第一次ネオ・ジオン抗争

登録日:2012/01/05 Thu 23:54:47
更新日:2024/03/28 Thu 20:25:02
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第一次ネオジオン抗争とは、『機動戦士ガンダムΖΖ』の架空の非対象戦争である。



開戦までの経緯

グリプス戦役で勝利したエゥーゴだったが、仮にも連邦最大戦力だったティターンズとの戦いは熾烈なものであり、結果として戦力を損耗しつくし、実質的な戦力はアーガマ隊のみであった。
そのアーガマ隊もMSはファ・ユイリィメタスと精神がいかれたカミーユ・ビダンΖガンダムしか帰還しなかったため、実質的にはエゥーゴの戦力は殆ど残っていなかった(一応2,3話でラビアンローズやアーガマの格納庫でネモリック・ディアス等は数機残っているのが確認できる)。

さらに、ティターンズを打倒し尽くしたことで、反ティターンズのみでエゥーゴに参加していた勢力(例えば連邦内部の反ティターンズ派)は、もはや所属する意味のなくなったエゥーゴから離脱してしまう。

一方、アクシズは大半の戦力を温存。

一応戦役終盤で、ガザCの大軍がシャアに壊滅させられたりはしたが、それでもエゥーゴほど戦力を損耗してはいなかった。

ジオン系勢力への対抗戦力だったティターンズは滅び、エゥーゴは消耗し尽くし、両者の紛争で連邦も困難に陥っていた中、ハマーン・カーン率いるアクシズは、悲願のザビ家復興+ジオン共和国制圧の為の行動を開始するのであった。



開戦

<シャングリラの騎士>

0088.02.29
アクシズはネオ・ジオンを名乗り、その日の内に各サイドに侵攻を開始。しかし、各サイドへの制圧部隊は巡洋艦一隻とMSが少々。平時なら速攻で叩き潰されて終了と無謀な戦力で各サイドに侵攻し、この戦力で制圧している。如何にネオ・ジオンのMSの性能の高さと、さらに地球連邦軍、及びエゥーゴが弱体化しているのが良く分かる。

その弱体化したエゥーゴのアーガマがサイド1のバンチ名「シャングリラ」に補給のために寄航するが、そこでマシュマー・セロ率いる制圧部隊と交戦。

その過程で、アーガマ艦長ブライト・ノアジュドー・アーシタら通称「シャングリラ・チルドレン」をアーガマにスカウトする事に成功。その後アーガマはラビアン・ローズに接触、ΖΖガンダムを受領し、アクシズ攻略にアーガマ単艦で向かう事になる。

因みにこの時期で旧公国軍のペズン基地に駐留している地球至上主義の士官たちが「ニューディサイズ」と名乗り徹底抗戦を表明。ペズンの反乱を起こす。その時、ネオ・ジオンは厄介払いとしてゾディ・アックを提供したり、残存部隊の一部をネオ・ジオンに組み込んだりしてる*1


<アクシズ攻略作戦>

これといった損傷も無く大半のサイドを手中に収めたネオ・ジオン。次は目的は地球の掌握である事は容易に想像できた。

しかしエゥーゴは今だに戦力再建ができておらず、アーガマ単艦でのアクシズ攻略を命じる始末。一応アーガマのメガ粒子砲をコロニーレーザー並の威力を持つハイ・メガ粒子砲に換装したが、単艦でのアクシズ攻略は明らかに無謀であった。

純粋な攻略作戦は不可能なので、ハイ・メガ粒子砲の一撃でアクシズを破壊する作戦を取る事になる。しかし、ジュドーのスタンドプレーによってタイミングを逸し、粒子砲はアクシズエンジンに着弾。作戦は失敗した。


<ネオ・ジオン艦隊降下>

結局作戦は失敗しまで後退したアーガマは、地球近辺に結集したネオ・ジオン艦隊を殲滅すべく地球へ向かった。


0088.08.01
ネオ・ジオン艦隊は地球に降下を開始した。アーガマは降下を阻止せんとするが失敗、アーガマも地球に降下した。この戦闘でジュドーはエルピー・プルキュベレイMk-2を捕獲した。

