鑢六枝

登録日:2011/02/11(金) 17:51:53
更新日:2024/03/02 Sat 02:54:09
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「無力なのはお前だけだ、俺は」
「無力なのはお前だけだ、僕は」
「無力なのはお前だけだ、私は」
「無力なのはお前だけだ、あたしは」
「無力なのはお前だけだ、拙者は」
「無力なのはお前だけだ、儂は」
「「「「「「無刀だ」」」」」」





鑢六枝は『刀語』の登場人物。
アニメ版CV:大川透
ドラマCD版CV:田村ゆかり、湯屋敦子、緑川光、戸松遥、伊藤静、置鮎龍太郎、細谷佳正

虚刀流六代目当主で、主人公の鑢七花とその姉の鑢七実の父親。

飛騨鷹比等の首を取り大乱を収めた事で「大乱の英雄」と呼ばれていたが、妻を殺した疑いを掛けられ、家族共々無人島に追放された。
島流しに合ってからも虚刀流を次の世代に託すために、七花を跡取りに決め修行を付けていた。



【本編での鑢六枝】
既に死亡している為、直接の登場はないが、七花や七実、とがめの回想に度々登場している。

七話で死霊山親衛隊の降霊術を習得した七実に呼び出されたが、同じ言葉を繰り返す、ただの記憶の再現であったようだ。



【虚刀・鑢での鑢六枝】
敵対する鷹比等と共に主役を張っている。

虚刀流で最も謎に包まれた剣士。
一根を除く歴代当主の情報が一切世に出ない事で謎に包まれているのとは違い、情報が世に出すぎていることで謎に包まれている。

『とてつもない大男だった』とも『獣のように獰猛だった』とも『か弱い女子供だった』とも噂されている。
一つの情報に必ず対となる正反対の情報が存在し打ち消しあっている。

その実態は、
六人で一人という規格外。

筋肉の塊のような男『私』
ナナフシのような棒人間『僕』
球体人間『俺』
千歳の子供『拙者』
青白い女『あたし』
刀のような牙を持つ喋る斑の犬『儂』
この六人で一本の刀。
組織という訳ではなくあくまで個人であり、全て六枝本人。

自分の可能性の全てを引き出し実現できるため、鷹比等には確率の悪魔と呼ばれている。
七花はそのことを知らず否定姫は、親として接する為に七花の前ではなるべく一人でいたんだろうと推測している。


所有者は、妻でもある鑢みぎり。
六枝が仕えていた徹尾家の娘で、悪意の塊のような人物。
三国一の美少女と名高い一方、切腹を見物しに行くのが趣味の切腹少女と悪名高かった。
結婚の切っ掛けは、六枝がみぎりの要求に答え彼女の前で切腹した事。

任務のない時は徹尾家に保管されている武器を管理している。
その中には四季崎記紀の通常形変体刀も含まれていた。

鷹比等が大乱を起こしたことで、鑢みぎりを通して幕府からの命を受け、
鷹比等の首を取るために立ち上がり、奥州に向かい旅立った。

出雲の死体の絨毯で千刀流の少女と出会い、養子にしようかと考えた。
直後、死体の下から爆発と共に現れた飛騨鷹比等と交戦。

少女を庇いながらの戦い苦戦をしたが、遠距離からの錆黒鍵の斬撃により戦闘は中断。
その際、黒鍵が遠距離から刀として使った枝を奪った少女の才能を見て、将来、七花や七実の障害になることを危惧したが、
自身を庇って気絶した少女を斬ったら人ではないと、見逃して出雲を後にした。

因幡砂漠に差し掛かったところで鷹比等四天王「右足」「左足」「左腕」の三人に襲撃を受けた。
が、六枝が六人いると知られていなかった為、六対三で易々と勝利する。
真っ当に一対一なら六枝が勝てるかわからない、一対三で戦えば七実でもなければ勝てないほどの、実力者揃いだったらしい。

砂漠の真ん中に差し掛かった頃、いつの間にか現れた否定的な少女に不吉さを感じ、
逃げようとしたが、砂漠の外からの錆黒鍵の遠距離の突きによって『僕』が右腕を失った。
しかし、六枝の知らない所で七実と黒鍵の半年に渡る戦いが起こり難を逃れた。

その後、飛騨鷹比等を追い奥州の迷宮城を目指すが、出羽の天童将棋村の森で、十一代目汽口慚愧による足留めに遭う。
六人同時に虚刀流の技、
『蒲公英』、『鬼百合』、『雛罌粟』、『銀杏』、『山茶花』、『蓮華草』を披露したが、触れる事も出来ず吹き飛ばされた。
結果、汽口懺愧には敵わないと判断、彼を避ける形で天童どころか出羽を迂回し、数ヶ月かけ迷宮城を目指すこととなった。
この遠回りは汽口の『強さ』に対する六枝なりの礼儀らしい。


そして運命の日―



迷宮城にたどり着いた六枝は待ち受けていた『首』と交戦。
爆音を響かせ、たった六人----
否、たった一人の城攻めが始まった。

首を撃破した六枝は燃え盛る迷宮城で飛騨鷹比等と最後の対話をする。

そこで六枝は鷹比等に、自らの子供は刀では無く人間として育てると宣言。

対話を終え、最後の最後の最後まで鷹比等を理解できないまま、その当時には名前がなかった、後に息子が生み出す奥義で----
虚刀流七つの奥義を同時に繰り出す『虚刀流の最終奥義』で鷹比等を撃ち取る。

その後、「右腕」に監視されていた妻を救出。
元・真庭毒鶴こと右腕は生き残って真庭忍軍に戻り、十二頭領の1人になったらしい。

彼と虚刀流は英雄となった。
妻みぎりを殺し不承島へ島流しの憂き目にあう、その時まで。

英雄から妻殺しに堕ちた虚刀流は、歴史の表舞台から姿を消した。
それこそが大乱の真の目的であった。

そして、太平の世の中で子供もを刀ではなく人として育てようとしていた信念は変わり果て、
七代目もまた刀として育てられることになる。



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最終更新:2024年03月02日 02:54