ドラコ(ウルトラ怪獣)

登録日:2012/11/17 Sat 00:01:13
更新日:2024/01/23 Tue 13:54:17
所要時間:約 5 分で読めます





ドラコとは、円谷プロダクション制作の特撮テレビドラマ『ウルトラマン』を始めとしたウルトラシリーズに登場する怪獣。
鎌になった両腕と、薄く透き通った翼が特徴の宇宙怪獣である。

■彗星怪獣 ドラコ

身長:45メートル
体重:2万トン
デザイン:成田亨


□『ウルトラマン』

第25話「怪彗星ツイフォン」に登場。
ツイフォン彗星が地球に接近した際、日本アルプスに飛来した。
なお、当初は、ツイフォンから分離した小天体と思われていた。

雪男のような怪獣ギガスの調査のため、ちょうど居合わせた科学特捜隊ジェットビートルを追いかけた結果、ハヤタ・シンのアイデアでギガスと同士討ちするよう誘導される。
ギガスのパワーに押されながらも飛行能力を駆使して有利に戦っていたが、さらに二代目レッドキングが乱入。
三つ巴の戦いを繰り広げ、レッドキングに翼を引きちぎられ痛めつけられた後、レッドキングとギガスが正面衝突して仲間割れを始めた隙に逃げるようにフェードアウト。

直接倒される場面が無いので「いつの間にか倒されて死んだ」と誤解されやすいが、
実際はレッドキングによる尻尾逆エビ固めが決め手になったようで、両者が仲間割れを始めた直後のシーンで絶命したドラコが倒れている姿が見える*1

なお、翼をもがれた後、レッドキングはドラコとギガスにタイマン勝負をさせるが、翼を失ったドラコにすら圧倒されるギガスの体たらくに苛立ち、結局自分がドラコと殴り合いの末とどめを刺す形になった。
この段階ではそこそこレッドキングと互角に殴り合いをしていた事から、それほどひどい噛ませ扱いでは無かった。
まあそれでも立ち位置はチャンドラーなんだけど。「話にならなかったマグラーよりはマシ」「半死半生でフェードアウト」とかもそっくりだし

楳図かずおの漫画版ではヒマラヤ山脈に飛来。ただし左手がになっており、翼で旋風を起こす他、没設定どおり火炎を吐いている。
紛失したX国軍(中国かインド)の水爆*2を爆発させないように、ウルトラマンはギガスとの同士討ちを目論む。
案の定、単細胞なドラコとギガス勝手に怒り出し、喧嘩を開始。
ギガスの吐いた極低温ガスを浴びて氷漬けになるが一度は復活し、自身も火炎放射をギガスの顔に浴びせたところを今度はカウンター気味に超至近距離で吹き付けられてしまい、レッドキングが出る前にドラコはガチンガチンに氷漬けにされて未来に永久保存されてしまった。

◇怪彗星ツイフォン◇

同エピソードに登場する天体であり、上述通り、サブタイトルにも使われている名称である。
赤く輝く巨大彗星であり、作中では、地球の公転軌道に接近していることが天文台の通知から発覚した。
正面衝突すれば地球は消滅する(!!!)という驚くべき結果が算出されるほどの速度と質量を保持している。

ただ、地球の公転速度を考慮すれば、(5万6千㎞までは接近するものの)地球にはカスリもしないことも判明する一方、
それほどの超至近距離(地球直径は1万2千㎞、月までの軌道は38万㎞)に接近すれば、
ツイフォンの放つ宇宙線により水素爆弾の遠隔起爆装置が誤作動を起こし自爆してしまう可能性も懸念された迷惑な存在。

その後、怪彗星ツイフォンは何事もなかったかのように地球との最接近ポイントを過ぎていった。
話は、消えた水爆や怪獣同士のバトルへと移っていき、ツイフォン彗星自体は物語からはフェードアウト。

□『ウルトラマンメビウス外伝 超銀河大戦 戦え!ウルトラ兄弟』

アークボガールの怪獣牧場に誘き出されたモブ怪獣のうちの1体として登場。
アンチ・ディファレーター砲でヘロヘロになったウルトラマンを鎌で殴るなどそれなりに善戦したが、
夕子と再合体したウルトラマンエースのエースバリアに捕らえられ、最期は星ごとアークボガールに食い尽くされた。