実はネオ・ジオンは艦隊降下前にライン・ドラグン及びルイ・バザール率いる先遣部隊を降下させていた。先遣部隊は以下の行動を行い、戦力の増加及び、戦況を一層優勢にすることに成功している。

  • ダカール守備隊を殲滅
  • 工作員が連邦議会を懐柔
  • ダカールの連邦製のジオン系MSを多数接収
  • 地球各地のジオン残党の糾合
  • 行き場を失ったティターンズの残党達*2をМSごと吸収

では何故、大規模な艦隊をネオ・ジオンは今更降下させるのか。それは「こけおどし」である。
ネオ・ジオンは所詮残党。組織力は元より、開戦後に加わったジオン残党やエゥーゴ、ティターンズやニューディサイズの構成員達を加えても、かつてのジオンより明らかに劣っている。

連邦政府の首脳部や一部の街や基地を抑えるくらいはできるものの、連邦軍の生産設備や基地を全て制圧することなど到底できはしない。つまりそれらを使って連邦軍が回復し、かつ1年戦争レベルで本気になれば、簡単に捻り潰されるほどの組織でしかない。
精一杯の虚勢を張り続けるしかネオ・ジオンには出来なかった。

ちなみにわざわざ降下用の機体を開発して、はるばる火星から応援に駆けつけたジオンマーズは、ネオ・ジオンが艦隊ごと降下したためせっかく開発した機体を使う機会がなかった。ジオンマーズは泣いていい。


<ダカール奪還作戦>

ダカールの南方400kmに着水したアーガマ。直後に水中MS部隊の攻撃を受けるがこれを撃退した。アーガマはカラバと共闘し、ダカール奪還を目指す。戦力を二手に分け、ジュドー率いるガンダムチームをダカールに先行させる事となる。


0088.08中旬
ネオ・ジオンはダカールでパレードを開催し、パーティーを開く。そのパーティーに乗じてガンダムチームが陽動攻撃を開始。当初は上手くいくが体勢を立て直したネオ・ジオンが反撃し、ガンダムチームは劣勢となる。しかし、カラバが到着すると状況は一変。ジムⅢを初めとするMS部隊でネオ・ジオンを圧倒。戦況の不利を悟ったネオ・ジオンは、ダカールから撤退した。


<落ちてきた空>

ダカールからネオ・ジオンを退けたアーガマは、補給を受けたカラバの基地からダブリンに行くよう命令される。ブライト艦長はついでに連邦政府高官が避難している屋敷に向かい、直接高官に意図を問い質した。何と連邦政府はサイド3をハマーン・カーンに譲渡し、和平を目指しているという。自分達は何もしていないのに「アナハイムとエゥーゴが戦争で利益を得ようとしている」と身勝手な発言をした高官にジュドーがキレて監禁されるも何やかんやで脱出した。
(……まあブライト達に言うのは無礼極まりないが、アナハイムとエゥーゴ上層部が「戦争で利益を得ようとしている」と発言自体は事実ではあるのだが)

騒動の後、ダブリンを離れノルウェーのカラバ基地に向かおうとするアーガマに、カラバのリーダーハヤト・コバヤシからある情報が届く。ネオ・ジオンがコロニー落としを実行する、更に目標はダブリンの可能性が高いと。

ダブリンにUターンするアーガマ。救助活動を開始するも、ティターンズが使用していたガルダ級「メロゥド」を鹵獲し、それを母艦にネオ・ジオン部隊が市民の脱出を妨害していた。そしてコロニーはダブリンに落着。アーガマやカラバが救えた市民は微々たる物。

大半の市民はネオ・ジオンの部隊に殺されるか、ダブリンと運命を共にした。

この戦闘でアウドムラのブリッジクルーがネオ・ジオンのMSの攻撃を食らって全滅、更にハヤト・コバヤシとエルピー・プルが戦死している。


<グレミーの反乱>

アーガマをカラバに譲渡し、宇宙へ上がったアーガマ隊は、ラビアンローズにてネェル・アーガマに乗り込む。しかしここでエゥーゴ上層部は「既にエゥーゴは戦力を再編しており、子供達は必要ない」として、ジュドー達を降ろそうとする。これに対してブライトは辞令を跳ね退け、正規乗員を砲座に回した。その過程でブライトはネェル・アーガマから離れることになる。

