デッドライオン

登録日:2011/05/01(日) 14:55:53
更新日:2024/02/17 Sat 19:14:57
所要時間:約 5 分で読めます





デッドライオンとは、『仮面ライダーストロンガー』に登場する怪人。

出典:仮面ライダーストロンガー/東映/第25話「 死ぬな!!電気椅子の城茂」/1975年9月20日放送


所属:ブラックサタン
形態:ライオン型改造人間
身長:180cm
体重:97kg
声:辻村真人

初登場は25話(正確には24話ラストでシルエット姿で登場)。
ストロンガーに倒された百目タイタンに代わり、日本支部長に着任したブラックサタン最高幹部。

右手には巨大なカギ爪・デッドハンドを装着しており、取り外して遠隔操作が可能。
頭部のスフィンクスのようなたてがみは飛ばして攻撃することも出来る。
また、首からは最高幹部の証である「サタンのペンダント」を下げている。これは大首領に会うために必要なアイテムであり、万が一奪われたりするとブラックサタン壊滅に繋がってしまう。
そんな大事な物を預けていることからも大首領がいかにデッドライオンを信頼しているかがわかる。




……のだが、


◆劇中での活躍

【25話】
ブラックサタンの直系幹部であることを強調し、前任者の雇われ大幹部であるジェネラルシャドウに解任を言い渡す。
……しかし、シャドウの怒りを買った挙げ句に実力差は歴然で、いきなり胸にシャドウ剣でV字の傷をつけられてしまう。
唯一の配下である奇械人アルマジロンの力を借りて、なんとかシャドウを追い出すことに成功(堅い身体を相手にするのが面倒なので姿を消した)。

その後、アルマジロンと共にストロンガーを抹殺しようと罠にかけ、電気パワーを吸い取る椅子で処刑寸前まで追い込むが失敗。
しかもサタンのペンダントをあっさり奪われてしまう
当然奪い返そうとするデッドライオンだったが、ジェネラルシャドウが反乱を起こしたため大首領より帰還を命じられ、アルマジロンを残し退却。

……司令塔を失った唯一の配下アルマジロンはこれが仇となり、ストロンガーに撃破されてしまう事になる(公式な発言)。

身体が堅い“だけ”の奇怪人では、矢張り力不足だったのだ。



【26話】
アルマジロンが倒された後は大首領にペンダントの奪回を命じられ、ストロンガーに挑む。しかし、ブラックサタンとストロンガーの共倒れを狙うジェネラルシャドウに妨害され、しかもペンダントの秘密のヒントも漏らされてしまう。

ブラックサタンアジトへ向かうストロンガーを再度襲うデッドライオン。
再度退けられるデッドライオン。
幾度となく襲うデッドライオン。
幾度となく退けられるデッドライオン。

そしてデッドライオンは新調した三日月形のデッドハンドでストロンガーに立ち向かうが、アジトの洞窟内での戦闘中に瞬間移動
直後ブラックサタン大首領はストロンガーに倒され、ブラックサタンは壊滅。

しかし、シャドウが呼び寄せたデルザー軍団との戦いが始まるのだった……。




……そして、






その後のデッドライオンの行方を知る者はいない。





……大事な言なので2度言いました。


そう、デッドライオンは最高幹部であるにも関わらずたった2話しか登場していない上に「いつの間にか姿を消しそのまま生死不明、消息不明」のまま終わった前代未聞の怪人なのである。
まぁ、ストロンガーには設定上飛行機事故で死んだ怪人とかいるけど……。

また、幹部は人間態があるのが基本となっているがそれもなく*1、声も通常の奇械人を演じた辻村真人氏が当てている。

劇中でもユリ子にも「奇械人!」と言われていたりとやたらと不遇。

……デザインもやっつけ感が強いとか、思っても言うな!!



何故こんなことになったのかと言うと、26話は「大首領の正体」「ブラックサタンの壊滅」そして「デルザー軍団の登場」と、イベントだらけの回であり、尺が足りなくなったためカットされたのだという。
ちなみにカットされたシーンの内容はストロンガー電キックで爆散するというものだった。

なお、第21話でサメ奇械人がストロンガーを殺してブラックサタンの大幹部になってやると発言しており、デッドライオンも何らかの功績により奇械人から最高幹部に昇格した可能性がある。  

◆その他
居村眞二氏の漫画『宇宙の11 仮面ライダー銀河大戦』ではマーダー帝国の手により復活した歴代幹部の一人として登場。本編で死んでいないのに再生幹部扱いって…
魔神提督、暗闇大使と共にマーダーマシン02を操縦して、カニレーザー、ゼロ大帝、悪魔元帥が操縦するマシン01と共にライダー達を迎え撃つ。ゼロ大帝と悪魔元帥は幹部じゃなくて首領では…
だが台詞すら与えられずに、1号やRXら6人ライダーのギャラクシー号(漫画オリジナルの宇宙バイク)の粒子砲一斉射撃・サークルボンバーで吹き飛ばされた。


そして、時を経た21世紀、なんと漫画『仮面ライダーSPIRITS』にまさかの登場。人間態もしっかり存在する。
ブラックサタン壊滅後もなんとか生き延び、富士の樹海でサバイバル生活していたらしい。
その後、BADAN日本侵攻を開始した際に彼らに拾われ、幹部の待遇を受けている。ただしデッドライオン自身にBADANの一員になったつもりはなく、あくまでブラックサタン最高幹部としての誇りを貫く意志を見せている。

といっても『SPIRITS』のデッドライオンは基本的に三枚目。ただし、作画の影響で凄いイケメン。
サバイバル中に体が錆びてきたことを嘆いたり、旧知の仲である百目タイタンが復活した事を泣きながら喜び、再び死亡した際には悔し泣きしていた。
おまけに、それなりに因縁があるはずのジェネラルシャドウに普通に共闘を呼び掛ける(……シャドウからは無碍に断られたが)。
……あれ?結構イイ奴じゃね?

え?武器の試し撃ちとして一応味方のスパーク攻撃してた?忘れろ。
デッドライオン的には共にライダーと戦うことのなかったそれ以前の失敗作という扱いのスパーク達はブラックサタンと認めていないのかもしれない。

後、シャドウ(デルザー軍団)との格差が絶望的に開いた


他の怪人が一切喋れないなか、一人で他の怪人分くらい喋りまくる。
今や数十年の時を経てネタキャラとして返り咲いた彼は、作者の村枝氏に実に愛されている。
どれくらい愛されてるかというと、まだ完結してないのにデッドライオンは生存すると明言されてるくらい。



「ストロンガーめ、調子づきやがって…」


「今回はこれぐらいで引いといてやったが、次はあのテラテラした角をぶち折って…」


「そして………………」


ジワッ…


ゴシ


「クソッ…タイタン…これで又ブラックサタンは俺一人かよ…」






















「俺こそがブラックサタンの最高幹部なのだ……貴様が追記修正する隙など無い……出ていけ!」






「さて、追記修正も出来ずに出て行くのは……どちらかな?」






―― TO BE CONTINUED ――?


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最終更新:2024年02月17日 19:14

*1 26話でホテル従業員に変身してストロンガーを罠にかけたことはあるが