□『ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』

第2話「レイオニクスバトル」に登場。
フック星人(RB)が操る怪獣として、レイの操るエレキングレイオニクスバトルを繰り広げる。
飛行による回避と鎌の攻撃でエレキングを追い詰めるが、またもや翼を引きちぎられ、最終的にZAP SPACYの援護もあり、エレキングの放電光線によって倒された。


□『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE

プラズマスパーク・エネルギーコアをウルトラマンベリアルに奪われ、極寒地獄と化したM78星雲・光の国で、シャプレー星人の命を受けてベムスター、サラマンドラと共に出現。
レイとヒビノ ミライ(ウルトラマンメビウス)を襲撃したが、モロボシ・ダンが召喚したカプセル怪獣アギラと戦い、角の一撃を食らって倒された。
戦績の芳しくなかった(と言うよりそもそも平成での再登場に恵まれなかった)アギラが、映像作品で初めて勝利した瞬間であった。

終盤では合体怪獣ベリュドラの一部にもなった。


□『大怪獣バトル ウルトラモンスターズ』

怪獣が絶滅して100年が経った地球(上記の『ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』の50年近く後)に、ブルトンが召喚する形で出現。
ZAPを苦しめるも、デスフェイサーを乗っ取って地球に飛来したレイブラッド星人により捕らえられ、モンスアーガー共々捕食された。

□『ウルトラマンギンガ 劇場スペシャル ウルトラ怪獣☆ヒーロー大乱戦!』

一条寺友也の開発した「ウルトライブシミュレーション」によって作られた怪獣の1体として登場。
本物ではないため、名前にSDI(スパークドールズイミテーション)と追加されている。
渡会健太がライブし、テレスドンにライブしたテレスドンと因縁の戦いを挑むも、パワー不足で健太がバルタン星人に乗り換えて出番終了。
その戦っている途中で前触れもなく羽が無くなっている。


□『ウルトラマンX

第18話「ワタルの恋」に登場。
宇宙化猫ムーの涙で思い出すウルトラマンエックスの回想シーンにて登場。
とある惑星でムーをいじめていた所、エックスに呼びかけられて鎌で切りかかろうとするも、防がれてワンパンで吹っ飛ばされる。
これが初登場して約48年経つ日本版ドラコとウルトラマンとの対決というあまりにも不憫すぎる初試合である。
おまけにYouTube配信でドラコが倒された後に「えっ?もっとドラコが見たい? そこでウルトラマンBD-BOX!」というおちょくるような広告が出る。
また、前日に放送された総集編2「限界を超えた勝利の光」で初公開した予告映像が一部使われなかったり、セピア調でなかったりと変更点がある。
予告映像でドラコが初めてウルトラマンと戦うと期待していたら、本編でのあんまりな扱いに落胆した人は少なくない。

□『ウルトラマンSTORY 0

本作は遥か昔が舞台であるためか、ドラコの姿も少し異なり、翼は無く、代わりに腕から脇腹にかけて飛膜を備えたムササビのような姿になっている。
カラレスとの空中戦の末にストリウム光線で粉砕された。


■彗星怪獣 再生ドラコ

身長:45メートル
体重:2万トン

ドラコが復活した姿。
羽と翼が無くなり、5本の角が生えた他、手が普通の指になっている。

設定では「翼をなくした代わりに、豪腕と頭の角を与えられた」らしいが、飛行能力を有していた方が戦闘の際には有利であり、ジェロニモンの考えることは分からない。
ただし、『レッドマン』再放送時の解説によると、ドラコは倒されると新たな能力を身に着けるらしく、ジェロニモンが意図的に変化させたのではないのかもしれない。

頭部の角だが、これはスーツアクターの鈴木邦夫氏の手で、『快獣ブースカ』のイモラの角が勝手に取り付けられたもの。
また、元々の脚本ではレッドキングを登場させる予定だったが、2代目レッドキングのスーツが再改造で痛んでおり、撮影に耐えられないとスタッフに判断された事でドラコに変更されたという経緯がある(豪腕はその名残だろうか?)。


□『ウルトラマン』

第37話「小さな英雄」に登場。
怪獣の再生能力を持つジェロニモンによって、テレスドンピグモンと共に復活。
だが、再生ピグモンの語るウルトラマンと科学特捜隊に倒された怪獣にはどちらも該当しない。まあ、甦らせる怪獣自体60匹と本編の怪獣に限定するならサバ読みまくってるのだけど
科学特捜隊のイデ隊員を攻撃し、彼をかばった再生ピグモンを殴り殺すが、そので奮起したイデ隊員の新兵器・スパーク8(エイト)「ガオン!」されたかの如く消し去られた

