マジンカイザー死闘!暗黒大将軍(OVA)

登録日:2010/11/23(火) 22:55:26
更新日:2024/01/09 Tue 17:03:37
所要時間:約 7 分で読めます





風より速く 飛ばせ正義の刃を!

選ばれし勇者よ

Please come back again!


羽ばたけ高く 行くぞ無敵の魔神よ!

戦いの荒野に

愛と平和の矢を放て!!


『マジンカイザー死闘!暗黒大将軍』は02年に発売されたOVA作品。
マジンカイザー』OVAシリーズの続編。

タイトルは映画『マジンガーZ対暗黒大将軍』に由来し、同作のリメイク作品とも言える。
しかし、衝撃のラストを迎えながらもマジンガーZの最後の勇姿を描き抜いた同作や、熱く明るくコミカルな王道的物語により「マジンガー」を蘇らせたOVA本編とは違い、鬱展開の続く暗い物語…。
次々と使い捨て扱いされる仲間達…等々、前作とは打って変わった内容には批判も多い。
ダイナミックお得意のエログロの内の"グロ"の部分だけがかなりクローズアップされてしまっている。


とはいえ、フラストレーションを溜めまくった末のラスト10分の魔神皇帝無双は爽快の一言。マジンカイザーの圧倒的な強さと頼もしさをOVA無印以上に感じさせてくれる。
(強すぎて完全に一方的な虐殺と化しているが、ミケーネ共の所業を考えれば当然の報いとも言える)


【物語】

Dr.ヘルを倒し束の間の平和を楽しんでいた兜甲児の前に5千年の時を越えて復活した、ミケーネ帝国七つの軍団が現れる。
七大軍団の長・暗黒大将軍の宣戦布告と共に世界を蹂躙する戦闘獣達の前に、マジンガー軍団が、そしてグレートマジンガーまでもが倒されてしまう…!
今や世界を救えるのは最強の魔神・マジンカイザーしかいない…。
急げ甲児!マジンカイザーの許へ!!

※尚、ミケーネ帝国が全力で搭乗を阻止します。


【登場人物】


永遠の主人公にして、マジンカイザーの操縦者。
次々と散っていく仲間達を目にし、ミケーネ帝国への怒りを燃やし光子力研究所を目指す。
その割に暗黒大将軍戦では唐突に弱気になった。
甲児がもし日本に居たら、物語は20分足らずで終わっていたことだろう。

  • 弓さやか(声:内川藍維)
今回はロボットに乗らないため戦力外。
乗ったとしても戦闘獣に勝てるわけないが。

  • もりもり博士(声:宇垣秀成)
を見せつける。
旧アニメ版での死亡フラグがここに…。

  • ローリィ(声:平松晶子)
  • ロール(声:菊池志穂)
ミリオンαに搭乗し果敢に戦いを挑むも原作版での死亡フラグがここに…。
その死に様は可哀想なくらい悲惨。

いきなりピンチの鉄也さん。
…あれ?
…レプリカの方のグレートに乗ってない?
真相は不明だが旧作の敵ミケーネが相手なのに扱いが酷い。
とはいえ、無数の戦闘獣と将軍二人をまとめて倒すあたりは流石偉大な勇者。

  • 炎ジュン(声:斎賀みつき)
今回はビューナスA(新)に搭乗。
やられた時の艶姿以外に見せ場無し。

…終盤まで出番は無いが、ちゃんと活躍はする。ていうか今作で一番いい扱いされてる気がする

  • 東しゅん(声:中村大樹)
  • 大出政雄(声:三宅健太)
マジンガー軍団の一員。
漫画版通り・・・・
漫画版と違い甲児と面識はない。

  • リッキー(声:唐沢潤)
甲児とさやかを助けてくれた女性トラックドライバー。
永井豪の別作品からの出演。 

  • 弓教授(声:八奈見乗児)
  • 兜シロー(声:相田さやか)
  • せわし博士(声:永野広一)
  • のっそり博士(声:梅津秀行)
宇宙空間でカイザーを強化改造していたが、それが犠牲者を増やすことになってしまった。
せめてマジンガーZを出撃可能な状態で用意していれば、多少は犠牲が減っていたかもしれないのに・・・


  • ゴーゴン大公(声:長克己)
半人半獣の追跡者。
今回はDr.ヘルの所でスパイもしていなければ、アルゴス長官の部下でも無い。ただ存在感は凄い

  • 七大将軍
超人将軍ユリシーザー
猛獣将軍ライガーン
妖爬虫将軍ドレイドウ
怪鳥将軍バーダラー
魔魚将軍アンゴラス
大昆虫将軍スカラベス
悪霊将軍ハーディアス
の七名…。

それぞれの名称を冠した軍団の長にして最強の存在。
バーダラーはローリィとロールの道連れに。
ライガーンはもりもり博士が命を賭して倒した。
アンゴラスとスカラベスもグレートが倒し…
ハーディアスとユリシーザーは戦闘獣と同じく虐殺対象。
ドレイドウはファイヤーブラスターを耐えるという意地を見せつけたが、味方のはずのデモニカに押しつぶされるという不憫な最期をとなった。
それでも旧作最終回の体たらくを考えると頑張ったほうかもしれないが、後のスパロボではそれどころではない酷い扱いを受ける事に……。

