DIGITAL MONSTER X-evolution

登録日:2010/04/30(金) 18:56:39
更新日:2023/11/12 Sun 14:56:05
所要時間:約 5 分で読めます




「全ての命は生きるためにある」

概要

DIGITAL(デジタル) MONSTER(モンスター) X-evolution(ゼヴォリューション)は2005年1月3日にテレビ放送されたデジモンアニメ作品。
元々は劇場公開予定だったが、諸事情によりテレビ放送になった。
諸事情が何だったのかは不明であるが、当時のデジモン人気はフロンティアの放送後を境に完全に冷え切っており、
集客が見込めないと判断されたのではないか、という説が有力*1

シリーズ初のCGを用いたフル3D作品で、映像時間は76分。
デジモンセイバーズ』が始まるまではデジモンアニメシリーズの五作目と数えられることもあったらしい。

物語の基本設定は『デジモンペンデュラムX』のバックグラウンドストーリー『デジモンクロニクル』が元になっている。


なんと嬉しい事に過去の『デジモンアドベンチャー』を始めとしたデジモンアニメ作品に登場したデジモンの声は、当時の担当声優が当てている。
ただしパートナーとしての個体ではなく、あくまで本作独自のキャラクターとして描かれているため、性格や口調は必ずしも一致しない。

ちなみに、従来のシリーズと違ってデジモンの殺し方がけっこうムゴい(頭踏み潰しとか捕食とか)。


【あらすじ】

ホストコンピュータ〈イグドラシル〉が管理する〈デジタルワールド〉は、デジタル生命体こと〈デジモン〉の増加によって容量オーバー寸前に追い込まれていた。
イグドラシルは、少数の選ばれたデジモンのみを現行のデジタルワールドから新たなデジタルワールドに移送し、旧世界に残ったデジモン全てを消去する〈プロジェクトアーク〉実行を決定。デジモンを抹殺する〈Xプログラム〉を発動させる。

プログラムにより旧世界に残されたデジモンのうち98%が死滅した。しかし、その中にXプログラムに対抗できる〈X抗体〉を持ったモンスター〈Xデジモン〉が現れ、新世界に逃げ延びた。

イグドラシルはそれを良しとせず、新世界でもプロジェクトアークを続行する。


【主な登場デジモン】

登場キャラクターはデジモンだけで、人間は一切登場しない。

ドルモン
成長期 獣型 Da種
他のデジモンが既存モンスターのX抗体版なのとは違い、デフォルトでX抗体を持っているデジモン。
Xデジモンなので、他のデジモンに狙われたり迫害を受けたりと辛い日々を送っている。
声はバーローもといタイキ


◆トコモン
幼年期 レッサー型 属性ナシ
ウォーグレイモンがオメガモンとの戦いの折り助けた幼年期デジモン。
無邪気な性格でドルモンになついている。
声はタケルのパタモン。


ウォーグレイモン(X抗体)
究極体 竜人型 Va種
X抗体を持つデジモンと持たないデジモンの争いを止めようとしている。勝てないまでもオメガモンと張り合う相当な強さを持つ。
声は太一のアグモン。


◆メタルガルルモン(X抗体)
究極体 サイボーグ型 Da種
ウォーグレイモンの仲間。
ロイヤルナイツが殺戮を行っていても、それは命令に従っているだけで本意ではないのではないかと考えているが……。
ウォーグレイモンと同レベルの能力を持つ。
声はヤマトのガブモン。


オメガモン
究極体 聖騎士型 Va種
ロイヤルナイツの一人。
イグドラシルに忠実であり、命令に従ってデジモン達を殺戮している。
声はバーローの親父もといアポロモン


デュークモン
究極体 聖騎士型 Vi種
ロイヤルナイツの一人。
イグドラシルの命に従うが、それが本当に正しい事なのか疑問を持っている。オメガモンとは盟友。
声はタカトのギルモン。


マグナモン
アーマー体 聖騎士型 属性フリー
唯一究極体ではないロイヤルナイツ。
イグドラシルに忠実であり、秩序を重んじる。
声は大輔のブイモン。


レオモン
成熟期 獣人型 Va種
物語開始時にドルモンのX抗体を狙って追い回すが、手に入れる前に力尽きた。
さすが死亡フラグデジモン。のっけから絶好調である。
声はアドベンチャーのレオモン。



その他、アンドロモンやガルダモン、ウィザーモン、マミーモンといった過去のデジモンアニメと同じ声のデジモンが多数登場する。



【用語】

《イグドラシル》
デジタルワールドのホストコンピュータ。
容量が限界に近づいた今のデジタルワールドを放棄し、新デジタルワールドを作るが……。


《プロジェクトアーク》
旧世界から選ばれた少数のデジモンのみを新世界に移送し、旧世界を消去する計画。
だがXデジモンが新世界に逃げ延びたため新世界のデジモンを全て消去する事態に。


《Xプログラム》
デジモンを殺す魔のプログラム。いわゆる感染ウイルスであり、抗体を持たないデジモンが感染すると死ぬしかない。
旧世界のデジモンを消去するために実行されたが、新世界にまで流出してしまう。


X抗体
Xプログラムに対する抗体。
プロジェクトアークの妨げとしてロイヤルナイツのターゲットになっている。抗体を持たないデジモンからは唯一の生き延びる手段として狙われたり、逆に世界崩壊の原因のように扱われ迫害される。
X抗体を手に入れたデジモンは見た目がより先進的なデザインに変化し、能力も向上する。
ちなみにタイトルの『X-evolution(ゼヴォリューション)』はX抗体を手に入れたことによる、或いはX抗体を持つデジモンの進化を指す。


ロイヤルナイツ
デジタルワールドの秩序を守る12体の聖騎士型デジモン。
イグドラシルの指示で動き、プロジェクトアークのためデジモンを虐殺しているが、それに疑問を持つ者もいる。
実は13体目が存在する。










終盤、ドルモンは究極体にして神話の中に存在する13体目のロイヤルナイツ、アルファモンに進化する。
そしてアルファモンの強い意識を認めたオメガモンとともに、イグドラシルと対話に向かうが…



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最終更新:2023年11月12日 14:56

*1 実際フロンティアが同時上映された東映アニメフェアは不振で終焉を迎えている。