デジヴァイス

登録日:2011/01/21(金) 12:29:55
更新日:2022/04/28 Thu 10:45:56
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BGM:brave heart


『デジヴァイス』とは代々デジモンアニメシリーズ(あとデジモン漫画、ゲーム作品)に登場する定番アイテムである。

正確に言えば明確に名称が“デジヴァイス”は初代のみであり、
他の作品に登場するデジヴァイス系アイテムは劇中の呼び方が「デジヴァイス」であるものの正式名称は異なる。

デジモン作品においてパートナーデジモンを持つ登場人物は、
ほぼ全員が持っているという超重要アイテムであり、だいたいパートナーデジモンを進化させる役割を持つ。
当然、放送当時は玩具でも発売されていた。内容はデジモンペンデュラム等と同じく育成ギア機能が中心。



【デジヴァイス系一覧】
◆デジヴァイス
初代『デジモンアドベンチャー系列作品』に登場するデジヴァイス。
単に「デジヴァイス」という場合は、だいたいこれかシリーズ全体を指す。名前の由来は『デジタル+デバイス』から。

どこからともなく子供たちのもとに降ってきたもので、怪しんで捨ててしまっていてもおかしくなかったが、
なんとか全員持ったまま合流し、進化の力を目の当たりにしたことで一行は大事なものと認識した。

「聖なるデバイス」と呼ばれ、“選ばれし子供達”が一人につき一つずつ持っている。
パートナーデジモンを進化させる能力を持つ他、闇を払う光を発生させたり、結界を張ることもある。

単体では成熟期までしか進化出来ないが、紋章の入ったタグを併用する事で完全体への超進化を、
エンジェモン、エンジェウーモンの力を得てパワーアップした太一とヤマトのデジヴァイスは更に究極体へのワープ進化を可能とした。
なお、この時本体は薄青っぽい白から各種紋章に対応した色に変化する。

他のデジヴァイスの位置を察知することも可能。

ホビーでは放送当時は『デジヴァイス』と『デジヴァイス2』が発売された。見た目は同じで機能も大して変わらないが、登場デジモンが増えている。
そして2014年8月から15周年記念バージョンがプレミアムバンダイ限定で受注された。

《15周年記念バージョンの追加要素》
  • 究極体追加
オリジナル版では収録されていなかった究極体への進化を実装。

  • オメガモン、ディアボロモン登場
劇場版『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』に初登場したオメガモンが登場。
更に同じく劇場版に登場したディアボロモンも敵として出現する。

  • テイルモン、ウィザーモン収録
オリジナル版では「デジヴァイス2」にのみ収録されていたテイルモンとウィザーモンを収録。
進行によってパートナーデジモンにできるようになる。
更に、テイルモンはホーリードラモンへの究極進化も実装。

  • 初回購入特典
八神太一カラー→太一カラーのピンズ(裏面に太一のシルエット)
石田ヤマトカラー→ヤマトカラーのピンズ(裏面にヤマトのシルエット)
更に両方セットで購入すると、ノーマルカラーピンズ(裏面にオメガモンのシルエット)が付いてくる。


さらに仮面ライダーシリーズのプレバン限定の大人向け変身ベルト等で高い評価を得ている「コンプリートセレクション」ブランドから、
新たに大人向けアニメグッズのシリーズである「コンプリートセレクション・アニメーション」シリーズが登場し、
その第一弾として、本作のデジヴァイスが受注販売された。

こちらはデジモンとの冒険、育成などのゲーム要素は削除され、ボタンを押すごとに選ばれし子供たちのパートナーデジモン8体のボイスが出たり、「Brave Heart」「Butter-Fly」などの曲が流れたりする。

しかもボタンを押すたびに本体が格デジモンに対応した色に光ったり、
曲が流れている間はデジモンのボイスが「アグモン進化!グレイモン!!」といった進化ボイスなるなど、
劇中の演出を再現できるファン垂涎の1品となっている。

更に「tri.」、「LAST Revolution」版の音声を収録したcsaバージョン、2020年のリブートを記念して作られた1999ver.などもっとも多く種類が存在する。