□『ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』

第10話「新たな戦いの地平で」にて登場。
またもやフック星人(RB)が使役し、ゼットン星人(RB)の操るテレスドンとレイオニクスバトルを繰り広げていた。
……が、その最中に現れたキングジョーブラックにより、まとめて倒されてしまった。


こんな具合に、オリジナルや再生のドラコ達に大した活躍は用意されておらず、メインヒーローであるウルトラマンとまともに戦えてない。
ヒーローとの交戦経験といえば、せいぜいレッドマンの犠牲になったくらいだろうか。
円谷の赤い通り魔……その犠牲にな。

しかしどういう経緯か、90年代に作られたドラコの派生キャラクター達は、ハイスぺックな強敵かつ優遇されたポジションで登場している。


■彗星怪獣 パワードドラコ

身長:60メートル
体重:3万トン

ウルトラマンパワード』に登場したリメイク版ドラコ。正直「誰だお前」レベルのアレンジが施されている。
体の模様や角などに辛うじてドラコの面影が残るが、全体の色は薄紅色であり、顎も節足動物のように横に開く。
翼の形状も大きく変わっており、まるで絹で出来た桃色のマントのよう。
眼は爛々と鬼灯のように輝き、両腕は着物の袖のような形状となり、普段はその袖口を合わせているなど、異様な容姿。
そしてその袖の中には鎌、というよりノコギリのような歯のついたナイフ*3を収納しており、暗器を扱うチャイニーズヒットマンをイメージさせる。
このナイフは相手を切り裂くだけではなく、手裏剣のように投げつけることも出来る。それが何本も収納されており、たとえ投げ付けてもすぐに次のナイフを出せる。
生体反射外骨格で覆われた体表の硬さも、パワード必殺のメガスペシウム光線やパワードスラッシュが通用しない程。
ぶっちゃけ、チャンドラーレベルの地味怪獣だったドラコの知名度が結構高いのは何割かこの個体の影響もある
チャンドラー「解せぬ」パワードチャンドラー「……」

劇中では第12話「パワード暗殺計画」に登場。
バルタン星人がパワードの戦闘能力を解析し、ゼットンに与える為に送り込んだ。
役割としては、同じようにサブタイトルに「暗殺計画」とついていたこの人の送った豪力怪獣やエースキラーを完成させるための宇宙同化怪獣に近い。
とはいえ、別世界で敗北して自分を「かませ犬」にしたレッドキングをあっさり倒して逆に「かませ犬」にした上、パワードをも一度撃退するほどの強敵。
最期はW.I.N.R.の集中攻撃でできた傷にメガスペシウム光線を受けて倒されたが、その熾烈な攻撃はパワードから確実に戦う力を奪っていた。
バルタン星人的には「ドラコが勝てればそれでよし、勝てなくてもドラコとの戦闘データを解析したゼットンで確実に倒す」という二段構えの作戦であったのだろう。


■彗星戦神ツイフォン/スーパーツイフォン



「ツイ…フォォォォォォォン!!!!」


OVA『ウルトラマン超闘士激伝』に登場する、ドラコをモチーフに作られた敵キャラクター(原作のドラコもゴーデス編のモブなどとして登場している)。
ウルトラマンやメフィラス大魔王の倍以上ある巨体を有する。
ドラコとは別種族である。はっきり言って、ドラコはツイフォンの眷属に過ぎない(少なくとも『超闘士激伝』ではそういう設定)。

ツイフォンが宇宙の平穏を乱しているという事項を危惧したウルトラの星は、精鋭闘士たちにその破壊を命ずる。
1060年ぶりに太陽系に姿を現した怪彗星ツイフォンは、以前と変わらぬ赤い光を発し凄まじい早さで宇宙を突き進んでいた。
闘士エースキラー*4と超闘士ウルトラマンタロウの攻撃により、彗星は大爆発に包まれ完全に破壊された。