ジュドー達が指揮する事になったネェル・アーガマは、サイド3に向かうこととなる。途中、タイガーバウムやキケロに立ち寄り、戦闘や悲劇に巻き込まれるが、ネオ・ジオンでは不穏な空気が漂っていた。


0088.12.25
グレミー・トトはアクシズを制圧、反ハマーン派を糾合し、ハマーン・カーンに反旗を翻した。鋼鉄の巨人達の体を灰色に変えて……。

双方の戦力は
ハマーン側は艦艇10隻、MS500機
グレミー側は艦艇10隻、MS300機であったとされている。(この情報からネオ・ジオンの戦力がこれだけだと勘違いする人もいるが、ネオ・ジオンは各サイドや地球に戦力を派遣していたり、そもそもムンスキー一派のようにどちらの陣営にも与しなかった派閥もあるため、おそらくはこれの2倍の戦力は保有していると思われる。)
グレミー派のMSはわかっているだけでも
等があったとされる。
グレミーは強化人間やスペースウルフ隊を中心に部隊を編成。数を質でカバーするつもりだったようである。この頃にはネオ・ジオン内でのハマーンの権力が盤石になりつつあったと思われるため、グレミーからすると戦力集めよりもここで決起しないとチャンスが無くなると判断したと思われる。しかしこれはすでに軍事力を集結させつつある連邦軍を考えると、やはり悪手だっただろう。

そして地球降下の項でも出てきたジオンマーズは、内乱に巻き込まれるのを嫌って早々に火星へ撤退した。ついでにどちらにも味方しなかったムンスキー一派をお持ち帰りした。


戦闘


0089.01.08
ハマーン一派の先鋒の艦隊とグレミー側が衝突した。同日、ネェル・アーガマはミネバ・ラオ・ザビを誘拐しようとするが失敗。この時には連邦艦隊は動き初めている。


14日
ハマーン艦隊がアクシズに向かう。ハマーンとグレミーは再び戦闘を開始。


15日
グレミー側、モウサをハマーン艦隊及びコア3に投射。しかし失敗。


16日
グレミー、今度はアクシズをコア3にぶつけようとするも、直後の戦闘でグレミーが戦死。
グレミー軍は崩壊した。


<戦士、再び……>

内乱はハマーン派の勝利に終わったが、ネオ・ジオンはこの内乱で戦力を損耗し尽くし、迫る連邦艦隊の撃破は不可能となっていた。連邦の内乱に乗じて勢力を伸ばしたネオ・ジオンが、今度は自分たちの内乱で戦力を削ってしまい連邦に太刀打ちできなくなるとは歴史の皮肉だろうか。


17日
もはや望みが消えた状況で、ハマーンはジュドーと決着をつけるべく出撃。その頃、モウサが再びコア3に接近。コア3に衝突しネオ・ジオンは組織的抵抗力を失った。

直後にハマーンは戦死。ネオ・ジオンは連邦艦隊に降伏した。

だが一部の部隊、地球に取り残された者は再び残党となり、ある者は宙賊や、海賊、反連邦組織と手を組んだりした。

因みにミネバは影武者で、本物はグリプス戦役直後に行方不明になったという。

後にシャアがネオ・ジオン残党や反連邦組織や反連邦のスペースノイド達を糾合し、地球に隕石を落とすのは4年後の話である…。




追記修正は内乱を起こしてからお願いします。

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最終更新:2024年03月28日 20:25

*1 更に言えば、エゥーゴの旧ジオン軍人や親ジオン派といった一部の構成員も傘下に収めている

*2 大人しく投降すれば、組織の罪をなすりつけられ死刑Or僻地送り等のの二択しかなく、世間からも「反連邦組織」「テロリスト集団」のレッテルを貼られている…と極めて悲惨な状況になっている