◆デジヴァイス:
2020年版デジモンアドベンチャー:に登場するデジヴァイス。機能はほぼ同じだがよりシンプルなデザインに変更されており、タグは作中に存在しない為単体で究極体に進化可能。
玩具はプレバン限定で内容は通常のデジヴァイス復刻版と同様。


◆D-3(ディースリー)
第二作『デジモンアドベンチャー02』にて登場した新たな選ばれし子供達用の新デジヴァイス。
通常のデジヴァイスと区別して劇中でも「D-3」で呼称される。
名前はDIGIMON DETECT & DISCOVERの頭文字をとってD-3である。
その他、初代デジモン・デジモンペンデュラム・デジヴァイスの3つの機種の融合という意味合いもある。

『02』からの新しい選ばれし子供達のものにはデジタルゲートから光の状態で現実世界に飛び出し、彼らの手元に収まった時には既にD-3の形だったが、
すでにデジヴァイスを持っている者が新たな選ばれし子供になった場合は、旧デジヴァイスから変化した。
デジメンタルを用いた『アーマー進化』が可能になり、パソコンにかざすことでデジタルワールドに繋がるゲートを開く事もできるようになった。

後にテイルモンのホーリーリングを使用し、2機のD-3によるジョグレス進化を、更にパイルドラモンインペリアルドラモンへの究極進化を習得。
ちなみにジョグレス進化の際、D-3本体の色は各ジョグレス体の体色に対応して変化する。

もともとはデジモンカイザーである一乗寺賢が持っていたオリジナルをもとに作り上げたものである。
その為、「聖なるデバイス」としては異例の闇側が出自となるデジヴァイスとも言える。
ちなみにその関係で賢の持つオリジナルには他のD-3とは異なる力があり、それが「通常デジヴァイスの進化抑制」や「暗黒進化を行わせる」、「暗黒のゲートを開く」である。

ホビーではD-ターミナル等と連動機能が付いたほか、デジヴァイスシリーズで(というかデジモン系携帯ゲームで)初めてセーブ機能が搭載された。
以降、セーブ機能はほとんどのデジヴァイスに共通する機能になっている。
ペンデュラムX以外の育成ゲームにも付けて欲しかった……。

ちなみに当時の玩具D-3の究極体アンロック条件が非常に面倒だったのは一部で有名。
何せあのデータの消えやすいことに定評のあるWSのデジモンゲームと通信しないと使えないのだから……

こちらも15周年記念バージョンとコンプリートセレクション・アニメーション版がプレミアムバンダイ限定で受注販売された。


◆ディーアーク
第三作『デジモンテイマーズ』のデジヴァイス。作中では「デジヴァイス」、あるいは「アーク」と呼ばれる。
タカトが手に入れた時に「本物のデジヴァイスになったんじゃ……」と言っていたため、
テイマーズの世界では『デジモンアドベンチャー(&02)』がアニメとして放送されていたのではと推察されるが、明言はされていない*1

タカトたちは『デジタルモンスターカードゲーム』で使用していたカードリーダーにブルーカードをリードさせた結果、カードリーダーがディーアークとなったが、
それ以外のテイマーとなった子供たちの場合は、パートナーデジモンと出会った際にどこからともなく出現していた。

他のデジヴァイス同様にパートナーデジモンを進化させる能力を持つ他、
テイマーとそのパートナーデジモンを融合させ、究極体に進化させるという独自の機能を持つ。

また、デジモンに遭遇した際はパートナーデジモンが視認した相手のデータを表示できたり、
側面のスリットに『デジタルモンスターカードゲーム』のカードを“カードスラッシュ”することでパートナーデジモンにカードの効果を付加できたりと、
それまでのデジヴァイスと比べると、より人間側がパートナーデジモンの戦いを(応援と進化以外でも)サポートできる機能を有している。

メインカラーは白(銀)で、モニター周りの縁取りのカラーリングなどがテイマーによって異なる(タカト:赤→金、ジェン:緑、留姫:青)。
ただし、『伝説のテイマー』と呼ばれる秋山遼*2のアークのみ、メインカラーが青、縁取りが白(銀)という特殊なカラーになっている。

