。一撃で決めてあげるから!



そう、このカードが無かったら、の話だった。
この応援カードは、起動効果で何度でも利用できるトップ盛りの効果を持っていたのである。

このカード効果で6枚のキャードを盛った後に、ゼルレッチで即死級のダメージを与える。比較的普通の性能であるバーンカードであるゼルレッチは、上記にあるこのカードによって、確定6ダメージを叩き込む必殺のバーンカードと化した。


LV.3になるまで『反英雄アヴェンジャー』などが与えるクロックアンコールで手札の枯渇を防ぎ、相手がLV.3になったや否やマスターのキャラをひたすらレスト。
6枚(無理でも4~5枚はいける)を盛った後、豪快に6点バーンを決めるという、ヴァイスでは非常に珍しいイベントで決着をつける【ゼルレッチ確殺】というデッキが作られた。
特に、絆持ち、また絆先であるキャスターと葛城宗一郎はどちらも《マスター》持ち。これをひたすらレスト→圧殺を繰り返して6枚を重ねるのが常套手段。

しかし、ハンドを保つということはパワーラインの低いFateには少し難しい。

ここで、同じイベントカードである『キュベレイの魔眼』を使うと、2,3枚分上乗せする必要もなくなるので、割と使える。
因みに、大会入賞者のデッキには入っていなかったが、入れてる奴は入れている。キャラレスト4体分の効果を1コストで担ってくれるので、非常に優秀。色の兼ね合いは色々考えなければならなくなるのが欠点か。

このロマン砲、先ほどのアーチャーみたいな神引きなら兎も角、遊戯王やMtgのようにソリティアというわけでもない。
事故率が高いうえに、パワーラインも低いタイトルなので、相手をLV.3まで追い込むまでが大変なデッキなのだ。逆に言えば、相手がLV.3になれば、盛ってからの1ダメを3パンすれば相手は死ぬ。
特に、相手がLV.3からの回復力がいくら強くとも、それを気にせずに瞬殺できるのは非常に心強い。ぶっぱ系統とは違った意味で決定力を持つデッキである。

安定性を失った代わりにどのタイトルにも対応しやすい、かつ強力な回復カードのメタになれるこのデッキは地区入賞を何回か果たしている。

昨今ではかの悪名高いイベントカード『休憩!』やそれに次ぐカード『コーデリアの花畑』が禁止になったものの、どんな環境でも相手にしていけるカードともいえるだろう。


士郎「遠坂……お前、どっから湧いて出てきたんだ?



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最終更新:2021年02月24日 00:22