しかし、砕け散ったのは彗星の表面の氷と岩石だけ。

その殻を突き破り、封じられてきた戦神がゆっくりと胎動を始めたのだ。

その戦神こそ、軌道上の惑星を破壊し続けていた「怪彗星ツイフォン」の正体「彗星戦神ツイフォン」であった。

鎌となった両手と鮮やかな翼など、全体的にドラコに近いデザインとなっている。外皮は熱・光・衝撃などあらゆるエネルギーを常時吸収する特異な体質を有していた。

彗星の持つ異常なほどのスピードと、全身から放つ真空波により、ツイフォンは瞬く間にウルトラ戦士たちを壊滅させ、過たずしてその進路を地球へと変えた。

そのころ地球では超闘士ウルトラマンとメフィラス大魔王がセメント・マッチを行っていたのだが、
その戦いにより放たれる闘気を探知し、ツイフォンは闘技場に降り立つ。
ツイフォンのとするべく強者たちの元に向かう腹づもりだったのである。
挨拶代わりに真空波で闘士たちを「選別」するツイフォンを見て、ウルトラマンは地球を破壊させないよう、にツイフォンを誘導し闘う。

真空刃や気功波、熱光線といった数々の攻撃でウルトラマンを攻め立てるツイフォンだが、メフィラス大魔王の助太刀もあり、ウルトラマンはスペシウム超光波でツイフォンを撃破した。

だが、ウルトラ戦士やメフィラスの放つ全エネルギーを食らい尽くして進化した第二形態・スーパーツイフォンは、角の本数や5本指となった両手など、再生ドラコの面影を残しながらも人型となった。
全身から強力な真空波を放ち、広範囲の相手を殲滅する。また、打撃や光熱波など、あらゆるエネルギーを吸収する甲殻を有する。

ウルトラマンを追ってきたセブンゼットン、ビートルGやメフィラスの総攻撃を受けても逆にそれを食いつくし
スーパーツイフォンは拳の一撃で月をぶち抜いてウルトラマンのウルトラクラウンを握り潰す。

襲いかかるメフィラスを一蹴し、ツイフォンは破壊光線でウルトラマンを地球の海に投げ捨てると、自らの身体を分解し再び地球へ向かう。

外殻を壊されたツイフォンは、地球を新たな彗星外殻にするために、地球内部に潜り込もうとする。
ツイフォンは北極圏から地球の地殻を突き破ってマントルに潜り込み、世界中の火山脈を破壊して惑星の改造を始める。
地震、津波、大竜巻。あらゆる天変地異が地球全土を襲った。
白いパーカーを着た北極の少年がツイフォンの侵入口を目撃しており、
セブンと80、そしてウルトラ警備隊はツイフォンの迎撃に向かうが、最早何をやってもスーパーツイフォンには余計に体力を与えるだけに過ぎない。
体力が青天井に膨れ上がっていく中、スーパーツイフォンは突然天井(空)を見上げ、遥かな宇宙へと飛び上がる。

そして、先の戦闘で半壊した月でハイパー化の数十倍ものエネルギーを解き放つ悪魔の宝珠を胸に宿したメフィラス大魔王は、持ちうる精力の全てをつぎ込んだ超魔光閃を打ち込み、メフィラスは月の残骸ごと完全にスーパーツイフォンを消し飛ばした。
しかしそのことは、メフィラスの魂の緒を刈り取るには十分だった。
月の破片の上で蘇ったウルトラマンの腕の中で抱かれながら、メフィラスは息絶える。

だが、ウルトラマンの視界には、 傷 一 つ な い スーパーツイフォンの姿が映っていた…。

破壊の限りを尽くすツイフォンにウルトラマンが問いかける中、意味もない咆哮しか発してこなかったその口は、遂に真実を語る。


「俺は俺だ。全宇宙を駆け巡り、形あるもの全てを破壊し尽くす。それが俺だ」
「なぜだ! なぜそんなことができる!!」
「『なぜ』は無い、それが俺だ。もう何万年も同じことを繰り返し続けてきた」

「そしてこれからもだ」

破壊と殺戮こそが存在意義であり、そこには快楽も、使命も、悪意もなく、ただ単に世界の全てを壊しつくすだけの、「行動」だけがあった。またそれに微塵の疑問も抱かないまま何万年も生きてきた。

ウルトラマンはクラウン無しで全オーラをバーストさせ、初めてまともにスーパーツイフォンと渡り合う。
3分しか保てない暴走形態に、ウルトラマンは肉体を蝕まれながらも最後の最後まで挑みかかる。
しかし非情なる破壊神はウルトラマンを赤い力場で覆い尽くして動きを止め、神速で肉薄しその角でウルトラマンの胸の宝石を貫く。
カラータイマーを破られ、ウルトラマンは完全に力尽きた。