ホビーでは市販のカードに書かれた番号を入力してから“カードスラッシュ”する事でアイテム入手等ができる。
アニメではかっこよくカードスラッシュしているが、実際にやると間違いなくカードが曲がるので真似しないように。 

玩具は放送当時はver1にタカト、遼のカラー、ver2でジェン、姫のカラー、そしてアルティメットバージョン(金)が発売。
こちらも15周年記念バージョンがプレミアムバンダイ限定で受注販売された。
また、劇中再現に特化した新ブランド「SCSA(スーパーコンプリートセレクションアニメーション」から発売が決定した。カードスラッシュに番号が必要なくなりBGM、ボイスなどを大量収録した決定版である。

◆ディースキャナ
第四作『デジモンフロンティア』に登場するデジヴァイス。劇中でも「デジヴァイス」と呼称された。携帯電話が変化したもの。
デジコードを読み込むことでスピリットエボリューションや倒したデジモンの“浄化”などを行う。進化に必要な〈スピリット〉もこれに入っている。
中盤でダブルスピリットエボリューションを可能にした二人のディースキャナは形状が微妙に変化している。
ホビーではデジモンカード等に記載されたバーコードを読み込むことができるようになっていた。進研ゼミのひとは多分あれをやろうとしたと思う。


◆デジヴァイスic(アイシー)
第五作『デジモンセイバーズ』のデジヴァイス。劇中では単に「デジヴァイス」と呼称される。
先端の端子にデジソウルをチャージする事でパートナーデジモンを進化させる機能がある。
また、内部にパートナーデジモンを収納し、任意の場所で実体化(リアライズ)させることができる。

劇中ではマサルたち主要メンバー以外に、DATSの薩摩隊長や湯島局長、オペレーター2人組など大人も持っており、
アニメシリーズ全体から見れば珍しい「大人も所有しているデジヴァイス」である。
また、何気にデジタルワールドからの干渉を受けず、完全に人の手で作り出されたデジヴァイスはこれだけだったりする。

DATSと敵対する倉田軍団が保有するデジヴァイスはコレに似ているが、詳細の設定は不明。

ホビーではデジヴァイスシリーズには珍しく、餌を与えたり排泄物を処理したり育成要素を備えていた。
漫画『デジモンネクスト』のデジヴァイスもこれ。


◆デジヴァイスバースト
デジヴァイスicと同じく、『デジモンセイバーズ』に登場したデジヴァイス。
大たちが真のデジソウルに目覚めたことにより、デジヴァイスicが自動アップグレードされて進化したもの。デジタルワールドってなんでもありだな。

究極態進化相当の量のデジソウルチャージに耐えうる他、デジモンをバースト進化させるエアシグナル機能が付いている。

基本的な機能はicと同じ。
玩具のほうもicと機能はほぼ共通で、新たにエアシグナル機能とバースト進化が追加されている。


◆クロスローダー
第六作『デジモンクロスウォーズ』に登場する。
これのみ、正式名・劇中の呼称ともに「デジヴァイス」ではない。あくまで“歴代のデジヴァイスに当たるアイテム”である。
通常は白色だが持ち主が決まった時その心に合わせて色が付く。

恐らく歴代デジヴァイス系では最も多機能。
  • デジモンを『超進化』、『デジクロス』させることができる。
  • 内部に多数のデジモンを収納し、任意に実体化(リロード)できる。
  • デジメモリを差し込むことでメモリに記録されたデジモンを召喚し、技を発動させる。
  • コードクラウンを差し込むことでゾーンを移動できる。
  • 何かしらのプログラムをダウンロード→実行できる。
  • 「タイムシフト!」の掛け声でデジクォーツへのゲートが開く(3期のみ)。
  • 収納に加えデジモン捕獲システムを装備(3期のみ)。

……と様々な能力を持ち、それだけ多機能でありながら、
だいたいの事(SDカードを挿入する必要があるデジメモリとコードクラウン以外)は口で言えば自動でやってくれる(マイクがモチーフなのでボイス入力なのかも知れない)。

ホビーでは音でデジモンを集め育成&劇中のいくつかの機能を再現しているほか、&
カラー液晶MP3プレーヤー機能を備えるなど子供向け玩具としてはかなりのハイスペックだが、
そのぶん値段は8000円越えととんでもなく高い。
子供買うのか……?