七大将軍を配下に従えるミケーネ帝国最強の将。
ミケーネ帝国に敵対していたアレス国の将軍が戦闘獣として転生した姿で、誇り高き武人…だった筈なのだが…。
今作では誇りを掛けてグレートとの一騎討ちに望んだ暗黒大将軍の姿は無い
戦闘獣を全滅させられ、無敵要塞デモニカを撃沈されたことでカイザーとのタイマン勝負を挑む。
ファイヤーブラスターをマントで弾き飛ばし、カイザーブレードを受け止めるなど多少は粘ったものの、将軍が皇帝に敵うはずもなく数分足らずで形勢を覆されてジェノサイドされた。
カイザーが前作より強化されていた所為もあるが、ぶっちゃけあしゅら男爵の方が強かったような気がする。
実際、只の演出の違いであっただけであろう、胸と肩のカイザーブレードの違いが、後に公式に胸→“ファイナルカイザーブレード”肩→“カイザーブレード”となった事で、上位武器を温存されて倒されたみたいな印象を持たれかねないようになってしまっているし。

【登場ロボット】

最強の魔神皇帝。
相変わらず圧倒的に強い。「無敵」の存在に負けフラグが立たないのは解るが…。
ラストまで登場を勿体ぶった挙句に「OVA」なのに尺が足りないかの如く「七大軍団」相手に虐をかます。
戦闘獣はもちろんのこと、七代将軍さえも一撃で次々と叩き潰していく。
ピンチっぽいのを迎えているのはあくまでも甲児が仲間の死もあって弱気な為の演出であり、カイザー自体は一切ダメージを受けていない。
人工衛星内の基地に運び込まれ秘密裏に調整が進められていた。
…それが悪かったんじゃあ…。
前述のように、前作とは違い肩から昔のスパロボみたいにカイザーブレード×2を出した為に、暫く武器名称に混乱をもたらしてしまった。

ミケーネ帝国に対抗する為に作られたスーパーロボット…と云うのは旧作の設定。
真偽は不明だが、カラーリングはレプリカに戻されておりアンゴラスとスカラベスを倒すも、活動不能に…。
流石にプロトタイプで戦闘獣に勝てるわけ無いので真グレートだろう。
何気に旧作でも成し得なかった戦闘獣軍団+将軍格同時撃破を達成しているので、旧作最終回の体たらくを考えれば頑張った方。

  • ビューナスA(新)
旧アニメシリーズと同様のデザインに変更され、パイロットもジュンに。
…良い所も無くハーディアスに鎌でバラバラにされた。

腹の中にカイザーパイルダーを隠して輸送していた本作の救世主。
ダンテの攻撃で頭部だけ残してすっぱらりん。旧作では相討ちに持ち込んだのに…。まあいつも通り。

  • ミリオンα
ローリィ&ロールが搭乗する、光子力砲を装備した女性型ロボット(上半身のみ)。
バーダラーにより、わざわざ漫画版シーンを再現して撃破される。

  • バイオンβ
東しゅんが搭乗する、ルストハリケーンを装備したZの劣化コピー。
因みにルストハリケーンは効かないという意味不明な扱い。
ユリシーザーに撃破される。

  • ダイオンγ
大出政雄が搭乗する、ブレストファイヤーを装備するZの劣化コピー。
ドレイドウに撃破される。
他のマジンガー軍団にも言えることだが、マイナーチェンジ版なんだからせめて量産しておけ。

  • 戦闘獣
ミケーネ帝国の戦士達が機械獣に宿った存在。
機械獣を遥かに凌ぐ戦闘能力を持ち、当然の様に自立行動が可能。
本当の顔の多くは体に付いている。
ミケーネ帝国の戦士は戦闘獣として上記、七大将軍が長を務める軍団に属している者が殆どで、ゴーゴン大公の様な通常サイズの者は珍しい。
一夜にして世界中を壊滅させるという、Drヘル一派を遥かに上回る大帝国・・・なんだけども人類側が切り札を魔改造していたのであまり意味はなかった。
また、将軍クラスでも流石に核爆弾の直撃には耐えられなかった。

七大将軍は勿論、暗黒大将軍も戦闘獣である。

  • 万能要塞ミケロス
巨大な顔が円盤を形作るデザインが素晴らしいミケーネの移動要塞。
開始数分後ミリオンαにバーダラーと自爆に巻き込まれて破壊される。
昔の威厳は何処へやらの如く呆気ない。


  • 無敵要塞デモニカ
旧アニメシリーズではミケーネ帝国の脅威を示す存在だったが、瀕死のドレイドウを犠牲にすると云う非道をかましたにも関わらず
突進をカイザーに止められ、投げ返された上にカイザースクランダーを投げ付けられて両断…爆砕した。
この間一瞬。まあカイザー相手ですし・・・