だが人々は希望を失っていなかった。
宇宙全ての人々の祈りが通じ、かつて3人の友と共にウルトラマンの胸に宿った至宝は再びウルトラマンの元へ辿り着く。
デルタスター超闘士となったウルトラマンにすかさず攻撃するスーパーツイフォンだが、怯ませるどころか逆にツイフォンの拳の方が粉砕されてしまう。
初めて受けるダメージに驚愕するツイフォンだが、自らの身体を高速回転させ、錐へと変えて突撃する。
しかし黄金のオーラはそれを阻み、閃光と共にツイフォンの身体を立ちどころに崩壊させる。

困惑するツイフォンに、ウルトラマンは告げる。それを聞いて驚愕する彼に、最後の一撃を放つ。

それが私だからだ。お前の長い旅も、ここで終わらせる!!」

「スペシウム…超! 光!! 波ァァァァ!!!!」


宇宙の闇を切り裂き、星をも砕くその一撃は、遂に不死身の彗星戦神をチリ一つ残さず消し飛ばしたのである。

以上、「誰だお前」と言わんばかりの変貌を遂げたドラコ達でした。

シリーズの歴史が長いだけあり、どのキャラクターがピックアップされるかは予想がつかないもの。
もしかするとあのウルトラマンも、数十年後には……。


■その他のドラコ達

☆ファイヤードラコ

ウルトラマン80』に登場。
名前が被っているだけで、上記のドラコ族との繋がりはない。
元々は「ファイヤードラゴン」にする予定だったが、東宝の同名のUFOとの区別をつけるためにこの名前となった。
…あのー…同じ会社の怪獣とかぶっていますけどいいんですか?同じ会社の怪獣は良くて他の会社のUFOと被るのは駄目とはこれいかに。
ちなみに、そっちが出る映画タイトル4男の第1話のサブタイトルは同じである(監督も一緒)。

ドラコ・マルフォイ

ウルトラとは何の関係もないフォーーイ!!

ドラコ/Draco

つ「解呪」

ドラコ

静香「ドラちゃ~ん」青狸「紛らわしい名前つけないでよ」

ドラコケンタウロス

たしかに翼と角はあるけどね。


■そっくりさん

ストライク

彼をモデルにしたポケモン(初期ポケモンはウルトラシリーズのオマージュが多い)。
かなり影が薄いのも、進化すると赤くなるのも同じ。
ちなみにストライクのもう1つのモチーフはカマキリ


■余談

  • デザインを手掛けた成田亨氏によれば、モチーフはオニヤンマ。
    なお、『別冊映画秘宝ウルトラマン研究読本』によると当初はバッタモチーフだったのだが、最終的に没になり、羽や足首の爪に名残を留めるのみとなった。

  • 当初は左手が鎌、右手が巻き尺状になっている鞭というスーツで造形されたのだが、撮影の段階で右手も鎌へと変更された。
    ソフビや指人形で右手が巻き尺のようになっている物があるのはその為。なお、現在では両手共に鎌とされている。

  • 彗星ツイフォンは大映テレビ室が1960年に製作した『海底人8823』にも登場し、遠い昔に接近してエルデ大陸を沈めたと語られている。
    • もっとも、設定上の繋がりがあるわけでなく『Worlds in Collision(衝突する宇宙)』という書籍に登場する「Comet Typhon(ティフォン彗星)」(別名:「Dragon」)がどちらもネタ元というだけなのだが。
      ドラコの名前も、この彗星の別名から獲ったものと思われる。
      • 更なる余談だが、この『Worlds in Collision』は「各地の神話を彗星の接近による天変地異で正当化する」という 謎の 発想の元書かれており、その中でティフォン彗星は木星の巨大火山クロノスから生まれ、度々地球に接近して大洪水や出エジプト記の天変地異を起こし、現在では金星になった、とされている…。

  • 書籍『空想科学読本』ではツイフォンから飛び立って地球に軟着陸するまでの行程が計算され、その困難な飛行をやり遂げた矢先にレッドキングに敗れたドラコについて、著者の柳田理科雄氏は「そこ以外ならどこでも良かったのに」「上京して一歩目に殺人鬼の庭に迷い込んだよう」と同情していた。



追記・修正は古舘風プロレス実況をしつつお願いします。

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最終更新:2024年01月23日 13:54

*1 レッドキング達がぶつかった直後のシーンをよく聞いてみると、ドラコがはっきり断末魔を上げている

*2 紛失した5つの内、発見された1つを目覚めたギガスがオモチャのようにしていた。

*3 劇中ではサンダース隊員から「ナイフを持った怪獣」と呼ばれていた。

*4 本作では改心しウルトラマンたちに力を貸している