◆デジヴァイスV
『デジモンゴーストゲーム』に登場する腕時計型のデジヴァイス。
装着する事でdimカードで登録したパートナーデジモンを可視化、実体化が可能でありボタン操作で被害が及ばない特殊空間に敵デジモンごと転送出来る機能がある。パートナーと気持ちが通じ合う事で上昇するバイタル値によって進化出来るようになる。
玩具は育成玩具「バイタルブレス」の改良品であり見た目は変わってない。
そのため、歴代のデジヴァイスとは違いより育成玩具としての要素が強い。
4500円とそこまで高くないながらカラー液晶、心拍数検知、歩数感知などの機能を持つ。
詳細は当該項目参照。



【デジヴァイス01(ゼロワン)】
漫画『デジモンアドベンチャー Vテイマー01』に登場するオリジナルデジヴァイス。
呼称はやはり「デジヴァイス」。意匠は初代デジヴァイスに近いが、腕時計のように手につけて使う。

ネットオーシャンの守護者たるホエーモンが監理していた『世界を救う“ワクチン”のための支援プログラム』である。
八神タイチに託されたが、後になぜか彩羽ネオも手に入れており、ネオが呼んだ三人のテイマー〈エイリアス3〉のうち二人も持っていた。

ネオはデジメンタルを探すために「デジモンワールドの全てのデータを解析した」と言っているため、その過程で発見したのかも知れない。

アニメのデジヴァイスとは異なり進化には関わらず(ジョグレスに必要になるが)、様々なデータの送受信が主な機能となっている。


《主な機能》
◆スキャン機能
デジモンやデジタルワールドの物質のデータをスキャンする。デジモンであればHPやENといった基本ステータスや、毒等の特殊能力の情報も入手できる。

◆アップリンク機能
データをデジモンに送る機能。アンテナから送信する。
離れた場所や水中等の声を出せない場所でも、文章を送信することでデジモンに指示をだすことができる。
応用として、タイチは毒を持つデジモンからスキャン機能で毒の抗体を探しだし、そのデータを転送することで毒を解毒したりもした。

◆ジョグレス機能
二体のデジモンを従えて二つのデジヴァイス01を持っている場合、
左右のデジヴァイスのアンテナをくっ付けることで従えているデジモンをジョグレス進化させる。
また、腕をクロスしてデジヴァイスを重ねるとジョグレス状態から合体前のデジモン二体に戻す『パーティション(分裂)』を行える。
ジョグレスとパーティションを連続で使用することによってデジモンの体力を全回復しながら戦うことができる。


【アプリドライヴ】
デジモンユニバース アプリモンスターズ』に登場するアプモン版デジヴァイス。
詳しくは項目を参照。


【デジタル・デジュリスタンダード・デヴァイス】
ゲーム『デジモンストーリー サイバースルゥース』および『ハッカーズメモリー』に登場するデジヴァイス。
電脳空間「EDEN」利用者が使う電子端末で、主人公達のものはゴーグル型*3

現実世界にある専用の接続ブース「EDENスポット」で接続することでEDENにアクセスすることができる。
主人公のものこそゴーグル型だが、スマートフォン型端末やPCなど様々な端末が存在するデバイスでもある。

ちなみにデジヴァイスic同様人が造ったものかつ、直接的にはデジモンと関係のない端末のため、
進化には直接関係せず、インストールされているプログラムの方が重要となる。




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最終更新:2022年04月28日 10:45

*1 デジモンクロスウォーズで太一、大輔と共演した際には「あの二人が揃って見られるなんて」と感動しており、テイマーズ世界でアニメ放映されていた可能性が更に高まっている。

*2 WSのデジモンゲームシリーズの主人公

*3 ハカメモ主人公のものは普通のゴーグル型、ケイスケのものはなんか未来的でゴツイ