  • 七大将軍
  • 暗黒大将軍
※上記参照…所詮マジンカイザーの敵ではなかった。


【オープニング・エンディング】
「The Gate of the Hell」
「戦士よ眠れ」 JAM Project featuring 福山芳樹

【挿入歌】
「魔神見参!!」 JAM project featuring 遠藤正明


【余談】

●本作では「カイザーブレード」が肩から出現する形を取っているが、の形状の違いもあり、しばらくの間は玩具、ゲームに於て設定の混乱をもたらしてしまった。
現在では胸から出現する大剣を「ファイナルカイザーブレード」と呼び、一段上の扱いをする事で決着をつけている。

●公式サイトでは、一応「闇の帝王」等、暗黒大将軍の上位の存在がコールされては居る。 

●カイザーの無双シーンで流れる挿入歌「魔神見参!」はファンの間でも人気が高く、スーパーロボット大戦シリーズでもテーマ曲に採用された。
ちなみに魔神見参!に隠れて影が薄いが、オープニングテーマ「The Gate of The Hell」もダークな雰囲気満載でとってもカッコいい。(カイザーよりこいつらに似合いそうな曲だけど)

スーパーロボット大戦シリーズにおいて】


毎度毎度ミケーネ帝国が不遇で、よくネタにされている。
以下その例

◆共通
七大将軍の内、実際にユニットとして登場するのはバーダラー、ハーディアス、ドレイドウのみ。
残りの四人はインターミッションにて一瞬で死亡する。/(^o^)\ナンテコッタイ
戦闘獣はダンテとサイコベアーのみ。ダンテはやや性能が高めで、サイコベアーは状態異常武器が満載という特徴がある。
まともな出番はどちらもたった2話のみ。


浮上したオルファンを狙って現われるが、ジョナサンやらリクレイマーに返り討ちにあってるところにプレイヤー部隊介入。ボコボコに。
この時、漁夫の利を狙って進軍せずにいると七大…いや三大将軍が一般リクレイマーごときに倒される事がある。
一応性能自体は他の敵勢力と比べて高めなのだが、何分リクレイマーのほうが数が多いのと回避率が高めなもので。
分岐で別ルートを行くと何故か甲児達がそっちにも付いて行ってしまうバグのせいで会う事すらなく倒される。
まぁ、どの道あのゼオライマーを相手にしているんだからカイザーがいなくてもきっと結末は変わらないだろう。


原作通りパリで現われる。
マジンカイザーを奪う戦果を挙げたが、次の話では奪還され、そのまま倒される。
今回は分岐で別ルート行っても雑魚敵の戦闘獣は登場し、暗黒大将軍がカイザー&グレート&真ゲッターと戦い、ご丁寧に合流時にファイナルダイナミックスペシャルでやられるシーンを見せてくれる。
残りの4人の将軍も別ルートの自軍に倒されたことになっているので、Jよりは扱いはマシか。
戦闘獣の性能はJより下がり、機械獣も混ざっているので弱体化しているのだが、その分登場が早くなっており、自軍が少ない*1ので苦戦はする。
特に隠し要素のマジンガーZを入手する場合には、カイザー抜きで5ターン以内に暗黒大将軍を撃破しなければならないので一週目ではなかなか厳しい。

L
既に滅ぼされている。もはや何も言うまい。
だが、カイザーと真グレートのオーバーホールが相当長引いているので、原作より善戦したのではという考察がされることもある。
実際、Zと旧グレートの時点で自軍最上位の装甲値、そこからさらに分厚いカイザーと真グレートをオーバーホールに追い込んだとなると、
こいつら以外のスーパーロボットだと負けはしないにしてもダメージも酷いことになっていたと思われる。Zと旧グレートを追い込んだDr.ヘル軍団共々妙なところで戦力が評価されている。

…といった、ある意味原作再現な不遇な扱いを受けている。
(マジンカイザー自体の性能はゲーム中屈指だが)




我が名は暗黒大将軍…
追記、修正能力の無い愚かなWiki籠りは我が七つの戦闘獣軍団が滅ぼし、この項目を支配する…

↑とのことなので
追記修正はミケーネ帝国を虐殺してからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • アニメ
  • ダイナミックプロ
  • 東映まんが祭り
  • 兜甲児30年目の復讐←やりすぎ
  • 魔神皇帝無双
  • 殲滅
  • 虐殺
  • ヘタレぞろいのミケーネ帝国
  • 武人の風上にも置けない暗黒大将軍
  • 賛否両論
  • 最強
  • スパロボ
  • JAM_Project
  • マジンガーシリーズ
  • 可哀想な暗黒大将軍←スパロボでは
  • 永井豪
  • マジンカイザー
  • 暗黒大将軍
  • 死闘!暗黒大将軍
  • OVA
  • スパロボ参戦作

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年01月09日 17:03

*1 マジンガー、ゲッター、ガオガイガー、オリジナルのみ